JPS6329007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は製水機に関するものである。

〈従来の技術〉 従来より、蒸発器及び圧縮器及び貯水タンク等
を備えた製水機で、空気中より水を作る事は実開
昭54−2752号公報で公知である。

〈考案が解決しようとする問題点〉 この従来の製水機は、単に製水ができるという
だけで、実際上に於いては空気中の雑菌等の為、
飲料水には適さず実用的でなかつた。

〈問題点を解決するための手段〉 この考案はこの点に着目し、実用的な飲料水に
する為、蒸発器及び圧縮器等から成る除湿機能を
有し、更にこの除湿によつて発生したドレン水を
貯溜する貯水タンクとを備えた製水機に於いて、
前記蒸発器の前方には少なくとも集塵装置を備え
ると共に貯水タンクの近傍にドレン水を殺菌する
殺菌手段を備え、更にドレン水の放出する経路中
にろ過器を備えた事を特徴とする製水機に係るも
のである。

〈作用〉 フアン７を駆動させると、空気は集塵装置１２
で除塵されつつ蒸発器４を通過して冷却除湿さ
れ、これによつて発生するドレン水は貯水タンク
９に滴下する。

このドレン水は殺菌手段１１によつて殺菌され
て貯水タンク９内に貯溜され、必要に応じてコツ
ク２０を開放すれば、水はろ過器１９でろ過され
た飲料水が得られる。

従つて、室内を除湿すると共に飲料水の製造が
行なわれ、便利で無駄もなく、しかも集塵装置１
２と殺菌手段１１とろ過器１９とで水を衛生的で
安全な飲料水として提供できる。

〈実施例〉 １は置台２上に設置された製水機で、内方を仕
切板３によつて上下２段に区割し、種々の機器を
収納している。

４は仕切板３上方に備えられ吸込口５と対向し
た蒸発器で、流入してくる室内空気を冷却と除湿
をする。

６は蒸発器４と対向した凝縮器で、該蒸発器４
で冷却除湿された空気を加熱し元の温度に戻すも
のである。

７は収込口５と反対側の吹出口８近傍に備えら
れたフアンで、吸込口５を介して吸引した室内空
気を蒸発器４と凝縮器６を通した後、吹出口８か
ら再び室内にもどすものである。

９は仕切板３の下方で出入自在に備えられた貯
水タンクで、蒸発器４の除湿作用で得られたドレ
ン水を受けるドレン皿１０より滴下させて貯溜す
るものである。

１１は貯水タンク９内に収納されるドレン水を
殺菌する殺菌灯から成る殺菌手段で、ドレン水を
安全な飲料水とするものである。

１２は空気中の塵埃等を除去する静電式の集塵
装置で、活性炭入りの脱臭フイルター１３と並設
し、吸込口５と蒸発器４との間に備えられてい
る。

１４は凝縮器６とフアン７との間に備えられた
補助フイルター。

１５は圧縮器、１６は貯水タンク９を出入する
為の開閉蓋、１７は貯水タンク９の把手、１８は
貯水タンク９の満水状態を検知するスプリングと
検知素子から構成された満水検知手段。

１９は貯水タンク９内の飲料水を放出するコツ
ク２０と、貯水タンク９との間に備えられた活性
炭入りのろ過器である。

〈考案の効果〉 この考案によれば、集塵装置と殺菌手段とろ過
器とによつて、衛生上安全で清潔な飲料水を提供
できる。

しかも室内の冷房或いは除湿を行いながら飲料
水を作られ、極めて便利で無駄もなく効率が良
く、空気さえあれば簡単に飲料水を作られ省エネ
時代の現在極めて有意義なものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案一実施例の製水機の断面図。 ４……蒸発器、９……貯水タンク、１１……殺
菌手段、１２……集塵装置、１５……圧縮器、１
９……ろ過器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蒸発器４及び圧縮器１５等から成る除湿機能を
   有し、更にこの除湿によつて発生したドレン水を
   貯溜する貯水タンク９とを備えた製水機に於い
   て、前記蒸発器４の前方には少なくとも集塵装置
   １２を備えると共に貯水タンク９の近傍にドレン
   水を殺菌する殺菌手段１１を備え、更にドレン水
   の放出する経路中にろ過器１９を備えた事を特徴
   とする製水機。