JPS6328904Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は整髪用ブラシに係り、特に平用及びカ
ール用の両用に供しうる構造とした便利な整髪用
ブラシを提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、本考案整髪用ブラシは、略同じ長さの小径
筒部と大径筒部とを緩やかな曲面で連続した壜状
の筒床１と、該筒床１外面にスライド自在に装着
されたブラシ体２とから構成される。

筒床１は、母線方向一側に割り溝３を設けた小
径筒部４から緩やかに拡径延長して大径筒部５の
下側半筒５ａを形成した第１の部材６と、前記大
径筒部５の上側半筒５ｂを形成し、該上側半筒５
ｂから緩やかに縮径して前記割り溝３部に位置
し、該割り溝３を含め小径筒部４を２つに割る平
板体７を形成した第２の部材８とからなつてい
る。前記平板体７は同時に図示下面縁が第１の部
材６と接着されて両部材６，８を、それらの間に
間隙を設けて一体として図示の底抜け壜形の形状
に保持しており、従つて筒床１には大径筒部５の
反対側から小径筒部４の割り溝３の両側に沿つて
抜ける１対の案内用切り溝９ａ，９ｂが形成され
ている。尚、平板体７の大径筒部５側端部には、
壜の口頸部状の切欠き１０を形成している。

ブラシ体２は、可撓性材からなる基板１１外面
にブラシ毛１２を植設し、基板１１の両側縁を折
り曲げ、この折り曲げ縁１３，１３端縁に係止縁
１４，１４を設けたものであり、折り曲げ縁１
３，１３を前記案内用切り溝９ａ，９ｂに係合さ
せ、係止縁１４，１４を内面に係止させ外れない
ように筒床１外面にスライド自在に取付けてい
る。

従つて、第１図のように、ブラシ体２が小径筒
部４にあるときはこの筒部４外面全周をとり巻く
筒状となつてカール用となり、このとき大径筒部
５は柄となり、また第２図のようにブラシ体２を
大径筒部５側にスライドさせるとこの筒部５外面
半周を覆う半筒状となつて平用とすることがで
き、このとき小径筒部４は柄となる。

また筒床１の大径筒部５の内部は収納部として
利用できる。図は平板体７の切欠き１０を利用し
て化粧液用噴霧器１５を収納できるようにした例
を示している。この噴霧器１５は噴霧ヘツド１６
を押下げると、ノズル１７から化粧液が噴霧され
る。この噴霧器１５の胴部反対側には前記係止縁
１４，１４に案内される溝１８，１８を設け、ま
た底部を拡径して大径筒部５開口を塞ぐ摘み１９
としている。勿論、噴霧器１５以外のものを収納
するようにしてもよく、ブラシ体２を収納しても
よい。

上記本考案によれば、１個のブラシ体２が平
用、カール用の両用に供しうるので便利であり、
特に旅行等に携帯するのに都合がよい。また単に
ブラシ体２をスライドさせることにより両用に供
しうるので、扱いは何の面倒もなく簡便である。
また大径筒部５の内部は収納部として利用できる
利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案ブラシの外形斜視図
を示し、第１図はブラシをカール用とした場合、
第２図はブラシを平用とした場合の図、第３図は
大径筒部に収納する化粧品噴霧器の外形斜視図で
ある。 １……筒床、２……ブラシ体、４……小径筒
部、５……大径筒部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略同長の小径筒部４と大径筒部５とを緩やかな
   曲面で連続した壜状であつて、小径筒部４の一側
   から大径筒部５の両側に分れて抜ける１対の案内
   用切り溝９ａ，９ｂを形成した筒床１と、可撓性
   材からなる基板１１にブラシ毛１２を植設してな
   り、前記案内用切り溝９ａ，９ｂを介し筒床１外
   面にスライド自在に取付けられ、小径筒部４側に
   あるときカール用に、大径筒部５側にスライドさ
   れると平用となるブラシ体２とからなる整髪用ブ
   ラシ。