JPS632882B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS632882B2 JPS632882B2 JP20278683A JP20278683A JPS632882B2 JP S632882 B2 JPS632882 B2 JP S632882B2 JP 20278683 A JP20278683 A JP 20278683A JP 20278683 A JP20278683 A JP 20278683A JP S632882 B2 JPS632882 B2 JP S632882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- reaction
- methanol
- weight
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N Methanol Chemical compound OC OKKJLVBELUTLKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 48
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 claims description 42
- 239000010949 copper Substances 0.000 claims description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 14
- 239000011701 zinc Substances 0.000 claims description 13
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 229910052720 vanadium Inorganic materials 0.000 claims description 10
- LEONUFNNVUYDNQ-UHFFFAOYSA-N vanadium atom Chemical compound [V] LEONUFNNVUYDNQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 238000001651 catalytic steam reforming of methanol Methods 0.000 claims description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 29
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 8
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 6
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 5
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 3
- 238000005342 ion exchange Methods 0.000 description 3
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 3
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 239000006227 byproduct Substances 0.000 description 2
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000003426 co-catalyst Substances 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 230000001376 precipitating effect Effects 0.000 description 2
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 238000006057 reforming reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 2
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000007809 chemical reaction catalyst Substances 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N chromium(III) oxide Inorganic materials O=[Cr]O[Cr]=O QDOXWKRWXJOMAK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- OYAAZCVQGCRSJL-UHFFFAOYSA-N copper vanadium zinc Chemical compound [V][Zn][Cu] OYAAZCVQGCRSJL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- TVZPLCNGKSPOJA-UHFFFAOYSA-N copper zinc Chemical compound [Cu].[Zn] TVZPLCNGKSPOJA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 1
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000008707 rearrangement Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 238000000629 steam reforming Methods 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
- 239000008400 supply water Substances 0.000 description 1
- 238000005979 thermal decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明はメタノールと水蒸気を原料にして、水
素を有効に製造するメタノール水蒸気改質方法に
関するものである。 (従来技術) メタノールの水蒸気改質反応は一般の次の反応
により進むと考えられている。 CH3OH→CO+2H2 () CO+H2O→CO2+H2 () CH3OH+H2O→CO2+3H2 () 本発明に関する反応は()で表されるが、こ
の反応は()のCH3OHの分解反応(吸熱反
応:高温ほど有利)と()のCOの転化反応
(発熱反応:低温ほど有利)の組合せと考えられ
る。これは()及び()の反応の平衡から求
めた生成ガス組成計算値が実際の分析値とほぼ一
致することからも正しいと考えられている。 この観点から(I)の反応に有効に働く触媒と
してメタノール合成触媒が挙げられる。 例えばFrolich等はかつてメタノール合成触媒
を探索する際、結果をすみやかに知るため、メタ
ノール合成実験を行うかわりにメタノール分解を
触媒の試験に用いた。 即ち、メタノールをCOとH2とに分解する場
合、分解速度を加速し、かつCOとH2との収量を
増大させる触媒は、逆に加圧の場合にはメタノー
ル合成に用い得るものであるとの考えに基づいて
実験した。その結果ZnO−Cr2O3、CuO−Cr2O3
及びZnO−Cr2O3−CuO触媒がこの考えを満足し
た。 また()の反応はCOの転化反応であり、低
温ほど有利なことから、低温転化反応触媒である
CuO−ZnO触媒が有効であると報告されている。 しかしメタノール合成触媒をそのまま改質反応
に使用するには、反応温度が高くなくては所定の
活性が得られない。またCO転化反応では通常の
CO転化反応におけるCO濃度は低いが、一方メタ
ノール水蒸気改質反応で生成するCO濃度は高い。
したがつて発熱量が大きくなりすぎ従来のCO転
化用触媒ではシンタリングを起こし劣化してしま
うという欠点を有する。 (発明の目的) 本発明は以上の従来の技術的課題を背景になさ
れたもので、より活性が高く、かつ耐熱性の優れ
た触媒を適用することによつてメタノールの水素
への転化率が大でかつCO副生の少ないメタノー
ル水蒸気改質方法を提供することを目的とする。 (発明の構成) 即ち本発明は、メタノールと水蒸気を銅、亜
鉛、およびバナジウムを主成分とする触媒の存在
下、150〜400℃の温度で接触させることを特徴と
するメタノール水蒸気改質方法である。 本発明は従来のCO転化用触媒であるCuO−
ZnO系触媒の組成を変えると共にバナジウムを助
触媒として加え、より活性化を高めると共に耐熱
性の優れたものをメタノール水蒸気改質用触媒と
して採用したところに特徴を有する。 本発明における触媒は、前記のごとく銅、亜鉛
およびバナジウムを主成分とするが、ここで銅成
分としては金属銅、CuO、Cu2O、亜鉛成分とし
ては金属亜鉛、ZnO、バナジウム成分としては
V2O5を挙げることができるが、本発明ではCuO
−ZnO−V2O5の組合せが好適である。本発明で
は銅、亜鉛系触媒に助触媒としてバナジウムを加
えないと、前記()で示される転化反応が効率
よく行われず、また触媒自体の耐熱性が不充分で
触媒寿命が短いものとなる。 ここで触媒を構成する銅、亜鉛およびバナジウ
ムの組成は、銅として約5〜60重量%、好ましく
は約30〜50重量%、亜鉛として約5〜60重量%、
好ましくは約10〜30重量%、バナジウムとして約
0.5〜5重量%、好ましくは約2〜3重量%であ
る。銅が約5%未満であると反応速度が遅く、一
方約60重量%を越えても、又反応速度が遅なつて
しまう。 亜鉛が約5重量%未満では反応速度が遅く、一
方約60重量%を越えても又、反応速度が遅くなつ
てしまう。 バナジウムが約0.5重量%未満では助触媒とし
ての転化効果に乏しく、転化反応を低下させると
共に、触媒自体の耐熱性を低下させ、シンタリン
グが生起し易く一方約5重量%を越えても助触媒
としての添加効果がさしてそれ以上向上すること
もない上分解反応()の妨げとなる。 次に本発明のメタノール水蒸気改質方法は前記
のごとき銅−亜鉛−バナジウム系触媒の存在下で
実施されるが、その際の反応温度は約150〜400
℃、好ましくは200〜300℃である。 本発明の触媒系においては、反応温度が約150
℃未満では分解反応()が充分に行われず、一
方約400℃を越えると、転化反応()は発熱反
応であるから平衡的にも高温すぎて不利で、転化
反応を進めるために水蒸気の供給量を過剰にしな
ければならず不経済である。 なお本発明における水蒸気/メタノールのモル
比は1.0〜5.0、好ましくは1.2〜2.0であるとよい。 また本発明のメタノール水蒸気改質方法は、前
記()および()式を整理した()式で示
されるが、反応系は圧力の影響をあまり受けず製
品水素を使用する条件等を考慮して改質反応
()は通常常圧〜50Kg/cm2Gで実施される。 さらに本発明に適用される触媒は、常法に従
い、沈殿法、含浸法、イオン交換法、熱分解法、
溶融法、または蒸着法によつて製造することがで
きる。例えば、沈殿法の一例としては、触媒を構
成する金属の塩類例えばCu(NO3)2、Zn(NO3)2、
およびNH4VO3の水溶液に沈殿剤例えばNa2CO3
の水溶液を加えて沈殿させ、過、洗浄を繰返し
た後、成型せず、そのままで、または加圧成型も
しくは、押出し成型した後、60〜200℃で乾燥し
次いで300〜400℃で焼成し、必要に応じ粉砕し粒
度を調整することによつて得られる。したがつて
本発明では、メタノールを水蒸気と接触させるこ
とによつて、メタノールを効率よくH2とCO2に
改質せしめるが、条件によつては前記分解反応
()によつて発生するCOが一部転化せず生成ガ
ス中に混在する場合があるが、この場合は、別に
CO変成反応器を設けCOを水蒸気と接触させ水素
に転化するとよい。一方PSA(Pressure Swing
Adsorption)等の精製設備を後段に用いる場合
はそのままPSAに通し、精製し純水素を得るこ
とも可能である。 以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 Cu(NO3)2・3H2O152g、Zn(NO3)2・
6H2O107gを2000mlのイオン交換水中に溶かし、
これを(i)液とする。NH4VO36.7gを100mlのイオ
ン交換水に溶かしこれを(ii)液とする。 Na2CO3212gを2000mlのイオン交換水中に溶
かしこれを(iii)液とする。 (i)液、(ii)液及び(iii)液をそれぞれ80℃に加熱し、
良く撹拌しながら前記3液を混合した。混合後約
2時間撹拌した後、過、洗浄し、80℃で12時間
乾燥した。これを粉砕し、油圧プレスにて板状に
形成する。これを300℃にて5時間焼成し、焼成
後粉砕して16〜32メツシユに粒径をそろえた。 その組成はCu:39.9、Zn:23.5、V:2.9であ
りこれを触媒Aとする。 触媒Aを内径19φのSUS316製反応器に3c.c.充
填し、還元した後、H2O/CH3OHのモル比1.5に
て反応温度を変化させ触媒の性能を調べた。その
結果を表1に示す。
素を有効に製造するメタノール水蒸気改質方法に
関するものである。 (従来技術) メタノールの水蒸気改質反応は一般の次の反応
により進むと考えられている。 CH3OH→CO+2H2 () CO+H2O→CO2+H2 () CH3OH+H2O→CO2+3H2 () 本発明に関する反応は()で表されるが、こ
の反応は()のCH3OHの分解反応(吸熱反
応:高温ほど有利)と()のCOの転化反応
(発熱反応:低温ほど有利)の組合せと考えられ
る。これは()及び()の反応の平衡から求
めた生成ガス組成計算値が実際の分析値とほぼ一
致することからも正しいと考えられている。 この観点から(I)の反応に有効に働く触媒と
してメタノール合成触媒が挙げられる。 例えばFrolich等はかつてメタノール合成触媒
を探索する際、結果をすみやかに知るため、メタ
ノール合成実験を行うかわりにメタノール分解を
触媒の試験に用いた。 即ち、メタノールをCOとH2とに分解する場
合、分解速度を加速し、かつCOとH2との収量を
増大させる触媒は、逆に加圧の場合にはメタノー
ル合成に用い得るものであるとの考えに基づいて
実験した。その結果ZnO−Cr2O3、CuO−Cr2O3
及びZnO−Cr2O3−CuO触媒がこの考えを満足し
た。 また()の反応はCOの転化反応であり、低
温ほど有利なことから、低温転化反応触媒である
CuO−ZnO触媒が有効であると報告されている。 しかしメタノール合成触媒をそのまま改質反応
に使用するには、反応温度が高くなくては所定の
活性が得られない。またCO転化反応では通常の
CO転化反応におけるCO濃度は低いが、一方メタ
ノール水蒸気改質反応で生成するCO濃度は高い。
したがつて発熱量が大きくなりすぎ従来のCO転
化用触媒ではシンタリングを起こし劣化してしま
うという欠点を有する。 (発明の目的) 本発明は以上の従来の技術的課題を背景になさ
れたもので、より活性が高く、かつ耐熱性の優れ
た触媒を適用することによつてメタノールの水素
への転化率が大でかつCO副生の少ないメタノー
ル水蒸気改質方法を提供することを目的とする。 (発明の構成) 即ち本発明は、メタノールと水蒸気を銅、亜
鉛、およびバナジウムを主成分とする触媒の存在
下、150〜400℃の温度で接触させることを特徴と
するメタノール水蒸気改質方法である。 本発明は従来のCO転化用触媒であるCuO−
ZnO系触媒の組成を変えると共にバナジウムを助
触媒として加え、より活性化を高めると共に耐熱
性の優れたものをメタノール水蒸気改質用触媒と
して採用したところに特徴を有する。 本発明における触媒は、前記のごとく銅、亜鉛
およびバナジウムを主成分とするが、ここで銅成
分としては金属銅、CuO、Cu2O、亜鉛成分とし
ては金属亜鉛、ZnO、バナジウム成分としては
V2O5を挙げることができるが、本発明ではCuO
−ZnO−V2O5の組合せが好適である。本発明で
は銅、亜鉛系触媒に助触媒としてバナジウムを加
えないと、前記()で示される転化反応が効率
よく行われず、また触媒自体の耐熱性が不充分で
触媒寿命が短いものとなる。 ここで触媒を構成する銅、亜鉛およびバナジウ
ムの組成は、銅として約5〜60重量%、好ましく
は約30〜50重量%、亜鉛として約5〜60重量%、
好ましくは約10〜30重量%、バナジウムとして約
0.5〜5重量%、好ましくは約2〜3重量%であ
る。銅が約5%未満であると反応速度が遅く、一
方約60重量%を越えても、又反応速度が遅なつて
しまう。 亜鉛が約5重量%未満では反応速度が遅く、一
方約60重量%を越えても又、反応速度が遅くなつ
てしまう。 バナジウムが約0.5重量%未満では助触媒とし
ての転化効果に乏しく、転化反応を低下させると
共に、触媒自体の耐熱性を低下させ、シンタリン
グが生起し易く一方約5重量%を越えても助触媒
としての添加効果がさしてそれ以上向上すること
もない上分解反応()の妨げとなる。 次に本発明のメタノール水蒸気改質方法は前記
のごとき銅−亜鉛−バナジウム系触媒の存在下で
実施されるが、その際の反応温度は約150〜400
℃、好ましくは200〜300℃である。 本発明の触媒系においては、反応温度が約150
℃未満では分解反応()が充分に行われず、一
方約400℃を越えると、転化反応()は発熱反
応であるから平衡的にも高温すぎて不利で、転化
反応を進めるために水蒸気の供給量を過剰にしな
ければならず不経済である。 なお本発明における水蒸気/メタノールのモル
比は1.0〜5.0、好ましくは1.2〜2.0であるとよい。 また本発明のメタノール水蒸気改質方法は、前
記()および()式を整理した()式で示
されるが、反応系は圧力の影響をあまり受けず製
品水素を使用する条件等を考慮して改質反応
()は通常常圧〜50Kg/cm2Gで実施される。 さらに本発明に適用される触媒は、常法に従
い、沈殿法、含浸法、イオン交換法、熱分解法、
溶融法、または蒸着法によつて製造することがで
きる。例えば、沈殿法の一例としては、触媒を構
成する金属の塩類例えばCu(NO3)2、Zn(NO3)2、
およびNH4VO3の水溶液に沈殿剤例えばNa2CO3
の水溶液を加えて沈殿させ、過、洗浄を繰返し
た後、成型せず、そのままで、または加圧成型も
しくは、押出し成型した後、60〜200℃で乾燥し
次いで300〜400℃で焼成し、必要に応じ粉砕し粒
度を調整することによつて得られる。したがつて
本発明では、メタノールを水蒸気と接触させるこ
とによつて、メタノールを効率よくH2とCO2に
改質せしめるが、条件によつては前記分解反応
()によつて発生するCOが一部転化せず生成ガ
ス中に混在する場合があるが、この場合は、別に
CO変成反応器を設けCOを水蒸気と接触させ水素
に転化するとよい。一方PSA(Pressure Swing
Adsorption)等の精製設備を後段に用いる場合
はそのままPSAに通し、精製し純水素を得るこ
とも可能である。 以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 Cu(NO3)2・3H2O152g、Zn(NO3)2・
6H2O107gを2000mlのイオン交換水中に溶かし、
これを(i)液とする。NH4VO36.7gを100mlのイオ
ン交換水に溶かしこれを(ii)液とする。 Na2CO3212gを2000mlのイオン交換水中に溶
かしこれを(iii)液とする。 (i)液、(ii)液及び(iii)液をそれぞれ80℃に加熱し、
良く撹拌しながら前記3液を混合した。混合後約
2時間撹拌した後、過、洗浄し、80℃で12時間
乾燥した。これを粉砕し、油圧プレスにて板状に
形成する。これを300℃にて5時間焼成し、焼成
後粉砕して16〜32メツシユに粒径をそろえた。 その組成はCu:39.9、Zn:23.5、V:2.9であ
りこれを触媒Aとする。 触媒Aを内径19φのSUS316製反応器に3c.c.充
填し、還元した後、H2O/CH3OHのモル比1.5に
て反応温度を変化させ触媒の性能を調べた。その
結果を表1に示す。
【表】
比較例1は反応温度が下限未満の場合でメタノ
ール転化率が低すぎて実用に供し得ず一方比較例
2は反応温度が上限を越える場合であり、転化反
応に不利でCOの発生量が増大して好ましくない
ことが判る。 比較例 3〜5 N社製CO転化用触媒、触媒B(CuO−ZnO触媒
組成:Cu19.9重量%、Zn47.3重量%)を16〜32メ
ツシユに粉砕し、その性能を前記実施例と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。 したがつて本発明の触媒Aの方が特に低温にて
優れた活性を示していることが判る。 尚、両者(触媒A・B)を示差熱天秤で調べた
結果、次の温度にて熱変化を起こすことが判明し
た。 熱変化温度 触媒 A 321℃ 触媒 B 272℃ したがつてVを助触媒として加えた結果触媒A
は著しく耐熱製が増した。 これは反応温度が単に広がつただけでなく、触
媒
ール転化率が低すぎて実用に供し得ず一方比較例
2は反応温度が上限を越える場合であり、転化反
応に不利でCOの発生量が増大して好ましくない
ことが判る。 比較例 3〜5 N社製CO転化用触媒、触媒B(CuO−ZnO触媒
組成:Cu19.9重量%、Zn47.3重量%)を16〜32メ
ツシユに粉砕し、その性能を前記実施例と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。 したがつて本発明の触媒Aの方が特に低温にて
優れた活性を示していることが判る。 尚、両者(触媒A・B)を示差熱天秤で調べた
結果、次の温度にて熱変化を起こすことが判明し
た。 熱変化温度 触媒 A 321℃ 触媒 B 272℃ したがつてVを助触媒として加えた結果触媒A
は著しく耐熱製が増した。 これは反応温度が単に広がつただけでなく、触
媒
【表】
の寿命の点でも大きな進歩である。
(発明の効果)
以上の如く、本発明によれば、
(イ) 低温でのメタノールの水素への転換率が高
い。 (ロ) 高温時、生成ガス中のCO濃度を低く押さえ
ることが可能であると共に副生CH4を実質的に
生起こさせない。 (ハ) 使用触媒の耐熱性が一段と優れているため、
適用反応温度の領域が拡大し、かつ触媒寿命も
従来より著しく伸びる等の利点を有する。
い。 (ロ) 高温時、生成ガス中のCO濃度を低く押さえ
ることが可能であると共に副生CH4を実質的に
生起こさせない。 (ハ) 使用触媒の耐熱性が一段と優れているため、
適用反応温度の領域が拡大し、かつ触媒寿命も
従来より著しく伸びる等の利点を有する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 メタノールと水蒸気を銅、亜鉛およびバナジ
ウムを主成分とする触媒の存在下、150〜400℃の
温度で接触させることを特徴とするメタノール水
蒸気改質方法。 2 触媒が、銅5〜60重量%、亜鉛5〜60重量%
およびバナジウム0.5〜5重量%を主成分とする
特許請求の範囲第1項記載のメタノール水蒸気改
質方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20278683A JPS6096504A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | メタノ−ル水蒸気改質方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20278683A JPS6096504A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | メタノ−ル水蒸気改質方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6096504A JPS6096504A (ja) | 1985-05-30 |
JPS632882B2 true JPS632882B2 (ja) | 1988-01-21 |
Family
ID=16463165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20278683A Granted JPS6096504A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | メタノ−ル水蒸気改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6096504A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61286203A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | メタノ−ル改質方法 |
JPH07116517A (ja) * | 1993-10-29 | 1995-05-09 | Takeshi Masumoto | メタノール改質用触媒およびその製造方法並びにメタノールの改質法 |
JP2002079101A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-19 | Hiroshima Industrial Technology Organization | メタノール水蒸気改質用触媒前駆体並びにメタノール水蒸気改質用触媒及びその製造方法 |
WO2016047504A1 (ja) * | 2014-09-24 | 2016-03-31 | 三井金属鉱業株式会社 | 水蒸気改質触媒組成物及び水蒸気改質触媒 |
-
1983
- 1983-10-31 JP JP20278683A patent/JPS6096504A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6096504A (ja) | 1985-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4521387A (en) | Purification of gases containing CO and/or CO2 | |
US4540681A (en) | Catalyst for the methanation of carbon monoxide in sour gas | |
US3326956A (en) | Production of oxygenated hydrocarbons | |
US5055282A (en) | Method of decomposing ammonia using a ruthenium catalyst | |
US4126581A (en) | Catalyst containing copper oxide and zinc oxide, its manufacture and its use for the conversion of carbon monoxide | |
US5137924A (en) | Catalytic process | |
US4861745A (en) | High temperature shift catalyst and process for its manufacture | |
JPH0352835A (ja) | 合成ガスからのジメチルエーテルの直接合成法とサイクルプラントによる貯蔵性燃料増量法 | |
US4242104A (en) | Cyclic process for producing methane with catalyst regeneration | |
GB2085314A (en) | Hydrocarbon cracking process and catalyst | |
Fayzullaev et al. | Catalytic vaporphase hydration of acetylene and its derivatives | |
US3429680A (en) | Steam reforming of hydrocarbons | |
US3554689A (en) | Methods of removing carbon oxysulfide from gases | |
US4325931A (en) | Method of producing ammonia | |
JPS632882B2 (ja) | ||
US1826974A (en) | Process of producing hydrogen | |
JPS6228081B2 (ja) | ||
EP0409517B1 (en) | Process for decomposition of methanol | |
US1207802A (en) | Producing aromatic amins and catalysts therefor. | |
EP0028835A1 (en) | Method of preparing a gas containing a high portion of methane | |
JPS6012905B2 (ja) | メタン化法 | |
JPS632881B2 (ja) | ||
JPS6021680B2 (ja) | メタンに富んだガスの製造方法 | |
KR860000871B1 (ko) | 포름 알데히드의 제조방법 | |
EP0139423A2 (en) | A process for the preparation of high-purity hydrogen |