JPS6328818Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、引きひもの長さを切断、接続せず
に調節することができるようにした照明器具スイ
ツチ操作引きひも長さ調節装置に関する。

一般にこの種の照明器具スイツチ操作引きひも
長さ調節装置には第１図乃至第３図に示すものが
知られている。すなわち、天井の引掛シーリング
１で固定吊り下げられたコード２の下端に所望の
照明器具３を取り付け、該照明器具３の電燈点滅
用の引きひも４が取り付けられている。この引き
ひも４は貫通孔７より引き玉部５を挿通してあ
り、該引きひも４の末端に結び目６をつくり、引
き玉５を係止するようになつている。

従つて結び目６の位置を変えることにより引き
ひも４を好みの長さにすることができるが、この
引きひも４の調節は、引きひも４を切断するか、
あるいは他のひもを接続するかのいづれかである
ため、切断した場合には、もとの長さに再成する
ことが不可能であり、また、接続した場合には結
び目ができるという欠点があつた。このような欠
点に対し、本出願人は第４図乃至第８図に示す構
造の照明器具スイツチ操作引きひも長さ調節装置
をさきに考案した。

図に基づき説明する。なお従来例と同一もしく
は相当部分には同一符号を付し、説明の詳細は省
く。

８は引きひも４の貫通孔９を有する有底筒状の
引き玉部、１０は該引き玉部８の開口部、１２は
両側につば１１を有する糸巻状の引きひも巻取
部、１３は該引きひも巻取部１２に設けた孔で該
孔１３には引きひも４の末端を挿入して固定する
ようになつている。

従つて叙上の構成を有する照明器具スイツチ操
作引きひも長さ調節装置を使用するには、まず貫
通孔９より挿通した引きひも４の末端を前記引き
ひも巻取部１２に設けた孔１３に挿入して固着す
る。つぎに前記引き玉部８を押し上げて引きひも
巻取部１２を取り出し、引きひも４を引きひも巻
取部１２に巻き付けるか、あるいは、巻き付けた
引きひも４を巻き戻して調節し、再び引きひも４
に沿つて引き玉部８を押し下げて引きひも巻取部
１２を収納することにより、回転落下しようとす
る引きひも巻取部１２を引き玉部８の筒状内壁で
係止する。以上により、引きひも４を切断、接続
することなく引きひも４の長さを調節することが
できる。

しかしながら、この照明器具スイツチ操作引き
ひも長さ調節装置は、上述したように、引きひも
４を切断、接続することなく長さを調節できると
いう効果を有する反面、引き玉部８に引きひも巻
取部１２が収納されており、引きひも巻取部１２
を手でつかむ場所がないので、引きひも巻取部１
２の引き玉部８からの取り出しと、引き玉部８へ
の収納が行ないにくいという問題点があつた。

この考案は叙上の問題点に着目して成されたも
ので、本出願人がさきに出願した考案において、
さらに引きひも巻取部のつばの下端を引き玉部の
筒状外壁外まで延長突出させて操作つまみとした
構造にすることにより、引きひも巻取部の引き玉
部からの取り出しと、引き玉部への収納を容易に
行なうことができる照明器具スイツチ操作引きひ
も長さ調節装置を得ることを目的とする。

以下に、この考案の一実施例を第９図乃至第１
３図に基づき説明する。なお、上述した照明器具
スイツチ操作引きひも長さ調節装置と同一もしく
は相当部分には同一符号を付し説明の詳細は省
く。

図において、１４は両側につば１５を有する糸
巻状の引きひも巻取部１６の下端に前記つば１５
と一体に設けた操作つまみで、該操作つまみ１４
は、引き玉部８の筒外壁の外まで延長突出され、
有底筒状の引き玉部８の開口部１０を係止するよ
うになつている。１７は前記引きひも巻取部１６
に設けた突起で、該突起１７は前記引き玉部８に
引きひも巻取部１６を挿入した際に、引き玉部８
を弾性的に掛止するようになつている。１８は引
き玉部８に設けた切欠部で、該切欠部１８は引き
ひも巻取部１６を引き玉部８に収納する際、前記
操作つまみ１４と嵌合するようになつており、意
匠上の効果を高めている。１９は引きひも巻取部
１６に設けた係止溝で、該係止溝１９は、引きひ
も４の末端を挿入することにより該引きひも４の
末端を係止できるようになつている。

叙上の構成を有する照明器具スイツチ操作引き
ひも長さ調節装置を使用するには、まず、貫通孔
９より挿入された引きひも４の末端を係止溝１９
に挿入して係止し、つぎに引きひも巻取部１６に
引きひも４を所望の長さになるまで巻き付け、前
記引きひも巻取部１６に設けた操作つまみ１４を
手で保持しながら引き玉部８に設けた切欠部１８
と操作つまみ１４とを嵌合させるように引き玉部
８に開口部１０より収納する。この時、引きひも
巻取部１６に設けた突起１７により、引き玉部８
と引きひも巻取部１６とは弾性的に確固に固定さ
れる。また、この状態からさらに引きひも４の長
さを調節するには、操作つまみ１４を手でつかみ
ながら引きひも４に沿つて引き玉部８を引つぱる
ことにより、確固に固定されている引き玉部８と
引きひも巻取部１６とを取りはずし、さらに、引
きひも巻き取り部１６に引きひも４を巻き付けて
引きひも４の長さを調節し、再び引き玉部８に引
きひも巻取部１６を収納する。

この考案に係る照明器具スイツチ操作引きひも
長さ調節装置は、以上説明したように、引きひも
巻取部の両側に設けたつばの下端を両側外方に張
り出して操作つまみを形成し、この操作つまみを
引き玉部の筒外壁の外まで延長突出させて引き玉
部の開口に係止したので、引きひも巻取部の引き
玉部からの取り出しと、引き玉部への収納が非常
に容易に行なえ、また引き玉部内に引きひも巻取
部を筒状の内壁につばの外壁を沿わせて収容した
ので、引きひもが巻取部からほどける特別の手段
を要せず構造が簡単になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の照明器具スイツチ操作引きひも
長さ調節装置の使用状態を示す正面図、第２図は
第１図に示したものの要部拡大斜視図、第３図は
第２図に示したものの縦断正面図、第４図は他の
照明器具のスイツチ操作引きひも長さ調節装置の
使用状態を示す正面図、第５図は第４図に示した
ものの要部拡大斜視図、第６図は第５図に示した
ものの縦断正面図、第７図は第５図に示したもの
の引きひもの長さを調節する場合および固定する
場合を示す正面図、第８図は第６図に示したもの
の引きひも巻取部の斜視図、第９図はこの考案に
係る照明器具スイツチ操作引きひも長さ調節装置
を示す斜視図、第１０図は第９図に示したものの
引き玉部を示す斜視図、第１１図は第９図に示し
たものの縦断正面図、第１２図は第１１図に示し
たものの引きひも巻取部を示す斜視図、第１３図
は第９図に示したものの引きひもの長さを調節す
る場合および固定する場合を示す正面図である。 ４は引きひも、８は引き玉部、９は貫通孔、１
０は開口部、１１，１６は引きひも巻取部、１４
は操作つまみ、１５はつば、１７は突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引きひも４を通す貫通孔９のある底を有する筒
   からなる引き玉部８と、両側につば１５を有しこ
   のつばの下端を両側外方に張り出して操作つまみ
   １４を形成した糸巻状の引きひも巻取部１６とを
   備え、該引きひも巻取部１６の外側に該引き玉部
   ８をその開口よりかぶせ、該引き玉部８内に該引
   きひも巻取部１６を筒内壁につば１５の外壁を沿
   わせて収容したものであつて、該つば１５の下端
   の操作つまみ１４を該筒外壁の外まで延長突出さ
   せて該引き玉部８の開口に係止したことを特徴と
   する照明器具スイツチ操作引きひも長さ調節装
   置。