JPS63281B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、包み紙、ボール紙、木材、金属薄板
等の材料を圧縮し、紐を掛けて荷造りする為の荷
造装置に関するもので、従来装置（例えば、実開
昭49−84471号の直立荷造り装置）を改良し、圧
縮作業が能率的で、紐掛作業を行い易くする事を
目的としている。すなわち、この従来装置では機
械の詰込み作業の準備が出来たとき、テープはチ
ヤネル１８に入れられ後壁６に沿つて上方え引き
上げられ、後壁６の上端にそれらは引掛けられ
る。押え段４によつて室３内で圧縮された荷造り
材料が出来上がると、作業者が戸５を開く。その
時テープの上端は後壁から解放され、そして該段
のバーの下にある押さ段４の空間２１を通つて前
方え引張られそしてチヤネル１８の前端に捕まれ
ている該相当するテープの下端にとめられるよう
になつていた。そして、上記押さ段４は、圧縮室
内に水平に位置して鉛直方向に可動であるが、各
各前後壁５，６間に延びているＵ形材または同様
のもの２０で構成されている。これらのＵ形材は
それらの上面のほぼ中央部に固定されている棒に
よつて結合されている。Ｕ形材の間に空間２１が
ある。したがつて、圧縮作業の時に荷造り材料を
完全に圧縮できない。そこで本発明では、圧縮盤
Ｇが前後方向に延び盤状であるから、空間がきわ
めて少ないから荷造り材料を完全に圧縮盤Ｇの下
面で平面的に圧縮する。圧縮された荷造り材料は
略直方体に形成される。しかも、圧縮盤Ｇにはそ
の下面部に前後方向摺動自在に内装された複数本
の荷造紐４の引出杆Ｈを設けられているから、簡
単迅速に荷造り材料の上面の所定位置に荷造紐４
を配置する事ができる。そして、荷造紐はリール
に巻着されているからその引出しが円滑であり、
収納もコンパクトにできるようにしたものであ
る。

以下、本発明の圧縮形荷造装置の実施例を図面
に基づいて説明すると、紙、金属薄板等の材料を
投入して圧縮する為の両側壁A.A、後壁Ｂ、底壁
Ｃ、前側に位置する上扉Ｄ及び下扉Ｅからなる圧
縮室Ｆと、該圧縮室Ｆの上側で上下方向昇降する
圧縮盤Ｇと、該圧縮盤Ｇの下面部に前後方向摺動
自在に内装された複数本の荷造紐４の引出杆Ｈ
と、前記底壁Ｃ及び後壁Ｂに沿わされ、前記引出
杆Ｈの後部の係合孔１に通され圧縮盤Ｇより上側
のフレーム２に定着されたリール３に巻着された
荷造紐４と、前記後壁Ｂに設けられた紐ゆるみ止
具２２と、前記底壁Ｃの前後端にそれぞれ設けら
れた紐係合具２４，２３とを具えてなる圧縮形荷
造装置である。

前記圧縮盤Ｇは、下開放コ字形材５が前後方向
に並べられ、これらが左右方向の前後一対ブラケ
ツト６に固着されてなり、該ブラケツト６のボル
ト７に長孔８が嵌合された左右分形の一対の腕９
の端部ナツト１０は側壁Ａの外側の駆動ねじ棒１
１に螺嵌される事により、フレーム２上の電動機
とタイミングベルトの動きでねじ棒１１が回転す
ると、圧縮盤Ｇは昇降するよう作動する。尚、左
右のねじ棒１１の曲り等により両者の左右間の寸
法が上部と下部とで異なつた場合は腕９は前記長
孔８分の調整動を行う。前記引出杆Ｈは前端把手
１２と後端係合孔１とその一対のローラ１３を有
し、左右のコ字形材５の凹溝１４間に嵌合されて
いる。又、前記ブラケツト６の中央にはバネ１５
で前方に付勢された係合杆１６が設けられ、該杆
１６を後方へ押して90゜回すことによりピン１７
とボス１８が当接した状態で前端１６ａが引上杆
１９のフツク２０に係合するようにされている。
そして、引上杆１９の下端は底壁Ｃの回動起立杆
２１に連係されている。そして符号２２は後壁Ｂ
に設けられた板バネ製紐ゆるみ止具、２３は底壁
Ｃの後端の紐係合具で荷造紐、すなわち紐４を引
張ることにより係合が外れるもの、２４は底壁Ｃ
の前端の紐係合具である。

次に使用方法を説明すると、圧縮盤Ｇを上昇さ
せ、紐４を係合孔１，係合具２２，２３，２４に
係合し、下扉Ｅを閉めた状態で、ボール紙等の材
料を開いた上扉Ｄ部から圧縮室Ｆに投入し、上扉
Ｄを閉めて圧縮盤Ｇを下降させる。該盤Ｇは一定
圧まで押下げると自動的に停止する。次に上下扉
Ｄ，Ｅを開け、第４図の如く引出杆Ｈを前側に引
出し、紐４を圧縮荷Ｊの上面に掛け、その紐端部
４ａと係合具２４から外した紐４の下端部４ｂと
を適宜の結び器具を用いて結び切断する。次に引
出杆Ｈを元に戻し、係合杆１６を後方へ押し出し
て90゜回す事により、前端16aを引上杆１９のフツ
ク２０に係合し、圧縮盤Ｇを上昇させると引上杆
１９も引上げられ起立杆２１が起立するので、起
立杆２１によつて紐掛けされた荷Ｊは圧縮室Ｆか
ら押出される。それから後、係合杆１６を元の状
態に戻すと、引上杆１９は引下げられ起立杆２１
は第１図の如く水平状態の位置を保つ。尚、材料
がない場合に誤つて圧縮盤Ｆを下降しても、その
下限にくるとリミツトスイツチが働いて圧縮盤Ｇ
は上限まで自動的に上昇する。

以上の説明から明らかな通り、本発明は、圧縮
盤の下面部に前後方向摺動自在な引出杆を設け、
底壁及び後壁に沿わされ引出杆の係合孔に通さ
れ、リールに巻着された荷造紐を設けたので荷造
紐の収納をコンパクトにでき、その引出しが円滑
であり、また後壁に設けられた紐ゆるみ止具によ
り荷造紐に一定の張力を与えることができ、荷造
紐がたるんだり、もつれることがない。そして、
材料を圧縮後に引出杆を前方へ引出すことにより
荷の上面に極めて容易に正確に荷造紐を掛ける事
が出来るという極めて優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
開扉の状態正面図、第２図は要部の一部切欠正面
図、第３図は同平面図、第４図は作用説明用の略
式側面図である。 Ａ：側壁、Ｂ：後壁、Ｃ：底壁、Ｄ：上扉、
Ｅ：下扉、Ｆ：圧縮室、Ｇ：圧縮盤、Ｈ：引出
杆、１：係合孔、２：フレーム、３：リール、
４：荷造紐、２２：紐ゆるみ止具、２３，２４：
紐係合具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 紙、金属薄板等の材料を投入して圧縮する為
   の両側壁、後壁、底壁、前側に位置する上扉及び
   下扉からなる圧縮室と、該圧縮室の上側で上下方
   向昇降する圧縮盤と、該圧縮盤の下面部に前後方
   向摺動自在に内装された複数本の荷造紐の引出杆
   と、前記底壁及び後壁に沿わされ、前記引出杆の
   後部の係合孔に通され圧縮盤より上側のフレーム
   に定着されたリールに巻着された荷造紐と、前記
   後壁に設けられた紐ゆるみ止具と、前記底壁の前
   後端にそれぞれ設けられた紐係合具とを具えてな
   る圧縮形荷造装置。