JPS63278512A - 油または水等の濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、油圧作動油、′ａ酒油等の油あるいは水のよ
うな液体を濾過する装置に関し、詳しくは、ロール状に
巻かれたベーパー、シートあるいはファプリツタからな
るフィルタを備えた濾過＠置に関する。

（従来の技術および問題点） 従来、この種の濾過装置としては、特公昭６０−２９２
８７号公報があり、この公報のものにはロールフィルタ
メンバーを有する濾過装置において、そのフィルタメン
バーにクラックが生ずるのを防止するのに有効な構造が
開示されている。この構成によれば、ロールフィルタメ
ンバーは円筒断面をもつ金属ケーシングの中に同芯状に
きっちりと挿入され、その上方端面上に不織布シート状
フィルタエレメントが設けられるとともに、このシート
状フィルタエレメントの上には複数の孔を貫設した孔あ
き押えディスクが設けられている。しかして、不純物を
含む汚濁液は、ポンプによって一定の圧力で加圧されて
金属ケーシング内に導入され、押えディスクの孔からシ
ート状フィルタエレメントへ送られ、このシート状フィ
ルタエレメントによって予備濾過された後、ロールフィ
ルタメンバーを通り、該ロールフィルタメンバーによっ
てほぼ完全に濾過される。そして累積使用時間または累
積濾過量の増大とともにフィルタに目詰りが生じると、
汚濁液の供給圧力の上昇をきたす。そして、この圧力の
上昇に伴ないシート状フィルタエレメントは一次フィル
タとして作用する一方、高い圧力の汚濁液をロールフィ
ルタメンバーに対して分散的に供給する作用を奏し、そ
の結果、ロールフィルタメンバーの弱い部分に高い圧力
の汚濁液が集中することによるロールフィルタメンバー
におけるクラックの発生を防止されるものであるが、こ
の従来の構成のものでは、濾過方向がフィルタの上方の
円形端面からの一次方向のみであることから、単位時間
当りの濾過流口は限られたものであり、経時的にフィル
タに目詰りを生ずると濾過能力も低下する問題点があっ
た。

本発明は、上記従来の問題点を解決すべくなされたもの
で、高い濾過能力を長期間にわたって維持することがで
きるとともに、各部品の製作が容易であって組立ての筒
車な液体濾過装置を提供することを目的とするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明による液体の濾過装置は、着脱自在の蓋を有する
円筒状のケーシングであって、濾過すべき液体の入口と
濾過された液体の出口とを有し、このケーシング内に同
芯状に挿入され、かつ前記入口と出口との間に配置され
たロールフィルタメンバーとを備え、前記ケーシングは
、その下部の内径に対して上方の内径が大きいテーパー
状の側壁と底部とを有し、また、前記ロールフィルタメ
ンバーは、そのまわりを包囲する締付バンド手段を有し
、かつ、その軸方向のいずれの位置における直径をも前
記ケーシングの下部の内径にほぼ等しい円筒体に形成さ
れ、前記ケーシングと前記ロールフィルタメンバーとの
間には上方に向かうにしたがって増大するテーパー状空
隙部を形成してなる油または水等の濾過装置に存する。

（作用） 本発明によれば、濾過すべき液体は加圧され、ロールフ
ィルタメンバーの上方端面から該ロールフィルタメンバ
ー内を軸方向に通り抜けて出口へ向かう第１の液体流路
と、ケーシングとロールフィルタメンバーの周縁との間
に形成されたテーパー状の空隙部からロールフィルタメ
ンバーの中心方向の半径方向に送られた後、前記第１の
液体流路と合流して、該ロールフィルタメンバー内を軸
方向に通り抜ける第２の液体流路が形成され、それによ
って実質的な濾過面積の増大を達成することができる。

また、本発明によれば、ケーシングの内径はその下部径
より上方開口部側が大径形成されているため、このケー
シングを鋳造等によって製作するのが極めて容易となる
という利点をもっている。

（実施例） 次に本発明の一実施例を図面にしたがって説明すると、
ケーシング１は、その下部の内径に対して上方の内径が
大きいテーパー状円筒体に形成された側壁２と底部３と
を有していて、その上部開口と着脱自在の蓋４を備えて
いる。このケーシング１の底部中央には孔３ａが貫設さ
れ、周孔３ａには導管５の一端が締付ナツト６によって
しっかりと固定されており、該導管５はケーシング１と
同芯状に立設されていて、その他端にＷ４を取付けるた
めの取付はボルト７を螺着支持可能に設けられている。

また、この取付はボルト７にはハンドルパー８が取付ら
れていて、このハンドルパー８の操作によって蓋体４を
ケーシング１に着脱自在に取り付ける。また、導管５は
管状通路１０を有していて、この管状通路１０は下方の
入口１１から供給される液体は同導管５の上部側の直径
方向に貫設された複数の供給口１２を通ってケーシング
１の上部空間１３へ導入するように形成されている。こ
の場合、管状通路１０の上端は取付はボルト７によって
閉鎖されている。

ケーシング１内には、導管５を介してロールフィルタメ
ンバー２０が該ケーシング１と同芯状に収納されている
。このロールフィルタメンバー２Ｏは、ペーパー、合成
樹脂シートまたはファブリックのようなウェブを芯材２
３のまわりに巻着されてケーシング１内に収納可能な径
に形成され、その上方端面と下方端面にはそれぞれ不織
布シート状フィルタエレメント２４．２５が設けられて
いる。これらの上部および下部シート状フィルタエレメ
ント２４．２５は、それぞれロールフィルタメンバー２
０上下の円形状端面に対して重ね合せあるいは部分的に
塗布された接着剤によって貼着されている。また、ロー
ルフィルタメンバー２０のまわりには、上下方向に複数
箇所（本例では３か所例示した）バンド２１が巻着固定
され、各バンド２１はロールフィルタメンバー２１の半
径方向の変形または拡張を防止するように該メンバー２
１を締付けていて、このロールフィルタメンバー２０は
、その軸方向のいずれの位置における直径もケーシング
１の下部の内径とほぼ等しい円筒体を形成している。こ
の結果、ケーシング１内における該ケーシング１の側壁
２とロールフィルタメンバー２０との間には、その軸方
向の上方へ向かうにしたがって徐々に増大するテーパー
状の空隙部２２が形成されている。

ケーシング１内に装着された０−ルフィルタメンバー２
０の上方には、複数の孔３３を有するディスク状のリテ
イナ３２が載置され、このリテイナ３２の下側には、例
えばパンチングメタルプレートまたは金網のような多孔
性メタルメンバー３１が配置されている。また、ケーシ
ング１の側壁２とリテイナ３２の周縁との間には、前に
述べたテーパー状空隙部２２に連続して同空隙部２２よ
り大きい空隙部３８が形成されている。また、リテイナ
３２はスプリング３４によって押圧され、それによって
多孔性メタルメンバー３１とシート状フィルタエレメン
ト２４とをロールフィルタメンバー２０の上方端面に向
って押圧し、かつ、ロールフィルタメンバー２０をケー
シング１内で固定している。なお、このスプリング３４
は導管５に挿通した座金３５を介して同導管５に螺着し
たナツト３６により抑圧固定されている。

また、ケーシング１の底部３の一部には排出口１５が貫
設されるとともに、同底部３の上面には、排出口１５と
連通する通路１７を構成する突起１６が形成されていて
、この突起１６の上にパンチングメタルプレート２６が
載置され、その上に下、部シート状フィルタエレメント
２５を含むロールフィルタメンバー２０がマウントされ
ている。また、ケーシング１の底部３の上面側には、２
つの環状リブ２８，３０が形成されている。すなわち、
一方の環状リブ２８は底部３の外周部に沿って形成され
るとともに、他方の環状リブ３０は導管５を挿通した孔
３ａの周縁に沿って形成され、この両点状リブ２８．３
０との間にはパンチングメタルプレート２６を嵌合可能
に設けられている。また、各環状リブ２８．３０は突起
１６より高い位置を占め、それぞれパンチングメタルプ
レート２６の上表面より突出形成されている。下部シー
ト状フィルタエレメント２５には、その下部の外側エツ
ジ部分および内側エツジ部分に環状溝２７゜２９が形成
されていて、これらの環状溝２７．２９がケーシング底
部３上の環状リブ２８．３０とそれぞれ係合可能に設け
られている。

次に、上記のように構成された本実施例の作用および効
果について説明する。

さて、本例濾過装置は着脱自在の蓋４を有する円筒状の
ケーシング１であって、濾過すべき液体の供給口１２と
濾過された液体の排出口１５とを有し、このケーシング
１内に同芯状に挿入され、かつ前記供給口１２と排出口
１５との間に配置されたロールフィルタメンバー２０と
を備え、ケーシング１は、その下部の内径に対して上方
の内径が大きいテーパー状の側！２と底部３とを有し、
また、ロールフィルタメンバー２０はまわりを包囲する
締付バンド２１を有し、かつ、その軸方向のいずれの位
置における直径をもケーシング１の下部の内径にほぼ等
しい円筒体に形成され、ケーシング１とロールフィルタ
メンバー２０との間には上方に向かうにしたがって増大
するテーパー状空隙部２２を形成する構成としたもので
ある。したがって、ケーシング１の上部空間１３に導入
された加圧液体は、リテイナ３２に設けられた複数の孔
３３を通って多孔性メタルメンバー３１および上部シー
ト状フィルタエレメント２４へ送られ、それらによって
加圧流体の拡散と予備濾過がなされた優、ロールフィル
タメンバー２０へ導かれ、そこではほぼ完全に濾過され
、次いで下部シート状フィルタエレメント２５とパンチ
ングメタルプレート２６とを通って排出口１５へ至る。

この場合、リテイナ３２の孔３３を通る第１の液体流路
とは別にリテイナ３２とケーシング側壁２との間の空隙
部３８からロールフィルタメンバー２０とケーシング側
壁２との間のテーパー状空隙部２２を通ってロールフィ
ルタメンバー２０の中へ送られるもう一つの第２の液体
流路が形成され、それによって単位時間当りの濾過流山
の増大を達成することができる。また、第１の液体流路
を通る加圧液体は、ロールフィルタメンバー″２０を半
径方向の外方に拡げるように作用するものの、このロー
ルフィルタメンバー２０のまわりには締付はバンド２１
が包囲していて、その拡大を防止しているため、ロール
フィルタメンバー２０の拡大による第２液体流路の閉鎖
は生ずることなく、この第２の液体流路は維持される。

また、第２の液体流路を通る加圧液体は、むしろ、ロー
ルフィルタメンバー２０を半径方向の内方に圧縮して、
そのテーパー状空隙部２２を拡げロールフィルタメンバ
ー２０を通らない漏洩流路を形成するように作用するも
のであるが、しかしながら、下部シート状フィルタエレ
メント２５を含むロールフィルタメンバー２０の下部外
側エツジに設けられた環状溝２７は、ケーシング底部３
に形成された外側環状リブ２８としつかり係合している
ため、この〇−ルフィルタメンバー２０の下部における
変形は生ずることなく、ケーシング１の側壁２とロール
フィルタメンバー２０の周縁との間に漏洩流路が形成さ
れてしまうという危惧は解消する。また、ケーシング１
の内径は下部より上方が大きくなっているため、このケ
ーシング１を例えばダイカスト鋳造等によって製作する
作業が極めて容易となる等多くの特長がある。

（発明の効果） さて、本発明は着脱自在の蓋を有する円筒状のケーシン
グであって、濾過すべき液体の入口と濾過された液体の
出口とを有し、このケーシング内に同芯状に挿入され、
かつ前記入口と出口との間に配置されたロールフィルタ
メンバーとを備え、前記ケーシングは、その下部の内径
に対して上方の内径が大きいテーパー状の側壁と底部と
を有し、また、前記ロールフィルタメンバーはまわりを
包囲する締付バンド手段を有し、かつ、その軸方向のい
ずれの位置における直径をも前記ケーシングの下部の内
径にほぼ等しい円筒体に形成され、前記ケーシングと前
記ロールフィルタメンバーとの間には上方に向かうにし
たがって増大するテーパー状空隙部を形成したことによ
り、単位時間当りの濾過流量の増大を達成することがで
きるとともに、ロールフィルタメンバーの変形およびク
ラックの発生を防止することができ、また、ケーシング
をダイカスト鋳造等によって製作する作業が極めて容易
となるので、濾過装置としてその資するところ極めて大
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による液体濾過装置の縦断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 着脱自在の蓋を有する円筒状のケーシングであって、濾
   過すべき液体の入口と濾過された液体の出口とを有し、
   このケーシング内に同芯状に挿入され、かつ前記入口と
   出口との間に配置されたロールフィルタメンバーとを備
   え、前記ケーシングは、その下部の内径に対して上方の
   内径が大きいテーパー状の側壁と底部とを有し、また、
   前記ロールフィルタメンバーはまわりを包囲する締付バ
   ンド手段を有し、かつ、その軸方向のいずれの位置にお
   ける直径をも前記ケーシングの下部の内径にほぼ等しい
   円筒体に形成され、前記ケーシングと前記ロールフィル
   タメンバーとの間には上方に向かうにしたがって増大す
   るテーパー状空隙部を形成してなることを特徴とする油
   または水等の濾過装置。