JPS63277853A - 内燃機関の燃料噴射ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は逆転に適した内燃機関の燃料噴射ポンプに関す
る。

〔従来の技術〕

船舶用主機関として使用される内燃機関では、船の前進
及び後進を行うため出力軸の回転方向を逆転させて使用
する例が多い。このような場合、逆転に際しては各シリ
ンダへ供給される燃料の噴射時期を変換してやる必要が
ある。

例えば第５図において正転から逆転に変換する際、燃料
噴射期間θｉｎｊが同じ場合でも噴射時間を角σだけ遅
らせてやる必要がある。

従来このような目的で使用される燃料系統の逆転装置と
しては、第６図に示すような装置が公知となっている。

図は６シリンダ機関の場合を例を示しており、正転時に
は各シリン／１２に対応する燃料噴射ポンプ４から燃料
が供給されるが、逆転時には各燃料噴射ポンプ４から各
シリンダ１２へ供給される高圧噴射管１０の途中に切換
弁９を設け、対応するシリンダと燃料噴射ポンプとの組
み合せを変えて、各シリンダの燃料噴射時期を変更する
方式をとっている。

ここにおいて、１はクランク軸、２は燃料噴射ポンプ駆
動カム、３は燃料噴射ポンプ駆動装置、４は燃料噴射ポ
ンプ、５は機関本体、６はカム駆動歯車列、７はカム軸
、８は燃料供給管、９は切替弁、１０は燃料高圧噴射管
、１１は燃料高圧噴射支管、１２はシリンダ、１３は燃
料噴射弁をそｎ−ｆ：ｔｆ′Ｌ示す。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが前記のような従来形の燃料装置では、燃料噴射
ポンプから各シリンダへ供給される高圧力燃料油では数
百から１０００　ｋｇ／ｃｍ”にも及ぶ高圧油の経路の
途中に切替弁を設けているため、次のような不具合を生
じ易い。

即ち該切替弁は、その構造止弁切替のため微小な隙間を
有する摺動部を設けているので、高圧燃料油の漏洩を生
じ易い。又低質重油を燃料として使用する際には、種々
の前処理を実施しても微細な異物の混合は避は難く、前
記摺動部の隙間等に異物がかみ込まｎて、固着するなど
のトラブルを生じ易い。さらに低質重油は粘度が高いの
で、一般的には適当な温度まで加熱して使用する必要が
ちるが、機関の始動や停止時等の過渡状態においては、
切替弁に温度の不均一が生じ易いため、摺動部の隙間量
が変化して固着するおそれがある。

本発明の目的は前記従来装置の問題点を解消し、漏洩や
固着などのトラブルが生じることのない信頼性の高い逆
転に適した内燃機関の燃料噴射ポンプを提供するにある
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の逆転に適した内燃機関の燃料噴射ポンプは、加
圧された作動媒体を介して各シリンダ毎に設置された燃
料噴射ポンプ駆動装置により駆動される燃料噴射装置を
有する内燃機関において、前記作動媒体の供給系路に設
けらｎた管制カムと、該管制カムにより駆動される管制
弁と、該管制弁により制御された加圧作動媒体を介して
駆動される可変タイミング燃料噴射ポンプとを有してな
ることを特徴としている。

〔作用〕

前記燃料噴射装置を使用すれば、逆転時には正転時に使
用した管制カムをそのまま使用す扛ば、規定の噴射タイ
ミングが得らｎるように管制カムが形成されている。従
って逆転のための機器を特別に設けることなく、機関の
回転方向を確実に切替えることができ、下記のような利
点を有している。

１、作動媒体として潤滑油を使用しているため、清浄性
について充分に管理され、又潤滑能力について優ｎてい
るので、この径路内に設置された管制弁の摺動面が固着
等の不具合を発生する可能性は極めて少ない。

２、潤滑油系は粘性係数が高く特に加熱する必要もない
ので、機関の始動や停止等の過渡状態においても、摺動
部の温度が不均一となる等理由により固着が発生するお
そ扛はない。

３、燃料噴射ポンプ駆動装置は油圧ピストンの受圧面積
を適当に選ぶことにより作動媒体の圧力を低く押えるこ
とも可能であり、管制弁の摺動部隊間からの漏洩量も少
なくできる。

４、一般的に使用状態において、潤滑油の粘度の方が加
熱された燃料油の粘度より高く管制弁の摺動部からの漏
洩が少ない。

〔実施例〕

以下第１〜５図を参照し本発明の一実施例について説明
する。第１図は第１実施例の構造図、第２図は第１図の
■−■断面図、第３図、第４図はそｎぞれ本発明の機能
説明図、第５図は逆転時に燃料噴射時期変更の必要性を
説明するための図面である。

本例は船舶用の６シリンダデイ一ゼル機関を例にとり説
明する。第１〜２図において図示しないクランク軸に１
対１の回転比で連結された駆動軸０１に管制カム０２を
設置し、この該カム０２の周囲に等角度で配設された管
制弁０３を駆動している。又管制弁０３は供給管０４を
介して各シリンダにそｎぞれ設置された燃料噴射ポンプ
駆動装置３に連通されている。従って加圧さ扛た作動媒
体の供給を受けた駆動装置３は対応する可変タイミング
ポンプ４を駆動し、シリンダ１２に設置された燃料噴射
弁１３へ燃料を供給する。

機関を始動すると第１図で示す作動媒体タンク２１内の
油は吸上げらｎ、逆止弁付油圧ポンプ２３により作動媒
体油圧タンク２４に設定油圧状態で蓄えられる。なお２
２はフィルタ、２５は安全弁である。第３図は第２図の
管制カム０２の拡大図で、該カムは正転時には噴射始め
θ　で噴射期間θ、　の期間管制カム０３を開き、該油
圧タンク２４ｎＪ の油圧は油圧供給管０４をへて燃料噴射ポンプ駆動装置
３に供給される。逆転時にはこのまま使用すると噴射タ
イミングが０８′二０１ｎｊ−０３となり噴射タイミン
グ早すぎるので、可変タイミング噴射ポンプによりθ′
がθ　とほぼ同じになるように遅Ｓ　　　　　　３ らせる。第４図に可変タイミング噴射ポンプの噴射始め
θ　と、該噴射始めθ、を変化させるタイミングラック
Ｒ５との関係を示す６″）まり逆転時にはθＩ−〇　＝
Δθに相当するΔＲ２だけタイミングラッ３　　　　　
　ｓ りＲ５を小さくすることによりＮｒ期の目的は達せられ
る。又噴射路りは負荷に応じて燃料噴射ポンプ４の図示
しないコントロールラックをがノ々す駆動して制御され
る。

次に前記実施例の作用について説明する。

正転時には管制カム０２が常用出力時の適正噴射始めθ
　において管制弁０３を開き、作動油圧りツク２４の油
圧を供給管０４をへて燃料噴射ボンｆ駆動装置３に供給
し、可変タイミング燃料噴射ポン７°４を作動させ、燃
料供給管８より供給さＶ。

た燃料を燃料噴射弁１３をへ、てシリンダー２内に噴射
する。機関の逆転時には、第３図のように噴射始めθ′
で管制弁カム０２を介して管制弁０３を開弁じ、作動媒
体油圧タンク２４の油圧を供給管０４をへて燃料噴射ポ
ンプ駆動装置０４に伝える。

このときはθ′〉θ　となっており逆転には噴射始Ｓ　
　　　　　Ｓ めが進みすぎているため、燃料噴射ポンプ４のタイミン
グラックを作動し、第４図の関係を利用して逆転時には
θ′−θ　＝Δθに相当するΔＲ５だけりイミングラツ
クＲ５を小さくするようにして噴射タイミングを逆転時
に合せることができる。

〔発明の効果〕

本発明に係る内燃機関の燃料噴射装置は前記のとおり構
成さ扛ており、逆転時に切替が行わｎる伝導媒体は、清
浄性にすぐｎ潤滑能力も十分あるので、摺動部の固着等
の不具合を生じることがなく、又伝導媒体の粘度は燃料
の粘度よシ高く、摺動部よりの漏洩も少なく信頼性が大
であるので、舶用機関のように低質燃料を使用している
機関において逆転時燃料噴射タイミングの適正化を容易
に実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明に係るもので、第１図は第１実施例
の構造図、第２図は第１図の■−■断面図、第３図、第
４図はそ扛ぞれ本発明の機能説明図、第５図は逆転時に
燃料噴射時期変更の必要性を説明するための説明図、第
６図は従来形逆転用燃料噴射装置の説明図である。 ０２・・・管制カム、０３・・・管制弁、３・・・燃料
噴射ポンプ駆動装置、４・・・可変タイミング燃料噴射
ポンプ。 第２図 第１図 上死点 第３図 タイミングラック 第４図 上死点 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加圧された作動媒体を介して各シリンダ毎に設置された
   燃料噴射ポンプ駆動装置により作動される燃料噴射装置
   を有する内燃機関において、前記作動媒体の供給系路に
   設けられた管制カムと、該管制カムにより駆動される管
   制弁と、該管制弁により制御された加圧作動媒体を介し
   て駆動される可変タイミング燃料噴射ポンプとを有して
   なる逆転に適した内燃機関の燃料噴射ポンプ。