JPS63277749A - 陰極線管の電極部品の表面処理方法 - Google Patents

陰極線管の電極部品の表面処理方法

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JPS63277749A
JPS63277749A JP11292387A JP11292387A JPS63277749A JP S63277749 A JPS63277749 A JP S63277749A JP 11292387 A JP11292387 A JP 11292387A JP 11292387 A JP11292387 A JP 11292387A JP S63277749 A JPS63277749 A JP S63277749A
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furnace
steam
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shadow mask
ray tube
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JP11292387A
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Tetsuya Watanabe
徹也 渡辺
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、陰極線管の内部に組み込まれる電極部品、
たとえば、色選別電極であるシャドウマスク、電子銃を
構成する電極などの熱放散を良くするための表面処理方
法に関するものである。
[従来の技術J 以下、シャドウマスクを例に、従来の技術を説明する。
シャドウマスクの製造方法については、株式会社産報の
電子科学1864年Vat 14/ No9 、36頁
および39〜40頁に示され、また1日経エレクトニク
スIH4、1,2,84〜85頁に示されている。
ところで、陰極線管は、第5図に示すように、皿状のガ
ラス容器であるパネル(10)と、電子ビームを発射す
る電子銃(11)を内蔵しているロート状のファンネル
(12)とからなり、パネル(lO)とファンネル(1
2)との間にシャドウマスク(13)が介在され、パネ
ル(lO)に支持部によって保持されている。
このシャドウマスク(13)は、第6図に示すように、
b、15〜0.25mm純鉄板(以下、rFe材」とい
う)の基体(!4)に、丸形もしくは長方形の電子ビー
ム通過孔(i5)を形成したもので、平坦な形状である
フラットマスクを熱処理(水素雰囲気中で700〜92
0℃)シ、歪取りしてからパネル(10) (第5図)
の内面に沿う球面形状にプレス加工し、洗浄したのち、
その表面に、黒錆(Fe304)の被膜を形成するため
の黒化処理が施される。この黒化処理は、まずプレス加
工時に付着した油の脱脂を完全に行なった後、硫化ニッ
ケルにより黒化する方法、アルカリ溶融塩に浸漬して黒
化する方法、重クロム酸塩溶液を用いる方法5水蒸気ま
たは炭醜ガス雰囲気中で加熱して黒化する方法等がある
この黒化処理で得られる黒錆被M(1B)は、シャドウ
マスク基体(14)および電子ビーム通過孔(15)の
表面を覆っており、カラー陰極線管を製造する工程中に
おいて、空気中の雰囲気で400℃前後で加熱される。
シャドウマスク基体(14)が酸化して赤錆が発生する
のを防止するとともに、シャドウマスク(13)の表面
の輻射率を大きくして、熱変形を小さくする作用があり
、さらに、シャドウマスク(13)による光の散乱を少
なくし、パネル(10) (第5図)の内面に蛍光体絵
素を形成するとき、光の散乱を少なくして、絵素の輪か
くが鮮明に形成されるようにする作用がある。
このうち、熱変形の抑制について、第5図および第6図
を参照して詳細に説明すると、カラー陰極線管の動作中
は、電子銃(11)から発射された電子ビームの8割近
くが、シャドウマスク(13)に射突し、電子ビームの
運動エネルギが然エネルギに変換されて吸収され、シャ
ドウマスク(13)は、80℃前後に上昇し、ドーミン
グ現象が生じて色純度が低下する。シャドウマスク(1
3)の表面に黒錆(18)を形成すると、輻射率が0.
75前後と大きいので、シャドウマスク(13)の熱放
散がよくなり、温度上昇が低くなるのでドーミング現象
の発生が抑制される。
ちなみに、黒錆(16)の有無による熱放散量の差異を
計算すると。
無限に広い平行平面間における放射熱流束qはである。
今、ε2はアルミニウムで、0.05の値であり。
表面が鉄、黒錆、酸化ニッケルである場合のε1が、 ε +Fe+wO,3,tt  +Fe304−0.7
5.e  1旧0−0.90゜〒+−273+8O−3
53K 、T2−273+0−273にとすると1 、 黒錆(16)をシャドウマスク(13)の表面(1
3a)に設けると、黒錆(18)を形成していない場合
に比べて熱放散が10〜11%良くなり、シャドウマス
ク(13)の昇温を低く抑える効果がある。
以上はシャドウマスクを例に説明したが、他の電極部品
、例えば電子銃の電極についても電子ビームの射突によ
る温度上昇を低く抑える必要があり、黒化処理が施され
ている。
また、上記陰極線管は近年、ディスプレイとして用いら
れ、見やすく、明・るい映像、鮮明な映像の再現が要求
されている。このため、陰極線管の表示面は、より平坦
に形成することにより外光の反射光がディスプレイ操作
者の目に入らないようにする対策や、シャドウマスク材
や電極材に熱膨張係数の小さいアンバ材(以下、「旧−
Fe材」という、)を用いて熱変形を小さくするこころ
みかなされている。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記従来の電極部品の表面処理方法では、F
e材の「黒化処理」は、水蒸気雰囲気においては580
℃の加熱により、またCO2ガス雰囲気においては83
0℃の加熱により、輻射率0.75程度の黒錆が形成で
きるのに対し、Xl−Fe材は酸化しにくいため、上記
のような処理条件ではほとんど黒錆が形成されない、こ
のような黒化処理の困難性を改善するため、Ni−Fe
材に、他の元素を添加する試みがなされているが、未だ
実用に適した旧−Fe材は実現されていない。
さらに1表示面の平坦化にともない、シャドウマスクの
球面半径も大きくなり、板厚0.1〜0.2mmの旧−
Fe材を用いたシャドウマスクでは、「黒化処理」温度
は、最高800℃がシャドウマスクの球面に変形を生じ
ない限度となる。
しかるに、従来のCChガス雰囲気中で加熱する「黒化
処理」では、Ni −Fe材の輻射率を、陰極線管の性
能改善に寄与できる0、33以上にするためには、83
0℃以上に加熱する必要があり、また、球面の曲率半径
が1000層のシャドウマスクでは、球面の変形が生じ
るので適用できないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので
、旧−Fe材に特別な元素を添加することなく、表面黒
化を短時間で、かつ、電極部品に加熱変形を生じること
のない陰極線管の電極部品の表面処理方法を提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明者は、鋭意研究の末、輻射率は、FeおよびN
iの酸化量を増すことにより、その値を大きくすること
ができる傾向にあり、第2図のグラフに示すように、酸
化温度をLげることにより、FeOの生成量が増加して
、下式の化学変化により黒錆(Fej04)の生成の増
加につながることが判った。
6FeO+ Oh  = 2Fe30*また、酸化性雰
囲気としては、第3図のグラフに示すように、炭酸ガス
、空気、酸素、水蒸気の順に生成されるFe0層の厚さ
が増加する傾向にあり、温度と酸化性雰囲気、さらにガ
ス温、炭酸ガス、空気、酸素の種類を選ぶことにより、
輻射率が1.0に近いFe3O4,NiOの醸化膜が得
られることが判明した。
この発明者は、引き続く研究により、酸化性の大きい水
蒸気雰囲気中において旧−Fe材を800℃以上s o
 o ’c以下の温度で30分間加熱することにより、
第4図のラインL1に示すように、輻射率の大きい黒錆
を形成することに成功した。
ところが、この方法では酸化温度が高くなるために炉の
燃料コストが増大したり、シャドウマスクのように電極
部品が球面状の薄板である場合には熱歪が大きくなるこ
とが判った。
そこで、この発明者は、炉内の水蒸気雰囲気中には下記
の化学式で示すように水素(H2)が発生しており、生
じた酸化物(Fe+04)を還元する働きのある水素は
酸化しにくい旧−Fe材にとって好ましくない組成分で
ある点に着目し、引き続く研究により、酸化反応におい
て発生する水素を水蒸気雰囲気中から除去することによ
って、第4図のラインL2に示すように、600℃以下
の温度条件下でも輻射率の大きい酸化被膜を短時間で形
成できることを見出して、この発明を完成するに至った
ものである。
3Fe+ 4H20=Fe304 + 4H2すなわち
、この発明に係る陰極線管の電極部品の表面処理方法は
、酸化反応により生ずる水素の少なくともその一部を酸
化被膜形成中に炉外へ排出するものである。
[作用] この発明によれば、酸化被膜形成中に発生する水素を炉
外に排出す、るようにしたので、炉内の酸化性雰囲気が
新鮮な水蒸気と置換させることにより、電極部品の酸化
反応が促進される。これにより、電極部品の表面に輻射
率の大きい酸化被膜を比較的低い温度で、かつ、短時間
で形成することができる。
[発明の実施例] 以下、この発明に係る実施例を図面にしたがって説明す
る。
第1図はこの発明に係る表面処理方法に用いられる炉の
一実施例を示す一部切欠側面図であり、図において、(
1)は黒化処理用の炉で、上部に開口した炉本体(1a
)と、炉本体(1a)の開口部をシールリング(2)を
介して気密に覆う蓋体(1b)とから構成されている。
(3)は水蒸気を炉(1)の内部へ導くための導管で、
基端部(3a)は炉本体(1a)の側壁上部を貫通して
炉(1)の外部に設けられた水蒸気供給源(図示せず)
に連結され、また、先端部(3b)は炉本体(1a)の
底部内壁に沿ってリング状に数回巻かれ、この巻同部(
3c)には、たとえば、管軸方向に約30m1gのピッ
チをあけて約2■φの口径を有する水蒸気供給用のノズ
ル孔(4)が多数形成されている。
(5)は炉本体(1a)の内部にセットされる治具で、
底壁(lc)に配置した基部(5a)に支柱(5b)が
立設され、この支柱(5b)に複数の支持板(5c)が
多段に固定されて構成されており、上記各支持板(5c
)上には熱処理が施される電極部品であるシャドウマス
ク(6)がそれぞれ載置されている。
(7)は上記蓋体(1b)に設けられた排出口で、この
排出口(7)を介して炉(1)の内部と外部とが連通し
ている。上記排出口(7)は、上記治具(5)の最上段
の支持板(5c)に載置されたシャドウマスク(8)よ
りも上方に位置するため、各シャドウマスク(6)の酸
化被膜形成中に発生する水素が蓋体(1b)の下部空間
(Id)に上昇して、上記排出口(7)から水蒸気の一
部とともに炉外へ放散できるようになっている。
なお1M体(1b)には、炉内の雰囲気を攪拌するファ
ン(8)と、ファン(8)を回転させるモータ(9)と
が配設されている。
つぎに、上記炉(1)を用いてシャドウマスク(8)の
表面処理方法を説明する。
まず、Xl−Fe材で形成したフラットマスクを約11
00℃で焼鈍し、歪取りをした後に球面状にプレス成形
し、この形成されたシャドウマスクの表面に付着してい
る汚れ(油)を脱脂洗沙した後、炉内の治具(5)にセ
ットする。そして、導管(3)を介して約100℃の水
蒸気を5 ft3/l1inで炉内に供給し、内圧を2
0〜150mmAqの水蒸気雰囲気に保つ、このとき、
Ni−Fe材と反応して生じた水素は、炉内の水蒸気と
ともに排出口より炉外へ排出され、炉内の酸化性雰囲気
中には導管(3)からの新鮮な水蒸気が順次送り込まれ
る。この結果、第4゛図のラインL2で示すように、炉
の雰囲気温度を600°C以下、たとえば、580℃に
上昇させて30分間保持することにより、Xl−Fe材
の表面に輻射率が0,75の′黒錆(FegO+)を形
成することができた。
なお、Ni−Fe材で形成した電極部品の黒化処理は、
板材に黒化処理を施したのち、′rrL極部品に加工す
るより、電極部品の最終形状に加工したものに黒化処理
を施すのが望ましい、これは、加工中に黒錆が剥離した
り、剥離し易くなって後工程中に脱落することがあるか
らである。
上記実施例では、蓋体(ib)に排出口(7)を有する
炉(バッチ炉)について説明したけれど、たとえば、ト
ンネル炉の天井部に炉内の雰囲気を排出する排出口を設
けるようにしても、上記実施例と同様の効果を得ること
ができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、Ni−Fe材
で形成されている電極部品の表面に輻射率の大きい酸化
被膜を比較的低温度で、しかも、短時間で形成すること
ができるので、炉の燃料コストが低減し、熱効率の向上
が図られる。しかも、大きい輻射率によって電極部品の
熱放散が良くなるため、電極部品の温度上昇が防がれ、
熱歪を小さく抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である炉の構造を示す一部
切欠側面図、第2図は炉の雰囲気温度とFeO生成量と
の関係を示すグラフ、第3図は酸化雰囲気の種類とFe
O生成量との関係を示すグラフ、第4図は水蒸気雰囲気
温度と電極部品の表面の輻射率との関係を示すグラフ、
第5図はカラー陰極線管の構造を示す分解斜視図、□第
6図はシャドウマスクの一部拡大断面図である。 (1)・・・炉、(8)・・・電極部品、(7)・・・
排出口、(1θ)・・・酸化被膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Ni−Fe材で形成されている陰極線管の電極部
    品の表面に、炉内の水蒸気雰囲気中で酸化被膜を形成す
    る陰極線管の電極部品の表面処理方法において、酸化反
    応により生ずる水素の少なくともその一部を上記酸化被
    膜形成中に炉外に排出することを特徴とする陰極線管の
    電極部品の表面処理方法。
  2. (2)上記炉には、電極部品よりも上方に雰囲気の一部
    を排出する排出口を有する特許請求の範囲第1項記載の
    陰極線管の電極部品の表面処理方法。
JP11292387A 1987-05-08 1987-05-08 陰極線管の電極部品の表面処理方法 Pending JPS63277749A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4102202A1 (de) * 1990-01-26 1991-08-01 Mitsubishi Electric Corp Fahrzeugleistungs-uebertragungsvorrichtung mit einer motorstartfunktion
EP3608437A4 (en) * 2017-03-31 2020-12-23 Nippon Steel Corporation PROCESS AND DEVICE FOR MANUFACTURING A STEAM TREATED PRODUCT

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