JPS63277126A - 汚染防止輸送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、食品等の被輸送物が輸送中に外部雑菌等に
よって汚染されるのを防止して輸送する装置に関するも
のである。

（従来技術とその問題点） 食品、医薬品等の原料は、外部雑菌等によって汚染され
易いため、その製造設備には殺菌装置が組み込まれて構
成されているのが通常である。

しかしながらこれらの原料又は製品の搬送工程中の雑菌
汚染については些程考慮されていないのが実際であって
、最近に至って搬送工程中での微生物の増殖抑制が注目
され始めた。

この対策として通常の開放型コ〉・ベアを無菌室内に設
置したりスクリューコンベアを使用することが試みられ
ているがいずれも満足な結果が得られていない。

即ち上部開放型のベルトコンベアの場合は、浮遊菌、落
下菌による汚染を免れることができず、これを防ぐため
には、ベルトコンベアを無菌室内Ｃ，：設置する必要が
あるが、搬送圧まが長い場合、これをすべて無菌室にす
るには莫大なコストを要ヒ、また、コンベアを無菌室内
に設置しても、コンベアベルトから溢れベルト外に付着
した被搬送物中でｉ紋生物か増殖し、それが再飛散して
被搬送１勺を汚染する。

こ１＝を力了決せんとして密閉構造にできるスクリュー
コンベアを採用しても浮遊菌、落下菌による汚染は免れ
るが、スクリューとパイプ間に付着した被搬送物に微生
物が増殖し、時間の経過と共・：′多量の微生物を含ん
だ付着物が剥離して、新た（、こ送られてきた被搬送物
に混入するのを防ぐことができない。

従−）でこれらの汚染を最低限に抑えるため、工Ｃ：′
１て・（マ搬送装置の分解清掃を定期的に行わなけれ（
、ス・＝ζらず、これによってコンベア稼働率は極端に
低ｆする。

（目的） この発明は、被輸送物の供給装置及び被、供給袋、テを
改変することなくコンベア自体が実質的な気密を保持し
、コンベア附属装置と被輸送物を常に清浄状態に保持し
て外部からの菌体汚染を防除できる輸送装置を提供する
ものである。

（構成） 本発明装置は、バラ積み用のコンベアベルトの少なくと
も往行程側ベルトを、空気力学的に受ける断面半円形の
噴気孔付トラフとこのトラフ上を覆うカバーとによって
形成されるベルト通路内に収容すると共に前記噴気孔か
ら所要濃度のオゾン含有空気を供給するようにしたもの
である。

図中、（１）はバラ積み用コンベアベルトであって（２
）は往行程側、（３）は復行程側である。

（４）は往行程側ベルトに沿って設置された断面円弧状
のトラフ、（５）はその底部に長手方向にほぼ定間隔で
設けた噴気孔である。

トラフ（４）の上部はカバー（６）で覆われ、トラフと
の間にベルト通路（７）が形成される。

トラフ（４）の下部面には、噴気孔〈５）を覆うように
チャンバー（８）が一体的に設けられ１、オゾン含有空
気供給管（９）が接続されている。

（１０）は復行程側のベルトの受はローラであってチャ
ンバーの下方に設けられる。

復行程側ベルトは、受はローラ（１０）を含むチャンネ
ル又はダクト（１１）内を通るように構成してもよい。

（１２）はオゾン発生装置及び濃度調節装置、（１３）
；−ブロワ、（１４）はフィルタを備えた外部空気取入
口である。

第２図は実際装置の例であって往行程ベルト通路（７）
の供給側端部に駆動ローラ（１５）を備えたローラ室（
１６）と供給ホッパー（２０）を連設すると共に、排出
側端部に従動ローラ（１７〉及び排出ホッパー（１８）
を有する排出室（１９）を連設することによって実質的
な密閉系を形成したものである。

〈２１）は残オゾン気体回収管、（２２）はオゾン分解
装置である。

＜２３＞（２４）は復行程側ベルトと常時接触して気密
を保持するためのゴム膜である。

第３図は復行程ベルト（３）をダクト（１１，）内に収
容して残オゾン気体回収管（２１）をダクト（１１）に
接続し更にダクト内の気体を送風機（１３）に帰還させ
て装置内気体を循環させるようにしたものである。

第４図は、ダクト（１１）とチャンバー（８）を共用さ
せたものであって装置全体を小型化する場合に有効であ
る。

更に第５図は二段トラフ型の例である。

（作用） 空気取入口（１４）から取り入れられた空気は、フィル
ターにより塵埃が濾過され、オゾン発生器（１２）を通
過することによってオゾン含有空気となってチャンバー
（８）に連続的に送り込まれる。

オゾン発生器は別置きとして発生オゾンを取入空気と混
合し、オゾン含有空気としてもいいが、取入空気中の酸
素の一部をオゾンにした方が簡便である。

オゾン含有空気のオゾン濃度は搬送装置を殺菌装置とし
て用いるか、微生物の増殖抑制にとどめるか、あるいは
被搬送物の性状によっても異なるが、増殖抑制を目的と
する場合でもＯ，ｌｐｐｍ以上は必要である。

殺菌を目的とする場合は高濃度にした方が殺菌効果が高
くなるが、腐食性が高くなり、被搬送物の物性に対して
も影響を与えるため１１００ｐｐ以下にするのが望まし
い。

食品、医薬品の材料、原料等に使用する場合は２　ｐ　
ｐ　ｒｎ乃至２０ｐｐｍの範囲で充分な殺菌効果を有す
る。

チャンバーに送り込まれたオゾン含有空気は。

トラフに適宜間隔で設けられた噴気孔（５）より吹き出
し、コンベアベルト〈２）とトラフ（４ンとの間に空気
膜を形成する。

この空気膜により、コンベアベルトとトラフ間の摩擦抵
抗が無くなり、搬送動力の軽減にも寄与する。

コンヘアベルトとトラフの間隙を通過し、コンベアベル
ト通路（７〉に流出したオゾンは、徐々に分解し、コン
ベアベルト上の被搬送物又は周辺に付着した被搬送物の
殺菌に消費される。

送り込むオゾン含有空気のオゾン濃度が低濃度の場合、
あるいは送り込まれたオゾンの大部分が殺菌に消費され
る場合は、搬送装置の端部等から、オゾン含有空気をそ
のまま放出してもよいが、通常は送り込まれたオゾンの
２０％以上が未消費ン）残オゾンとなるため、回収して
消費されたオ゛ノン鼠に相当するオゾンを補充して再び
チャンバー（１コ送り込むか、残オゾンを分解して放出
する。

グリオシンの分解には、例えば特開昭６２−５７５３７
に開示されている低温プラズマ放電装置あろい（、士低
温プラズマ放電装置と触媒を組み合わせた装置を用いる
のが効果的である９ （実験例及び効果） 本発明による第２図の装置とスクリューコンベアによる
比較実験を行った。

コン・・＼アの全長は両者共３０　ｒ＋’ｔ、被搬送物
はタルク、Ｅ　′１ｉＩＥはＩｔ／ｎｆｉ２送速度は１
５　ｍ　ｙ′分て゛ある。

搬送装置は実験前に両者とも分解洗浄を行った。

両釜送装置は７時間運転し、１７時間休止を３８間繰り
返し、実験開始から５５時間の間に２１時間運転した。

本発明の搬送装置のチャンバーに送り込むオゾン含有空
気のオゾン濃度は１０　ｐ　ｐ　ｍとした。

被搬送物に含まれていた生菌数は搬送前平均で４．６：
＜１０’個／ｇであった。

３日間の各運転終了時に搬送後の被搬送物に含まれてい
た生菌数を表に示す。

（）乏）　　　　１ｇ中の生菌数 本発明　　　スクリューコンベア 実験ではスクリューコンベアの場合、日を追って生菌数
が増加している。

これは通過時間も短いことから、入口から出口までの間
で増殖しているのではなく、スクリューとパイプの間隙
に付着した被搬送物の中で微生物が増殖し、それがｆｆ
１ｌＪ離して新たに送り込まれた被搬送物に混入したも
のと推測される。

これに対し、本発明の場合もコンベアベルトとトラフの
間隙及びトラ２カバーに被搬送物の付着が認められたが
、いずれもオゾン雰囲気にあるため、付着物に含まれて
いる微生物は殺菌されている。

コンベアベルト上の被搬送物中の微生物ら多少減少して
おり、充分な微生物増殖抑制効果が表れている。

この実験では、微生物の減少率は小さいが、これは被搬
送物が粉体であり、コンベアベルト上に密に積載されて
いるため、オゾン含有空気と接触する面積が小さくなっ
てしまうためで、このような場合には、オゾン濃度、通
過時間を調整することが望ましい。

なお、樹脂製あるいは金属製の器具、材料等の場合：よ
、その表面の殆どがオゾン含有空気と接触することにな
るため、充分な殺菌効果３上げることかて゛きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の要部を示す断面図、第２図は装置
全体の概要構成図、第３図乃至第５図は夫・、・池の実
施例の断面図である。 （２）は往行程側ベルト、（３）は復行程側ベルト、（
７）はベルト通路。 特許出願人　新菱冷熱工業株式会社 デンカエンジニアリング株式会社 代理人　　　弁理士　　中村　宏 第３図 り１

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）コンベアベルトの少なくとも往行程側ベルトを空
   気力学的に支承する断面円弧状のトラフと該トラフ上を
   覆うカバーとによって形成されるベルト通路内に収容す
   ると共に前記トラフの底部に適宜間隔で設けた噴気孔か
   ら所要濃度のオゾン含有気体を供給することを特徴とす
   る被輸送物の汚染防止輸送装置。
2. （２）トラフの下方に該トラフと一体的にオゾン含有空
   気のチャンバーが設けられてなる特許請求の範囲第１項
   の輸送装置。
3. （３）ベルト通路から流出するオゾン含有空気を回収し
   回収気体を低温プラズマ放電装置に導入して外気に放出
   するように構成された前記第１項又は第２項記載の輸送
   装置。
4. （４）ベルトの復行程側通路内に残オゾン回収気体又は
   オゾン含有空気を供給する前記第１項乃至第３項記載の
   いずれかの輸送装置。