JPS6327443A - 重水素化塩化メチレンの製造方法 - Google Patents

重水素化塩化メチレンの製造方法

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JPS6327443A
JPS6327443A JP11723687A JP11723687A JPS6327443A JP S6327443 A JPS6327443 A JP S6327443A JP 11723687 A JP11723687 A JP 11723687A JP 11723687 A JP11723687 A JP 11723687A JP S6327443 A JPS6327443 A JP S6327443A
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methylene chloride
aqueous phase
reaction
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JP11723687A
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カル・ワイ・マイアーズ
ロク・チヤン・ユー・キング
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B59/00Introduction of isotopes of elements into organic compounds ; Labelled organic compounds per se

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明に従えば、驚くべきことに、補助溶剤の必要なく
且つ生成物が分解することなく、相間移動条件下におい
て塩化メチレンの水素を実質的に定量的に重水素と交換
することができるということがわかった。この方法にお
いては、塩化メチレンと、塩基性であり且つ重水酸イオ
ン(00−)を含有する水相とを接触させる。好ましく
は水相は製塩基であり、特に好ましい具体例においては
水相は、水性媒体中に塩基を飽和又は過飽和させた溶液
から成る。しかして、例えば水相は水中に重水酸塩基を
溶解させたもの、DiO中に塩基を溶解させたもの又は
金属酸化物を020と混合したものから成ることができ
る。
しかしながら、水相を調製する方法に拘らず、水素原子
に対する重水素原子の相対量ができる限り多いのが好ま
しい。しかして、DJ中にNa0Dのような重水酸塩基
を溶解させるか又は0.0中に酸化ナトリウム(Na*
0)のようなアルカリ金属酸化物を溶解させることによ
って水相を調製するのが特に好ましい、最も好ましくは
、酸化ナトリウムをDzO中に約1:5のモル比で溶解
させることによって水相を調製する。
塩化メチルトリカプリルアンモニウム並びに塩化、臭化
及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(TBA)を含
むある種のテトラアルキルアンモニウム塩は、塩化メチ
レンの水素と重水素との交換を促進するという点で特に
有利な効果を有するということがわかった。最も好まし
い相間移動触媒は、硫酸水素TBAである。他の種々の
第4アンモニウム及びホスホニウム塩並びに陽イオン系
界面活性剤を本発明に従って使用することができ、これ
らのかなり多くのものが1サイクル当たりにかなりの転
化率をもたらすことが予測され得る。しかしながら、こ
れら塩の陰イオンと同様にアルキル置換基の変化も反応
効率に著しく影響を及ぼし得るということを認めなけれ
ばならない。
塩基接触相聞移動条件下における塩化メチレンの重水素
化を達成するためには、触媒量の相間移動剤を存在させ
る必要がある。触媒の量は所望の反応速度及び選択した
触媒の種類に従って変化するが、一般に塩化メチレンの
量に対して約0.1〜約20モル%の範囲であるのが好
ましい、塩化メチルトリカプリルアンモニウム及びTB
A塩については、塩化メチレンに対して触媒量0.00
4程度のモル比(0,4モル%)を用いるのが特に好ま
しい、より高濃度の触媒を使用することができ、これに
対応して反応速度が増大する。同様に、より低濃度の触
媒を使用することができ、これに対応して反応速度が減
少する。
水相と塩化メチレンとの相対比は変化し、これら2成分
の比は狭く臨界的であると思われない。
水相が前記のように0.0中のNa0Dの溶液から成る
場合には、塩化メチレン対重水酸ナトリウム対DJのモ
ル比がそれぞれ約1:1:2であるのが好ましい。
しかして、好ましい具体例においては、触媒量の相間移
動剤の存在下で塩化メチレンを水性塩基及びD20と反
応させることによって塩化メチレンのD/H置換が達成
される0反応が進むにつれて、水相中のDOD及びOD
−の含有率が次第に減少していき、同時に有機相中のC
DzClzの含有率が増大していく、最後に塩化メチレ
ン中の水素/重水素比が一定である全体的な平衡に達す
る。この平衡比は、交換に有効な水素及び重水素原子の
総数によって制御される。従って、特定反応におけるD
/H交換の理論的な平衡最大値は、反応混合物中の交換
し得る重水素原子数と水素原子数との合計に対する交換
し得る重水素原子数の百分率を測定することによって計
算することができる。
従って、所望のD/H置換度を有する塩化メチレンは2
種の異なる方法によって製造することができる。第1に
、単一反応においてD/H交換の理論最大値(少なくと
も所望の置換度に等しい)をもたらすシステムパラメー
ターを選択することによって製造することができる。別
法としてそして好ましくは、反応系を通じて塩化メチレ
ンを1回又はそれ以上再循環させることによって、所望
のD/H置換度を達成することができる。しかして、塩
化メチレンと重水素製含有水相との1回目の反応の後に
、部分的に重水素化された塩化メチレンを第1の水相か
ら分離し、次いで第2の(新しい)水相及び触媒で処理
する。塩化メチレン中の所望のD含有率を達成するまで
この連続操作を繰り返すことができる。
生成物のcozctaを回収した後に、残留水相は0.
0 、DOH及びNa0Dの形でかなりの量の重水素を
含有する。従って、水相な蒸留することによって、02
0 、DO)!及びI20が得られ、これからDtOを
回収して重水素化塩化メチレンを製造するためのこの重
水素化方法において再び使用することができる。このD
2Oの回収及び再生使用は、本方法の経済性にかなり貢
献する。
さらに、本発明の方法は生成物のCD1C1iの回収が
容易であるという付加的な利点を提供する。
反応混合物をデカントするか又は−蒸留を用いることに
よって、生成物のCD2Chをうまく回収することがで
きる。
[実施例] 以下の実施例は本発明を単に例示するためのものである
(a) H鵞0による対照反応、3時間CD1C1i 
1 rnj2 (o、o 16モル)と塩化メチルトリ
カプリルアンモニウム(アルドリッチ・ケミカル(Al
drich Chemical)社より商品名’Alj
quat 336Jのもとで市販のもの)0.031g
(0,0001モル)とから成る溶液を50重量%Na
OH水溶液1mj2(0,019モル)に添加した。
この混合物をアルゴン雰囲気下、室温において3時間攪
拌し、次いでCCl44 m I2及びLOlmlで稀
釈した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、IH
−NMR及びIR分析を行なった。
’H−N M R(CC14)  : 65.29(s、面積5,60、CD1C1iのCHt
)I R(CCL溶液、参照セル中にCCl4を用いた
複光束): 3055 (CHt asym、 str、)。
2990 CH2C2m、 str、)、2935.2
860.2691.2406.2304.1424 (
CHIscis、)、 1381 (w)、 1262 (CHz wag、)、 1157 (CHz twist、)、1140 (S
)、 897 (C)12 rock、)、 ?39 (S)、 706 (s)、 641 (w)、 621 cm−’ m (b) DiOによる反応、3時間 D20(ウィルマド・グラス(Wilmad Glas
s)社製のD含有率99.7%のもの)中にNaOHを
50重量%含有させた溶液1m℃(0,019モル)に
、 CD1C1i 1 !TI I2(0,016モル
)とA11quat3360.031 g (0,00
01−11z) トカラ成る溶液を添加した。この混合
物を3時間攪拌し、次いでCCl44 m j!及びD
*01mI2で稀釈した6分離した有機層をMgSO4
で乾燥させ、’H−NMR及びIR分析を行なった。
’)l−NMR(CCI4)  : 65.29 (br、 s (はぼ半分の高さで分割)
、面積4.50、CHDCl、のCH及びCHzChの
Cut)。
しかして、coact2は19.6%D/H交換した[
D/H交換率(%) = 100−(010による反応
における積分面積(CH2Ch+CHDC12) −H
zoにおける対照反応からの積分面積(CH2C12)
) X100、この測定のために、CCl4溶液の一部
をNMR管に所定の高さまで入れ、’H−N M R積
分面積を、同様の方法で作りNMR管に入れた対照反応
(CLC12−)IJ)からのCCl4溶液のIH−N
MR積分面積と比較した]。これらの条件下において平
衡時の最大計算交換率が60%であるので、実測交換率
は理論最大値の33%である。
粗精製混合物中にCHDClz及びCD、CI□が存在
することが、rR分光分析によって確認された。
I R(CC1,溶液、参照セル中にCC1,を用いた
複光束): 3055  (CLChのCHt agym、  st
r、)、3019  (CHDCl、のCHstr、)
、2985 (CHtChのCHt gya+、 at
r、)、2960、2932.2304 (CD! a
gym、 atr、)、2250  (CDICI2の
CD str、)、2205 (CDx syt st
r、)、1424 (CHt 5cia、)、 1408、1262  (CDaCIzのCHwag、
)、1218 (CHDClzのCHbend、)、+
141. 1085.102+、957  (CDIC
12のCHt wag、)、885 (CHDClzの
CD band、)、739、 695 (s)、 641 (W)、 615  cn+月 。
観察されたC)IDCh及びCDaCIzのC)ID及
びCOD振動は、T、シマノウチ及びI、スズキ(Su
zuki)により「ジャーナル・オブ・モレキュラー・
スペクトロスコピー」、第8巻(1962年)、第22
2〜235頁に報告されたものと同じだった。
(c) HzOによる対照反応、28.5時間反応時間
を28.5時間にした以外は前記(a)の操作を繰り返
した。’H−NMRスペクトルは、CLCli (65
,29)についての積分値4.1を示した。
(d) DsOによる反応、28.5時間反応時間を2
8.5時間にした以外は前記(b)の操作を繰り返した
。δ5.29 CCH2Cl!及びCHDClz)にお
ける’H−N M Rスペクトルの積分値は1.8】だ
った、これは、(同じ装置を用いて測定した標準面積4
.lOを基準として)前記(b)に記載したように計算
してD/H交換率55.8%(理論最大値の93%)で
あることを示す。
IRスペクトルは(b)において得られたものと定量的
に同じだったが、D−C−D基に関する振動はより一層
顕著になった。
匠ヱ 例1に記載のD20を用いた実験を、相間移動触媒の不
在下で24.5時間及び28.5時間それぞれ実施した
1例1 (b)及び(d)の0,0を用いた実験結果と
違って、有機層のIRスペクトルはCHtCI雪のそれ
と同じだった。C−0振動は何ら示されなかった。D/
H交換は起こらなかった。
[ (a)空気(大気中の0□、但し湿分なし)の存在下ア
ルゴンを充填したゴム球にコック(密閉)を介して接続
し、氷水浴に浸した3つロフラスコに0!0(ウィルマ
ド・グラス社製のD含有率99.7%のもの)を装入し
、次いでNa1O(アルファ・プロダクツ/モートン・
チオコール(^1faProducts/ Mor七o
n Th1okol)社製)3.10g(0,049モ
ル)を少量ずつ添加した*  Na2Oは水と激しく反
応するので、この添加はよく攪拌しながらゆっくり均等
に実施した6次いでアルゴン充填ゴム球のコックを開き
、反応容器を、ゆるく栓をした口から排気することによ
って、アルゴンでパージした0次いでこの栓をきつく閉
め、しかしアルゴン充填ゴム球のコックを開いたままに
保った。空気(0!、但し湿分なし)がアルゴン充填ゴ
ム球の薄いゴムを通して非常に迅速に拡散することを注
目されたい、14時間でこの反応は多量の乾燥空気にさ
らされた0次いで氷水浴を取り除いた。この攪拌された
混合物に、CLCli 8.50g(0,10モル)と
A11quat 3360.17 g(0,0004モ
ル)とから成る溶液を、ゴム隔膜を通して注入した。得
られた混合物を14時間攪拌し、その後に有fllJ 
(上層)の一部をIH−NMR分析に用いた。D/H交
換率(%) =  100−(実測積分面積(CHzC
h+C)IDC1z)−外部の純粋なCHtChの積分
面積)X100゜ ’H−NMR(純粋物): δ5.32(s、ピークは半分の高さで分割、積分面積
3.20、CH2Cl2及びCHtCh)。
外部のAC3等級CH2Cl2の標準’H−NMR:積
分面積5.80  (δ5.32) 。
これらのデータから、14時間で45%のD/H交換[
これは平衡時の可能な最大り含有率(これらの条件下に
おいて、最大(平衡)D/H交換率は71%である)の
63%である]が起こったということが計算された。
(b)空気(大気中の0□及び湿分)の不在下反応容器
をアルゴンでパージした後に、ゴム隔膜を通してCLC
h  A11quat 336溶液を注入する前にアル
ゴン充填ゴム球のコックを閉じた以外は、反応(a)を
繰り返した。しかして、この反応混合物は14時間の反
応時間の間、周囲から密封された。
14時間の反応の後の’H−NMR(純粋物)分析(前
記(a)を参照されたい)の結果、44%D/H交換(
これは、平衡時に可能なそれの63%である)が起こっ
たことが示された。
(a)と(b)との比較から、空気(02、但し湿分な
し)の存在はこのD/H交換反応の速度にほとんど影響
を及ぼさないということがわかる。
ト 氷水浴中で冷却した3つロ丸底フラスコ中に、D20(
ルル(Norell)社製のD含有率99.9%のもの
) 5.00 g (0,25モル)を装入し、次いで
溶液を攪拌しながらNato 3.10 g (0,0
49モル)を注意深く添加した。
次いで氷水浴を取り除き、CHxClt 8.50 g
(0,1000モル)とA11quat 3360.1
7 g(0,0004モル)とから成る溶液を添加した
20時間、44時間、74時間及び119時間の反応の
後に、有機層の一部を’H−N M R分析し、例3(
a)に記載したようにD/H交換率(%)を測定した。
可能な最大D/H交換率(%)(平衡について計算)は
71.00%である。実測D/H交換率(%)は以下の
通りである(括弧内は可能な最大値に対する百分率であ
る): 20時間・・・62.35%(87%)44時間・・・
66.13%(93%)74時間・・・70.8,6%
(100%)119時間・・・73.13%(100%
)。
五二 氷水浴中で冷却した500mβ丸底フラスコ中に、口2
0 (D含有率99.7%のもの)16.70g(0,
84モル)を添加し、次いで攪拌しながらNano  
l 0.33 g (0,16モル)を少量ずつ添加し
た。この操作はアルゴン雰囲気下で実施したが、この用
心は必要でない。
次いで氷水浴を取り除き、CLCla 29.00 g
(0,34モル)とA11quat 3360.55 
g(0,0014モル)とから成る溶液を添加した。
300時間反応せた後に、有機層の一部を取り出して鳳
)1−NMR分析した。71.22%D/H交換が起こ
った。これは、計算平衡最大値の100%である。
!ユm匣遁勇 上記の粗精製混合物を氷水浴で冷却し、有機層(上N)
をとベットによって水石から分離した。
次いで、この分離された有機層を、塩化メチレンについ
て前記したのと同じ割合及び方法で新たな[110、N
ano及び触媒を用いて処理した。41時間の反応の後
に有機層から取り出した一部を’H−NMR分析した結
果、合計して93.12%のD/H交換が起こったこと
がわかった。これは計算平衡最大値の100%である。
2  び  30  の ′ 王 第1回目の再循環について前記したのと同じように、第
2及び第3回目の再循環をそれぞれ実施した。第2及び
第3回目の再循環についてそれぞれ30時間及び34時
間反応させた後に、有機層から取り出した一部を’H−
N M R分析した結果、合計して98.65%及び9
9.12%のD/H交換が起こったことがわかった。こ
れらは共に計算平衡最大値の100%である。第3回目
の再循環の後に沸点38.8℃における蒸留[共沸混合
物:塩化メチレン−1%水(「ハンドブック・オブ・ケ
ミストリー・アンド・フィジクス()landbook
 ofChemistry and Physics)
J 、第51版、ケミカル・ラバー(Chemical
 Rubber)社、第D−31頁)コによって分離し
た塩化メチレンは、”H−NMR分析した結果、Dを9
8.77%導入されたことがわかった。
1立上 500mI2のガラス二重ジャケット式フラスコ内に、
DzO(ルル社製のD含有率99.9%のもの)16.
70g (0,84モル)を装入した。ガラスジャケッ
トに冷却水(5℃)を流した。この冷却されたDzOに
Nato 10.33 g (0,16モル)を溶液を
攪拌しながら少量ずつゆっくり添加した0次いで二重ジ
ャケット内の冷却水を24℃の水に置き換え、この反応
溶液にCLCla 29. OOg(0,34モル)と
A11quat 3360.55 g(0,0O14モ
ル)とから成る溶液を添加した。
15.5時間攪拌を続け、その後に有機層から一部を取
り出して’)I−N M Rによって分析した。その結
果、塩化メチレンが42.4%D/H交換したことがわ
かった。NMR管の内容物を反応フラスコに戻し、さら
に10時間攪拌を続けた。この有機層を’)I−N M
 Rによって分析した結果、塩化メチレンが61.2%
D/H交換した(これは平衡最大値の86%に相当する
)ことがわかった0次いでこの反応混合物を蒸留(ガラ
スジャケット内に50〜60℃の熱水を流して)し、重
水素化塩化メチレン25.60g(沸点38.8℃の共
沸混合物:塩化メチレン−1%水)が採集された。
1上旦旦Ω五11 上記と同様の方法で、冷却水を通した二重ジャケット式
フラスコ内にDiO(D含有率99.9%のもの)16
.70g (0,84モル)を装入し、次いでNaJ 
10.33 g (0,16モル)を少量ずつ添加した
0次いで二重ジャケットに24℃の水を通し、この混合
物に、前記のように採集された部分的に重水素化された
塩化メチレン25.60gとA11quat 3360
.55 g (0,0014モル)とから成る溶液を添
加した。24時間の反応の後にlH−NMR分析した結
果、この塩化メチレ゛ンのD含有率は83. O0%(
平衡最大値の91%に相当)であることがわかった。
次いでこの粗製性混合物を蒸留(二重ジャケット内に5
0〜60’Cの熱水を流して)し、重水素化塩化メチレ
ン2L50g(沸点38.8℃の1%の水を含有する共
沸混合物)が採集された。
2  び  30  の ′ 上記の蒸留によって採集された部分的に重水素化された
塩化メチレン21.50gを、第1回目の再循環につい
て前記したようにDzO、NazO及びA11quat
 336で再び処理した。21時間の反応の後に有機層
を’H−N M R分析した結果、この塩化メチレンが
94.2%のDを含有する(平衡最大値の97%に相当
)ことがわかった。さらに11時間攪拌を続けることに
よって、D含有率が95.9%(平衡最大値の98%)
まで増大した。この有機層を蒸留することによって重水
素化塩化メチレン18.70gが得られた。
55時間の蒸留留出物18.70gについて再び(3回
目の再循環)D/H交換操作を繰り返し、沸点38.8
℃の蒸留によって採集された生成物は’H−N M R
分析により98.57%のDを含有する(平衡最大値の
99.6%に相当)ことがわかった。
’)I−NMR(純粋留出物): δ5.32’(s、はとんど検知できない、C)IDC
12)IR(純粋留出物): 3350 (W)、 3135 (W)、 3020 (vw、 CHDClxのCHstr、)、
2962 (w)、 2305  (s、  CDzClz のCDt as
ym、  str、)  、2205 (s、 CDz
C12のCD2 sym、 str、)、2100 (
W)、 1390 (w)、 1250  (W)、 1135  (br、)、 998  (w)、 955 (s、 (:DaCliのCD2 wag、)
、888 (L CDzCliのCD bend、l、
865  (w)、 715  (s)、 680  (w)、 635  (w)  cm−’。
操作A及びBの結果を下記の表■にまとめる。・憇亙 塩化カルシウム乾燥管を取り付けた水冷式冷却器(10
’C)を取り付けた1℃の丸底フラスコにD20(ウィ
ルマド・グラス社製のD含有率99.7%のもの)16
.70g (0,84モル)を装入し、このフラスコを
氷水浴中に浸しながら攪拌を開始した。  Na101
0.33 g (0,17モル)を少量ずつ添加し、次
いでCH*C1z 29.00 g (0,34モル)
とA11quat 3360.55 g (0,001
4モル)とから成る溶液を添加した。得られた混合物を
10〜15℃において攪拌し、1.2.3.5及び6時
間の反応の後に有機層の一部をそれぞれ取り出し、’H
−N M Rによって直接分析した。その結果を下記の
表Hにまとめる。
残りの反応混合物を終夜冷凍機中に保存し、ピペットに
よって有機層(土石)1170gを凍結した下要の水層
から分離し、蒸留によって部分的に重水素化された塩化
メチレン4.90gが得られた。水層25.10 gを
融解させ、その2.55gを取り出してlN−HNo、
によりpH約1まで酸性にし、5%AgNOs水溶液で
処理した。沈殿したAgC1を採集し、蒸留水及び次い
でアセトンで充分に洗浄し、オーブン中で乾燥(90’
Cl2O分)させて、AgC10,07g (0,00
05モル)が得られた(これに外挿法を用いて計算した
水層全体のAgC1(7)量は0.70 g (0,0
05モル) 1’あル)。
使用したA11quat 336から生じたCI−0,
0014モルを考慮して、塩化メチレンから生じたC1
−は0.0036モルを越えない、即ち、これらP−T
−C条件下における50%アルカリとの6時間の接触の
間に分解及びD/H交換以外の反応をした塩化メチレン
は1%を越えない、この結果は、ジクロルメチル陰イオ
ン(C1,CH−)においてはトリクロルメチレン陰イ
オン (C1sC−)におけるのと対照的にα−説離が
プロトン化/重水素化よりかなり遅いということ、及び
、これら相聞移動条件下においてさ^塩化メチレンのC
1−の−〇〇  (−00)によるSN2置換は無視で
きるということを示す。要約すれば、塩化メチレンは、
クロロホルムとは驚(はど対照的に、これら条件下にお
いて実質的に何ら分解することなくD/H交換をすると
いうことである。
表−ユ CHzChの D鵞0/Na*0/A11quat 3
36による相対D/H交換率 [株]* これら条件についての平衡最大値は71%で
ある。
匠ユ 株 7 、テトラブチルアンモニウム 、7、TBA 
  、   虫  を LA タDzONazOGl:
 JニルCH2Cl□のDH 塩化カルシウム乾燥管を取り付けた水冷式冷却器を取り
付け、氷水浴中に浸した丸底フラスコにD*05.00
 g (0,25モル) ヲ添加し、次イテ混合物を攪
拌しながらNa103. l Og (0,049モル
)を少量ずつ添加した。
次いで氷水浴を取り除き、この攪拌された混合物にCH
2Cl28.50 g (0,10モル)と硫酸水素テ
トラブチルアンモニウム(シグマ・ケミカル(Sigm
a Chemical)社製) 0.136g (0,
0004モル)とから成る溶液を添加した。得られた有
機層(上層)の一部を’H−N M R分析し、以下の
結果が得られた: 3時間: D/H交換率63.04%(平衡最大値の8
9%)、 4時間: D/H交換率65.30%(平衡最大値の9
2%)。
平衡時における計算D/H交換率71.0%。
これらのデータから、A11quat 336と比較し
て硫酸水素テトラブチルアンモニウム相聞移動触媒を用
いた場合の方がD/H交換がはるかに速いということが
わかる。硫酸水素TBA接触反応において平衡に達する
前の交換の初期において試料を比較していれば、この差
はさらに大きかっただろう。
匠旦 例7に記載したのと同様の方法で、硫酸水素TBAの代
わりに塩化テトラブチルアンモニウム(アルドリッチ・
ケミカル社製)0.111g(0,0004モル)の存
在下においてCH2Cl2のD/H交換を実施した。3
時間の反応の後に有機N(上N)の一部を’H−N M
 R分析した結果、44.7%D/H交換が起こったこ
とがわかった。
これは平衡最大量の63%である。
匠旦 化テトラブチルアンモニウム   TBA8謬  虫媒
  いた[]、0− Na、0によるCLClzの旦Z
」辷え退 例7に記載したのと同様の方法で、硫酸水素TBAの代
わりに臭化テトラブチルアンモニウム(アルドリッチ・
ケミカル社製)0.129g(0,0004−11−ル
)の存在下におイテCH2Cl2 ノD/H交換を実施
した。3時間の反応の後に有機層(上層)の一部を’H
−N M R分析した結果、起こったD/H交換はたっ
た1、1%だけ(これは平衡最大量の1.5%である)
だということがわかった、この予測しなかった低いD/
H交換率のために、新たな原料を用いて実験を繰り返し
た。しかし結果は同様で、3時間の間に起こったD/H
交換はたった2、3%だけ(これは平衡最大値の3.2
%である)だった。
例7.8及び9は全て、これらCHzCh ノD /H
交換における相間移動触媒としてのテトラブチルアンモ
ニウム塩の使用を記載したものである。
これらの結果の比較から、第4アンモニウム塩触媒の対
応する陰イオンの役割の思いがけない重要性が示される
。しかして、硫酸水素塩触媒は臭化物よりほぼ数十倍有
効であり、一方塩化物の活性はその中間である。また、
驚くべきことに、これら一連の例の比較から、第4アン
モニウム塩触媒のアルキル基の構造はこの交換率にほと
んど影響しない、即ち、CHJ” ((C)12) ?
CH3) 5C1−(A11quat336)及び(C
)I、CH2C82CH2)4N”C1−(塩化TBA
)はほとんど同じ条件下においてほとんど同じ割合でD
/H交換を起こさせるということがわかる。これは文献
の報告(例えばW、J、スパイレーン(Spilane
)、P、カバノフ(にavanogh) 、F、ヤング
(Young)、H,J、M、ドウ(Dou)及びJ、
メツガー(Metzger)による「ジャーナル・才ブ
・ケミカル・ソサエティー(Journal of C
hemicalSociety) 、パーキン・トラン
スアクション(Perkin Transaction
s) I J゛(1981年)、第1763〜1768
頁)に照らして見て、全く予期しない結果である。
これらの結果を表■において比較する。
・−る (d    、OQ ℃ 0 以上から、本発明のいくつかの目的が達成され且つ他の
有利な結果が得られるということがわかるだろう。
上記の方法及び化合物において種々の変化をさせること
ができるので、上記の説明に含まれる全ての事項は例示
であり、限定するものではないと解釈されたい。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相間移動触媒の存在下で塩化メチレンと重水酸イ
    オンを含有する水相とを接触させて成る重水素化塩化メ
    チレンの製造方法。
  2. (2)相間移動触媒がテトラアルキルアンモニウム塩か
    ら成る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)水相がD_2O中に塩基を添加することによって
    製造された特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)水相がD_2O中に水酸化ナトリウムを溶解させ
    ることによって製造された特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  5. (5)塩化メチレン含有量を基とする相間移動触媒のモ
    ル百分率が約0.1%〜約20%の範囲である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
  6. (6)塩化メチレン対重水酸イオン対D_2Oのモル比
    がそれぞれ1:1:2である特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  7. (7)相間移動触媒が塩化メチルトリカプリルアンモニ
    ウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化テトラ
    ブチルアンモニウム又は臭化テトラブチルアンモニウム
    から成る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. (8)相間移動触媒の存在下で前記2成分を接触させた
    後に、さらに水相から塩化メチレンをデカントして成る
    特許請求の範囲第1項記載の方法。
  9. (9)前記デカント工程に先立ってさらに水相を冷凍さ
    せ、その後にこの冷凍させた水相から塩化メチレンをデ
    カントして成る特許請求の範囲第8項記載の方法。
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