JPS63273071A - 大電流ブッシングの温度上昇試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は３００Ａ以上の大電流ブッシングの温度上昇試
験装置に関するものである。

（従来の技術） 一般に、大電流ブッシングの温度上昇試験装置は、第４
図に示すように変圧器を模擬した油槽１に絶縁油０を満
たした油槽装置に供試用の大電流ブッシング３及び引き
出しブッシング１６を装着し、通電したい電流値に適し
たサイズの平角銅板又は銅撚線３１　（以下単に気中導
電体３Ｉという）によりこれらを連絡し、かつ両ブッシ
ング３゜１６の油中端子金具どうしを導体３２により接
続して閉回路を形成する。

一方、２００■の交流電源２７から誘導電圧調整器２６
を介して複数台の電源用変流器３３を並列に接続し、前
述の閉回路が１ターンの２次巻線となるように電磁結合
させる。さらに、大電流ブッシング３に通電したい電流
値に応じて、電源用変流器３３の並列台数を増加し、導
体３１のサイズを決める。２次巻き線に流れる電流は測
定用変流器３４と電流計３５により計測きするようにな
っている。なお、２６は前記電源用変流器３３に接続し
た誘導電圧調整器、２７は交流電源である。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、前記従来のブッシング試験装置は、導体３１
の表皮効果により電流密度が一定値を越すと、導体イン
ピーダンスが大きくなり、電源用変流器３３の台数を増
加してもその割りに電流値が増えないという問題があっ
た。又、電源用変流器３３を複数台並べると、配置に最
少限必要な横幅が大きくなり、前述の閉回路を形成する
気中導体３１を大きくせざるを得ない。それにより閉回
路で形成される２次巻線（気中導体３１）のインピーダ
ンスが大きくなり、電源用変流器３３の台数を一定とし
た場合には、２次巻線に流れる電流、つまり大電流ブッ
シング３に流れる電流が小さくなるという問題があった
。

この発明の目的は、電源用変流器を可及的少ない台数で
、供試用の大電流ブッシングに所定の電流を通電するこ
とができる大電流ブッシングの試験装置を堤供すること
にある。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） 本発明は前記問題点を解消するため、油槽に引き込みブ
ッシングと供試用の大電流ブッシングを貫通支持し、両
ブッシングの油中側の端子金具どうしを油中導体により
接続し、気中側の端子金具どうしを複数の気中導体によ
り並列に接続し、各気中導体には電源用変流器及び測定
用変流器をそれぞれ電磁結合するという手段を採ってい
る。

（作用） 本発明は複数の気中導体により閉回路を複数個形成する
ため、気中導体を形成する銅等の導電材の使用量を増や
して、閉回路のインピーダンスを下げ、電源用変流器の
使用台数を減少させることができるとともに、気中導体
に大電流を流すことができる。

（実施例） 以下、本発明を具体化した一実施例を第１図〜第３図に
基づいて説明する。

供試用大電流ブッシング３の試験用絶縁油を貯留するた
めの油槽ｌの上面１ａにはパツキン２を介して大電流ブ
ッシング３が貫通するように支持され、同ブッシング３
の途中に設けたフランジ金具４を図示しないボルトによ
り前記上面１ａに固定している。又、前記大電流ブッシ
ング３の内腔３ａ内には油通路５ａ−ｔ−透設した銅よ
りなる導電筒体５が挿入され、その上端部に形成した雄
ネジ５ｂには端子板６ａを取付けた気中端子金具６が螺
合されている。又、導電筒体５の上端部りには蓋板７が
例えば蝋や銀焼付等の金属固定Ｗｑ８により固定され、
同蓋板７と大電流ブッシング３の上端面との間には油密
性を保持するためのパツキン９が介在されている。

一方、前記導電筒体５の下端部内周には油中端子板１１
を取付けた油中端子金具１０が嵌入固定され、同端子金
具１０の外周雄ネジ１０ａには締付リング１５が螺合さ
れ、同締付リング１５と前記大電流ブッシング３の下端
面との間には、スペーサ１２、バネ１３、座板１４が締
付固定されている。

又、前記油槽１の上面１ａには前記大電流ブッシング３
と同様に引き出しブッシング１６が嵌装されている。そ
して、前記両ブッシング３．１６の気中側の端子板６ａ
、６ａの間には、第１図に示すように第１の平角銅板又
は銅撚線１７　（以下単に第１気中導体１７という）と
、第２の平角銅板又は銅撚線１８（以下単に第２気中導
体１８という）が並列に接続されている。又、油槽１内
においては、両ブッシング３，１６の油中端子金具ｌＯ
の油中端子板１１．１１の間には、油中平角銅板又は銅
撚線１９（以下単に油中導体１９という）が接続されて
いる。

前記第１及び第２の気中導体１７．１８には、高さ１ｍ
の架台２０に支持された第１電源用変流器２１及び第２
電源用変流器２２がそれぞれ電磁結合されるとともに、
第１測定用変流器２３、第２測定用変流器２４もそれぞ
れ電磁結合されている。前記再測定用変流器２３．２４
にはそれぞれ電流計２５が接続されている。又、前記両
電源用変流器２１．２２は、誘導電圧調整器２６を介し
て２００■の交流電源２７に接続されている。

一方、前記油槽ｌには絶縁油０を循環させながら、適温
に加熱するために、油循環路２８が接続され、その途中
には油ポンプ２９及び加熱装置３０が直列に接続されて
いる。

次に、前記のように構成した大電流ブッシングの温度上
昇試験装置について、その作用を説明する。

“　この温度上昇試験装置では予め大電流ブッシング３
の必要箇所に熱電対（図示路）を設け、各熱電対を温度
測定装置に接続しておく。

今、油ポンプ２９及び加熱装置３０を作動させて、油槽
１内の絶縁油Ｏの温度を基準温度（例えば４０℃）に保
持する。

一方、交流電源２７から誘導電圧調整器２６を介して第
１及び第２の電源用変流器２１．２２により第１気中導
体１７及び第２気中導体１８に電流を誘導発生させる。

このようにして、大電流ブッシング３の各部に発生する
温度をそれぞれ測定してブッシング３の品質を判別する
。

さて、本発明実施例では、大電流ブッシング３と引き出
しブッシング１６０両気中端子金具６゜６の端子板５ａ
、６ａ間に第１気中導体１７と第２気中導体１８を並列
に接続し、両気中魂電ケーブル１７．１８に第１電源用
変流器２１及び第２電源用変流器２２を配置したので、
固気中導電ケーブル１７．１８のインピーダンスを減少
して大電流ブッシング３に合流する電流値を増加するこ
とができる。又、一つの長いケーブルに多数の電源用変
流器を直列に電磁結合させる従来の試験装置と比較して
、設置スペースの裕度を高めることができる。

変電所の壁貫ブッシングのように気中と気中をつなぐブ
ッシングで、電圧階級が高くなると、例えば２７５ＫＶ
、４０００Ａの壁貫ブッシングでは、ブッシングの長さ
がｌ１ｍに及び従来の方法では、電源用変流器を１０台
並列に接続しなければならなかった。しかし、本発明に
よる方法では、固気中導体１７．１８に４台ずつ、計８
台の電源用変流器２１．２２で所定の電流、っまり４０
００Ａをブッシングに通電することができた。

なお、前記実施例では両電源用変流器２１゜２２を架台
２０により地上高さから約１ｍ程度に浮上したが、この
場合には浮遊磁束が減少するので、大電流ブッシング３
に流す電流を一層大きくすることができる。

発明の効果 以上詳述したように、本発明は複数の気中導電ケーブル
に電源用変流器と測定用変流器を電磁結合し、大電流ブ
ッシングには各々の気中導電ケーブルを流れる電流の合
計電流が流れるようにしたので、各気中導電ケーブルの
インピーダンスを下げることができ、電源用変流器の使
用台数を減少することができるとともに、設置スペース
の裕度を高めることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のブッシングの電気試験装置の一実施例
を示す路体平面図、第２図は電源用変流器の支持構造を
示す正面図、第３図は試験装置全体の正面図、第４図は
従来の大電流ブッシングの温度上昇試験装置を示す路体
回路図である。 １・・・油槽、３・・・大電流ブッシング、５・・・導
電筒体、６・・・気中端子金具、１０・・・油中端子金
具、１１・・・油中端子板、１６・・・引き出しブッシ
ング、１７・・・第１気中導体、１８・・・第２気中導
体、１９・・・油中導体、２０・・・架台、２１・・・
第１電源用変流器、２２・・・第２電源用変流器、２３
・・・第１測定用変流器、２４・・・第２測定用変流器
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、油槽に引き込みブッシングと供試用の大電流ブッシ
   ングを貫通支持し、両ブッシングの油中側の端子金具ど
   うしを導体により接続し、気中側の端子金具どうしを複
   数の気中導電体により並列に接続し、各気中導電体には
   電源用変流器及び測定用変流器をそれぞれ電磁結合した
   ことを特徴とする大電流ブッシングの温度上昇試験装置
   。 ２、前記電源用および測定用変流器は高さ１ｍの架台上
   に設置されている特許請求の範囲第１項に記載の大電流
   ブッシングの温度上昇試験装置。