JPS63272675A - 手動式トリガ−タイプデイスペンサ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、容器口部に取付けられ、トリガーの揺動に
よって、液体を容器からシリンダのポンプチャンバ内に
吸い上げ、加圧して流出させる手動式トリガータイプデ
ィスペンサーに関する。

〔従来技術〕

この種の手動式トリガータイプディスペンサーは、容器
の口部に着脱可能に取付けられたディスペンサー本体を
具備している。ディスペンサー本体は、ポリエチレンの
ようなプラスチック材料から成形される。ディペンサ一
本体は、作動レバー、すなわち、トリガーが揺動可能に
取り付けられる上半部と、下方に延出し、容器の口部に
、ボトルキャップによって、または、直接取付けられる
円筒形の下半部とを備えている。通常、下半部は、上半
部からほぼ垂直に延びている。そして、内部にポンプチ
ャンバを規定するシリンダが、ディスペンサー本体内に
配設されている。容器の内部およびポンプチャンバーに
連通した流入路が、ディスペンサー本体に配設され、こ
の流入路の軸線は垂直に延びている。また、ポンプチャ
ンバに疎通した流出路もディスペンサー本体に配設され
ている。

一般に、流入路はディスペンサー本体の下半部に、流出
路は上半部にそれぞれ形成され、それぞれの軸線は、は
ぼ直交する。そして、シリンダは、ディスペンサー本体
の上半部と一体成形され、流出路と同軸に構成される。

また、トリガーに連動するピストンが、シリンダ内をほ
ぼ水平に往復動する。

また、シリンダがディスペンサー本体の上半部と一体成
形されて垂直下方に延出し、上半部が流出路の配設され
たほぼ水平な管状部を備え、ピストンがシリンダ内を垂
直に往復動するトリガータイプディスペンサーが知られ
ている（たとえば、米国特許第３，８４０，１５７号、
第４，２２７，８５０号）。このようなディスペンサー
では、流入路は、ディスペンサー本体の下半部でなく、
ピストンに形成される。しかし、上半部に一体成形され
たシリンダの軸線は、流出路の軸線と直交している。

更に、ピストンがディスペンサー本体内で垂直に配置さ
れ、シリンダが、ピストンに沿って、垂直に往復動する
トリガータイプディスペンサーが知られている（たとえ
ば、米国特許第４，３７１，０９７号）、このようなデ
ィスペンサーでは、流出路はディスペンサー本体の上半
部に形成されるが、流入路は下半部でなく、シリンダに
形成される。しかし、流出路の軸線と直交する軸線を持
つ管状部が、上半部の上縁から垂下している。

また、ディスペンサーは、ディスペンサー本体以外の主
要構成部品として、シリンダ、ピストン、トリガー、ボ
トルキャップ等を具備している。

〔従来技術の問題点〕

このような公知の構成では、ディスペンサー本体の成形
加工に以下のような問題がある。

ただ１個の管状部を宥するディスペンサー本体は、可動
金型が固定金型に対して移動することによって、容易に
成形される。しかし、上記のように、公知の構成では、
ディスペンサー本体は、互いに直交する２偏の管状部、
つまり、上半部と下半部、上半部とシリンダ、または、
上半部から垂下する管状部と上半部、のいずれかの組合
せを有して構成される。そのため、コアピンが、可動金
型の移動方向と直交する平面で縦方向、たとえば、第１
３図のＹ方向または反Ｙ方向に、移動されなければなら
ない、つまり、ディスペンサー本体用キャビティ２は、
固定金型４上ｉ方向に一対しか直列に配置できず、多く
のデッドスペースが固定金型の中間部に残される。従っ
て、射出サイクル毎に成形されるディスペンサー本体の
個数が、制限される。

また、ディスペンサーの構成部品の中で、ディスペンサ
ー本体は、ピストン、トリガー等よりも、複雑な構成を
している。溶融プラスチックは、ディスペンサー本体用
キャビティｚ内に、大きな射出圧力下で射出される。し
かし、キャビティ２の構成が複雑であるため、溶融プラ
スチックは、キャビティ内に迅速に充満されず、射出時
間が長くなる。更に、コアビンの移動時間も必要である
ため、射出サイクルが長くなる。このように、各射出サ
イクルでの成形個数が少ないとともに、射出サイクルが
長いため、ディスペンサー本体が量産できない。

トリガータイプディスペンサーを安価に提供するために
は、上記のように、ディスペンサー本体を量産するだけ
でなく、組立てを容易に行なう必要がある。しかしなが
ら、公知のトリガータイプディスペンサーにおいては、
いずれも、組立てが容易でなく、特に、ピストン、シリ
ンダ、ボトルキャップが、ディスペンサー本体に同時に
組込み可能な構成は皆無である。

〔発明の目的〕

この発明は、量産に適する構成のディスペンサー本体を
具備するとともに、組立てが容易に行なえる手動式トリ
ガータイプディスペンサーの提供を目的としている。

〔発明の概略〕

この目的を達成するため、この発明では、流入路と流出
路とは、ディスペンサー本体にいずれも形成されない、
そして、流入路はシリンダに、流出路は他方はピストン
にそれぞれ形成される。

ディスペンサー本体は、上半部と、垂直に延出した下半
部とを備えている。垂直に延出する略Ｌ形形状のピスト
ンが、上半部内に配設され、ピストンのほぼ水平な上方
折曲部は、たとえば、上半部の上縁から垂下する壁部に
挟持される。揺動可能なトリガーに連動するシリンダが
、ピストンにガイドされピストンに沿って往復動可能に
ディスペンサー本体の下半部内に配設される。

また、ディスペンサー本体は、シリンダに係合するトリ
ガーの係合片およびピストンの上部折曲部の通過を許容
するスリットを下半部に備えている。そして、スリット
の存在によって生じる弾性を利用して、ディスペンサー
本体をボトルキャップの基部に係止させる係止手段が、
ディスペンサー本体の下半部に設けられている。

〔作用〕

上記の構成では、ディスペンサー本体は流入路、流出路
もいずれも有しておらず、直交する軸線がディスペンサ
ー本体に形成されない、そのため、ディスペンサー本体
は、射出成形で容易に量産できる。

また、ボトルキャップ、シリンダ、ピストンをこの順序
で下方から同軸に配列し、その上方からディスペンサー
本体を下降し押圧すれば、ディスペンサー本体の係止手
段がボトルキャップに嵌合、係止され、ボトルキャップ
等が、ディスペンサー本体に同時に組込まれる。

〔実施例〕

以下１図面を参照しながら、この発明の実施例について
、詳細に説明する。

第１図に示すように、この発明に係る手動式トリガータ
イプディスペンサーｌＯは、ポリエチレンのようなプラ
スチック材料から射出成形されたディスペンサー本体１
２を具備している。ディスペンサー本体１２は、上半部
１４と、上半部から垂直に延出した下半部１Ｂとを備え
、下半部は、流出される液体の収納された容器１８の口
部１９に、ボトルキャ・、プ２０を介在して、着脱可能
に取付けられる。更に、ディスペンサー１０は、シリン
ダ２２、ピストン２４、トリガー２６を具備して構成さ
れ、シリンダ、ピストン、トリガーも、ディスペンサー
本体と同様に、プラスチック材料から射出成形される。

ディスペンサー本体の上半部１４は、第２図、第３図か
らよく解るように、上縁１４ａから垂下した一対の側壁
１４ｂを一体に備え、後述するように、ピストン２４が
これらの側壁間に挟持される。そして、トリが−２８が
ピストン２４に揺動可能に取付けられる。他方、下半部
１６は、第２図に示すように、前面にスリット２８を有
して形成され、スリットの存在によって、弾性が下半部
の下縁に生じる。

そして、弾性を利用して、ディスペンサー本体１２と有
底筒形のボトルキャップの基部（底部）　３０とを嵌合
、係止する係止手段３２が、ディスペンサー本体の下半
部ＩＢに設けられている。

係止手段３２は、第２図、第３図、第４図に示すように
、第１の係止部３４と、第１の係止部材の下方に設けら
れ、第１の係止部材との間で、ボトルキャップの基部３
０を係止する第２の係止部３６とを備えて形成されてい
る。実施例では、第１の係止部３４は、ディスペンサー
本体の下半部１８の背面に設けられた軸線方向のリブと
して具体化されている。また、第２の係止部３６は、ボ
トルキャップの基部３０の挿入をガイドする斜面３８と
、ボトルキャップ基部の下面とほぼ平行に延びた水平面
３Ｂと有して形成されている。そして、第２の係止部３
Ｂは、第１の係止部３４に対向する部分が切欠かれて形
成されている。このように切欠きを設けると、成形が容
易に行なえる利点がある。無論、第１．第２の係止部３
４．３６の構成は、図示のものに限定されない。

ボトルキャップ２０には、第１図に示すように、シーリ
ングカラー４２が収納される。そのため、ボトルキャッ
プ２０は、シーリングカラー４２の脱落を防止するため
の保持片４４を内面に備えて成形されている。保持片４
４は、一部の欠けた部分リング形に形成されているが、
欠けのないリング形に形成してもよい、そして、シーリ
ングカラー４２は、ディスペンサー本体の下半部１Ｂの
下端内面に嵌合される嵌合片４６を上縁に備えている。

上記構成のボトルキャップ２０、シーリングカラー４２
は、以下のようにして、ディスペンサー本体の下半部１
Ｂに組込まれる・ まず、シーリングカラー４２をボトルキャップ４２の内
部に挿入し、保持片４４で保持する。それから、ディス
ペンサー本体の下半部１Ｂにボトルキャップ２０を押圧
すれば、ボトルキャップの基部３０は、係止部材の第２
の係止部の斜面３８にガイドされ、下半部の下端を押し
縮めて、第１、第２の係止部間に円滑に入り込み、ディ
スペンサー本体１２に組込まれる。ボトルキャップの基
部３０が第１、第２の係止部間に入り込むと、下半部！
６の下端は１弾性によって原形に復帰する。ここで、上
方へのボトルキャップの基部３０の動きは、第１の係止
部３４に妨げられる。また、下半部下端が原形に復帰し
ているため、下方へのボトルキャップの基部３０の動き
は、第２の係止部の水平面３８に妨げられる。

特に、水平面３９は、ボトルキャップ基部の下面とほぼ
平行に延びているため、下方へのボトルキャップの離脱
が防ｌヒされ、水平面はストッパとして機能する。

ボトルキャップ２０が、ディスペンサー本体の下半部１
６に組込まれると、シーリングカラー上縁の嵌合片４６
が、下半部の下端内面に嵌合されるため、嵌合片に妨げ
られて、下半部１８の下端は、押し縮められにくい、そ
のため、ディスペンサー本体１２からのボトルキャップ
２０の脱落が確実に防止される。

なお、ディスペンサー本体１２へのボトルキャップ２０
の組込みをのべたが、実際の組込みは、後述するように
、ピストン２４等の組込みと同時になされる。

ピストン２４を係合、挟持する係合手段４８が、ディス
ペンサー本体の各側壁２２の内面にそれぞれ設けられて
いる。係合手段４８は、第３図、第６図。

第７図に示すように、凹部４８と、凹部の下方に形成さ
れたガイド用の斜面５０とを備えている。

第１図に加えて、第８図を見るとよくわかるように、シ
リンダ２２は、内部にポンプチャンバ５８を規定し、下
端部に小径部５８を一体的に備え、流入路８０が小径部
に形成されている。そして、弁座Ｂ２がシリンダの小径
部５８に形成され、鋼球より成る一次弁６４がシリンダ
の小径部に収納されている。

また、サクションチューブ６Ｂが、シリンダの小径部５
８に一体成形されて容器１８内にのびている。このよう
にサクションチューブ８Ｂが、シリンダ２２と一体成形
されているため、ディスペンサー１０の独立部品数が減
少する。また、シリンダ２２が、−次弁８４を収納し、
サクションチューブ８６がシリンダに取付けられている
ため、バルブケースが省略される。このように、この発
明では、ディスペンサー本体１２の構成が簡単化される
とともに、ディスペンサー１０の部品点数が減少する。

なお、参照番号６８は、−次弁６４が上方に離脱するの
を防止するための介挿えを示す。

トリガー２６の背面から、係合片５３が延出して、シリ
ンダの段部７０に係合されているため、トリガー２８が
牽引されて矢視方向に揺動すると、シリンダ２２は、ピ
ストン２４にガイドされ、ピストンに沿って、垂直方向
に往復動する。シーリングカラー４２は、サクションチ
ューブ８６の遊嵌される小径のガイド部７１を備え、こ
のガイド部によって、シリンダ２２は、ブレることなく
往復動できる。

第１図に示すように、シリンダ２２は、開口した上端を
持ち、開口端から、ピストン２４の本体７２が、シリン
ダ内にのびている。そして、シリンダ２２の内周に摺接
するスカート状のシール片７４が、ピストン２４の下端
に一体成形されている。また、リターンバネ、たとえば
、圧縮コイルバネ７６がシリンダ２２内に配設され、そ
の上端はピストン本体７２の基部７７に当接している。

第１図に加えて第９図に示すように、ピストン２４は、
はぼ水平に延出する上部折曲部７９を有した略り形影状
に、プラスチック材料から成形されている。そして、後
述するノズルキャップのオリフィスに連通ずる流出路８
０が、はぼ水平な上部折曲部７９に形成されている。ま
た、流出路８０をポンプチャンバ５６に連結する連結流
路８２が、ピストン本体７２に形成されている。

第１θ図に示すように、一対の係合片８Ｂがピストンの
上部折曲部７８から左右に延出している。これらの係合
片８Ｂが、ディスペンサー本体の上半部の側壁１４ｂに
形成された係合手段４Ｂ（第３図、第６図、第７図参照
）に係合されることにより、ピストン２４はディスペン
サー本体１２に挟持され、組込まれる。つまり、係合片
８Ｂを係合手段４８に整合させて、ディスペンサー本体
１２の下方からピストン２４をディスペンサー本体内に
押し込むと、係合片８Ｂは、係合手段の斜面５０にガイ
ドされ、ディスペンサー本体の壁面＋４ａを押し広げな
がら、摺動する。そして、係合片８８が、係合手段の凹
部４３に至って収納、係合されると、壁面１４ａは、弾
性によって原形に復帰し、係合片の退路を断つ、このよ
うにして、係合ビン８８は凹部４８に係合される（第７
図参照）。

また、ディスペンサー本体１２の上縁１４ａから中空の
係合片８８が延出しく第１図参照）、この係合片を挟持
可能な対応する係合片８０が、ピストン本体７２のＬ端
に形成されている。ディスペンサー本体１２へのピスト
ン２４の組込みの際、ピストンの前半部が係合片８Ｂと
係合手段の凹部４９との係合により、後半部が係合片８
８．８０との係合により、それぞれ支持される。このよ
うに前半部、後半部がそれぞれ支持され、２ケ所で支持
されることによって、ピストン２４はディスペンサー本
体１２にガタなく確実に組込まれる。

更に、第９図ないし第１２図に示すように、ピストンの
１一部折曲部７８から中空の垂下片３２が、延出してい
る。そして、一対の中空の係合ビン９４が。

垂下片９２から左右に延出し、これらの係合ビンは、ト
リガー２６の枢支点となる。つまり、対応する係合孔８
Ｂがトリガー２Ｂの外面にそれぞれ形成され、（第１図
参照）、係合ビン９０に係合孔を係合させることによっ
て、トリガーはピストン２４に揺動可能に取付けられる
。なお、トリガー２６は、実施例では、ピストン２４に
取付けられているが、ディスペンサー本体１２に直接取
付けてもよい、また、実施例とは逆に、係合ビンをトリ
ガーに、対応する係合孔をピストンに設けてもよい。

容器１８内にリキッドロー２りが生じるのを防止するた
めに、換気手段を設ける必要がある。そのため、シーリ
ングカラー４２の段部９８とシリンダの小径部の段部１
０Ｇとを密着可能に形成し、これらの段部から換気手段
を構成している０図示のように、各段部９９．１００に
斜面を設ければ、確実な密着が得られ、好ましい。

このような構成では、トリガー２６の揺動によって、シ
リンダ２２が初期位置から上昇すると、段部８８．１０
０が離反する。また、サクションチューブ６６は、シー
リングカラーの小径部７１に遊嵌されており、それらの
間に、当然、隙間がある。そのため、段部９９，１００
が離反すれば、容器の内部は外気に連通′し、外気が、
容器内に流入してリキッドロックの発生を防止する。

第１０図かられかるように、ピストン２４は、上部折曲
部７９の先端部におねじ１０２を持ち、めねじ１０４の
形成された有底筒形のノズルキャップ１０５がピストン
に螺合されている。また（第１図参照）、ノズルキャッ
プ１０５の内周に摺接するスカート状のシール片１０８
が、ピストン２４の先端に形成されている。

そして、第１図に示すように、スピンナアッセンブリー
１１０が、ピストン２４の先端に配設されている。この
スピンナアッセンブリー１１０は、ピストン２４に形成
された弁座１１１に密着可能な二次弁１１２を一端に、
加圧液を渦流化するスピンナ１１４を他端に、波形のリ
ターンバネ１１５を中間部にそれぞれ有してプラスチッ
ク材料から成形されている０周知の構成であるため図示
しないが、円形四部がスピンナ１１４の先端中央に形成
され、一対の溝が、凹部の接線方向にのびている。ここ
で、凹部は、ノズルキャップ１０５の基部（底部）に形
成されたオリフィス１１１３に対向している。

上記構成部材から成るトリガータイプディスペンサー１
０の組立ては以下のように数工程で容易に行なえる。

（１）まず、シリンダ等を同軸に配列する。つまり、シ
ーリングカラー４２をボトルキャップ２０内に配置し、
−次弁６４、コイルバネ７６の収納されたシリンダ２２
をシーリングカラー、ボトルキャップ２０と同軸に配列
する。

（２）次に、二次弁１１２を内側にして、スピンナアッ
センブリー１１０をピストン内２４に収納し、ノズルキ
ャップ１０５をピストンの先端に螺合する。また、ピス
トンの係合ピン９４にトリガーの係合孔８６を嵌合させ
て、ピストン２４にトリガー２Ｂを揺動可能に取付ける
。このようにして、必要な付属品をピストン２４に装着
する。

（３）最後に、シリンダ上にピストン２４をのせ、それ
から、ディスペンサー本体１２をピストン２４に被せて
、シリンダ２２方向に押圧する。ここで、トリガーの係
合片５３をシリンダの段部７０に係合させるとともに、
コイルバネ７Ｂを収納した状態で、ピストン本体７２が
シリンダ２２と同軸に配列されて、ピストン２４はシリ
ンダ２４上にのせられる。また、ディスペンサー本体１
２は、係合片８８がピストンの係合片８０に、凹部４８
がピストンの係合片８８に整合された状態で、ピストン
２４に被せられる。

すると、上記のように、ディスペンサー本体下半部１６
の係１ヒ手段３２が、ボトルキャップ２０に嵌合、係１
トされ、ボトルキャップは、シーリングカラー４２とと
もに、ディスペンサー本体に組込まれる、また、ピスト
ン２４は、係合片９０がディスペンサー本体の係合片８
８に、係合片８６がディスペンサー本体側壁の凹部４９
にそれぞれ係合されて、ディスペンサー本体に組込まれ
る。そして、完成品としてのディスペンサーｌＯが提供
される。

なお、上記の組込み手順は一例であり、上記以外の組込
み手順を採用してもよい、たとえば、ピストン２４への
付属品の組込みは、シーリングカラー４２．ボトルキャ
ップ２０、シリンダ２２の同軸配列の前に行なってもよ
い。

上記のように、この発明では、シリンダ２２はディスペ
ンサー本体１２と別体に形成され、シリンダに流入路６
０が、ピストン２４に流出路８０がそれぞれ形成されて
いる。つまり、ディスペンサー本体１２は、流入路８０
および流出路８０を有さす、垂直に延出した下半部１Ｂ
を有しているにすぎない、そのため、ディスペンサー本
体１２は構成的に簡素化され、射出成形での射出時間が
短縮される。また、下半部１６の軸線と交差する流出路
８０が、ディスペンサー本体１２に形成されていない、
そのため、流出路８０のためのコアピンを使用すること
なく、可動金型を移動するだけで、ディスペンサー本体
１２が射出成形できる。従って、コアピンの移動方向を
考慮する必要がなく、３列以上のキャビティが固定金型
に直列に配設でき、固定金型のスペースが有効に利用で
きる。たとえば、第１３図に示すように、公知の構成で
は、Ｙ軸方向に２列しかディスペンサー本体用キャビテ
ィ２が、固定金型４に設けられなかったのに対して、こ
の発明では、一点鎖線に示すように、Ｙ軸方向にたとえ
ばさらに２列のキャビティ２が設定できる。そのため、
射出サイクル毎のディスペンサー本体１２の成形個数が
倍増する。

ディスペンサー本体用のキャビティ２の構成が簡単化さ
れるため、射出時間が短縮される。また、流出路成形用
コアピンを使用しないため、コアピンの移動時間が不要
となる。従って、射出サイクルが短縮される。

一ヒ記のように、射出サイクル毎の成形個数が増加する
とともに、射出サイクルも短縮されるため、ディスペン
サー本体１２の量産が可能となる。

また、付属品を収納したピストン２４を、シリンダ２２
、シーリングカラー４２、ボトルキャップ２０と同軸に
配列し、ディスペンサー本体をピストンに被せて押圧す
れば、ピストン等が同時にディスペンサー本体に組込ま
れる。そのため、ディスペンサーｌＯの組立てが極めて
容易に行なえる。

上記の実施例は、この発明を説明するものであり、この
発明をなんら限定するものでなく、この発明の技術範囲
内で変形、改造等の施されたものも、全てこの発明に包
含されることはいうまでもない。

たとえば、実施例では、ピストンをディスペンサー本体
に挟持して固定し、シリンダを往復動可能に配設してい
るが、逆に、シリンダをディスペンサー本体に固定し、
ピストンを往復動可能としてもよい、この場合、スピン
ナアッセンブリーはシリンダに、−次弁等はピストンに
収納されることはいうまでもない。

〔発明の効果〕

上記のように、この発明によれば、シリンダはディスペ
ンサー本体と別体に形成され、流入路はシリンダに、流
出路はピストンにそれぞれ形成される。そのため、ディ
スペンサー本体用キャビティの構成が簡単化され、射出
時間が短縮される。

また、ディスペンサー本体の成形において、流出路成形
用コアピンを使用しないため、コアビンの移動時間が不
要となる。更に、ディスペンサー本体成形用コアピンは
、一方向にのみ移動可能であれば足り、多数のキャビテ
ィが直列に配設できる、従って、ディスペンサー本体が
、射出成形において量産できる。

また、付属品を収納したピストンを、シリンダ、ボトル
キャップと同軸に配列し、ディスペンサー本体をピスト
ンに被せて押圧すれば、ピストン等が同時にディスペン
サー本体に組込まれる。そのため、ディスペンサーの組
立てが極めて容易に行なえる。

このように、ディスペンサー本体が量産できるとともに
、組立てが容易に行なえるため、ディスペンサーが安価
に生産できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る手動式トリガータイプディス
ペンサーの概略縦断面図、 第２図、第３図、第４図は、ディスペンサー本体の斜視
図、縦断面図、背面図。 第５図は、ボトルキャップに嵌合、係止されたディスペ
ンサー本体の斜視図、 第６図は、ピストンの係合手段を示すディスペンサー本
体の破断斜視図、 第７図は、ディスペンサー本体の正面図、第８図は、シ
リンダの縦断面図、 第９図ないし第１ｆ図は、ピストンの縦断面図、底面図
、部分側面図、 ｉ１２図は、第１１図の線■−■に沿ったピストンの断
面図、 第１３図は、固定金型の概略平面図である。 ｌＯ二手動式トリガータイプディスペンサー、１２：デ
ィスペンサー本体、１４．１８：ディスペンサー本体の
上半部、下半部、１８：容器、１９：容器の口部。 ２０：ボトルキャップ、２２ニジリンダ、２４：ピスト
ン、２６：トリガー、２８ニスリツト、３０：ボトルキ
ャップの基部、３２：係止手段、３４．３６：第１、第
２の係止部、３８，３９：第２の係止部の斜面、水平面
、４２ニジ−リングカラー、４８：ピストン用係合手段
、５３ニドリガーの係合片、５８：ポンプチャンバ、６
０：流入路、８６：サクションチューブ、７６：圧縮コ
イルバネ（リターンバネ）、８０：流出路、９９．１０
０：段部（換気手段）　、　１０５：ノズルキャップ、
！！０：スピンナアッセンブリー。 第２図 第４図 ｊｔ 第５図 第６図 第７図 第８図 第１３図 第９図 第１１図 Ｘ［［、Ｊ 第１２図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）上半部と、垂直に延出し、流出される液体の収納
   された容器の口部に取付けられる下半部とを備えたディ
   スペンサー本体と、 ディスペンサー本体の上半部内に挟持される上部折曲部
   と、垂直に延出した本体とを備えた略Ｌ形形状のピスト
   ンと、 係合片を備えた揺動可能なトリガーと、 ポンプチャンバを内部に規定し、トリガーの係合片に係
   合され、トリガーに連動してピストンの本体に沿つて往
   復動可能にディスペンサー本体の下半部内に配設される
   シリンダと、 シリンダ内に形成されて、ポンプチャンバに連通する流
   入路と、 ピストンの上部折曲部内に形成され、ポンプチャンバに
   連通する流出路と、 シリンダを偏倚するリターンバネと、 流出される液体の収納された容器の口部に、ディスペン
   サー本体の下半部を取付ける有底筒形のボトルキャップ
   と、を具備し、 ディスペンサー本体は、トリガーの係合片およびピスト
   ンの上部折曲部の通過を許容するスリットを下半部に備
   え、 スリットの存在によって生じる弾性を利用して、ディス
   ペンサー本体をボトルキャップの基部に嵌合、係止させ
   る係止手段が、ディスペンサー本体の下半部に設けられ
   た手動式トリガータイプディスペンサー。
2. （２）係止手段が、第１の係止部と、第１の係止部材の
   下方に設けられ、第１の係止部材との間で、ボトルキャ
   ップの基部を係止する第２の係止部とを備えている特許
   請求の範囲第１項記載の手動式トリガータイプディスペ
   ンサー。
3. （３）第１の係止部は、ボトルキャップの基部の挿入を
   ガイドする斜面と、ボトルキャップ基部の下面とほぼ平
   行に延びて、ディスペンサー本体からのボトルキャップ
   の離脱を防止する水平面とを有して形成されている特許
   請求の範囲第２項記載の手動式トリガータイプディスペ
   ンサー。
4. （４）ピストンの上部折曲部が、ディスペンサー本体の
   上半部の上縁から垂下する側壁間に挟持される特許請求
   の範囲第１項ないし第３項のいずれか記載の手動式トリ
   ガータイプディスペンサー。
5. （５）ピストンの本体が、ディスペンサー本体の上半部
   の上縁から垂下する係合片に係合されて支持される特許
   請求の範囲第４項記載の手動式トリガータイプディスペ
   ンサー。
6. （６）シーリングカラーが、ボトルキャップ内に収納さ
   れ、 流入路に連通するサクションチューブがシリンダと一体
   に成形され、シーリングカラーに遊嵌されて延出し、 リターンバネの偏倚力によって、シリンダが初期位置に
   あるとき密着されて液密状態を確立する肩部が、シリン
   ダ、シーリングカラーにそれぞれ設けられて換気手段を
   構成している特許請求の範囲第１項記載ないし第５項記
   載のいずれか記載の手動式トリガータイプディスペンサ
   ー。