JPS63271847A - シヤドウマスク式カラ−ブラウン管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はシャドウマスク式カラーブラウン管、特にそ
のシャドウマスクの構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のシャドウマスク式カラーブラウン管を第３図乃至
第５図について説明する。第３図番よパネル部分を内側
からみた斜視図、第４図は第３図の線ＩＶ−ＩＶの拡大
断面図、第５図は第４図の線■−■の断面図である。図
において、（１）は色選別電極の役目をなすシャドウマ
スクで、規則正しくあけられた多数の電子ビーム孔（１
ａ）を有し、通常０．１０〜０．２０　ｍｍの冷間圧延
鋼等により球面状に成形されている。（２）はシャドウ
マスク（１）を取り付は補強するフレームで、板厚１．
０〜２．０　ｍ、の冷間圧延鋼等で成形され、シャドウ
マスク（１）に電気抵抗溶接機等により固着されている
。（３）はシャドウマスク（１）をパネル（４）に支持
するための板状ばねで、バイメタル（５）を介してフレ
ーム（２）に固着される固着部（３１）と、ビン（６）
が嵌合される穴を有する穴部（３２）と、実質上板ばね
の弾性を生起せしめる有効弾性部（３３）と、シャドウ
マスク（１）をパイ・ル（４）から着脱する際板状ばね
な撓ませやすくする着脱部（３４）とからなっている。

バイメタル（５）ははみ出し部（５１）でフレーム（２
）に電気抵抗溶接等に固着されており、ブラウン管動作
時に電子ビームがシャドウマスク（１）に当たって発生
する熱で矢印（７）の方向に熱膨張するフレーム（２）
を逆の方向に湾曲部（５２）を湾曲させ変位補正出来る
ようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように構成されている従来のシャドウマスク式カ
ラーブラウン管において、特にシャドウマスク（１）の
自重を無視できないような大型ブラウン管においては、
自重によりシャドウマスク（１）上にあけられた電子ビ
ーム通過孔（１ａ）の位置も変位し、このためカラーブ
ラウン管としての色純度を損ねるという問題点があった
。

さらに詳しく述べれば、第６図においてフレーム（２）
およびシャドウマスク（１）が自重により矢印（８）の
方向に変位しようとすると、板状ばね（３）およびバイ
メタル湾曲部（５２）はビン（６）を支点に矢印（９ａ
）、（９ｂ）の方向に回転し、ねじれ変形が生じる。こ
のため例えばブラウン管の蛍光面製造工程番こおいて、
第７図の想像線のようにシャドウマスク（１）が変位し
た状態で、電子ビーム通過孔（１ａ）を露光ビーム（１
０）が通って蛍光面（４ａ）が形成される。しかるに、
ブラウン管動作時においては、例えば第８図のようにブ
ラウン管が設置されたとき、シャドウマスク（１）は自
重と複数個の板状ばね（３）のねじれ変形およびねじれ
変形の復元力の組合せにより想像線のように変位する。

このとき電子ビーム通過孔（１ａ）を通る電子ビーム（
１０）はもはや第７図で形成されたものと同一の蛍光面
（４ａ）を発光させない。このためカラーブラウン管と
しての色純度および色純度裕度を損ねるという問題点が
あった。

以上の例のようにカラーブラウン管においてシャドウマ
スク（１）の自重を無視出来ない場合、重力作用方向に
従い自重による変位および変形を伴うので特にシャドウ
マスク（１）の電子ビーム通過孔（１ａ）の位置の再現
性に問題があり、このためカラーブラウン管としての色
純度および色純度裕度を損ねるという欠点があった。も
ちろん板状ばね（３）の板厚を厚くしてねじれ剛性を高
めることも考えられるが、この場合は板状ばね本来の力
も強くなり、板状ばねが固着されたバイメタル（５）お
よびフレーム（２）に必要以上の力が加わりシャドウマ
スク（１）も変形する恐れもある。

この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、板状ばねのねじれ剛性を強（することでパ卑
ルに装着されたシャドウマスクの自重による板状ばねの
ねじれに伴うシャドウマスクの変位を小さくシ、安定し
た再現性のよい装着状態を保ちかつ製造工程中のシャド
ウマスクの着脱を容易にしたシャドウマスク式カラーブ
ラウン管を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るシャドウマスク式カラーブラウン管は、
板状ばねの有効弾性部の支点部分に湾曲ビードを形成し
たものである。

〔作　用〕

この発明においては、湾曲ビードが板状ばねの見掛は上
の板厚を増大させるのでねじれに対する剛性が向上する
。また実際の板厚は他の板状ばねの部位と同一であるか
ら実質上板状ばねの支持圧は変わらず、しかも板状ばね
を撓ませた場合湾曲ビードで変形工卑ルギが吸収される
ので、フレームやシャドウマスクに過大な力が加わりに
くい。

〔発明の実施例〕

以下第１図に示す一実施例を用してこの発明を説明する
。

第１図はこの発明の実施例を示すシャドウマスクの板状
ばね（３Ａ）であって、各々の記号は従来と同様の機能
を表わす。さて従来部分と異なるのは、有効弾性部（３
３）の支点部分に湾曲ビード（３５）が形成されている
ことである。このように形成された板状ばね（３Ａ）を
装着したシャドウマスク（１）であれば、板状ばね（３
Ａ）のねじれ剛性は強くなり、パ卑ル（４）に装着され
たシャドウマスク（１）の自重による変位量は小さくな
り、あらゆる重力の作用方向に対してもパ卑ル（４）の
内面で安定したシャドウマスり（１）の装着状態を得る
ことが可能となる。また湾曲ビード（３５）を入れるこ
とで実質上板状ばね（３Ａ）の支持圧は変わらず、しか
も板状ばね（３Ａ）を撓ませた場合、固着部（３１）に
加わる力は湾曲ビード部（３５）で吸収されるので、フ
レーム（２）やシャドウマスク（１）に過大な力が加わ
りにくい。さらには振動や衝撃等の機械的強度にも強く
なる。

上記実施例は板状ばね（３Ａ）がばね鋼等により形成さ
れるものであるが、板状ばねとしては第２図に示すよう
に高膨張材（３ａ）と低膨張材（３ｂ）とを接合して形
成される板状ばね（３Ｂ）であっても良い。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば板状ばねの有効弾性部
の支点部分に湾曲ビードを入れたので、シャドウマスク
をパネル内面にあらゆる重力の作用方向に対しても安定
した状態で装着位置を保ちかつ着脱が容易になるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す板状ばねの斜視図、
第２図はこの発明の他の実施例を示す板状ばねの斜視図
、第３図は従来のものを示す斜視図、第４図は第３図の
線ＩＶ−ｒｌ／の拡大断面図、第５図は第４図の線■−
■の断面図、第６図は第４図に対して板状ばねのねじれ
変形を示す断面図、第７図および第８図はシャドウマス
クの変位状態を示す図である。 図において、（１）はシャドウマスク、（２）はフレー
ム、（３Ａ）、（３Ｂ）は板状ばね、（３３）は有効弾
性部、（３５）は湾曲ビード、（４）はパネルである。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　弁理士　大　　岩　　増　　雄第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シャドウマスクと、このシャドウマスクのフレー
   ムと、このフレームの側面に取り付けられかつ前記シャ
   ドウマスクをパネルに支持するための複数個の板状ばね
   等とにより構成されるシャドウマスク式カラーブラウン
   管において、前記板状ばねの有効弾性部の支点部分に湾
   曲ビードを形成したことを特徴とするシャドウマスク式
   カラーブラウン管。