JPS63269938A - 養魚水槽用フイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、養魚水槽中の魚の糞や残餌層を捕集して水を
清澄に保持する養魚水槽用フィルターに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

養魚水槽においては、空気を吹き込んで溶存酸素を一定
に保持して魚の育成環境を維持することも必要であるが
、これだけでは不充分であって、魚の糞や残餌層などを
常時除去して水を清澄に保持する必要があり、このため
に水を強制循環させ合成繊維、無機繊維などの不織布を
フィルターとして使用し、強制循環される水の中の浮遊
物を除去している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このフィルターは、魚の糞などの比較的
大きな浮遊物を捕集するが、溶解物や肉眼では見えない
ような浮遊物を捕集することができないのみならず、捕
集された比較的大きな糞等もフィルターが洗浄されるま
では水と接触しているため、魚の糞等の可溶成分が水中
に溶解したり、非可溶成分も水中のハタテリヤなどによ
り分解を受けて低分子化したりして、魚の成育に障害と
なる各種の物質、例えばアンモニア、亜硝酸、アミン類
、低級脂肪酸、硫化水素、メチルメルカプタンなどが水
中に生じる。これらの化合物（アンモニアでは特に非解
離性アンモニア）の濃度が高くなると、えらの血管に障
害を発生するなどにより魚の死亡率が高くなったり、悪
臭が発生するなどの問題点があった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、かかる現状に鑑み、高融点合成繊維と低融点
の熱融着性合成繊維とイオン交換繊維と活性炭繊維とが
ニードルパンチにより絡合され、接点が低融点の熱融着
合成繊維の融着により結合されていることを、その特徴
とする養魚水槽用フィルターである。

〔作用］ 本発明における養魚水槽用フィルターは、イオン交換繊
維を有するので、魚の糞などの分解により生じて魚の成
育に障害となるアンモニア（特に非解離性アンモニア）
、亜硝酸などを主として存在する解離の状態で吸着除去
することができるのみならず、また活性炭繊維を有する
ので、魚の成育の障害になると共に悪臭の原因ともなる
アミン類、低級脂肪酸、硫化水素、メチルメルカプタン
などの主として非極性物質などを除去し得るため、長期
間にわたって水を清澄で、無害な状態で維持することが
可能である。また、活性炭繊維、イオン交換繊維とも魚
の障害にならないので、安全に飼育することができる。

さらに、イオン交換樹脂および活性炭は、繊維状とな、
っているので、粉粒状のものよりも表面積が大きく、か
つ水は細い水流に分かれて通過するので、が過動率が大
きくなるほか、粉粒状物などのようにこぼれて分離する
ことがなく、取り扱いが容易である。

〔実施例〕

以下、本発明を図示の実施例に従って詳細に説明するこ
ととする。

図において、■は養魚用水槽にして、該養魚用水槽１の
底には台枠２が配装されており、その上に水槽用フィル
ター３および砂利４が載置されている。台枠２は天板５
と側板６，６とからなり、天板５には通水性の孔が穿設
されていて、砂利４、水槽用フィルター３、天板５を水
が通過し得るようになされている。一方、側板６には吸
水用の硬質パイプ７が貫通して固定されており、該硬質
パイプ７の外側端には可撓性のパイプ８が連結され、こ
れはさらに水槽外のポンプ９の吸引側に連結されている
。ポンプ９の吐出側には可撓性パイプ１０の一端が取り
付けられ、パ・イブ１０の他端は水槽内に入れられてい
る。このようにして１、ポンプ９を運転すれば、水槽中
の水は砂利４、水槽用フィルター３、天板５を通過し、
パイプ７．８を経て水槽１から出され、ポンプ９に入り
、パイプ１０を経て水槽１に戻され、循環することとな
る。

なお、１４は空気吹込管である。水槽用フィルター３に
は、水中の糞等の比較的大きな浮遊物のみならず、溶解
物や微細な非溶解物も捕集されることになる。

水槽用フィルター３は、例えば第２図のように活性炭繊
維不織布１２とイオン交換繊維不織布１１．１３との三
層で形成されている。活性炭繊維不織布は、高融点合成
繊維と低融点の熱融着性合成繊維と活性炭とが混合され
、ニードルパンチにより絡合されたものであり、またイ
オン交換繊維不織布は高融点合成繊維と低融点の熱融着
性合成繊維とイオン交換繊維とが混合され、ニードルパ
ンチにより絡合されたものであって、この三層はさらに
ニードルパンチにより絡合され、低融点の熱融着繊維に
より結合されている。

ここで、活性炭繊維はコールタールを重合させて等方性
の紡糸用ピッチとなし、これを溶融紡糸してピッチ系を
形成し、次いで高温処理して不融化と炭素化を行い、酸
化性ガス中で賦活化することにより得られるものなどで
あり、活性炭繊維は、長繊維でも短繊維でも良く、長繊
維の場合には、押出成形された多数の繊維を空気流にて
引き取り、コンベアベルト上ばランダムに集積せしめて
不織布を形成し、短繊維の場合には押出成形された繊維
を適宜の長さにカットして短繊維とすることにより不織
布を形成する。

また、イオン交換繊維は、イオン交換基を含有する繊維
である。

活性炭繊維、イオン交換繊維等と混合する高融点合成繊
維としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミ
ド等の各種合成繊維が使用され、低融点の熱融着合成繊
維は高融点合成繊維の融点より少なくとも４０°Ｃ以下
の融点を有するものを使用することが望ましい。高融点
合成繊維と低融点の熱融着性合成繊維は同系のものが望
ましいが、親和性があれば異なる合成繊維の組合わせで
も良い。

活性炭繊維、イオン交換繊維と高融点合成繊維と低融点
の熱融着合成繊維とはカード等に供給され、開繊と混合
を行ってウェブを形成し、熱風炉等に通して高融点合成
繊維と低融点の熱融着性合成繊維との各融点の間の温度
に加熱して低融点の熱融着性合成繊維を活性炭繊維、イ
オン交換繊維等との接点に融着する。これにより強度、
嵩高性、弾性回復性などの優れた活性炭繊維、イオン交
換繊維等の不織布が得られる。イオン交換繊維と活性炭
繊維との割合は、前者が５０〜８０％、後者が５０〜２
０％であることが望ましいが、これに限らない。なお、
これらにコンジュゲートヤーンを併用すれば、ハルキネ
スの優れた繊維不織布が得られる。

第２図では、活性炭繊維不織布とイオン交換繊維不織布
とが三層状に積層された例を示したが、活性炭繊維とイ
オン交換繊維とが他の繊維と共に混合され、熱融着性合
成繊維の融着により一層状に形成されても良い。また、
水槽用フィルターは第２図のほか各種の方法で使用され
る。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、魚の
糞などの分解により生じて魚の成育に障着させることが
できるので、従来よりのフィルターでは捕集し得なかっ
た溶解性物質や微細な粒子も捕集することができ、常に
水を清澄で、無害な状態に維持することが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る水槽用フィルターの実施例を示すも
ので、第１図はその使用例を示す水槽の断面図、第２図
は水槽用フィルターの拡大断面図である。 １：養魚用水槽　　　３：水槽用フィルター４＝砂利　
　　　　　９：ポンプ １１．１３：イオン交換繊維不織布 １２：活性炭繊維不織布 第１図 第２図 手続補正書 昭和６２年９月１６日 特許庁長官　小　川　邦　夫　殿 ■、事件の表示 昭和６２年特許願第１０３１９６号 ２、発明の名称 養魚水槽用フィルター ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住所　兵庫県尼崎市東本町１丁目５０番地名称　（４５
０）ユニチカ株式会社 代表者　平　１）豊 ４、代理人　〒１０５　電話５０１−４５５２住所　東
京都港区虎ノ門１丁目２番１４号島崎ビル４階 大島国際特許事務所内 氏名　弁理士（６７９２）大島　道男 ５、補正命令の日付 自発補正です ６、補正により増加する発明の数 （１）、明細書第６頁第４行の「と炭素化］を削除しま
す。 （２）、明細書第７頁第２行の「い。」の後に、次の文
章を加入しまず。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高融点合成繊維と低融点の熱融着性合成繊維とイオン交
   換繊維と活性炭繊維とがニードルパンチにより絡合され
   、繊維の接点が低融点の熱融着合成繊維の融着により結
   合されていることを特徴とする養魚用水槽フィルター。