JPS6326759B2 - - Google Patents

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JPS6326759B2
JPS6326759B2 JP1990381A JP1990381A JPS6326759B2 JP S6326759 B2 JPS6326759 B2 JP S6326759B2 JP 1990381 A JP1990381 A JP 1990381A JP 1990381 A JP1990381 A JP 1990381A JP S6326759 B2 JPS6326759 B2 JP S6326759B2
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JP
Japan
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group
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triazine
methylthio
hydrogen
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JP1990381A
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English (en)
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JPS57134467A (en
Inventor
Sadakatsu Shimada
Masanobu Oki
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS57134467A publication Critical patent/JPS57134467A/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ビタミンB6等の製造において中間
体として有用なピリジン誘導体およびその製法に
関するものであり、本発明の要旨は下記反応式に
よつて示される。 (式中、R1は水素、アミノ基、ジアルキルアミ
ノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基又はアルコ
キシカルボニル基を示し、R2及びR3はそれぞれ
水素、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基
を示し、A及びBは結合して
【式】あ るいは
【式】を意味する。尚、 R4及びR5はそれぞれ水素又は低級アルキル基を
意味する。 また、式()で示される化合物のうちで、次
式()で示される化合物は新規化合物である。 (式中、A、Bは前記に同じ。R6は水素、アル
キルチオ基、アルコキシ基、アミノ基、ジアルキ
ルアミノ基又はアルコキシカルボニル基を示し、
R7及びR8はそれぞれ水素、アルキル基、アルコ
キシ基又はアリール基を示す。但し、R6とR8
同時に水素を意味することはない。) 即ち、本発明は、前記反応式で示される通り含
窒素環状化合物である1,2,4−トリアジン類
とオレフイン類を反応させることによる新規なピ
リジン類の製法に関するものであると共に、ビタ
ミンB6等の製造中間体として有用な新規化合物
()に関するものである。 従来、ピリジン類の製法は種々知られている。
その中で、含窒素還状化合物を原料とする公知方
法としては、デイールス−アルダー反応によつて
オキサゾール誘導体にオレフイン類を反応させる
方法が著名である(例えば、「アドバンス・イ
ン・ヘテロサイクリツク・ケミストリー」17巻
182〜192頁アカデミツク・プレス社1974年発行)。
しかし、この方法における原料たるオキサゾール
誘導体は合成が容易でない上に、不安定なものが
多く、一般的なピリジンの製法における原料とは
なり難い。 また、トリアジン類にオレフイン類を反応させ
るピリジンの製法も知られている(例えば“ザ・
ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリツク・コン
パウンド”32巻226〜227頁1978年)が原料である
トリアジン類の置換基が限定される上に、他方の
原料たるオレフイン類も電子供与性の置換基をも
つものや、立体的ひずみのあるものに限定されて
いる。一方、トリアジン類に電子不足ジエノフイ
ルであるアセチレンジカルボン類ジメチルエステ
ルを反応させることも試みられている(H.
Neunhoeffer等ユストウス・リービツヒス・アン
ナーレン・デル・ヘミー1413頁1977年)が、この
場合、付加反応は極めて限られたトリアジン類と
しか起らず、得られるものも、主として、ピリミ
ジン類であるとされている。したがつてトリアジ
ン類を原料とするピリジン類の合成法はこれまで
未完成であつた。 本発明者らは、鋭意研究の結果、トリアジン類
を原料として前述のような種々の置換基を持つピ
リジン類の製法を発見し、本発明を完成した。 即ち、本発明に使用される一方の原料1,2,
4−トリアジン誘導体は、1,2−ジカルボニル
化合物をヒドラジジン類と反応させることによつ
て容易に得ることができ、更に、本発明反応に使
用し得る1,2,4−トリアジン類は、その置換
基が極めて広範囲にわたるものであり、原料の置
換基の選択において特に限定を要しないと述べて
過言ではない。また、他方の原料である一般式
()で示されるオレフイン類としては、非電子
供与性のオレフイン類、例えば、N−フエニルマ
レイミド、1,3−ジオキセペン等の環状オレフ
イン等を挙げることができ、且つ、場合によつて
はこれらの誘導体も使用し得る。したがつて、本
発明に使用し得るオレフイン類は、一般的有機化
学反応において広い応用範囲を有する置換基を持
つオレフイン類ということができ、このような原
料がトリアジン類と容易に反応しピリジン類が得
られるということを開示する本発明反応の価値は
極めて高いものと言える。特に、3位および/ま
たは4位置換のピリジンカルボン酸誘導体やピリ
ジンメタノール誘導体を合成する場合において本
発明反応によつて得られる式()で示される中
間体を経由する方法は有用であり、ビタミンB6
等の製造に威力を発揮するものといえる。 例えば、本願発明の目的化合物の一つである5
−メトキシ−6−メチル−N−フエニル−3,4
−ピリジンジカルボキシイミドはアルカリによる
加水分解により容易に2−メチル−3−メトキシ
ピリジン−4,5−ジカルボン酸に変換され、ま
た、1,5−ジヒドロ−3−イソプロピル−9−
メトキシ−8−メチル−〔1,3〕ジオキセピノ
〔5,6−c〕ピリジンは酸分解により4,5−
ジヒドロキシメチル−2−メチル−3−メトキシ
ピリジンに変換される。次いで、これらの化合物
は公知方法、例えば、R.Kuhn、etal.:
Naturwiss.、27469(1939)あるいは、A.Itiba、
K.Michi:Sci.Pap.Inst.Phys.Chem.Res.36173
(1939)等の方法によりビタミンB6に導くことが
できる。 尚、本発明反応は、一般にデイールス−アルダ
ー反応に使用される溶媒中で、式()および式
()で示される化合物を、使用溶媒の沸点にま
で加熱することによつて進行するが、無溶媒で行
うこともできる。使用溶媒としては、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類や、
ジオキサン、イソプロピルエーテル等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド等のアミド類の他、ア
セトニトリル、クロロホルム等が挙げられる。以
下、実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン0.4
gとN−フエニルマレイミド1.0gをオルトキシ
レン10ml中で4日間加熱還流する。溶媒を減圧留
去し、シリカゲルカラムクロマトにて精製する
と、2−メチルチオ−N−フエニル−3,4−ピ
リジンジカルボキシイミド0.32gを得る。融点
237〜239℃(ベンゼン再結晶)。 実施例 2 5,6−ジメチル−1,2,4−トリアジン−
3−カルボン酸エチルエステル0.5gと4,7−
ジヒドロ−2−イソプロピル−1,3−ジオキセ
ピン4.5gを170〜180℃にて28時間加熱撹判する。
減圧にて過剰のジオキセピンを留去後シリカゲル
カラムクロマトにて精製し、1,5−ジヒドロ−
3−イソプロピル−8,9−ジメチル−〔1,3〕
ジオキセピノ〔5,6−c〕ピリジン−6−カル
ボン酸エチルエステルを得る。融点66〜67℃。 実施例 3 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに5,6−ジメチル−3−メ
チルチオ−1,2,4−トリアジンを用いて同様
に反応を行ない、5,6−ジメチル−2−メチル
チオ−N−フエニル−3,4−ピリジンジカルボ
キシイミドを得る。融点233〜234℃。 実施例 4 実施例1において、3−メチルチオ−1,2,
4−トリアジンの代りに5,6−ジメチル−1,
2,4−トリアジン−3−カルボン酸エチルエス
テルを用いて同様に反応を行ない、5,6−ジメ
チル−N−フエニル−3,4−ピリジンジカルボ
キシイミド−2−カルボン酸エチルエステルを得
る。融点175〜177℃。 実施例 5 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに5,6−ジメチル−3−メ
トキシ−1,2,4−トリアジンを用いて同様に
反応を行ない、2−メトキシ−5,6−ジメチル
−N−フエニル−3,4−ピリジンジカルボキシ
イミドを得る。融点240〜241℃。 実施例 6 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに6−メトキシ−5−フエニ
ル−1,2,4−トリアジンを用いて同様に反応
を行ない、6−メトキシ−N,5−ジフエニル−
3,4−ピリジンジカルボキシイミドを得る。融
点178〜182℃。 実施例 7 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに3−メチルチオ−5,6−
ジフエニル−1,2,4−トリアジンを用いて同
様に反応を行ない、2−メチルチオ−N,5,6
−トリフエニル−3,4−ピリジンジカルボキシ
イミドを得る。 実施例 8 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに5−メトキシ−6−メチル
−1,2,4−トリアジンを用いて同様に反応を
行ない、5−メトキシ−6−メチル−N−フエニ
ル−3,4−ピリジンジカルボキシイミドを得
る。融点174〜175℃。 実施例 9 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに3−ジメチルアミノ−1,
2,4−トリアジンを用いて同様に反応を行な
い、2−ジメチルアミノ−N−フエニル−3,4
−ピリジンジカルボキシイミドを得る。融点181
〜182℃。 実施例 10 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに3−ジメチルアミノ−5,
6−ジメチル−1,2,4−トリアジンを用いて
同様に反応を行ない、2−ジメチルアミノ−5,
6−ジメチル−N−フエニル−3,4−ピリジン
ジカルボキシイミドを得る。融点167〜169℃。 実施例 11 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに3−メチルチオ−5−フエ
ニル−1,2,4−トリアジンを用いて同様に反
応を行ない、2−メチルチオ−N,6−ジフエニ
ル−3,4−ピリジンジカルボキシイミドを得
る。融点228〜229℃。 実施例 12 実施例1において3−メチルチオ−1,2,4
−トリアジンの代りに3−ジメチルアミノ−5−
フエニル−1,2,4−トリアジンを用いて同様
に反応を行ない、2−ジメチルアミノ−N,6−
ジフエニル−3,4−ピリジンジカルボキシイミ
ドを得る。融点168〜171℃。 実施例 13 実施例2において5,6−ジメチル−1,2,
4−トリアジン−3−カルボン酸エチルエステル
の代わりに5−メトキシ−6−メチル−1,2,
4−トリアジンを用いて同様に反応を行ない、
1,5−ジヒドロ−3−イソプロピル−9−メト
キシ−8−メチル−〔1,3〕ジオキセピノ〔5,
6−c〕ピリジンを得る。塩酸塩として融点157
〜159℃の結晶を得る。 実施例 14 3−メチルチオ−5−フエニル−1,2,4−
トリアジンとマレイミドを実施例1と同様に反応
させ、2−メチルチオ−6−フエニル−3,4−
ピリジンジカルボキシイミドを得る。 融点>290℃。 NMR(DMSO−d6中TMS内部標準) 2.72(3H、s)7.50〜7.80(3H、m)8.10(1H、
s)8.30〜8.45(2H、m)11.60(1H、s)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素、アミノ基、ジアルキルアミ
    ノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基又はアルコ
    キシカルボニル基を示し、R2およびR3はそれぞ
    れ、水素、アルキル基、アルコキシ基又はアリー
    ル基を示す。)で表わされる1,2,4−トリア
    ジン誘導体に式 (式中、A及びBは結合して、【式】 あるいは【式】を意味する。 尚、R4及びR5はそれぞれ水素又はアルキル基を
    意味する。)で表わされるオレフイン類を反応さ
    せることを特徴とする式 【式】 (式中、R1、R2、R3、AおよびBは前記に同
    じ。)で表わされるピリジン誘導体の製法。 2 式 (式中、R6は水素、アルキルチオ基、アルコキ
    シ基、アミノ基、ジアルキルアミノ基又はアルコ
    キシカルボニル基を示し、R7及びR8はそれぞれ
    水素、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基
    を示し、A及びBは結合して【式】あ るいは【式】を意味する。尚、 R4及びR5はそれぞれ水素又はアルキル基を意味
    し、R6とR8は同時に水素を意味することはな
    い。)で表わされるピリジン誘導体。
JP1990381A 1981-02-13 1981-02-13 Pyridine derivative and its preparation Granted JPS57134467A (en)

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ES2842399T3 (es) 2009-12-22 2021-07-14 Vertex Pharma Inhibidores isoindolinona de fosfatidilinositol 3-quinasa

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