JPS63265605A - 自動車用防音材の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用防音材の製法に関し、詳細には吸音性
及び遮音性共にすぐれる防音材を簡便なる工程にて自動
車板材形状に形成できる製法に関する。

従来の技術 従来より自動車のパネル部には、乗員用の防音対策とし
゛ζ遮音材と吸音材を複合した複合材が用いられている
。遮音材としては充填剤、瀝青物質等からなるシートが
用いられ、吸音材としては開繊繊維及び結合剤よりなる
嵩高性不織布又はフェルトが用いられ、これらは遮音材
碗加熱軟化させた後、下金型上に載置し、そのうえに嵩
高性不織布等の吸音材を積層し加熱加圧成形することに
より複合化されていた。

発明が解決しようとする問題点 かかる吸音材と遮音材からなる防音材もその効果は優れ
たものを有するが、さらに防音性の向上が要求され、ま
た上記の如くの工程は若干作業性に劣るという改善点を
有していた。また一層の防音効果を向上する観点から自
動車パネル形状に追従して密着し得る防音材の開発が望
まれていた。

問題点を解決するための手段 そこで、本発明者らは構造的に防音性に優れるとともに
自動車パネル形状に追従して密着できる防音材を開発す
るべく鋭意研究の結果、発泡により形状を自由に設計し
得るフオーム材に着目し、これが防音性に優れることと
、簡便なる製法で遮音層と同時にフオーム層を形成でき
、これが作業性にも優れることを知見し、本発明に至っ
たものである。

本発明は、上下割型の射出成形型中に充填剤と結合剤を
主成分として含有する配合物を注入しシートに成形して
充填剤結合シートを形成した後、上型を自動車の板材形
状に卯したモールドフオーム用型に差し替え、発泡用樹
脂組成物を注入し、発泡させてこの発泡シートを上記充
填剤結合シートに一体化させたことを特徴とする自動車
用防音材の製法を提供するものである。

次に本発明の詳細な説明する。

本発明においては、充填剤と結合剤を含有する充填剤結
合シートと、発泡シートを上下割型を用いて順次一体に
成形する成形物は、前者を遮音層、後者を吸音層として
機能させることができる。

充填剤結合シートが先ず上下割型で成形される。

この充填剤結合シートを構成する結合剤は例えばウレタ
ンエラストマーが挙げられ、主としてポリイソシアネー
ト化合物、ポリオールよりなる。

ポリイソシアネート成分としては、トリレンジイソシア
ネート　（ＴＤ　［）　、４．４’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート（ＭＤＩ）、キシレンジイソシアネー
）　（ＸＤ　Ｉ）　、１．５−ナフチレンジイソシアネ
ート（ＳＤＩ）、ヘキザメチレンジイソシアネート（Ｈ
ＤＩ）、水添ＴＤ■、水添ＭＤＩ、イソホロンジイソシ
アネート（ＩＰＤＩ）、リジンイソシアネート（ＬＤｒ
）、イソプロピリデンビス（４−シクロヘキシルイソシ
アネート）　　（ＩＰＣＩ）等及び公知のジイソシアネ
ートがいずれも使用できる。

ポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等のポリエーテルポリオール、ポリ
エステルポリオール、ポリマーポリオール、ポリカーボ
ネートジオール等が使用できる。

触媒としては、有機スズ化合物や有機鉛化合物等の有機
金属化合物を併用して、あるいは単独で使用することが
好ましく、特にカルボン酸のスズ塩や有機スズ塩からな
る有機スズ化合物と３級アミン化合物の使用が好ましい
。

ウレタンエラストマーに必要に応じて発泡剤を配合して
もよく、例えばトリクロロフルオロメタン、ジクロロジ
フルオロメタン、塩化メナレン、その他のハロゲン化炭
化水素や水が使用できる。

また、発泡剤とともに有機シラン化合物等の整泡剤を使
用することもできる。

他の添加剤としては、ジェタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等の架橋剤、その信器燃剤、着色剤、安定剤
が使用できる。

充填剤はウレタンエラストマーの重量を増加し、また、
強化することができるが、この充填剤には硫酸バリウム
、炭酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、合成繊維
、ガラス繊維、炭素繊維等が使用できる。

上記発泡シートは上記充填剤結合シートを成形した後上
型を代えた金型中に例えばウレタン原液を注入、発泡し
て形成せしめるが、該原液はポリイソシアネート化合物
とポリオールとを主剤とし、発泡剤、触媒、整泡剤、架
橋剤等の助剤とともに反応させて作られる。これらの配
合成分は、ウレタンエラストマーとして上記に例示した
中から適宜選択使用する。更には、これら原液中にアス
ファルトやゴムを加えておくことも防音効果の向上のた
めに好ましいことである。

このようにして充填剤結合シートと発泡シートを一体成
形により形成した防音材は自動車の床板材、ドア部板材
、ダッシュパネル板材、トランクルーム板材に発泡シー
ト側を板材にクリップにより装着させる。

このようにして取付けられた防音材は充填剤結合シート
により自動車のエンジン、走行にともなって自動車のボ
ディを構成する上記板材に伝わる振動を減衰させ、発泡
シートにより吸音して防音機能を発揮させる。特に低周
波数領域に一層の防音効果を付与する。

また発泡シートは、複雑なる凹凸形状にもぴったりと追
従して密゛着し、自動車パネル板材等に対する装着性に
もきわめてすぐれた防音材となる。

作用 本発明になる防音材は、充填剤と結合剤の配合物を上下
割型を用いて射出成形してノフる充填剤結合シート層に
上型を替えて発泡シート層を成形したので、充填剤結合
シートと発泡シートを一体成形でき、その工程を簡略化
できる。

実施例 以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供する。

当然のことながら本発明は以−トの実施例のみに水足さ
れるものではない。

まずウレタンエラストマー１−を形成１゛るために、射
出成形型中にポリオール成分としてポリエーテルポリオ
ール１００−ｔｉｔ部、架橋剤としてエチシングリコー
ル１５Ｍ量部、触媒としてトリエチレンジアミン２０！
量部、触媒としてジブチルスズジラウレート０．５重量
部及びイソシアネートとして変性Ｍｏ１８０市量部から
なる処方物を成形型に射出成形した。

次に上型をモールドフオーム用型に差し替えたのち、上
記成形したウレタンエラストマ一層の上にポリエーテル
ポリオール１００　重ｆｆ１ｋ部、水３重量部、アミン
系触媒０．３重量部、整泡剤１部、ジェタノールアミン
３重量部及びクルードＭＤＩ３０重量部よりなるウレタ
ンフオーム原液を注入発泡せしめ、一体化した。

発明の効果 本発明によれば、上下割型を用いて充填剤結合シートを
成形した後、上型を差し替えて発泡用樹脂組成物を注入
し、発泡させて、この発泡シートを上記充填剤結合シー
トに一体化させることにより防音材を形成するようにし
たので、出来上がった防音材は、充填剤結合シートと発
泡シートにより遮音機能と吸音機能により防音機能を発
揮し、しかも、発泡シートの変形容易性により取付けら
れる板材の具体的形状によく追従して適合させることが
できる。

また発泡シートを充填剤結合シート成形後、単に上型を
代えるだけで成形一体化できるため、その成形作業性を
向上できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下割型の射出成形型中に充填剤と結合剤を主成
   分として含有する配合物を注入しシートに成形して充填
   剤結合シートを形成した後、上型を自動車の板材形状に
   即したモールドフォーム用型に差し替え、発泡用樹脂組
   成物を注入し、発泡させてこの発泡シートを上記充填剤
   結合シートに一体化させたことを特徴とする自動車用防
   音材の製法。