JPS6326371B2 - - Google Patents
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- JPS6326371B2 JPS6326371B2 JP52012939A JP1293977A JPS6326371B2 JP S6326371 B2 JPS6326371 B2 JP S6326371B2 JP 52012939 A JP52012939 A JP 52012939A JP 1293977 A JP1293977 A JP 1293977A JP S6326371 B2 JPS6326371 B2 JP S6326371B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は光学装置の表示器に関する。
カメラや他の光学機器において、視野内に導入
するスケールや露出因子等の情報の量が近年、飛
躍的に増加する傾向にある。ところが視野に表示
される情報量の増大は、そこに結像される光学像
の観察の妨げとなつて来ている。
するスケールや露出因子等の情報の量が近年、飛
躍的に増加する傾向にある。ところが視野に表示
される情報量の増大は、そこに結像される光学像
の観察の妨げとなつて来ている。
そこで、電気信号の印加に応じて発色、消色す
るエレクトロクロミツク素子を、光学装置の視野
内に設け、必要に応じて表示を行ない得る様にし
た表示器が既に知られている。しかしながら、こ
の表示器は反射防止処理が施されておらず、反射
光の悪影響を受けるといつた欠点があつた。
るエレクトロクロミツク素子を、光学装置の視野
内に設け、必要に応じて表示を行ない得る様にし
た表示器が既に知られている。しかしながら、こ
の表示器は反射防止処理が施されておらず、反射
光の悪影響を受けるといつた欠点があつた。
本発明の目的は光学装置の視野内に設けたエレ
クトロクロミツク素子を多層反射防止膜の一部と
して利用した光学装置の表示器を提供することで
ある。
クトロクロミツク素子を多層反射防止膜の一部と
して利用した光学装置の表示器を提供することで
ある。
次に本発明を実施例に基づき詳述する。
先ず表示機能のみを行なう例について説明して
おく。第１図において、ガラス又はプラスチツク
等の透明基板１に特開昭50−84472（特願昭48−
135162）に開示された高周波イオンプレーテイン
グ法により常温で、酸化インジウム（In2O3）等
の透明共通電極層２を一面に蒸着し、次に、その
上に、一酸化硅素（SiO）、二酸化硅素（SiO2）、
フツ化マグネシウム（MgF2）、又は酸化クロム
（Or2O3）等の電子阻止層４を蒸着し、その上に
酸化タングステン（WO3）、又は酸化モリブデン
（MoO3）等のエレクトロクロミツク物質層６を
蒸着し、そしてその上に、互に電気的に絶縁され
た複数個のセグメント電極層８を蒸着する。尚そ
のセグメント電極は、共通電極２と同様に酸化イ
ンジウム（In2O3）等で形成する。一対の透明電
極層２，８の間に介在する複数の層を本明細書で
はまとめてエレクトロクロミツク層という。この
様にして透明基板１の上にエレクトロクロミツク
素子２〜８が蒸着により形成される。従つて、こ
のセグメント電極のパターンを例えば、十字線、
スケール若しくは、数字や文字を表示できる様に
しておくことによつて、セグメント電極と共通電
極とに電界を印加すればこのエレクトロクロミツ
ク素子はそれらの表示を行なうことができる。そ
して、両電極に逆極性の電界を印加すれば、その
表示は消失し、透明となる。
おく。第１図において、ガラス又はプラスチツク
等の透明基板１に特開昭50−84472（特願昭48−
135162）に開示された高周波イオンプレーテイン
グ法により常温で、酸化インジウム（In2O3）等
の透明共通電極層２を一面に蒸着し、次に、その
上に、一酸化硅素（SiO）、二酸化硅素（SiO2）、
フツ化マグネシウム（MgF2）、又は酸化クロム
（Or2O3）等の電子阻止層４を蒸着し、その上に
酸化タングステン（WO3）、又は酸化モリブデン
（MoO3）等のエレクトロクロミツク物質層６を
蒸着し、そしてその上に、互に電気的に絶縁され
た複数個のセグメント電極層８を蒸着する。尚そ
のセグメント電極は、共通電極２と同様に酸化イ
ンジウム（In2O3）等で形成する。一対の透明電
極層２，８の間に介在する複数の層を本明細書で
はまとめてエレクトロクロミツク層という。この
様にして透明基板１の上にエレクトロクロミツク
素子２〜８が蒸着により形成される。従つて、こ
のセグメント電極のパターンを例えば、十字線、
スケール若しくは、数字や文字を表示できる様に
しておくことによつて、セグメント電極と共通電
極とに電界を印加すればこのエレクトロクロミツ
ク素子はそれらの表示を行なうことができる。そ
して、両電極に逆極性の電界を印加すれば、その
表示は消失し、透明となる。
この様なエレクトロクロミツク素子を蒸着した
透明基板１の蒸着面と反対側の表面をマツト面と
して、例えばカメラのフアインダスクリーンに使
用する。すると、外部からの操作により、このス
クリーンのエレクトロクロミツク素子に電気信号
を印加することによつてスクリーンには例えば十
字線やスケール若しくは、露出情報等を表示でき
る。また、逆極性の電気信号を印加することによ
り、その表示を消去できるので、スクリーンには
被写体像のみが残りその観察が容易となる。尚こ
のエレクトロクロミツク素子は低電圧で作動しか
つ、印加電界を除去してもその表示状態を保持し
ているので、特に小さな容量の電池を使用せざる
を得ないカメラ等のスクリーンに用いるのには好
都合である。もちろん、セグメント電極が作り出
すパターンが例えば十字線とスケールと文字の如
く複数個、存する様にセグメント電極層を構成す
れば、電気信号を印加するセグメント電極を適当
に選択することにより必要に応じて、十字線を表
示したり、また、スケールを表示したりできる。
尚第２図に視野内に表示した十字線及びスケール
を示す。
透明基板１の蒸着面と反対側の表面をマツト面と
して、例えばカメラのフアインダスクリーンに使
用する。すると、外部からの操作により、このス
クリーンのエレクトロクロミツク素子に電気信号
を印加することによつてスクリーンには例えば十
字線やスケール若しくは、露出情報等を表示でき
る。また、逆極性の電気信号を印加することによ
り、その表示を消去できるので、スクリーンには
被写体像のみが残りその観察が容易となる。尚こ
のエレクトロクロミツク素子は低電圧で作動しか
つ、印加電界を除去してもその表示状態を保持し
ているので、特に小さな容量の電池を使用せざる
を得ないカメラ等のスクリーンに用いるのには好
都合である。もちろん、セグメント電極が作り出
すパターンが例えば十字線とスケールと文字の如
く複数個、存する様にセグメント電極層を構成す
れば、電気信号を印加するセグメント電極を適当
に選択することにより必要に応じて、十字線を表
示したり、また、スケールを表示したりできる。
尚第２図に視野内に表示した十字線及びスケール
を示す。
次に、上記例の上下に夫々一層を加え各層を反
射防止機能をも行なうように適当な膜厚とし、そ
して透明基板として視野レンズを用いた本発明の
実施例を第３図により説明する。視野レンズとし
て働く凸レンズ１′の１面に、前述の高周波イオ
ンプレーテイング法により、まず酸化アルミニウ
ム（Al2O3）の層１０を膜厚λ／４に、その上に
共通電極層２′の酸化インジウム（In2O3）をλ／
２の厚さに、その上に電子阻止層４′の一酸化硅
素（SiO）をλ／２の厚さに、その上にエレクト
ロクロミツク物質層６′の酸化タングステン
（WO3）をλ／２の厚さに、その上に互に絶縁さ
れた複数個のセグメント電極の層８′の酸化イン
ジウム（In2O3）をλの膜厚に、そして、その上
にフツ化マグネシウム（MgF2）の層１２をλ／
４の厚さに夫々蒸着する。こうして蒸着された薄
膜層のうちの層２′〜８′が、エレクトロクロミツ
ク素子を構成するとともに、その上下の透明薄膜
層１０と１２と一緒に、多層反射防止膜を構成し
ている。このエレクトロクロミツク素子もセグメ
ント電極の構造を適宜に定めることにより、任意
の模様、信号、文字及び数字等を表示できる。ま
たもちろん、このエレクトロクロミツク素子を視
野レンズに蒸着したので、この表示は、光学機器
の対物レンズの焦点面上又はその近傍に現われる
ので、この表示を、対物レンズの像と同時に観察
可能となる。
射防止機能をも行なうように適当な膜厚とし、そ
して透明基板として視野レンズを用いた本発明の
実施例を第３図により説明する。視野レンズとし
て働く凸レンズ１′の１面に、前述の高周波イオ
ンプレーテイング法により、まず酸化アルミニウ
ム（Al2O3）の層１０を膜厚λ／４に、その上に
共通電極層２′の酸化インジウム（In2O3）をλ／
２の厚さに、その上に電子阻止層４′の一酸化硅
素（SiO）をλ／２の厚さに、その上にエレクト
ロクロミツク物質層６′の酸化タングステン
（WO3）をλ／２の厚さに、その上に互に絶縁さ
れた複数個のセグメント電極の層８′の酸化イン
ジウム（In2O3）をλの膜厚に、そして、その上
にフツ化マグネシウム（MgF2）の層１２をλ／
４の厚さに夫々蒸着する。こうして蒸着された薄
膜層のうちの層２′〜８′が、エレクトロクロミツ
ク素子を構成するとともに、その上下の透明薄膜
層１０と１２と一緒に、多層反射防止膜を構成し
ている。このエレクトロクロミツク素子もセグメ
ント電極の構造を適宜に定めることにより、任意
の模様、信号、文字及び数字等を表示できる。ま
たもちろん、このエレクトロクロミツク素子を視
野レンズに蒸着したので、この表示は、光学機器
の対物レンズの焦点面上又はその近傍に現われる
ので、この表示を、対物レンズの像と同時に観察
可能となる。
以上、本発明によると電気信号の状態の変化に
より、視野内に所望のパターンの表示及びその表
示の消去が可能であり、かつその消去時には、視
野内の光学像の観察にエレクトロクロミツク表示
素子が何ら障害を及ぼさないので、必要に応じて
視野内に多数の情報を表示できると共に、そのエ
レクトロクロミツク素子が多層反射防止膜の一部
を構成しているので構成が簡単となりかつ反射光
の悪影響を除去できる。また、本発明に係る表示
器は、通常の視野観察の際には不要であるが、或
る特別な目的にのみ、その表示が必要となる場合
に特に有効である。
より、視野内に所望のパターンの表示及びその表
示の消去が可能であり、かつその消去時には、視
野内の光学像の観察にエレクトロクロミツク表示
素子が何ら障害を及ぼさないので、必要に応じて
視野内に多数の情報を表示できると共に、そのエ
レクトロクロミツク素子が多層反射防止膜の一部
を構成しているので構成が簡単となりかつ反射光
の悪影響を除去できる。また、本発明に係る表示
器は、通常の視野観察の際には不要であるが、或
る特別な目的にのみ、その表示が必要となる場合
に特に有効である。
第１図はエレクトロクロミツク素子例の正面図
であり、第２図は第１図の表示器の視野の１つの
例を示す図であり、第３図は本発明の実施例の一
部切欠かれた正面図である。 主要部分の符号の説明、１対の電極薄膜層……
２，８，２′，８′、エレクトロクロミツク層……
４，６，４′，６′、エレクトロクロミツク素子…
…２〜８，２′〜８′、透明基板……１，１′、反
射防止膜……２′〜８′，１０，１２、視野レンズ
……１′。
であり、第２図は第１図の表示器の視野の１つの
例を示す図であり、第３図は本発明の実施例の一
部切欠かれた正面図である。 主要部分の符号の説明、１対の電極薄膜層……
２，８，２′，８′、エレクトロクロミツク層……
４，６，４′，６′、エレクトロクロミツク素子…
…２〜８，２′〜８′、透明基板……１，１′、反
射防止膜……２′〜８′，１０，１２、視野レンズ
……１′。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 光学装置の光学系の焦点位置又はその近傍に
配置された透明基板と、 この透明基板上に形成され、その基板での反射
防止を行なう多層反射防止膜と、 一対の透明電極とこの間に介在する固体型エレ
クトロクロミツク層とから構成される全固体型エ
レクトロクロミツク素子と を含み、上記全固体型エレクトロクロミツク素
子が上記多層反射防止膜の一部として構成されて
いることを特徴とする光学装置内の表示器。 ２ 上記多層反射防止膜は、上記全固体型エレク
トクロミツク素子のほかに、上記透明基板と上記
エレクトロクロミツク素子の下面との間に介在す
る透明薄膜と、上記エレクトロクロミツク素子の
上面に設けられた透明薄膜とを含むことを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の光学装置内の
表示器。 ３ 特許請求の範囲第１項又は第２項のいずれか
において、透明基板が視野レンズである光学装置
内の表示器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293977A JPS5398853A (en) | 1977-02-10 | 1977-02-10 | Indicator in optinal device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1293977A JPS5398853A (en) | 1977-02-10 | 1977-02-10 | Indicator in optinal device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5398853A JPS5398853A (en) | 1978-08-29 |
| JPS6326371B2 true JPS6326371B2 (ja) | 1988-05-30 |
Family
ID=11819244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1293977A Granted JPS5398853A (en) | 1977-02-10 | 1977-02-10 | Indicator in optinal device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5398853A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE35409E (en) * | 1982-09-24 | 1996-12-24 | Moore; Sidney D. | Electrically addressable opto-electronic indicator for making dynamic evaluations of microscopic or larger subjects |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5098836A (ja) * | 1973-12-27 | 1975-08-06 |
-
1977
- 1977-02-10 JP JP1293977A patent/JPS5398853A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5098836A (ja) * | 1973-12-27 | 1975-08-06 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5398853A (en) | 1978-08-29 |
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