JPS632602A

JPS632602A - パイプ端末加工用工具

Info

Publication number: JPS632602A
Application number: JP14573986A
Authority: JP
Inventors: Shuichi Kirihara; 桐原　秀一
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-06-20
Filing date: 1986-06-20
Publication date: 1988-01-07
Also published as: JPH0523881B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的１（産業上の利用分野）本発明は、冷却器に用いるパイプおよびその他各種パイ
プの端末加工、例えばフレアー加工、パイプ端面削り加
工、内周面取り加工、パイプ外形切削加工等の数項目の
加工を行なえるパイプ端末加工用工具に関するものであ
る。

（従来の技術）例えば、冷蔵室用の冷却器のパイプとしては、押し出し
成形によるアルミニウム装のパイプ、特に外周にヒレの
付いたパイプが用いられてＪ３す、通常端末部等の不要
部分のヒレは切除され、ざらに外周にアルマイト処理が
施されて使用される。

また前記パイプは冷凍室用冷却器のパイプ等と連結する
ために、その端末部にＪ３いては所謂フレアー加工が行
なわれ、このフレアー部に銅パイプ等のジヨイント部材
が嵌め込まれてハンダ何は等の手段により結合される。

しかして、上記アルマイト処理液埋の際にパイプ内部や
ジョイン１〜部材のハンダ結合部の腐蝕の原因となる処
理液の侵入を防止し、またゴミの侵入を防止するために
、第９図のようにパイプ（ｐ）の端末部にゴム製の保護
キャップ（Ｃ）を被着することが行なわれているが、外
周に切除できないヒレ残り部分（ａ）がそのまま存する
と、第１０図のようにキャップ（Ｃ）とパイプ（ｐ）の
間に隙間が生じるので、従来は上記ヒレ切除後に手作業
によるサンダー仕上げを行ない、前記ヒレ残り部分を除
去し外形を修正していた。

また上記パイプ端末部においては、他のパイプ等との連
結使用のために、上記のフレアー加工のほか、例えば面
取り加工、さらには端面削りや外形切削加工等をも行な
う必要があり、従来はこれらの加工を各々別工程で行な
っていた。

（発明が解決しようとする問題点）上記従来のパイプ端末部の加工方式によると、（１）　
　上記のヒレ残り分の除去暉正を手作業で行なっている
ために、その作業に時間がかかり工数が増すばかりか、
パイプ外形が真円を出せずに変形することがあり、その
場合、これに被着される保護キャップ（Ｃ）とパイプ（
ｐ）外周とギャップ（Ｃ）との間に隙間が生じて（第１
１図）、アルマイト処理液やゴミの侵入を完全に防止で
きないことになる。

（２）　　パイプ端部のフレアー加工によって、内径と
ともに外径も拡径して外周に段差が生じ、キャップの被
着操作が行ない難くなる。

（３）　　他の部材との連結使用等のための各加工がそ
れぞれ別工程で行なわれるため、端末加工の作業工程が
多くなり、工数が増し、生産性が悪く、また多大な設備
費を必要とする。

といった欠点がある。

本発明は、上記に鑑み、パイプの端末加工、特に冷Ｒ’
ｌ用冷ｆＪ′Ｉ器に用いられるパイプの端末加工におけ
る上記の問題点を解ｉｔ’ｉすべく、パイプ端末部の心
出し、フレアー加工、外形切削加工、内周面取り加工お
よび端面削り加工等の数項目の加工を１工程で同時に行
なえ、しかちパイプ外形を真円形状に加工し得るパイプ
端末加工用工具を４供しようとするものである。

［構　成］（問題点を解決するための手段）上記の問題点を解決する本発明のパイプ端末加工用工具
は、工具軸心部において加工対象のパイプの外径より径
大のシャンク部から突出しパイプ端末部に嵌入しくｑる
パイプ必用し用ガイド軸と、このガイド軸の基部側端部
においてパイプ端部を押し拡げ（りるように形成された
フレアー加工部と、このフレアー加工部に内周面り刃を
介して連続して前記シャンク部のガイド軸突出側の端部
に形成されたパイプ端面削り刃と、前記シャンク部の他
端側よりガイド軸と反対方向に延出したチャッキング部
と、前記ガイド帖外方を包囲するとともにガイド軸先端
部が突出状をなすＪ：うに前記シャンク部に外嵌して固
定されかつ一部に切削扮す１出用の窓を有するホルダー
と、このホルダーの先端部内側にガイド軸と同心に固着
されかつ軸心方向の両端部にそれぞれパイプ外周を切削
できる外周削り刃を有する環状の外形加工部材とを猫え
てなることを特徴とする。

（作　用）上記の構成を有する本発明のパイプ端末加工用工具は、
回転と進退運動を行なう装置にヂＶツキングし、加工対
象のパイプ端末部を前記工ｒ１と相対するようにセット
しておいて、回転駆動される工具をパイプ端末部に対し
進退さ仕ることにより、所定の端末加工を行なうことが
できる。

すなわち、工具の進出作用により、まずパイプ必用し用
ガイド軸がパイプ端末部に嵌入して心出しされ、パイプ
軸心が工具軸心と一致した状態に保持され、この状態で
工具が進出するのに伴い、ボルダ−の先端部内側に固着
された外形加工部材の先端部に有する外周削り刃によっ
てパイプ端末部の外周が心出しされたパイプ内径と同心
円で例えばヒレ残り分を含めて切削される。こうして外
周を切削しながらさらに工具が進出し、ガイド軸の基部
側端部に形成されたフレアー加工部がパイプ端部に達す
ると、パイプ端部がフレアー加工部の押入によって押し
拡げられ、パイプ端部のフレアー加工が行なわれる。前
記のフレアー加工部がパイプ内に完全に押入されると、
前記フレアー加工に続いて、フレアー加工部とシ１／ン
ク部端部の端面削り刃との間に有する内周面取り刃によ
りパイプ端の内周が面取り加工が行なわれ同時にパイプ
端面が端面削り刃により切削される。その後、前記とは
道に工具が後退すると、フレアー加工により拡径したフ
レアー部の外周部分が外形加工部材の後端部に有する外
周削り刃により切削される。

なお端面削り刃および後退時用の外形削り刃等による切
削粉はホルダーの中間部に右する切削粉排出用の窓から
外部に排出される。

このように本発明の工具を用いることにより、パイプ端
末に対する工具の１回の進退作用による上記の加工工程
によって、パイプ端末部における所定の加工、すなわち
外形切削加工、フレアー加工、内周面取り加工および端
面削り加工等の数項目の加工を行なうことかできる。し
がも心出し状態で外形切削加工およびフレアー加工等を
行なえるので、外形円およびフレアー部をパイプ軸心と
同心でかつ真円に加工できる。またフレアー加工により
拡径したフレアー部外周を切削できるので、フレアー加
工されているにも拘らず、外周に段差のない加工が行な
える。

（実施例）以下、本発明の１実施例を図面に基いて説明する。

第１図は本発明に係る工具（Ａ）全体の縦断面図第２図
は同工具の横断面図を示す。図における（１）は加工対
象のパイプ（ρ）の端末部に嵌入し得るパイプ必用し用
ガイド軸であって、工具軸心部においてパイプ（ｐ）の
外径より径大のシャンク部（２）から突出しており、そ
の先端部が先細に形成されるとともに、該先細部分に連
続した部分がパイプ（ｐ）内周に摺接するガイド部（３
）として形成されている。（４）は前記ガイド＠１ｆ（
１）の嵌入作用によってパイプ端部を押し拡げ得るよう
にガイド軸（１）の基部側端部においてガイド部（３）
等の他部分より拡径形成されたフレアー加工部である。

（５）は前記シャンク部（２）のガイド軸突出側の端部
に形成されたパイプ端面削り刃であり、このパイプ端面
削り刃（５）と前記フレアー加工部（４）との連続部分
には内周面取り刃（６）が形成されている。（７）は前
記シャンク部（２）の他端側よりガイド軸（１）と反対
方向に延出したチャッキング部であり、このチャッキン
グ部（７）とガイド軸（１）とは同一軸心をなしている
。前記の各構成部分は工具主体として一体物で形成され
る。

（８）は前記ガイド軸（１）の外方を包囲するように前
記シャンク部（２）に外嵌してビス止め（９）その他の
手段により固定されたホルダーであって、特に前記ガイ
ド軸（２）の先端部がホルダー（８）よりも突出状をな
すように設けられている。このホルダー（８）はシャン
ク部（２）に外嵌する部分と先端部との間の数個所に切
削粉排出用の窓（１０）を有する筒状体よりなる。（１
１）は前記ホルダー（８）の先端部内側にビス止め（１
２）その他の手段によりガイド軸（２）と同心に固着さ
れた環状のパイプ外形加工部材であって、この外形加工
部材（１１）の軸心方向の先端部には進出時用の外周削
り刃（１３）が、また他端部つまり後端部には後退時用
の外周削り刃（１４）がそれぞれ形成されており、従っ
てパイプ端末部に対する工具（Ａ）の進退作用によりパ
イプ外周を切削加工できるようになっている。そのため
前記外形加工部材（１１）の内径は加工対象のパイプの
肉厚と切込み深さ等によって決定される。

なお、ガイド軸（１）のガイド部（３）は図のようにガ
イド軸（１）の先端部近傍だけに設けるほか、フレアー
加工部（４）にまで連続して設けておくことができる。

上記の構成を有する本発明のパイプ端末加工用工具（八
）は、例えばフレアー加工において用いられているセル
フィーダー等の回転と進退作用を行なう装置のチャック
（１５）にてチャッキングして使用するもので、冷蔵室
用冷却器に用いるパイプ（ｐ）の端末加工を行なうには
、加工すべぎパイプ（ｐ）の端末部を第１図鎖線で示す
ように前記工具（Ａ）と相対向するようにセットしてお
き、回転する工具（Δ）をパイプ端末部に対して進退さ
せて加工する。

第３図〜第７図はその加工の状態を示しており、これを
説明すると、第３図のように回転する工具（＾）がその
軸心方向に進出すると、まずパイプ心土し用ガイド＠（
１）の先端部がパイプ（ｐ）内に嵌入してガイド部（３
）により心出しされて、パイプ（ｐ）の軸心が工具軸心
と一致した状態に保持され、この状態のままさらに工具
（ａ）が進出する。

この進出作用に伴って、ホルダー（８）により保持され
た外形加工部材（１１）の先端部に有する外周削り刃（
１３）が心出しさたパイプ（ｐ）の外周を切削し、例え
ば第４図のようにパイプ（Ｄ）の外周にヒレ残り部分（
ａ）を有する場合はそのヒレ残り部分（ａ）を含めて内
径と同心円でかつ真円に切削する。

そしてさらに工具（ａ）が進出して、ガイド軸（１）の
基部側端部に有するフレアー加工部（４）がパイプ（０
）の端部に達すると、第５図のようにパイプ端部のフレ
アー加工部（４）がパイプ（ｐ）内に押入することによ
ってパイプ（ｐ）を押し拡げて拡径させ、所定のフレア
ー加工を行なう。このフレアー加工に続いて、第６図の
ようにフレアー加工部（４）とシャンク部（２）端部の
端面削り刃（５）との間に有する内周面取り刃（６）に
よりパイプ端の内周が面取り加工され、同時に端面削り
刃（５）がパイプ端面に当接して端面削りが行なわれる
。

上記の工具選出による加工が完了した後、工具（ａ）が
後退すると、この後退作用に伴って、第７図のように前
記フレアー加工によって拡径したフレアー部（ｐ′）の
外周部分が外形加工部材（１１）の後端部に有する外周
削り刃（１４）により切削される。

なお端面削り刃（５）および外周削り刃（１４）Ｈによ
る切削粉はホルダー（８）に有する切削粉排出用の窓（
１０）から外部に排出される。こうして工ｆｌ　（ａ）
が第１図の状態に戻り、１工程の加工が完了する。

この後パイプを取り換えて同様の加工を行なうことによ
り、パイプ端末を加工処理できる。

このように本発明の工具を用いれば、パイプ端末部に対
する工具の１回の進退作用による加工工程によって、パ
イプ端末部における所定の加工、すなわち外形切削加工
、フレアー加工、内周面取り加工および端面削り加工等
の数項目の加工を同時に能率よく行なうことができる。

しかもこうして加工されたパイプ端末部は、その外形円
がパイプ軸心と同心でかつ真円をなし、またフレアー部
の外周部分も切削されて他部分と同径になる。

なお上記の実施例は、加工対象となるパイプが冷蔵室用
の冷却器に用いるアルミニウム製パイプの端末加工に使
用する場合を示したが、これに限らず他の用途および材
質のパイプにおける上記と同様の端末加工にも使用でき
る。

［発明の効果１上記したように本発明のパイプ端末加工用工具によれば
、パイプ端末部に対する工具の１回の進退作用による加
工工程によって、パイプ端末部における外形切削加工、
フレアー加工、内周面取り加工および端面削り加工等の
数項目の加工を同時に行なえるので、作業性および生産
性が著しく向上し、この種パイプ端末加工の自動化およ
び省力化に寄与でき、またその設備を筒略化でき、設備
費用の削減を図ることができる。

またパイプ端末部外周を真円加工できるので、仮に冷蔵
室用の冷却器に用いるアルミニウム製パイプであって、
ゴム製の保護キャップが被着された場合にも、該主１１
ツブとパイプとの間に隙間が生じず、完全にシールでき
、アルマイト処理の際に処理液が浸入したり、ゴミが侵
入するのを防止でき、延いては腐蝕不良等の発生を防止
できる。

もちろん真円度の修正作業も不要となる。

しかもフレアー加工により拡径した部分の外周をも切削
でき、外周に従来のような段差を有ざないため、保護キ
ャップの装着操作を容易に行なえ、作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す縦断面図、第２図は前図
ＩＩ−ＩＩ線にＪ３ける横断面図、第３図〜第７図は加
工状態を示す縦断面図、第８図は加工後のパイプ端末部
に保護キャップを被着した状態の断面図、第９図および
第１０図はヒレ残り部分を有するパイプ端末部に保護キ
ャップを被着した状態の縦断面図および横断面図、第１
１図はヒレ残り部分をサンダー仕上げにより除去したパ
イプ端末部に保護キャップを被着した状態の横断面図で
ある。（符号の説明）（Ａ）・・・工具、（１）・・・・・・芯出し用ガイド
軸、（２）・・・シャンク部、（３）・・・ガイド部、
（４）・・・フレアー加工部、（５）・・・端面削り刃
、（６）・・・内周面取り刃、（７）・・・チャッキン
グ部、（８）・・・ホルダー、（１０）・・・切削粉排
出用の窓、（１１）・・・・・・外形加工部材、（１３
）（１４）・・・・・・外周削り刃。

Claims

【特許請求の範囲】

１、工具軸芯部において加工対象のパイプの外径より径
大のシャンク部から突出しパイプ端末部に嵌入し得るパ
イプ心出し用ガイド軸と、このガイド軸の基部側端部に
おいてパイプ端部を押し拡げ得るように形成されたフレ
アー加工部と、このフレアー加工部に内周面取り刃を介
して連続して前記シャンク部のガイド軸突出側の端部に
形成されたパイプ端面削り刃と、前記シャンク部の他端
側よりガイド軸と反対方向に延出したチャッキング部と
、前記ガイド軸外方を包囲するとともにガイド軸先端部
が突出状をなすように前記シャンク部に外嵌して固定さ
れかつ一部に切削粉排出用の窓を有するホルダーと、こ
のホルダーの先端部内側にガイド軸と同心に固着されか
つ軸心方向の両端部にそれぞれパイプ外周を切削できる
外周削り刃を有する環状の外形加工部材とを備えてなる
ことを特徴とするパイプ端末加工用工具。