JPS63259787A - 携帯可能電子装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、たとえばクレジットカードやキャッシュカー
ドとして用いられる多機能形の、いわゆるＩＣカードと
称される携帯可能電子装置に関する。

（従来の技術） 現在、クレジットカードやキャッシュカードなどの磁気
ストライプ付カード、いわゆる磁気カードが普及してい
る中、これらに代わって新たに記憶容量を拡大した、消
去可能な不揮発性メモリからなるデータメモリおよびこ
れらを制御するＣＰＵなどの制御素子を有するＩＣチッ
プを内蔵した、いわゆるＩＣカードが注目されている。

このようなＩＣカードでは、データメモリに記憶されて
いる取引口座情報で取引を行なうようになっている。

さらに、最近では、カード内にバッテリを内蔵し、かつ
キーボードおよび表示部を備え、端末装置などに接続し
なくとも動作するバッテリ駆動の多機能形のＩＣカード
が開発されている。

さて、たとえばクレジットカードとして用いられるＩＣ
カードでは、前述したようにデータメモリに記憶されて
いる取引口座情報で取引を行なうようになっているが、
取引の際、その取引情報をデータメモリに記憶するよう
にしている。この際、取引を識別するために、取引情報
に日付や時刻情報を付加して記憶する場合があり、この
取引情報に付加する日付や時刻情報は、従来、取引の都
度、外部から入力していた。

しかし、このようなＩＣカードでは、取引情報に付加す
る日付や時刻情報を取引の都度、外部から入力するため
、たとえば日付や時刻情報の誤差を正すために値を変更
した際には、取引記録上の日付や時刻にずれか生じ、は
なはだしい場合には取引の順序が逆になる可能性があり
、取引情報の記憶内容に対する信頼性が低下する。また
、故意に日付や時刻情報を狂わせて不正な目的に使用す
る可能性もあり、ＩＣカードを使用する上での信頼性に
劣る。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上記したように取引情報に付加する日付や時
刻情報を取引の都度、外部から人力するため、取引情報
に対して正確な日付や時刻情報を付加することができず
、また不正使用の可能性もあり、信頼性に劣るという問
題点を解決すべくなされたもので、取引情報に対して正
確な日付や時刻情報を付加することが可能となり、また
不正使用をも防止でき、信頼性が大幅に向上する携帯可
能電子装置を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、取引口座情報を記憶するデータメモリと、こ
のデータメモリに対してデータの読出しおよび書込みを
行なうための制御部を有し、前記データメモリに記憶さ
れている取引口座情報に基づき取引を行なう携帯可能電
子装置であって、日付および時刻情報のうち少なくとも
いずれか一方の情報を発生し、外部からその情報を容易
に設定変更不可能な時計手段と、取引時その取引情報を
それに前記時計手段から発生される情報を付加して前記
データメモリに記憶する手段とを具備している。

（作用） 内部に外部から容易に設定変更不可能な時計手段を設け
、この時計手段から発生される日付や時刻情報を取引情
報に付加することにより、取引情報に対して正確な日付
や時刻情報を付加することか可能となり、取引情報の記
憶内容に対する信頼性が大幅に向」ニする。また、時計
手段はその情報か外部から容易に設定変更不可能である
ので、故意に日付や時刻情報を狂わせて不正な目的に使
用されることもなくなり、携帯可能電子装置を使用する
上での信頼性が大幅に向上する。

（実施例） 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第３図は本発明に係る携帯可能電子装置の一例として、
たとえばクレジットカードとして用いられる多機能形の
ＩＣカードの外観を示している。

すなわち、１はカード本体で、たとえば長方形の厚さの
薄いプラスチック板からなる。カード本体１の表面所定
部位には、カード本体１内に埋設された集積回路（ＩＣ
）２と電気的に接続され、図示しない外部装置（たとえ
ばカードリーダ・ライタ）との電気的接触を得るだめの
電気的接点３、入出力データおよび時刻などを表示する
液晶表示部４、およびデータ入力用のキーボード５が設
けられている。キーボード５には、テンキーおよびファ
ンクションキーなどが設けられている。また、カード本
体１内には水晶発振子６および電源供給用のバッテリ７
が埋設されている。

第１図は上記したＩＣカードの回路構成を示すものであ
る。すなわち、ＣＰＵなどの制御素子（制御部）１１は
全体的な制御を司るものであり、この制御素子１１には
前記電気的接点３、液晶表示部４およびキーボード５が
接続されるとともに、データを記憶するＥＥＰＲＯＭな
どの消去可能な不揮発性メモリで構成されるデータメモ
リ１２、制御素子１１の制御プログラムなどを記憶する
マスクＲＯＭなどで構成されるプログラムメモリ１３、
表示用時計回路１４、および内部処理用時計回路１５が
接続されていて、これらのうち制御素子１１、データメ
モリ１２、プログラムメモリ１３、および時計回路１４
．１５は集積回路２として１チツプ（あるいは複数チッ
プ）で形成されており、この集積回路２はバッテリ７に
よって動作電源が供給されるようになっている。データ
メモリ１２には、取引口座情報および有効期限の判定を
行なうための有効期限情報などが記憶されているととも
に、後述するように取引情報が記憶される。

表示用時計回路１４は、水晶発振子６から出力される基
準クロックをカウントすることにより、日付および時刻
表示用の日付および時刻情報を発生するもので、キーボ
ード５の操作によってその値が容易に設定変更可能にな
っている。内部処理用時計回路１５は、水晶発振子６か
ら出力される基準クロックをカウントすることにより、
内部処理用の日付および時刻情報を発生するもので、Ｉ
Ｃカードの発行時、あるいは後述するように特定の手順
によりその操作の正当性が証明されたとき以外は、その
値を外部から容易に設定変更不可能になっている。

このような構成において、制御索子１１は、表示用時計
回路１４から出力される日付および時刻情報に応じて液
晶表示部４を駆動することにより、日付および時刻を表
示せしめる。また、制御素子１１は、内部処理用時計回
路１５から出力される日付情報とデータメモリ１２にあ
らかじめ記憶されている有効期限情報とを照合すること
により、有効期限の判定を行なう。この判定の結果、有
効期限を経過していなければ（両情報不一致）、制御素
子１１は、たとえばキーボード５からの入力データとデ
ータメモリ１２内の取引口座情報とにより所定の取引処
理（クレジット処理）を行ない、有効期限を経過してい
れば（画情報一致）、制御素子１１は取引処理機能を停
止（または制限）せしめる。取引処理を行なった場合、
制御素子１１はその取引情報をデータメモリ１２に記憶
する。

この際、制御索子１１は、内部処理用時計回路１５から
出力される日付および時刻情報を上記取引情報に付加し
て記憶する。

このように、内部処理用時計回路１５から出力される日
付情報とデータメモリ１２にあらかじめ記憶されている
有効期限情報とを照合することにより有効期限を判定し
、その後に取引処理を行なうため、水晶発振子６に充分
精度のよいものを用いることにより、有効期限の経過後
は取引処理機能を確実に停止または制限することができ
る。また、内部処理用時計回路１５から出力される日付
および時刻情報を取引情報に付加して記憶するため、水
晶発振子６に充分精度のよいものを用いることにより、
取引情報に付加された日付および時刻情報は充分信頼す
るに足るものとなり、日付および時刻情報がずれること
もない。

以上説明したＩＣカードをその機能構成図で示すと第２
図のようになる。

次に、内部処理用時計回路１５の値を設定変更する方法
について第４図および第５図を参照して説明する。まず
、第４図は、カード使用者を識別するための暗証番号と
は異なる特別に用意された暗証番号を照合することによ
り、新しい日付および時刻情報の設定変更が可能となる
場合を示している。すなわち、キーボード５から特別な
暗証番号を入力することにより、制御素子１１はその入
力された暗証番号とデータメモリ］２にあらかじめ記憶
されている暗証番号とを照合し、両暗証番号が一致すれ
ばキーボード５からの新しい日付および時刻情報の入力
を許可する。ここで、キーボード５から新しい日付およ
び時刻情報を入力することにより、制御素子１１はその
入力された新しい日付および時刻情報を内部処理用時計
回路１５に設定する。

第５図は、新しい日付および時刻情報とともに、それら
の正当性を証明するための暗号コードを入力し、照合が
正しく行なわれた場合にのみ新しい日付および時刻情報
の設定変更が可能となる場合を示している。すなわち、
キーボード５から新しい日付および時刻情報を人力する
とともに、その日付および時刻情報をあらかじめ定めら
れた所定のアルゴリズムで暗号化して暗号化コードを生
成し、この暗号化コードをキーボード５から入力する。

すると、制御素子１１は、入力された暗号化コードを解
読し、この解読した値と入力された新しい日付および時
刻情報とを照合し、両者が一致すれば、入力された新し
い日付および時刻情報を内部処理用時計回路１５に設定
する。

このように、内部に独立して動作する内部処理用時計回
路および表示用時計回路を設け、内部処理用時計回路の
値はカード発行時あるいは特定の手順でのみ設定変更で
きるようにする。そして、内部処理用時計回路の値を用
いて有効期限の判定を行なうことにより、判定の信頼性
を向上させ、不正な使用を防止することができ、有効期
限の経過後はカードの機能を自動的に停止または制限す
ることが可能となる。さらに、内部処理用時計回路の値
を取引情報に付加することにより、取引情報に対して正
確な日付や時刻情報を付加することが可能となり、取引
情報の記憶内容に対する信頼性が大幅に向上するととも
に、故意に日付や時刻情報を狂わせて不正な目的に使用
されることもなくなり、ＩＣカードを使用する上での信
頼性が大幅に向上する。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、取引情報に対して
正確な日付や時刻情報を付加することが可能となり、ま
た不正使用をも防止でき、信頼性が大幅に向上する携帯
可能電子装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を説明するためのもので、第１図
はＩＣカードの回路構成を示すブロック図、第２図はＩ
Ｃカードの機能構成図、第３図はＩＣカードの外観を示
す斜視図、第４図および第５図は内部処理用時計回路の
値を設定変更する手順を説明するフローチャートである
。 ２・・・・・・集積回路、３・・・・・・電気的接点、
４・・・・・・液晶表示部、５・・・・・・キーボード
、６・・・・・・水晶発振子、７・・・・・・バッテリ
、１１・・・・・・制御素子（制御部）、１２・・・・
・・データメモリ、１３・・・・・・プログラムメモリ
、１５・・・・・・内部処理用時計回路（時計手段）。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第２図 第３図 １８開昭６３−２５９７８７（６） 第４図 −ｌ；Ｑら−

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）取引口座情報を記憶するデータメモリと、このデ
   ータメモリに対してデータの読出しおよび書込みを行な
   うための制御部を有し、前記データメモリに記憶されて
   いる取引口座情報に基づき取引を行なう携帯可能電子装
   置であって； 日付および時刻情報のうち少なくともいずれか一方の情
   報を発生し、外部からその情報を容易に設定変更不可能
   な時計手段と； 取引時その取引情報をそれに前記時計手段から発生され
   る情報を付加して前記データメモリに記憶する手段と を具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
2. （２）前記時計手段の情報は、特定の手順によりその操
   作の正当性が証明されたときにのみ設定変更可能である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の携帯可能
   電子装置。
3. （３）前記特定の手順とは暗証番号の照合であることを
   特徴とする特許請求の範囲第２項記載の携帯可能電子装
   置。
4. （４）前記データメモリは消去可能な不揮発性メモリで
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の携帯
   可能電子装置。