JPS63259582A - 定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子写真装置又は静電記録装置において記録
材上に形成されたフルカラーの未定着トナー像を熱圧定
着する技術の分野で利用され、特に上記熱圧定着のため
の一対をなす定着ローラと加圧ローラに関するものであ
る。

（従来の技術及び問題点） この種の装置にあっては、記録材上の未定着トナー像の
トナーが、該トナーを加熱してこれを記録材に融着せし
めるべき定着ローラ側に付着し。

これか次の記録材に転写されてしまう、いわゆるオフセ
ット現象という問題がある。特に、フルカラーの装置に
あっては、単にトナーを軟化してこれを加圧粘着させる
単色の場合と異なり、複数種のトナーが溶融に近い状態
で混色される高温定着かなされるために、この傾向かよ
り強い。

上記オフセットの防止を配慮した定着ローラ及び加圧ロ
ーラはいくつか存在している。例えば、芯金上にフッ素
樹脂あるいはゴム層の上にフッ素樹脂膜を形成した定着
ローラと、芯金上にゴム層あるいはその上にフッ素樹脂
を形成した加圧ローラを組せたものが知られている。フ
ッ素樹脂は通常の定着時ではオフセット防止に効果では
あるが、フルカラーのごとく完全溶融定着にあっては、
その効果も低下してしまう。また、　ＲＴＶ　（室温加
硫）シリコンゴムあるいはＬＴＶ　（低温加硫）シリコ
ンゴム層をもつ定着ローラと、ゴム層をもつ加圧ローラ
との組合せも知られているが、通常上記定着ローラのゴ
ム層の表面は、研摩を行なっても表面粗度が大きく、そ
の結果オフセット防止効果が悪く、特にフルカラー機で
はオフセットの傾向は顕著である。また摩擦が大きいこ
とから耐久性にも問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述の従来装置の有していた問題点を解決し
、フルカラーの未定着トナーを十分加熱しつつも定着ロ
ーラかオフセットを生じない定着装置を提供することを
、その目的とするものである。

本発明は、上記目的の達成のために 記録材上の二色以上のトナーが混在する未定着トナー像
に接面する定着ローラと、該定着ローラに圧接回転する
加圧ローラとを有し、上記両ローラのうち少なくとも一
方の内部にそれぞれ熱源が配設されて、上記両ローラの
間で加熱・加圧しながら記録材を通過せしめることによ
り上記未定着トナー像の二色以上のトナーを溶融混合し
て定着する装置において、 定着ローラは芯金上に室温加硫シリコンゴムもしくは低
温加硫シリコンゴムのゴム層を有し、該ゴム層の表面平
均粗度が６ミクロンメートル以下とし、 加圧ローラは、フッ素樹脂の表面を有している、 ことによって構成される。

（実施例） 以下、添付図面にもとづいて本発明の一実施例を説明す
る。

第１図において、ｌは定着ローラでこれに下方より加圧
ローラ２か圧接している。定着ローラｌは図示せぬ手段
によって定着時に回転駆動を受け、加圧ローラ２はこれ
に従動回転する。そして、両ローラ１，２はそれぞれ加
熱のための熱源３．４か内蔵されている。

上記両ローラ１，２の入口側、すなわち記録材の導入側
には記録材（図示せず）のためのガイド５か設けられ、
出口側すなわち□排紙側には記録材の両ローラへの巻付
きを防止する分離爪６，７そしてこれを排紙ローラ８ま
で案内するガイド９が設けられている。

定着ローラｌの上部表面には、ローラ表面を清掃するた
めのウェブローラｌＯが圧接されている。

また加圧ローラ２の下部表面にも同様のウェブローラ１
１か圧接している。

上記定着ローラｌはアルミニウム芯金管ＩＡの上に、３
１１−厚のＲＴＶ　（室温加ｉ＆）シリコンゴムもしく
はＬＴＶ　（低温加硫）シリコンゴムでゴム層ＩＢが設
けられている。上記定着ローラｌの表面粗度、すなわち
ＲＴＶシリコンゴムもしくはＬＴＶシリコンゴム層の表
面平均粗度（十点平均粗さ）Ｒ２は、Ｒ２≦６１Ｌ鵬と
なっている。

一方、加圧ローラ２はアルミニウム芯金管２Ａの上に、
［■厚の）ＩＴＶ　（熱加硫）シリコンゴム層２Ｂが設
けられ、さらにその表面にフッ素ゴムラテックスコート
が施されている。

上記のごとくの定着ローラ１及び加圧ローラ２内にそれ
ぞれ内蔵されている熱源３．４は同一制御回路１３に接
続されていて、加圧ローラ２の外表面に接触配置された
温度検出部材たるサーミスタ１４からの検出信号にもと
づき同時温度制御されている。本実施例の場合、定着ロ
ーラｌはゴム層が厚いために加圧ローラ２よりも熱抵抗
が大きいので、例えば前出のローラにあっては、−例と
して１５０℃近傍の軟化点のシャープメルト性ポリエス
テル樹脂のトナーを使用した場合に好適なように１両ロ
ーラの熱源を４００Ｗとして加圧ローラ２の外表面温度
を１７０°Ｃに制御すると、定着ローラｌの外表面温度
は約１５５°Ｃに維持される。なお、上記のととくの熱
抵抗の関係か特には配慮されていない場合は、定着ロー
ラは過昇温防止のために温度検出部材を備えて温度制御
される必要かある。

なお、図中２１は、ポンプローラ２２によりタンク２０
内から汲み上げられた離型剤たるシリコンオイルを定着
ローラｌに均一塗布する塗布ローラである。

次に、本実施例装置における作動について説明する。

先ず、定着動作前の待機中にあっては、加圧ローラ２の
外表面温度は所定温度（例えば上述の１７０°Ｃ）に維
持されている。したかって、定着ローラｌは加圧ローラ
２と同じ出力の熱源をもちなからも熱抵抗か大きいため
に、外表面温度は加圧ローラ２よりも低くなっている（
例えば加圧ローラか１７０℃に対し、１５５℃となって
いる）。

なお、露光時の消費電力の抑制のための一方のローラへ
の給電中断かあっても、この両ローラの温度制御は、上
記待機中になされていれば十分である。

かかる状態の下で、未定着トナーをもつ記録材か両ロー
ラ１，２間に送り込まれると、定着ローラｌ及び加圧ロ
ーラ２の両方から熱加圧されて定着されることとなるが
、その際、定着ローラｌのＲＴＶもしくはＬＴＶシリコ
ンゴム層の表面平均粗度かきわめて小さく　Ｒｚ≦６．
Ｌｌ、ｌとなっているために、トナーは定着ローラｌに
オフセットされることはほとんどない。また、耐久使用
においても、オフセットか増大することなく長期にわた
って良好な結果か得られた。これは、加圧ローラの表面
摩擦係数か小さいために、両ローラの圧接回転において
も、定着ローラの表面粗度が大にならないためである。

比較例として、加圧ローラをゴムローラにした場合は、
耐久使用においてオフセットか増大してしまった。これ
は、定着ローラの表面粗度か、加圧ローラとの圧接回転
により大となってしまったためである。フルカラー複写
の場合、定着を高温下で行なうので従来オフセットし易
すがったが、本実施例によれば特に効果的にオフセット
防止かなされる。本発明の加圧ローラの表層材上しては
実施例ては、フッ素ゴムラテックスを用いたか、ＰＴＦ
Ｅ、　ＰＦＡのコーティングや薄膜チューブ等の低摩擦
係数の材料が使用できる。

（発明の効果） 本発明は以上のどと＜　ＲＴＶもしくはＬＴＶシリコン
ゴム層を定着ローラに施し、この表面平均粗度な６ｐｍ
以下とし、加圧ローラの表面をフッ素樹脂としたので、
上記ゴム層の特質を活かしつつ二色以上のトナーを溶融
混合する高温定着時にあっても、その低粗度故にトナー
がオフセットすることがなく良好画像が得られ、さらに
は上記加圧ローラは表面摩擦係数か小さいため上記ゴム
層の表面平均粗度を大きくすることかないためにそのオ
フセット防止性を永く維持できるという効果を得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の−・実施例装置の概要構成を示す縦断
面図である。 ｌ・・・・・・・・・定着ローラ １Ｂ・・・・・・・・・ゴム層 ２・・・・・・・・・加圧ローラ ２Ｂ・・・・・・・・・ゴム層 ３．４・・・・・・熱源

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録材上の二色以上のトナーが混在する未定着ト
   ナー像に接面する定着ローラと、該定着ローラに圧接回
   転する加圧ローラとを有し、上記両ローラのうち少なく
   とも一方の内部にそれぞれ熱源が配設されて、上記両ロ
   ーラの間で加熱・加圧しながら記録材を通過せしめるこ
   とにより上記未定着トナー像の二色以上のトナーを溶融
   混合して定着する装置において、 定着ローラは芯金上に室温加硫シリコンゴムもしくは低
   温加硫シリコンゴムのゴム層を有し、該ゴム層の表面平
   均粗度が６ミクロンメートル以下とし、 加圧ローラは、フッ素樹脂の表面を有している、 ことを特徴とする定着装置。
2. （２）加圧ローラは芯金上にゴム層を有し、該ゴム層の
   表面にフッ素樹脂がコーティングされていることを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項記載の定着装置。