JPS63258600A - 総コレステロ−ル定量用一体型多層分析要素 - Google Patents

総コレステロ−ル定量用一体型多層分析要素

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JPS63258600A
JPS63258600A JP9413787A JP9413787A JPS63258600A JP S63258600 A JPS63258600 A JP S63258600A JP 9413787 A JP9413787 A JP 9413787A JP 9413787 A JP9413787 A JP 9413787A JP S63258600 A JPS63258600 A JP S63258600A
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JP
Japan
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layer
cholesterol
acid
salts
enzyme
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JP9413787A
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English (en)
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Fumitada Arai
文規 新井
Takeshi Igarashi
健 五十嵐
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液等の各種生物体液、飲食物その他の水性
液体試料に含まれている総コレステロールを定量分析す
るための、乾式の一体型多層分析要素の改良に関するも
のである。
〔従来の技術および本発明が解決しようとする問題点] リボプロティンの型で存在する血液等の体液中のコレス
テロールとコレステロールエステルの定量分析を乾式の
一体型多層分析要素を用いて行う場合、水性液体試料で
ある血液を水、生理的塩類水溶液、pHバッファー等で
稀釈することなしに用いるために、分析要素中で呈色反
応が迅速に進まなかったり、体液中の共存物質(例、血
液中の中性脂肪)の干渉を受けて、正確な定量分析が困
難であった。この問題を解決するために、特開昭61−
85200、rcLINIcAL C)IEMISTR
YJ冊、 11.59−1162 (1982)等に多
量のアルキルフェノキシポリエトキシエタノールを併用
することが提案されている。
しかし、これらの提案の技術においてもなお、以下のよ
うな問題点があることが判明した。
■コレステロールエステラーゼ活性が阻害される。
■乾式多層分析要素の使用前の保存時に、多層要素が水
を吸収する傾向が強く、そのために要素中の酵素活性が
減少又は失活するので、要素の性能が劣化しやすい。
■比較的に低い定量分析精度である。
本発明の目的は、上述の諸問題点(コレステロールエス
テラーゼ活性の阻害、保存経時での性能劣化、低い分析
精度等)が解決された優れた総コレステロール定量分析
用の乾式の一体型多層分析要素を提供することである。
本発明の他の目的は、中性指動の影響による測定誤差が
少なく、定量分析可能な総コレステロール含有量の範囲
が広く、かつ分析に要する時間を短縮して測定精度を高
く維持できる総コレステロール定量分析用の乾式の一体
型多層分析要素を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
リポプロテインリパーゼとコレステロールエステラーゼ
の組合せを含むコレステロールエステルを含めた総コレ
ステロール定量分析用試薬組成物を用いることにより、
コレステロールエステラーゼ活性を有する酵素の活性阻
害が少く保存安定性が向上した乾式の一体型多層分析要
素が得られることが明らかになった。
また血液(全血、血漿、血清)のように呈色試薬組成物
の呈色反応に干渉する諸種の物質(特に中性脂肪)が共
存するような液体試料を用いる場合に、リポプロテイン
リパーゼとコレステロールエステラーゼを併用すること
により、呈色反応が円滑に進行し、大きな発色光学濃度
が得られて正確な総コレステロール含有量の比色分析が
可能なことが明らかになった。
すなわち、本発明は、光透過性水不透過性支持体の上に
少なくとも1層の親水性ポリマーを含む層(以下、親水
性層ということがある)及び多孔性層展開層がこの順に
一体に積層されており、前記のいずれかの層内にリポプ
ロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ活性を
有する少なくとも1種の酵素、コレステロールオキシダ
ーゼ、ペルオキシダーゼ、及び発色試薬組成物を含むコ
レステロール分析用呈色試薬組成物が含有されている総
コレステロール定量用一体型多層分析要素である。
〔発明の構成の詳細な説明〕
光透過性水不透過性支持体は一般の多層分析要素に使用
されている公知のものを利用すればよい。
その具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ビ
スフェノールAのポリカルボネート、ポリスチレン、セ
ルロースエステル(セルロースジアセテート、セルロー
ストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネー
ト等)などのポリマーからなる厚さ約50μmから約1
mm、好ましくは約80μmから約300μmの範囲の
透明支持体を用いることができる。支持体の表面には必
要により前記の諸特許明細書等より公知の下塗層または
接着層を設けて支持体の上に設けられる親水性層等との
接着を強固にすることができる。
親水性層は呈色反応して発色した色素が蓄積される層で
あり、また呈色反応時のpl+を安定させるp tl 
41衝剤組成物を含有させることができる層であって、
親水性ポリマーバインダーにより形成され、i水性ポリ
マーバインダーのみ又はこれと他の成分から形成される
ものである。親水性層は試薬成分を含まず吸水して膨潤
し、検出種を受容して蓄積する吸水層、検出種を媒染固
定できる陰電荷又は陽電荷を有する媒染剤を含みかつ吸
水して膨潤する検出層として機能させることができる。
親水性ポリマーバインダーは水吸収時の膨潤率が30℃
で約150%から約2000%、好ましくは約250%
から約1500%の範囲の天然または合成親水性ポリマ
ーである。
その例として、特開B!59−171864、特開昭6
0−108753等に開示のゼラチン(酸処理ゼラチン
、脱イオンゼラチン等)、ゼラチン誘導体(フタル化ゼ
ラチン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチン等)
、アガロース、プルラン、プルランm4体、ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン等をあげることができる。
親水性層の乾燥時の厚さは約1μmから約100μm、
好ましくは約3μmから約50μm、特に好ましくは約
5μmから約30μmの範囲であり、また実質的に透明
であることが好ましい。
親水性層にはpH緩衝剤、酵素、発色試薬組成物、その
他の必要により組合せられる試薬(例、フェロシアン化
物)の一部又は全部、さらには公知の媒染剤、塩基性ポ
リマー、酸性ポリマー等を含有させることもできる。こ
の場合には親水性層は試薬層又は呈色試薬層として機能
する。
展開層としては特公昭53−21677号公報等に開示
のメンブランフィルタ(プラッシュポリマ一層)、ポリ
マーミクロビーズ、ガラスミクロビーズ、珪藻土が親水
性ポリマーバインダーに保持されてなる連続微空隙含有
多孔性層、特開昭55−90859号公報に開示のポリ
マーミクロビーズ、ガラスミクロビーズ等が水で膨潤し
ないポリマー接着剤で点接触状に接着されてなる連続微
空隙含有多孔性層(三次元格子状粒状構造物111)等
の非繊維質等方的多孔性展開層、特開昭55−1643
56号公報、特開昭57−66359号公報等に開示の
織物展開層、特開昭60−222769号明細書に開示
の編物展開層、特開昭57−148250号公報に開示
の有機ポリマー繊維パルプを含む抄造紙からなる展開層
等の繊維質多孔性展開層等があげられる。
展開層は直接あるいは必要により接着層を介して前記の
親水性層の上に積層される。展開層に酵素、発色試薬組
成物、所望により祖合せ含有されるフェロシアン化物そ
の他の試薬の一部又は全部を含有させることもできる。
特に酵素のうち、リポプロティンリパーゼ(LPLと略
記することがある)及びコレステロールエステラーゼ又
はコレステロールエステラーゼ活性を有する酵素(これ
らを総称してコレステロールエステラーゼといい、CE
Hと略記することがある)は多孔性展開層に含有させる
ことが好ましい。
本発明の一体型多層分析要素には、前述の諸特許明細書
に開示の試薬層、光遮蔽層、光反射層、濾過層、半透膜
層、バリヤ層、拡散防止N(マイグレーシロン防止層)
等やこれら単独の層を有する機能を二つ以上併せもつ層
を組みこむことができる。
試薬層は酵素、発色試薬組成物、必要により組合せられ
るフェロシアン化物、その他の試薬の一部又は全部を含
有する層であり、非孔性で吸水性の層又は微多孔性で水
浸透性の層である。
実質的に非孔性で吸水性の試薬層に用いられる親水性ポ
リマーバインダーは、試薬を実質的に均一に溶解または
分散させる媒体として作用し、また液体試料中の水を吸
収して水とともに被検成分を試薬層に到達させる作用を
少なくとも有するものである。親水性ポリマーバインダ
ーとしては前記の親水性層に用いられる吸水性の親水性
ポリマ−バインダーと同じポリマーから適宜に選択して
用いることができる。実質的に非孔性の試薬層の乾燥厚
さは約3μmから約50μm、好ましくは約5μmから
約30pmの範囲であり、また試薬層は実質的に透明で
あることが好ましい。
微多孔性で水浸透性の試薬層は固体微粒子とそのバイン
ダーである親水性ポリマーバインダーから構成される微
多孔性構造体層に試薬または試薬組成物が含有保持され
ている層である。ここでいう微多孔性構造体層とは微多
孔性微粒子または非多孔性微粒子と微粒子間を接着して
微多孔性連続空隙構造を保持する親水性ポリマーバイン
ダーからなる構造物の層である。
微多孔性試薬層に用いられる微多孔性微粒子または非多
孔性微粒子の例として微結晶性セルロース、セルロース
微粉末または微粒子等のセルロース微粒子、シリカ、珪
藻土等の二酸化珪素化合物の微粒子、沸石等の珪酸塩の
微粒子、ポリマーミクロビーズ、ガラスミクロビーズ、
諸種のセラミックスビーズ等があげられる。親水性ポリ
マーバインダーとしては、前記の親水性層に用いられる
吸水性の親水性ポリマーと同じポリマーから適宜に選択
して用いることができるほか、特開昭59−14596
5等に開示の親水性構成繰返し単位を約2%以上含有す
るコポリマーの水性ラテックス等を用いることもできる
。微多孔性試薬層の乾燥層厚は約7μmから約50μm
、好ましくは約10μmから約30pmの範囲である。
試薬層には公知のpH緩衝剤組成物、高分子pH1l衝
剤、塩基性ポリマー1.酸性ポリマー、高分子媒染剤等
を含有させることができる。
試薬層と支持体の間に吸水層を配置する態様は好ましい
l実施態様例である。また、親水性層に発色試薬組成物
を、多孔性展開層に酵素LPLとCEH2及び所望によ
り併用される、胆汁酸化合物及びアルキルフェノキシポ
リエトキシエタノールを、それぞれ含有させる態様は特
に好ましい1実施態様例である。
試薬層または親水性層の上に光遮蔽層を設けることがで
きる。光遮蔽層は光遮蔽性または光遮蔽性と光反射性を
兼ね備えた微粒子または微粉末(以下、単に微粒子とい
う)が少量の皮膜形成能を有する親水性ポリマーバイン
ダーに分散保持されている水透過性または水浸透性の層
である。光遮蔽層状薬層又は親水性層における発色を光
透過性支持体側から反射測光する際に展開層に点着供給
された水性液体試料の色、特に全血試料に含まれるヘモ
グロビンの赤色等を遮蔽するとともに光反射層または背
景層としても機能する。
光遮蔽性と光反射性とを兼ね備えた微粒子の例として二
酸化チタン微粒子(ルチル型、アナターゼ型またはプル
カイト型の粒子径約0.1μmから約1.2μmの微結
晶粒子等)、硫酸バリウム微粒子、アルミニウム微粒子
または微小フレーク等が1.あり、光遮蔽性微粒子の例
としてカーボンブラック、ガスブラック、カーボンミク
ロビーズ等がある。これらのうちでは二酸化チタン微粒
子及び硫酸バリウム微粒子が好ましい、皮膜形成能を有
する親水性ポリマーバインダーとしては親水性層に用い
られるのと同じ親水性ポリマーのほかに弱親水性の再生
セルロース、セルロースアセテート等がある。これらの
うちでは、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルア
ミド等が好ましい。ゼラチン、ゼラチン誘導体は公知の
硬化剤(架橋剤)を混合して用いることができる。
光遮蔽層は光遮蔽性微粒子と親水性ポリマーとの水性分
散液を公知の方法により試薬層または親水性層の上に塗
布し乾燥することにより設けることができる。光遮蔽性
微粒子と親水性ポリマーバインダーとの乾燥時の体積比
は光遮蔽性微粒子10に対しポリマーバインダーが約2
.5から約7.5、好ましくは約3.0から約6.5の
範囲であり、光遮蔽性微粒子が二酸化チタン微粒子の場
合には重量比で二酸化チタン微粒子10に対しポリマー
バインダーが約0.6から約1.8、好ましくは約0.
8から約1.5の範囲である。光遮蔽層の乾燥層厚は約
3μmから約30am、好ましくは約5μmから約20
11mの範囲である。
展開層、光遮蔽層等を接着し積層するために接着層を設
けることができる。光遮蔽層の上に多孔性展開層を設け
る場合には接着層は必須である。
接着層は水で湿潤しているとき、または水を含んで膨潤
しているときに展開層を接着して一体化できる親水性ポ
リマーから主としてなる。接着層に用いうる親水性ポリ
マーとしては親水性層に用いるのと同じ親水性ポリマー
があげられ、これらのうちでゼラチン、ゼラチン誘導体
、ポリアクリルアミド等が好ましい。接着層の乾燥層厚
は約0.5μmから約20μm、好ましくは約1μmか
ら約10μmの範囲である。接着層には界面活性剤を含
有させることができる。界面活性剤としてはノニオン性
界面活性剤、例えばオキシエチレン基またはオキシプロ
ピレン基が8〜15個連なった鎖状構造を含むノニオン
性界面活性剤が好ましい。
接着層は親水性ポリマーと所望により加えられる界面活
性剤等を含む水溶液を公知の方法で試薬層、親水性層、
又は光遮蔽層の上に塗布して設けることができる。
次に本発明の総コレステロール定量用一体型多層分析要
素に含有されるコレステロール分析用呈色試薬組成物に
ついて説明する0本発明の要素に含まれるコレステロー
ル分析用呈色試薬組成物は、リポプロテインリパーゼ、
コレステロールエステラーゼ又はコレステロールエステ
ラーゼ活性を有する少なくとも1種の酵素、コレステロ
ールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、発色試薬組成物
、及び所望により併用される胆汁酸類、胆汁酸誘導体及
びそれらの塩からなる群から選らばれた少なくとも1種
の化合物、及び/又はポリオキシエチレン鎖を含むアル
キルフェノキシポリエトキシエタノールを含む、さらに
組成物中にはフェロシアン化物を含ませることができる
リポプロテインリパーゼ(EC3,1,1,34)はリ
ボ蛋白中の中性脂肪(トリグリセリド、ジグリセリド、
モノグリゼリド)を脂肪酸とグリセロールに加水分解す
る酵素である。コレステロールエステラーゼ(EC03
,1,1,13)は試料中に含まれているコレステロー
ルエステルをコレステロールに変える酵素である。コレ
ステロールオキシダーゼ(EC91,1,3,6)はコ
レステロールを酸化して過酸化水素を生成させる酵素で
ある。ペルオキシダーゼ(EC1,11,1,7)はこ
の過酸化水素を利用して発色試薬組成物を酸化発色させ
る反応に関与する酵素である。コレステロールエステラ
ーゼとしてはEC3,1,1゜13に分類される酵素を
用いることができるだけでなく、コレステロールエステ
ラーゼ活性を有する他の単独の酵素(例、特公昭56−
45599に記載のコレステロールエステラーゼ活性を
存するリパーゼMO、リパーゼ3000e) 、および
2種以上の酵素の組合せ(例、特公昭56−45599
に記載のコレステロールエステラーゼ活性を有するリパ
ーゼ(例、リパーゼMO、リパーゼ3000θ)、とプ
ロテアーゼ(例、キモトリプシン(EC3,4,21゜
1)、パパイン(EC3,4,21,2)、プロメライ
ン(EC3,4,22,4)、プロナーゼO)との組合
せを用いることができる。
以下、コレステロールエステラーゼ又はコレス ゛チロ
ールエステラーゼ活性を有する単独の酵素又は2種以上
の酵素を単にコレステロールエステラーゼということが
ある。
コレステロールオキシダーゼ(EC1,1,3゜6)は
コレステロールを酸化して過酸化水素を発生させる酵素
である。コレステロールオキシダーゼとしては、市販の
酵素から適宜に選択して用いることができる。必要に応
じて補酵素FDA (フラビン アデニン ジヌクレオ
チド)とともに用いることができる。
ペルオキシダーゼとしては特公昭56−45599号、
特公昭57−5520号等に記載の植物起源および動物
起源のペルオキシダーゼ(ECI、11.1.7)、特
公昭58−5035号等に記載の微生物起源のペルオキ
シダーゼ(EC1,11,1,7)を用いることができ
る。これらのうちでは植物起源または微生物起源の非特
異的ペルオキシダーゼが好ましい。
好ましいペルオキシダーゼの例として西洋わさび、大根
から抽出したペルオキシダーゼ、Cochliobol
us属、Curvularia属の微生物から抽出した
ベルオキシダーゼ等がある。
胆汁酸類としては、コール酸、デオキシコール酸、リト
コール酸、ケノデオキシコール酸があげられる。胆汁酸
誘導体としては、タウロコール酸、グリコール酸、タウ
ロデオキシコール酸、グリコデオキシコール酸があげら
れる。胆汁酸類および胆汁酸誘導体の塩としては、上記
の酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等があげ
られる。
本発明の多層分析要素においては、上記の胆汁酸類、胆
汁酸誘導体およびそれらの塩(本明細書ではこれらを総
称して胆汁酸化合物という)のうちの少なくとも1種の
化合物をいずれかの層に含有させることができる。胆汁
酸化合物は展開層又は展開層に隣接する層に含有させる
ことが好ましい。
胆汁酸化合物はアルキルフェノキシポリエトキシエタノ
ール、リポプロテインリパーゼ、コレステロールエステ
ラーゼとともに同じ層に含有させることが特に好ましい
ポリオキシエチレン鎖を含むアルキルフェノキシポリエ
トキシエタノール(以下、単にアルキルフェノキシポリ
エトキシエタノールということがある。またこの化合物
の別名はポリオキシエチレン アルキルフェニル エー
テル)のアルキル基としては、各種のアルキル基が用い
うるが、好ましくはオクチル基、1,1,3.3−テト
ラメチルブチル基、ノニル基等の炭素原子数8又は9の
直鎖状又は分岐枝状のアルキル基である。ポリオキシエ
チレン鎖中のオキシエチレン単位数としては8から約6
0までの範囲のものを用いることができる。これらのう
ちで、好ましいものは16から約60までの範囲、最も
好ましいものは平均20から50までの範囲である。ア
ルキルフェノキシポリエトキシエタノールの例として、
オクチルフェノキシポリエトキシエタノール(オキシエ
チレン単位9〜11含有物の混合物、平均20〜40含
有物等)、ノニルフェノキシポリエトキシエタノール(
オキシエチレン単位平均20〜40含有物等)、1. 
1. 3゜3−テトラメチルブチルフェノキシポリエト
キシエタノール(オキシエチレン単位平均20〜40含
有物等)がある、アルキルフェノキシポリエトキシエタ
ノールはリポプロティンリパーゼ、コレステロールエス
テラーゼ、所望により併用される胆汁酸化合物とともに
同じ層に含有させるか、相互に隣接する層に含有させる
ことが好ましい。アルキルフェノキシポリエトキシエタ
ノールは2種以上の化合物を組合せて用いることができ
るほか、他の種類の界面活性剤、とくに他のノニオン性
界面活性剤と併用することもできる。
発色試薬組成物は■色原体とカプラーを含み、ペルオキ
シダーゼの存在下に過酸化水素により色原体とカプラー
が酸化カプリングしてキノンイミン染料を形成して発色
する組成物、または■ロイコ色素でペルオキシダーゼの
存在下に過酸化水素により酸化されて色素になり発色す
る化合物である。
゛色原体としては、Ann、 Cl1n、 Bioch
em、+ 6 、24−27 (1969)に記載の4
−アミノアンチピリン(別名4−アミノフェナジン、す
なわち1−フェニル−2,3−ジメチル−4−アミノ−
3−ピラゾリン−5−オン)、特開昭59−54962
等に記載の1−(2,4,6−)ジクロロフェニル)−
2゜3−ジメチル−4−アミノ−3−ピラゾリン−5−
オン、I−(3,5−ジクロロフェニル)−2゜3−ジ
メチル−4−アミノ−3−ピラゾリン−5−オン等のト
リ置換−4−アミノ−3−ピラゾリン−5−オン、特公
昭55−25840等に記載の1−フェニル−2,3−
ジメチル−4−ジメチルアミノ−3−ピラゾリン−5−
オン等の4−アミノアンチピリン類似体を用いることが
できる。これらの化合物のうちでは、4−アミノアンチ
ピリン、1−(2,4,6−トリクロロフエニル)−2
゜3−ジメチル−4−アミノ−3−ピラゾリン−5−オ
ン、1−(3,5−ジクロロフェニル)−2゜3−ジメ
チル−4−アミノ−3−ピラゾリン−5−オン等が好ま
しい。
カプラーとしては、Ann、 Cl1n、 Bioch
e+g、+ 6 +24−27 (1969)、特公昭
55−25840、特公昭58−45599、特公昭5
B−18628、特開昭55−164356、特開昭5
6−124398、特開昭56−155852等に記載
のフェノール;2−ヒドロキシ−1−ベンゼンスルホン
酸、4−ヒドロキシ−1−ベンゼンスルホン酸、3,5
−ジクロロ−2−ヒドロキシ−1−ベンゼンスルホン酸
、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−1−ベンゼンスルホ
ン酸等のフェノールスルホン酸(アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩を含む)=1−ナフトール、2−ナフト
ール;1,7−ジヒドロキシナフタレン等のジヒドロキ
シナフタレン;1−ヒドロキシ−2−ナフタレンスルホ
ン酸、1−ヒドロキシ−4−ナフタレンスルホン酸等の
ナフトールスルホン酸(アルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩を含む);その他のフェノールまたはナフトール
誘導体がある。これらの化合物のうちでは、1,7−ジ
ヒドロキシナフタレン、1−ヒドロキシ−2−ナフタレ
ンスルホンfi(Na塩、K塩、Li塩を含む)、3.
5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−1−ベンゼンスルホン
酸(Na塩、K塩、Li塩を含む)が好ましい。
ロイコ色素として、特公昭57−5519に記載の2−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−4
,5−ビス〔4−(ジメチルアミノ)フェニルコイミダ
ゾール等のトリアリールイミダゾールロイコ色素;特開
昭59−193352に記載の2−(3,5−ジメトキ
シ−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−(ジメチル
アミノ)フェニルツー5−フェネチルイミダゾール等の
ジアリールイミダゾールロイコ色素;特開昭61−49
60に記載の2−(2−フェニル−3−インドリル)−
4,5−ジ「4−(ジメチルアミノ)フェニルイミダゾ
ール等のジアリールインドリルイミダゾールロイコ色素
;特開昭61−229868に記載の2−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジメトキシフェニル)−3−アセチル−
4,5−ビス〔4−(ジエチルアミノ)フェニルコイミ
ダゾール等のトリアリールモノアシルイミダゾールロイ
コ色素;2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフ
ェニル)−3−メチル−4,5−ビス[4−(ジエチル
アミノ)フェニルイミダゾール等のトリアリールモノア
ルキルイミダゾールロイコ色素等がある。
コレステロール分析用呈色試薬組成物には、オプショナ
ル成分として、フェロシアン化物を加えることができる
フェロシアン化物としては、フェロシアンイオン(ヘキ
サシアノ鉄(■)酸イオン;すなわち(F e (CN
)&) ” )を含有するか、または放出しうる化合物
を用いることができる。フェロシアン化物としてはへキ
サシアノ鉄(If)酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、これらの混合金属塩を用いることができる。
フェロシアン化物の具体例としては、フェロシアン化ナ
トリウムN a 4 (F e (CN)b)  ;フ
ェロシアン化カリウムKa (F e (CN)i) 
 iヘキサシアノ鉄(II)酸リチウム;ヘキサシアノ
鉄(II)酸マグネシウム;ヘキサシアノ鉄(II)酸
カルシウムがある。これらのうちではフェロシアン化カ
リウム、フェロシアン化ナトリウムが好ましい。
上述のコレステロール分析用呈色試薬組成物の  。
成分のうち、各酵素、及び所望により併用される胆汁酸
化合物、及びアルキルフェノキシポリエトキシエタノー
ルは多孔性展開層に含有させることが好ましい。発色試
薬組成物、さらにオプショナル成分であるフェロシアン
化物は多孔性展開層、多孔性展開層に隣接する層、独立
試薬層、親水性層、及び吸水層のいずれかIN又は複数
の層に含有させることができる。
本発明の要素に用いられるコレステロール分析用呈色試
薬組成物の各成分の要素中の含有量(被覆f)は次のと
おりである(被覆量は要素1rrr当り)。
リポプロテインリパーゼ: 約200〜約5万IU、好ましくは約500〜約3万I
U コレステロールエステラーゼ又はコレステロールエステ
ラーゼ活性を有する少なくとも1種の酵素: 約300〜約5万rU、好ましくは約500〜約3万l
U (コレステロールエステラーゼ活性値として) コレステロールオキシダーゼ: 約500〜約3万IU、好ましくは約1ooo〜約2万
IU ペルオキシダーゼ: 約1千〜約10万、好ましくは約2千〜約6万I色原体
又はロイコ色素: 約0.5〜約lOミリモル、好ましくは約1〜5ミリモ
ル カプラー; 約2.5〜約50ミリモル、好ましくは約5〜25ミリ
モル フェロシアン化物: 約0.1〜約lOミリモル、好ましくは約0.5〜5ミ
リモル 胆汁酸化合物: 約0.2g〜約10.0g、好ましくは約0.5g〜約
5.0gポリオキシエチレン鎖を含むアルキルフェノキ
シポリエトキシエタノール: 約0.5g〜約20g、好ましくは約0.8g〜約15
g本発明の一体型多層分析要素には液体試料を適用して
の分析操作実施時のPH値を約5.5から約9.0、好
ましくは約7.7から約8.5の範囲の所望の値に緩衝
できる公知の緩衝剤から適宜選択して含有させることが
できる。
用いうる緩衝剤としては、日本化学会編「化学便覧 基
礎編」 (東京、丸善■、1966年発行)1312−
1320頁、RoM、  C,Dawson et a
l[rDatefor Biochemical Re
5earch J第2版(Oxfordat the 
C1arendon Press、1969年発行) 
476−508頁、rBiochemistryJ5.
467頁以降(1966年)、rAnalyticl 
BiochemistryJ 104+ 300−31
0頁(1980年)等に記載のpH緩衝剤系がある。
PH5,5〜9.0の範囲のpHl1衝剤の具体例とし
て、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tri
s)を含む緩衝剤;燐酸塩を含む緩衝剤;硼酸塩を含む
緩衝剤;拘鶴酸または杓蛙暮酸塩を含む緩衝剤;グリシ
ンを含む緩衝剤iN、N−ビス(2−ヒドロキシエチル
)グリシン (Bicine)  ; N −2−ヒドロキシエチル
ピペラジン−N′−2−ヒドロキシプO;インー3−ス
ルホン酸(HEPPS) N a塩またはに塩等;N−
2−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−3−スルホン
酸(EPPS)Na塩またはに塩等;N−(トリス(ヒ
ドロキシメチル)メチルクー3−アミノプロパンスルホ
ン酸(TAPS)Na塩またはに塩等;N−2−ヒドロ
キシエチルビプラジン−N′−2−エタンスルホン酸(
HEPES)Na塩またはに塩等;およびこれらのいず
れかと必要により組合せられる酸、アルカリまたは塩が
ある。好ましい緩衝剤の具体例として、燐酸二水素カリ
ウム−燐酸水素二ナトリウムHTr i s−硼酸ナト
リウム;Tris−硼酸ナトリウム−EDTA=2Na
塩;Tris$J縫酸:杓H酸−燐酸二水素ナトリウム
;Bicine;HEPPS;HEPPSナトリウム塩
、EPPS、EPPSナトリウム塩;TAPSiTAP
Sナトリウム塩等がある。
PH緩衝剤は酵素が含有されている層に存在するのが好
ましいので、−a的には酵素含有する多孔性展開層また
は試薬層にpH′a衝剤を含有させるのが好ましい、一
方で低分子量のpHff1街剤は点着された水性液体試
料の媒体である水の浸透に従って眉間を移動しうるので
、酵素と発色試薬組成物が含まれる全ての層にpH緩衝
剤が含有される必要はなく、例えば親水性層又は吸水層
だけにpH緩衝剤を含有させてもよい。
多層分析要素中には架橋剤(硬化剤又は硬膜剤ともいわ
れる)を含有させることができる、態様によっては架橋
剤の含有が好ましいか必須の場合がある。架橋剤として
は、ハロゲン化銀ゼラチン写真乳剤技術分野で周知のゼ
ラチン用の諸種の無機及び有機架橋剤、蛋白化学分野及
び有機ポリマー化学分野で周知の諸種の無機及び有機架
橋剤を用いることができる。ゼラチン用の有機架橋剤と
しては、T、H,James IQ rThe The
oryof PotographicProcess 
J第4版(New York、Mac−millan 
PublishingCo、 、 1977年)78−
89頁に記載のグルタルアルデヒド、グリオキサール、
ジアルデヒド澱粉に代表されるジアルデヒド頻;2+5
−ヘキサンジオンに代表されるジケトン類;アジピン酸
ジ(1−ピリジニオメチル)エステル等のカルボン酸誘
導体類;ビス(ビニルスルホンメチル)エーテル、ビス
(ビニルスルホニルメチル)メタノール、ビス〔(ビニ
ルスルホニルメチル力ルボニル)アミノコメタン、ビス
(ビニルスルホニル)メタン、ビス(ビニルスルホニル
)メタン、ビス(ビニルスルホニル)メタンスルホニル
酸塩(例、Na塩)に代表されるビニルスルホン基含有
化合物11;2.4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−5−
)リアジン、1,3.5−トリアクリロイル−3−トリ
アジンに代表されるS−トリアジン類;ブタジェンオキ
シドに代表されるエポキシド類等がある。ポリビニルア
ルコール用の打機架橋剤としては、ジメチル尿素等があ
る。
これらの架橋剤のうちでは、ゼラチン用の架橋剤として
ビス(ビニルスルホニルメチル)メタノール、ビス(ビ
ニルスルホニルメチル)エーテル、ビス(ビニルスルホ
ニルメチルカルボニルアミノ)メタン、ビス(ビニルス
ルホニル)メタン、ビス(ビニルスルホニル)メタンス
ルホン酸Na塩;グルタルアルデヒドが好ましい。
架橋剤の多層分析要素中での含有量は、架橋硬化させる
目的の層の被覆量と硬化の程度に応じて選択しうるが、
一般的に被覆量で約50■/rrr〜約1000mg/
n?、好ましくは約8ON/rrr〜約800■/ポの
範囲である。架橋剤は吸水層、呈色試薬層、光遮蔽層、
接着層等のいずれかl1mに、又は2以上の層にふりわ
けて含有させることができる。これらの層のうちでは、
吸水層に含有させるのが、酵素含有呈色試薬組成物への
悪影響の可能性が僅少でかつ架橋剤の上側の層への移行
により架橋硬化可能な親水性ポリマーバインダ一層の硬
化が適度に生じる点で好ましい。
本発明の多層分析要素は前述の諸特許明細書に記載の公
知の方法により調製することができる。
本発明の多層分析要素は一辺約15m+aから約30鵬
の正方形またはほぼ同サイズの円形等の小片に裁断し、
特公昭57−28331、実開昭56−142454、
特開昭57−63452、実開昭58−32350、特
表昭58−501144等に記載のスライド枠に収めて
化学分析スライドとして用いることが、製造、包装、輸
送、保存、測定操作等諸種の観点で好ましい、使用目的
によっては、長いテープ状でカセットまたはマガジンに
収めて用いること、または小片を開口のあるカードに貼
付または収めて用いることなどもできる。
測定試料はコレステロールを含有する水性試料であれば
特に制限されるものではなく、例えば全血、血漿、血清
等の血液のほか、その他各種体液、食品、さらにはコレ
ステロールを製造しあるいは利用している工場の工程管
理用試料などを含む。
本発明の多層分析要素は前述の諸特許明細書等に記載の
操作により液体試料中の総コレステロールの定量分析を
実施できる。すなわち約5μLから約30μし、好まし
くは8μLから15μLの範囲の全血、血漿、血清、尿
等の水性液体試料滴を展開層に点着し、1分から10分
の範囲で、約20゛Cから約40°Cの範囲の実質的に
一定の温度で、好ましくは約35°Cから約40°Cの
範囲又は37°C近傍の実質的に一定の温度でインクベ
ーションし、要素内の発色又は変色を可視光又は紫外光
の吸収極大波長またはその近傍の波長の光を用いて光透
過性支持体側から反射測光し、予め作成した検量線を用
いて比色測定法の原理により液体試料中の総コレステロ
ール含有量を求めることができる。あるいは、要素内の
蛍光の強度を測光し、予め作成した検量線を用いて液体
試料中の総コレステロール含有量を求めることができる
0点着する液体試料の量、インクベーション時間及び温
度を一定にすることにより総コレステロールの定量分析
を高精度で実施できる。測定操作は特開昭60−125
543、特開昭60−220862、特開昭61−29
4367、特開昭58−161867等に記載の化学分
析装置により極めて容易な操作で高精度の定量分析を実
施できる。
実施例1 ゼラチン下塗りが施されである厚さ180μmのポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム上に、ゼラチ
ン26g/nf、ノニルフェノキシポリエトキシエタノ
ール(オキシエチレン単位(以下、nと略記する)平均
9〜10含有)0.03g/ボ、ビス(ビニルスルホニ
ルメチルカルボニルアミノ)メタン30mg/rrlに
なるように塗布乾燥してゼラチン層(吸水N)を形成し
た。
次に、この吸水層に30g/rrfの割合で水を湿し水
として供給湿潤させたのちグロー放電で親水化したポリ
エチレンテレフタレート(PET)紡績糸(50デニー
ル)からなるトリコツl−W物生地(平均厚さ250μ
m)を圧着ラミネートして展開層を設けた。
ついで展開層中で下記の成分被覆量になるようにして、
編物展開層の上からコレステロール分析用呈色試薬組成
物水溶液を塗布含浸し乾燥して総コレステロール定量用
一体型多層分析要素を完成した。
コレステロール分析用呈色試薬組成物の成分被覆量(1
M当り) メチルセルロース(メトキシ基含有率29%、2W%水
溶液20°Cで粘度112cps)    3.0 g
二酸化チタン微粒子(ルチン型;粒子 サイズ0.25〜0.40 tt m )      
   24 gオクチルフェノキシポリエトキシエタノ
ール(オキシエチレン単位平均40含有)   1.1
gリポプロテインリパーゼ (EC3,1,1,34)      200041コ
レステロールエステラーゼ (EC3,1゜1.13)       250011
1コレステロールオキシダーゼ (EC1,1,3,6)       350010ペ
ルオキシダーゼ (EC1,11,1,7)       290010
2−ヒドロキシ3.5−ジクロロベンゼンスルホン酸ナ
トリウム        1.8g4−アミノアンチピ
リン       0.3g燐酸二水素ナトリウム  
       7.3g比較例1〜3 リポプロテインリパーゼを添加せず、次のように成分被
覆量を変更したほかは実施例1と同様にして比較用総コ
レステロール定量用多層分析要素2種を完成した。
比較例1 コレステロールエステラーゼ 被覆N10300IU/ポ 比較例2 オクチルフェノキシポリエト キシエタノールの被覆量    11.0 g /rr
fリポプロテインリパーゼを添加しなかったほかは実施
例1と同様にして比較用総コレステロール定量用多層分
析要素1種(比較例3)を完成した。
実施例1及び比較例1〜3で作成した総コレステロール
定量用一体型多層分析要素を15mX15mの正方形チ
ップに裁断し、特開昭57−63452に開示のプラス
チックマウントに収めて総コレステロール定量用化学分
析スライド4種を完成した。
性能評価 実験−1 上述の化学分析スライドを4°C相対湿度5%以下と4
5°C相対湿度約45%状能に3日間保存した時の発色
光学濃度値を比較した。各スライドにヘパリン採血した
コレステロール濃度約49抛g/dLのヒト血漿をlO
μL点着し37°C6分間インキュベーションしたのち
中心波長540nmの測定光でPET支持体側から反射
光学濃度を測定した。
実験−2 総コレステロール含有量の異なるヒト血漿について、標
準法としてC,C,A11ain et alの溶液法
(rcLINIcAL CHEMISTRYJ皿、 4
70−475(1974))で総コレステロール値を求
めた。この値をもとにして、本発明および比較例の総コ
レステロール定量用一体型多層分析要素のヒト血漿用検
量線を作成した。
ついで中性脂肪温度約620+wg/dLのヒト血漿を
用い、実験−1と同様に操作して発色させ、前記検量線
から総コレステロール含有量を求めた。
A11ain et alの方法と上記の化学分析スラ
イドを用いて得られた実験−2のヒト血漿中の総コレス
テロール含有量の比(化学分析スライドの値/^11a
in et alの値)は第1表のとおりであった。
第1表の値から、本発明の総コレステロール定量用一体
型多層分析要素は、45°C45%RHa日の加速劣化
促進試験後においても、発色光学濃度値の減少が実質的
にゼロときわめて少ないこと、標準測定法であるC、 
 C,A11ain et alの溶液法と同様に血液
中の中性脂肪の干渉(約マイナス1%)総蛋白の干渉(
約マイナス3%)がきわめて少なく、総合性能として標
準法ときわめてよい相関を有することが明らかである。
実験−3発色速度の測定 実験−1で用いるコレステロール濃度的490 mg/
dLのヒト血漿10μLを各分析要素に点着し、37°
Cでインクベーシゴンしながら中心波長540n+*の
可視光でPET支持体側から要素内の発色の変化反射光
学濃度値の変化として測定した0発色速度の目安として
、血漿点着後1分ないし6分の反射光学濃度値から点着
後の2秒の反射光学濃度値を差引いた反射光学濃度値/
血漿点着後15分の反射光学濃度値(飽和発色濃度値と
みなした)の比を求めて、第2表に示す。
第2表 第2表の比の値から、LPLとCHEを併用した本発明
の総コレステロール定量用一体型多層分析要素は発色反
応が速く、比較的短時間で発色光学濃度値が大きくなり
、飽和するので、高精度の総コレステロール定量分析が
実施できることが明らかである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光透過性水不透過性支持体の上に少なくとも1層
    の親水性ポリマーを含む層及び多孔性展開層がこの順に
    一体に積層されており、前記のいずれかの層内にリポプ
    ロテインリパーゼ、コレステロールエステラーゼ活性を
    有する少なくとも1種の酵素、コレステロールオキシダ
    ーゼ、ペルオキシダーゼ、及び発色試薬組成物を含むコ
    レステロール分析用呈色試薬組成物が含有されているこ
    とを特徴とする総コレステロール定量用一体型多層分析
    要素。
  2. (2)前記コレステロールエステラーゼ活性を有する酵
    素がコレステロールエステラーゼである特許請求の範囲
    第1項に記載の多層分析要素。
  3. (3)分析要素内にさらに胆汁酸類、胆汁酸誘導体及び
    それらの塩からなる群から選らばれた少なくとも1種の
    化合物、及びポリオキシエチレン鎖を含むアルキルフェ
    ノキシポリエトキシエタノールを含有する特許請求の範
    囲第1項に記載の多層分析要素。
  4. (4)前記胆汁酸類、胆汁酸誘導体及びそれらの塩から
    なる群がコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸、
    ケノデオキシコール酸、タウロコール酸、グリコール酸
    、タウロデオキシコール酸、グリコデオキシコール酸、
    及びこれらのナトリウム塩、カリウム塩及びリチウム塩
    からなる群であり、前記アルキルフェノキシポリエトキ
    シエタノールのアルキル基が炭素原子数8又は9の直鎖
    状又は分岐アルキル基、ポリオキシエチレン鎖のオキシ
    エチレン単位の数が16から60の範囲である特許請求
    の範囲第3項に記載の多層分析要素。
  5. (5)前記アルキルフェノキシポリエトキシエタノール
    のポリオキシエチレン鎖のオキシエチレン単位の数が平
    均20から50の範囲である特許請求の範囲第4項に記
    載の多層分析要素。
  6. (6)前記コレステロールエステラーゼ活性を有する少
    なくとも1種の酵素、コレステロールオキシダーゼ、胆
    汁酸類、胆汁酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選
    らばれた少なくとも1種の化合物、及びアルキルフェノ
    キシポリエトキシエタノールが前記展開層に含有されて
    いる特許請求の範囲第3項に記載の多層分析要素。
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