JPS63254974A - 天然たばこ成形体及びその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、天然たばこの葉の小截断片を均一分散させ
た経口吸気可能な新規のたばこ成形１本及びその新規な
製造法に関する。

（従来の技術） たばこの葉は、ニコチンを摂取するために、着火喫煙用
の紙巻きたばこ、パイプたばこ、きせるたばこ、葉巻な
どとして用いられ、また、かぎたばこ、噛みたばこなど
として用いられてきた。

しかし、たばこの葉を、着火せずに喫煙同様の経口的吸
気の用に供し得る処理をしたものは実用化されていない
。

（本発明が解決しようとする問題点） たばこは、独特の香りと辛苦味をもち、ニコチン摂取用
として常用されてきたが、とくに好まれる用法は、着火
経口吸引による喫煙である。

しかし、喫煙は、火災や焼けこげの発生原因となりやす
く、また室内を汚染するなどの欠点がある。

とくに、広く普及している紙巻きたばこは、着火燃焼に
ともない、タールなどの発がん性物質を多く発生し、喫
煙者及び第三者に有害であると説かれている。

しかし、かぎたばこや噛みたばこでは、使用者がニコチ
ンの少量を口から吸引するときに得られる満足感を得ら
れない。

そこで、着火せずに、喫煙と同じような経口的吸引によ
ってニコチンを吸引し、たばこの香りと辛苦味とを楽し
むことができるとよい。

そのためには、たばこの葉が紙巻きたばこ中に収められ
ているような大きい断片であってはならず、小截断片状
に細割されていることを要する。

しかし、たばこの粉末状裁断片を繊維状物からなるフィ
ルター中に均一に混合させようとしても、多量の混入は
むずかしい。

また、たばこの粉末を処理するに当って加熱工程を加え
ると、たばこに性状の変化が生じてしまう。　そこで、
本発明は、上記の問題を解決し、着火燃焼排煙させずに
、喫煙の場合と同様の経口吸引によって、天然たばこの
香りを楽しみつつ、ニコチンを体内に送り、これを摂取
できる天然たばこ裁断片が一体化された成形物を提供す
ることを目的とする。

（問題点を解決する手段） 上記目的を達成する本発明の基本的構成は、特許請求の
範囲の１．２項に記載のとおりである。

すなわち、１項の発明は物の発明であり、その要旨とす
るところは、天然たばこの小截断片が硬化型樹脂バイン
ダにより集結され短柱状に成形された固結体であって、
その内部には、少なくとも固結体の柱軸方向に通気可能
な連通ずる微小間隙が均一に分散配置されている天然た
ばこの成形体にある。

また、同第２項は、１項の天然たばこ成形体の製造方法
であり、その要旨とするところは、天然たばこの多量の
小截断片ないし細断片と常温硬化型樹脂材料とを均一に
攪拌混和して得た気泡を含む均一分散泥状物を水平に配
置した平底の型内に注入し、上記樹脂材料の硬化反応を
進行させ、上記気泡の逸出により平板状成形体の上下に
通ずる連通微小間隙を有する発泡板状体とし、その板面
方向を横断面とする柱状体に切断分割して、天然たばこ
の小截断片の集結した固結体を得ることを特徴とする天
然たばこ成形体の製造方法にある。

（作用） 本発明にかかる天然たばこ成形体は、適宜の柱状であり
、上述のとおり、多量の葉たばこの小截断片がバインダ
としての樹脂硬化物により集結固形化されていて、内部
には少なくとも柱軸方向に連通する多数の微小間隙が′
均一に分散配置されている。

そこで、この成形体を紙巻たばこ状の中空筒内に収納し
、または、パイプ等に挿入するなどして、喫煙と同様に
経口的に吸引すると、たばこ成分が気化して口から肺に
入るので、葉たばこの香りと辛苦味とを味わうことがで
きる。硬化型樹脂の硬化に際して予め適量のニコチン液
を混入しておくか、硬化成形後にニコチンを含浸させれ
ば一層の効果があげられる。

また、本発明にかかる天然たばこ成形体の製法によると
、葉たばこの小截断片ないし細断片と常温硬化型樹脂材
料の撹拌混合により、液中に空気が混入して気泡が生ず
るので、水平に配置した平板状の型内で常温硬化させる
と、気泡が上方に逸出することにより、垂直方向に連通
した多数の小間隙が分散生成しつつ、たばこの細断片を
一体に結合する。これを切断すると、容易に所期の柱状
たばこ成形体が得られる。

たばこの葉は、常温ないしこれより多少高い温度で処理
されるので、変質することがなく、当初の香味を維持し
ている。当初ニコチンを加えておいても、常温硬化なの
で、ニコチンは分解しない。

（実施態様） 本発゛明にかかる成形体の材料である葉たばこは、香り
の高いかぎたばこがよいが、これに限らない。

バインダは、常温硬化型の樹脂であれば足りるが、とく
にポリウレタン系又はエポキシ系の樹脂が好適である。

たばこの葉の樹脂材料に対する重量比は、３００〜６０
％程度とする。

純ニコチンを添加する場合、その葉たばこに対する重量
比は５０〜１５％とする。ほかに、周知の香料を加える
こともできる。その全成形体に対する重量比は０．１〜
０．３％程度でよい。

本発明の成形体は、円柱状が好ましいが、これに限定さ
れない。柱径は７　ｍ＋１１以上で、柱の長さは１５ｍ
ｍ以上であることが望ましい。もちろん、細い棒状片の
成形体でもよいが、この場合は多数本を集束して、所望
の寸法形状にして用いるなどする。

成形体は、その寸法形状に応じて、紙巻たばこ状の外筒
内に１個以上挿入固定して紙巻たばこと同様に用い、又
は適宜の径のバイブロに挿入して用いることができる。

パイプに取替え自由に取付けて用いられるようカートリ
ッジ化してもよい。

本発明方法についていうと、前述のとおり、たばこ原料
と樹脂材料のほかに、ニコチンを予め樹脂材料に加えて
、攪拌混和し硬化させることができる。適宜の攪拌機に
よる可時間の攪拌で粘性原料液中には空気泡が混入し、
それだけで連通ずる微小間隙ないし気孔の形成に十分で
ある。必要に応じパイプ等から空気を吸込んで撹拌混和
してもよい。

従来ふつうの発泡板の成形では、材料に空気が混入しな
いよう配慮し、むしろ十分脱気して発泡剤による均一発
泡を意図している。空気の混入だけで発泡成形体を得る
ことは従来性われていない。

ところが、本発明では、空気を積極的に混入することが
でき、それだけで本発明の成形体が得られる。もとより
、公知の無害の発泡剤を添加してもよいが、その必要は
ない。

成形型は、プラスチック製又は金属製で平底のものを水
平に配慮し、上方に小孔を点在させた蓋をかぶせて、常
温ないしその近辺温度で硬化を行うのがよい。完全な高
熱による硬化は葉たばこの性状変１ヒをもたらすのでさ
ける。

紫外線硬化やＸ線硬化等を行ってもよいが、その必要は
ない。

成形後の発泡板状体をハニカム状に押抜き切断すれば、
多数の柱状成形体が得られる。

予め板状体の表裏層を除いて所定厚みにした後に切断す
ることができるが、多くはその必要がない。

前述のとおり、短柱状成形体を得た後の切屑からなる不
規則形状の成形体は、これを適当に集束して使用できる
。

（実施例） 実施例１゜ 旭電化工業株式会社製ポリウレタンフォーム用発泡原液
（商品名アゾカフオームミックスＦＲ−／　ＲＮ　）の
ポリオール原液２０ｇ、同イソシアネート原液１０ｇ、
米国製かぎたばこの細裁断片６０ｇを攪拌機中に投入し
て４０００ｒ、ｐ、ｒｎで１５秒間攪拌混和し、赤褐色
の泥状物とし、鋼製平底の方形金型内に、厚み１５ｍｍ
となるよう注入し、径２開の小孔を５０市間隔で散在さ
せた上蓋で掩い、３５〜４０°Ｃで１５分間放置し、常
温で硬化させる。

次いで上蓋を除き、板状成形物を金型から取出し、切断
機により截置し、径７．２間で成形物の厚みに相当する
１５ｍｍ高の短円柱状成形１．に３６０個を得た。

得られた各成形体は、茶褐色を呈しており、その周面及
び端面には、葉たばこ裁断片が部分的に表面に露呈し、
小部分がバインダと結合して、和菓子のおこしのように
集合固結した状態にあり、かつ、肉眼視野−能な多数の
不規則小間隙が均一に分散・存在していることが認めら
れる。成形体の対向する任意の２個所以外の表面を封止
して一方の個所から送気すると、縦横いずれの方向にも
通気し、成形体内の小間隙が連通していることがわかる
。

この成形体は、たばこ独特の香りがあり、パイプに挿入
し又は外套被覆を施こして、口腔経由で吸引すると、た
ばこ独特の香りとともに、口内に辛苦味が残る。

実施例２゜ 実施例１と同じ硬化型樹脂材料を用い、ポリオール原液
１００ｇ、イソシアネート原液５０ｇ、最大幅約１北、
最大長約５　ｍ＋ｎ程度の葉たばこ小截断片１００　ｇ
’、純粋なニコチン液４５ｇを加えて実施例１と同様に
攪拌混和し、得られた泥状物を実施例１の金型複数個に
分注し、２０分放置して樹脂材料を常温硬化し、葉たば
この固結した板状体を得て、香料的０．６ｇをスプレー
し、密閉槽中に３日放置した後、その１枚を実施例１と
同様に切断して３６０個の葉たばこ成形体を得た。

このものをパイプの一端に嵌挿して他端から口腔を経て
吸引すると、たばこ独特の香りとともに、ニコチン特有
の辛苦昧を味うことができ、微旦のニコチンが逐次気化
して体内に吸収されるので、たばこ愛好者に相当の満足
感を与える。

以上好適な実施例について述べたが、本発明の物及び方
法は上記実施例に限られないこというまでもない。

たばこ成形体中の葉たばこと樹脂材料との配合比及びニ
コチンを添加する場合のそあ含有量等については広い選
択の範囲があり、また、その寸法形状及び成形物外周の
被覆材料なども自由である。

この成形体の製法も、実施例に示したブロック成形には
限られない。要は、熱硬化型の樹脂による硬化成形や熱
可塑性樹脂との混合による溶融成形ではなく、葉たばこ
及び必要に応じて加えるニコチンが変質分解することの
ない非加熱硬（ヒ型樹脂材料をバインダとして用い、葉
たばこの小数断片を固結するところにある。

（発明の効果） 本発明の効果は前述したところがら明らかであるが、要
約すると次のとおりである。

本発明の天然たばこ成形体は、紙巻たばこと同様の寸法
形状で通気性のない円筒被覆体内に収納したり、パイプ
の口に嵌挿し口にくわえて吸気することにより、嫌煙状
況下において排煙のそしりを受けることなく、また他物
への着火などのおそれもなく使用することができ、これ
によって、愛煙家に相当の満足感を与えることができる
。

本発明の天然たばこ成形体の製法によれば、原料物質の
変性変質分解をさけつつ、容易かつ安価に、所期の成形
体をｆすることができる。

／で

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）天然たばこの小截断片が硬化型樹脂により集結さ
   れ短柱状に成形された固結体であって、その内部には少
   なくとも固結体の柱軸方向に通気可能な連通する微小間
   隙が均一に分散配置されていることを特徴とする天然た
   ばこ成形体
2. （２）少なくとも、天然たばこの小截断片と常温硬化型
   樹脂材料とを撹拌混合して得た気泡を含む均一分散泥状
   物を、水平に配置した平底の型内に注入し、上記樹脂材
   料を硬化させ、上記気泡の散逸により形成された連通微
   小間隙を有する発泡板状に成形し、この板状体の板面方
   向を横断面とする小短柱状体に切断分割して、天然たば
   こ小截断片の固結体を得ることを特徴とする天然たばこ
   成形体の製造方法