JPS6325415Y2 - - Google Patents

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JPS6325415Y2
JPS6325415Y2 JP1017984U JP1017984U JPS6325415Y2 JP S6325415 Y2 JPS6325415 Y2 JP S6325415Y2 JP 1017984 U JP1017984 U JP 1017984U JP 1017984 U JP1017984 U JP 1017984U JP S6325415 Y2 JPS6325415 Y2 JP S6325415Y2
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JP1017984U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案はデフロツク機能を備えたデフアレン
シヤル装置に関する。
(従来技術) デフアレンシヤル装置は、車両がカーブすると
き等に生じる内外車輪の差動を許しスムーズにカ
ーブを曲れるように構成されている。しかし、そ
の特性上、片側の車輪が泥地に入つて空転する
と、逆に反対側も車輪の駆動力が得られないとい
う事態が生じ、悪路での走行が困難になることが
ある。
そこでデフアレンシヤル装置にロツク機構を内
蔵し、片方の車輪が空転を起しかけたとき、すな
わちデフケースとサイドギヤとの相対速度差が設
定値を越えたことをセンサが検出したときロツク
機構を自動的に働かせ、差動を一時的に摩擦ロツ
クしてしまうものがある。
このロツク機能を備えたデフアレンシヤル装置
は、たとえば、米国特許第3831462号公報に記載
されている。これはデフケースに回転可能に取付
けたシヤフトに錘材を設け、このシヤフトをサイ
ドギヤにカム機構を介して回転連動可能に連結し
た相対速度差センサを備えている。そしてデフケ
ースとサイドギヤとの相対回転速度差が設定値を
越えると遠心力で上記錘材が移動してデフケース
側のストツパに係合してシヤフトの回転を抑制す
る。また、デフケースとサイドギヤとの間に摩擦
クラツチで構成されたロツク機構が設けられ、上
記相対速度差センサが差動してシヤフトが停止し
たときカム機構のカム面のずれによつて上記ロツ
ク機構を作動させ、デフケースとサイドギヤとの
相対回転を規制するようになつている。そして上
記カム機構は、サイドギヤとカムギヤとがリター
ンスプリングにより、常時係合方向に押圧されて
いると共に、サイドギヤのカム面に凹部、カムギ
ヤのカム面に上記凹部と係合する凸部を有し、両
者の嵌合によりカム機構の作動タイミングをチエ
ツクしており、センサーノイズで作動することな
く設定値以上において作動するようにしている。
すなわち、相対速度差が設定値を越えてカム機構
が差動しようとしても凹部と凸部との嵌合により
所定のストストカ(ロツク機構を作動させようと
する方向の力)を越えるまではカム機構を作動さ
せないようにし、スラスト力がさらに増加したと
きカムギヤの凸部がサイドギヤの凹部から脱出し
てカム機構を作動させるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような構造によると、凹部
と凸部とが離脱し、その機能が完全に失してか
ら、始めて実際のカム面による作動が開始される
ので、凹凸部の軸方向すきまが必要となるだけで
なく、作動レスポンスが遅く、さらには、カムギ
ヤをサイドギヤ側へ常時付勢するようカムギヤと
クラツチ板間にリターンスプリングが配設されて
おり、この配設スペースもレスポンスをさらに悪
くするという問題点がある。
この考案は上記問題点を解消するためになされ
たもので、軸方向スペースを減少させることが可
能となり、カム機構の敏感な作動が期待できるデ
フアレンシヤル装置の提供を目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するためにこの考案は、ドライ
ブピニオンと噛合する入力歯車を備えたデフケー
スと、このデフケース内に作動回転可能に支持さ
れ上記入力歯車からの回転力をデフケースとの一
体的な回転によりそれぞれ出力軸に伝達する一対
の出力歯車と、上記デフケースと出力歯車との相
対速度差に起因して働くカム機構により応動体を
作動させて両者の相対回転を規制するロツク機構
とからなるデフアレンシヤル装置において、前記
応動体とサイドギヤとの間に設けられ、両者を相
対移動前の状態で係合すると共に両者の相対移動
よつて係合を離脱する係合体と、この係合体を係
合方向へ付勢する付勢手段とを設けた。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
第1図、第2図中1はデフケースで、このデフ
ケース1には入力歯車すなわちリングギヤ2が固
定されている。このリングギヤ2にはプロペラシ
ヤフト(図示せず)と連結するドライブピニオン
3が噛合されている。上記デフケース1内には一
対の出力歯車、すなわちサイドギヤ4,5が回転
自在に軸支され、これらサイドギヤ4,5にはピ
ニオンギヤ6,7が噛合されている。これらピニ
オンギヤ6,7は上記デフケース1に固定された
ピニオンシヤフト8に回転自在に軸支されてい
る。
また、上記デフケース1とサイドギヤ4との間
には差動機能を実質的にロツクするためロツク機
構9およびこのロツク機構9を作動させるカム機
構10が設けられている。すなわち、上記デフケ
ース1の内壁1aには凹所11がデフケース1の
回転軸心と略同心に、且つ軸心方向に所定の奥行
をもつて設けられ、この凹所11の内部には外周
がデフケース1に係合されたデフケース側クラツ
チ板13が収納されていて、このデフケース側ク
ラツチ板13に交互に対向するギヤ側クラツチ板
14がサイドギヤ4側に係合されている。
一方、サイドギヤ4の背面にはカム機構10を
構成するカム面15aが形成されている。このカ
ム面15aに対向する上記サイドギヤ4のボス部
4aにはそのカム面15aに倣つて接合しカム面
15aと共にカム機構10を構成するカム面15
bを有した応動体16が設けられている。したが
つてこの応動体16は上記サイドギヤ4のボス部
4aに同軸的に嵌合する円環状をなしており、こ
の応動体16と前記ギヤ側クラツチ板14との間
には、互いに密着した複数枚からなるデイスク1
7が介設され、その内の一枚が応動体16に係合
されている。
さらに、サイドギヤ4のボス部4aと応動体1
6との間には複数のチエツク機構19が設けられ
ている。このチエツク機構19は、応動体16に
設けた半球状のチエツク凹部20と、このチエツ
ク凹部20に対向するサイドギヤ4のボス部4a
に設けた収納凹部21およびこの収納凹部21に
出没自在に設けられ付勢手段としてのスプリング
22によつて突出する方向(係合方向)に付勢さ
れたチエツクボール23によつて構成されてい
る。従つて応動体16はサイドギヤ4のボス部4
aに対しスラトス方向(第1図左方向)の動きが
規制され又位置決めがなされている。
一方、上記デフケース1の外周一部にはデフケ
ース1の回転軸心と平行にシヤフト24が回転自
在に架設されている。このシヤフト24の一部に
はスプラインギヤ25が刻設されていて、このス
プラインギヤ25には上記応動体16の外周に設
けられたギヤ26と噛合している。さらに、この
シヤフト24の中間部には相対速度差検出センサ
27が設けられている。この相対速度差検出セン
サ27は、特公昭50−20331のアクチユエータと
同様に構成されているもので、シヤフト24の回
転によつて偏倚する錘材28a,28bを有して
いる。
すなわち、シヤフト24の周囲には駆動ばね2
9を囲んで一対の遠心錘材28a,28bが支持
されている。駆動ばね29はシヤフト24の肩部
30,31の間に圧縮されて配置され、それらの
間に摩擦駆動力を生じている。この摩擦駆動力
は、ばね29の端部を介して錘材28a,28b
に伝達されている。錘材28a,28bはばねの
ような偏倚材によつて、半径方向内方に回動する
ように偏倚されている。
第2図に示すように、ストツプ機構33がデフ
ケース1に回動可能に取付けられている。このス
トツプ機構33はピン34を介してデフケース1
に回動可能に取付けられたタブ部材35を持ち、
第2図に示すように時計方向にタブ部材35を偏
倚させるばね36およびデフケース1の開口37
内に形成された肩部と協働するストツプタブ部材
38によつて第2図に示す位置におかれている。
タブ部材35は一対のストツプタブ部39,4
0を一端に持ち、これらのストツプタブ部39,
40は錘材28a,28bの自由端に形成された
端部ノツチ41,42が錘材28a,28bと共
に遠心力および慣性力によつてシヤフト24から
外方におし広げられたとき係合するようになつて
いる。
ばね36の偏倚力に抗してピン34の回りでタ
ブ部材39,40を遠ざけるように動かす遠心力
がデフケース1の回転によつて発生するように分
銅43がタブ部材35に固定されている。
つぎに、上記一実施例の作用について説明す
る。まず、通常の走行時は、ドライブピニオン3
→デフケース1→ピニオンシヤフト8の経路に伝
達されサイドギヤ4,5の一体的な回転を介して
左右の車輪を駆動する。また左右の車輪に作動を
生じたときはサイドギヤ4,5がデフケース1と
の間で相対回転し、この回転はギヤ26からスプ
ラインギヤ25に伝達してシヤフト24は回転す
る。
従つて一方の車輪(例えばサイドギヤ4側)が
泥地に落込んで、この落込んだ車輪の抵抗が著し
く小となると、サイドギヤ4が高速回転し、この
サイドギヤ4の高速回転は応動対16に伝達さ
れ、さらに、ギヤ26からスプラインギヤ25に
伝達されてシヤフト24は高速回転する。シヤフ
ト24が高速回転するとばね29と肩部30,3
1との間の摩擦力等を介して錘材28a,28b
が高速回転されて遠心力によつて偏倚し、デフケ
ース1側のストツプタブ部39,40のいずれか
に係合する。したがつて、逆の経路でシヤフト2
4の回転は抑制され、スプラインギヤ25と噛合
するギヤ26を介して応動対16も回転を抑制さ
れる。
一方、サイドギヤ4は回転を継続しようとする
ため、カム機構10のカム面15a,15bに相
対的なずれを生じ応動体16にスラスト力(第1
図左方向への力)が加わるが、チエツク機構19
のボール23はチエツク凹部20に係合している
ため応動対16の作動タイミングは規制される。
そして、上記スラスト力が一定範囲を越えると、
ボール23はスプリング22の復元力に抗して収
納凹部21内に侵入し、チエツク凹部20から脱
出する。
すなわち、第3図に示すように、スラスト力が
設定以上になると、応動対16はスラスト方向へ
移動し、ギヤ側クラツチ板14のケース側クラツ
チ板13に対する押圧力、つまり締結力が上昇
し、摩擦制限状態となる。したがつてデフケース
1とサイドギヤ4とは差動機能が制限されるた
め、車輪の空転を防止でき、悪路での走行も容易
となる。
走行速度が増してストツパ分銅43の遠心力が
ばね36の偏倚力に打ち勝つに十分なだけ路面速
度が増加すればタブ部材35はピン34の回りで
回動して、拡開位置にある錘材28a,28bに
係合しないような外方の位置まで移動する。従つ
て差動装置のロツク手段は大きな路面速度のもと
では作動しないが、比較的大きな速度でのすべり
易い路面に遭遇した場合の車体の安定性を維持す
るのに役立つている。
なお上記一実施例においては、チエツク機構を
複数個設けたが、1個でもよい。チエツク機構は
ボールを用いるものに限らず、ピンの先端を球面
状等にしたものを用いることもできる。またカム
面側に設けることもできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、従来
のような軸方向スキマを設けて、リターンスプリ
ングを設定する必要もなくコンパクトになるとと
もに、敏感な作動が期待できる。また、チエツク
ボールによるスラスト方向の位置決めができると
ともに、従来のリターンスプリングを排除でき、
軸スペース的にもコンパクトにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図はデフアレンシヤル装置全体の縦断面図、第2
図は第1図に直交する方向の縦断面図、第3図は
作用説明図である。 1……デフケース、2……入力歯力(リングギ
ヤ)、3……ドライブピニオン、4,5……出力
歯力(サイドギヤ)、9……ロツク機構、10…
…カム機構、16……応動体、22……スプリン
グ(付勢手段)、23……チエツクボール(係合
体)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドライブピニオンと噛合する入力歯車を備えた
    デフケースと、このデフケース内に差動回転可能
    に支持され上記入力歯車からの回転力をデフケー
    スとの一体的な回転によりそれぞれ出力軸に伝達
    する一対の出力歯車と、上記デフケースと出力歯
    車との相対速度差に起因して働くカム機構により
    応動体を作動させて両者の相対回転を規制するロ
    ツク機構とからなるデフアレンシヤル装置におい
    て、前記応動体とサイドギヤとの間に設けられ、
    両者を相対移動前の状態で係合すると共に両者の
    相対移動によつて係合を離脱する係合体と、この
    係合体を係合方向へ付勢する付勢手段とを設けた
    ことを特徴とするデフアレンシヤル装置。
JP1017984U 1984-01-30 1984-01-30 デフアレンシヤル装置 Granted JPS60123448U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1017984U JPS60123448U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 デフアレンシヤル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1017984U JPS60123448U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 デフアレンシヤル装置

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Publication Number Publication Date
JPS60123448U JPS60123448U (ja) 1985-08-20
JPS6325415Y2 true JPS6325415Y2 (ja) 1988-07-11

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ID=30491121

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JP1017984U Granted JPS60123448U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 デフアレンシヤル装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4610171B2 (ja) * 2003-09-25 2011-01-12 株式会社イケヤフォ−ミュラ デファレンシャル装置

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JPS60123448U (ja) 1985-08-20

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