JPS63252227A - 排熱量個別計測方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、住宅から捨てられている排水の熱量を回収し
、そこから得られた熱を熱源として、住宅内の給湯や暖
房を行うシステムなどで利用するための排熱量個別計測
方法に関するものである。

従来の技術 最近、排熱回収を利用した給湯システムや空調システム
が、いくつかの建物のなかで実際に実現化されている。

しかし、排熱回収システムはホテルなどのように、ある
程度、量や温度の面で安定した排熱回収の見込みの立ち
やすい建物では有効なシステムではあるが、住宅のよう
に回収熱量が各住戸の居住者の恣意により大きく左右さ
れる建物では有効なシステムになりにくい面があった。

だが、集合住宅は年々増加の傾向にあり、風呂排水など
の温排水は、熱量的には豊富であるにもかかわらず、汚
濁水ということもあり無為に捨てられており、その排熱
を回収したり、排熱量を計測することは行われていない
のが現状であった。

発明が解決しようとする問題点 しかし、以上のような量的、温度レベル的に不安定な住
宅の温排水を有効利用するための排熱回収システムをつ
くるためには、毎日ある程度コンスタントに排熱回収熱
量が確保されねばならず、そのためには居住者に、入浴
後の浴槽に残っている温水などを、なるべく早く、熱量
の逃げないうちに、排湯槽に排出してもられねばならな
いという問題点があった。

本発明は、以上のような問題を解決することを目的とす
るもので、各住戸毎に排出した排熱量にみあうインセン
ティブを居住者にあたえることで、ある程度コンスタン
トに排熱回収熱量を確保することを目的とし、そのため
に個別に排熱量を計測することを目的とするものである
。

問題点を解決するための手段 本発明は、集合住宅の各住宅毎に温排水の温度と温排水
が排水管を流れている時間を計測することによるか、ま
たは排水管を流れる温排水の熱量の時間変化を熱量計で
計測することにより、上記目的を達成するものである。

作　　　用 本発明は上記構成により、個別に、住宅からの温排水の
排水熱量を計測するものである。

実施例 以下、図面を参照しながら第１の実施例について説明す
る。第１図は本発明の第１の実施例における排熱量個別
計測方法の使われ方を表す図で、集合住宅の排熱回収シ
ステムに適用した図である。

第１図において、１は住戸内の浴槽、２は住戸内の洗面
ユニット、３は浴槽の排水弁、４は各住戸からの温排水
を回収する排熱回収槽、６は排熱回収槽４と浴槽１およ
び洗面ユニット２をむすぶ排水管、６は住戸毎に排水管
６に設置した温度センサ、７は上下で管径の異なる配管
、８は排熱回収槽４の温排水を熱源として運転する熱回
収ヒートポンプ、９は排熱回収槽内の温排水を熱回収ヒ
ートポンプ８の熱源として循環させるための熱源水ポン
プ、１０は各住戸毎に計測した温排水の温度の時間変化
を熱量として換算し、住戸毎に積算、記憶するためのコ
ンビーータである。

以上のような構成において、浴槽１や洗面ユニット２か
ら排出された温排水は排水管６を通り排熱回収槽４に集
められる。そして、集められた温排水を熱源水ポンプ９
により熱回収ヒートポンプ８の熱源として循環させる。

このようにして、熱回収ヒートポンプ８を運転するよう
なシステムにおいて、排水管６の途中に温度センサ６を
設置し。

オンラインで各住戸からの排水の温度の時間変化を計測
しコンビーータ１ｏに入力する。コンピ−タ１ｏには排
水弁３の位置、温度センサ６の位置、および排水管の管
径を入力しておき、排水の温度の時間変化をリアルタイ
ムで入力することで温排水の熱量を計算し、住戸毎にそ
の積算値を管理する。

各住戸毎に得られる積算値は各住戸に知らせることによ
り熱回収の促進をはかることができる。

たとえば、一定時間、１日、１ケ月等の単位時間毎の排
水熱量を積算し、この積算値を住戸の居住者に通知する
とともに、その回収熱量に応じて電気やガス料金などの
一部を還元するようにすれば、居住者は熱回収に積極的
になるため熱回収が促進される。

つぎに、排熱計測方法の実施例について説明する。

第２図は、第１図の温度計測器設置部分の排水管断面図
である。６は排水管、１２は温排水、６は温度センサで
排水管６に取付けられた温度計測用の熱電対である。

以上のような構成において、排水管６を通って流れる温
排水１２の水温の時間変化を熱電対６で測定する。この
構成によれば、空気と排水の温度の違いにより熱電対６
の温度変化により流れた排水の流量を求めることができ
、同時に温度も計測できるこさから排水総熱量を求める
ことができる。

第３図は本発明の第２の実施例における排熱量個別計測
方法の温度計測器設置部分の排水管断面図である。

第３図において、７は上端より下端の方が管径が狭くな
っている配管であり、１２は排水、８は熱電対である。

この実施例によれば、管径が下にゆくにつれて狭くなっ
ていることより、温排水を一時的にこの部分で止め温排
水で管を満たし、熱電対６の設置位置において排水と空
気が混ざった状態になって正確に排水流量が計ることが
できなくなったりするのを防ぐことができる。

第４図は本発明の第２の実施例における排熱量個別計測
方法の、熱電対６による温度変化測定結果と排熱量の関
係をグラフ化したものである。横軸は時間、縦軸は温度
である。Ａ点は空気の温度、Ｂ点は温排水の温度、０点
は温排水が温度センサ部に到達した時刻、Ｄ点は温排水
が温度センサ部を流れてしまった時刻をあられす。。

第４図の斜線で囲まれた部分は温排水の総排熱量に比例
し、温排水が流れた時間ＣＤおよび空気温度と温排水の
水温Ａ、１１が測定可能であるから排熱量を求めること
ができる。

つぎに本発明の第３の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。

第６図は本発明の第３の実施例における排熱量個別計測
方法の熱量計測部分の配管の断面図である。

第５図において、１３は熱量計、６は熱量計１３の取付
けられている排水管である。

以上のような構成において、排水管５を流れる温排水の
熱量の時間変化を熱量計で直接測定する。

この実施例によれば、住戸毎に温度センサと排水弁の位
置を計測したり、排水管内の温排水と空気の状態を気に
することなく温排水の熱量を計測できる。

つぎに本発明の第４の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。

第６図は本発明の第４の実施例におけろ排熱量個別計測
方法の温度センサ取付は部分を表す断面図である。６は
、温度計測用の熱電対、１６は熱電対６で計測している
温度を外部に伝えるための金属部、１６は金属部１６か
ら外部に信号を伝えるための信号線、１７はＵ字トラッ
プである。熱電対６は０字トラップ１７の排水管内に排
水が満たされ、大量の温排水がさらに管内に流入してき
た時に排水が必ず到達する位置に設置する。この実施例
によれば熱電対６が温排水が浸されている時は必ず熱電
対６より下の部分は温排水により満たされていることに
なるので排水管内の排水と空気の状態を気にすることな
く排熱量の計測をすることができる。

発明の詳細 な説明したように本発明は、排水管内を流れる温排水の
温度を測定しているだけで、温排水の熱量を計測でき、
経済的にも安価であり、保守の面でも難しくない実用的
計測が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による排熱量個別計測方法を実施するた
めの計測系の構成の一実施例を示す概念図、第２図およ
び第３図は各々本発明による排熱量個別計測方法を実施
する計測部の構成を示す断面図、第４図は第３図の構成
における排水管内の温度変化を示すグラフ、第５図およ
び第６図は各々本発明による排熱量個別計測方法を実施
する計測部の構成の他の実施例を示す断面図である。 ３・・・排水弁、４・・・排熱回収槽、５・・・排水管
、６・・・温度センサ、７・・・管径の異なる配管、１
ｏ・・・コンピュータ、１３・・・熱量計、１６・・・
金属部。 特許出願人　工業技術院長　飯　塚　幸　三第１図 ゛４排ｐ口杖槽 第２図　　　第３図 第４図 ＣＤ　　　　　　杯間

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）住戸からの温排水を回収する槽と、住戸毎の温水
   使用設備をむすぶ排水管の間に、温度センサーを設置し
   、温排水が配管を流れている時間と温排水温度を計測し
   て排熱量を計測することを特徴とする排熱量個別計測方
   法。
2. （２）温排水の温度の時間変化を測定することにより、
   温排水が排水管内を通過した時間を計測することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の排熱量個別計測方法
   。
3. （３）温水使用設備の排水弁と温度センサー設置場所の
   高さの差と、排水管径および前記温排水が排水管を通過
   する時間から、温排水の熱量を算出することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の排熱量個別計測方法。
4. （４）排水管の一部を金属にすることにより、排水管に
   穴を開けずに、温度計測結果を外部に引出すことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項の排熱量個別計測方法。