JP3685707B2 - 水道メータシステム - Google Patents

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  • Details Of Flowmeters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水道メータにより検出される水道水使用時間および使用流量に基き、水道水使用場所における使用状態の検出や、多様な課金システム等を構築可能な水道メータ使用方法および水道メータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水道メータとしては電子式のものが知られており、水道管に接続した計量部に設置した流量に応じて回転する羽根車の回転状態を非接触状態で検出し、これに基きマイクロコンピュータ内蔵の電子ユニットにおいて使用流量、使用時間等を算出し、算出結果を液晶表示器に表示するように構成されている。
【0003】
また、一般に、電子式水道メータでの検出結果は、離れた位置に設置されている電子カウンタに電文形式で送信され、当該電子カウンタにおいて水道メータから供給される検出結果に基き各種の積算値の算出や表示が行われるようになっている。さらに、電子カウンタおよび伝送装置を介して、水道メータの検出結果や電子カウンタでの積算値等が、通信回線を介して、管理センタ端末に送信され、当該管理センタ端末が配置されている管理センタにおいて、各水道水使用場所での水道水使用状態の監視や、水道料金の算出等が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、このような水道メータシステムを利用して、水道水使用場所における水道水使用状態をより正確に把握することのできる水道メータ使用方法を提案することにある。
【0005】
また、本発明の課題は、水道水使用場所における水道水使用状態の検出結果に基き、多様な水道料金の課金システムを採用することのできる水道メータ使用方法を提案することにある。
【0006】
さらに、本発明の課題は、水道水使用場所における水道水使用状態の検出結果に基き、節水対策を講じたり、水道水使用場所における人間の異常等を検出することのできる水道メータ使用方法を提案することにある。
【0007】
これに加えて、本発明の課題は、上記の水道メータ使用方法により水道水使用状態を検出する水道メータシステムを提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の水道メータ使用方法は:水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータにより、当該水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを検出し;この使用流量パターンに基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別し、前記の複数の水道水使用器具を、必要度に応じて、少なくとも、必要度の高い第1の群と、必要度の低い第2の群とに分類しておき、識別された前記水道水使用器具が前記第2の群に属するものである場合には、一定の条件の下で、前記水道管を介して供給される流量を低減することを特徴としている。
【0009】
例えば、水道水供給側の渇水状態の場合には、生活上の必要度の低い植木、芝等への散水のために供給される水道水の流量を絞れば、節水上有効である。
【0010】
本発明において、前記使用流量パターンを検出する際には、水道水の水圧レベルを示す水圧パターンも検出し、該水圧パターンおよび前記使用流量パターンに基づいて、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別することが好ましい。使用流量パターンは、水圧レベルによって変動することから、水圧パターンを考慮すれば、実際に使用されている水道水使用器具を正確に識別できる。
【0011】
次に、本発明の水道メータ使用方法は、水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータにより、当該水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを検出する際に、水道水の水圧レベルを示す水圧パターンも検出し、該水圧パターンおよび前記使用流量パターンに基づいて、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別することを特徴としている。
【0012】
使用器具を特定することができると、当該水道水使用器具と、検出された使用流量パターンとに基き、水道水の最小流量が一定またはその増加率が一定であることを示す使用流量パターンが検出された場合には漏水が発生しているものと判断することができる。
【0013】
また、漏水が発生していると判別された場合には、前記水道管を閉鎖することが望ましい。
【0014】
次に、前記水道水使用器具の識別結果に基き、水道水使用器具毎の水道水使用量を積算し、水道水使用器具毎に水道料金を算出することができる。
【0015】
また、前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の水道水使用パターンを求めておけば、当該水道水使用パターンと、前記水道メータによる水道水の使用時間および使用流量とに基き、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したか否かを判別することができる。
【0016】
ここで、前記特定の水道水使用器具は、水洗トイレ、風呂等である。
【0017】
次に、前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の使用状況を求め、当該水道水使用器具が所定期間以上にわたって不使用の場合には、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したものと判断することができる。
【0018】
次に、本発明は上記の水道メータ使用方法を利用した水道メータシステムに関するものである。すなわち、本発明は、水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータを備え、当該水道メータにより当該水道水使用場所における水道水の使用時間および使用流量を算出する水道メータシステムにおいて、前記水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを記憶保持している使用流量パターン記憶部と、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具情報が記憶保持されている使用器具情報記憶部と、前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、並びに、前記使用器具情報に基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察する使用器具識別部と、前記水道管の流量を制御する流量制御弁と、この流量制御弁を駆動制御する弁制御部とを有し、前記使用器具情報記憶部には、複数の水道水使用器具が、必要度に応じて、少なくとも、必要度の高い第1の群と、必要度の低い第2の群とに分類された状態で記憶保持されており、推察された前記水道水使用器具が前記第2の群に属するものである場合には、前記弁制御部は、一定の条件の下で、前記流量制御弁を駆動して、前記水道管を介して供給される流量を低減することを特徴としている。
【0019】
ここで、前記一定の条件は、例えば、水道水供給側が渇水状態の場合等である。
【0020】
本発明では、さらに、前記水道メータでの水道水の水圧レベルを検出する水圧検出手段と、該水圧検出手段で求めた水圧パターンを記憶しておく水圧パターン記憶部とを設け、前記使用器具識別部は、前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、前記使用器具情報、並びに前記水圧パターンに基き、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察するように構成することが好ましい。このように構成すると、水圧レベルによって使用流量パターンが変動しても、実際に使用されている水道水使用器具を正確に識別できる。
【0021】
次に、本発明は、水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータを備え、当該水道メータにより当該水道水使用場所における水道水の使用時間および使用流量を算出する水道メータシステムにおいて、前記水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを記憶保持している使用流量パターン記憶部と、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具情報が記憶保持されている使用器具情報記憶部と、前記水道メータでの水道水の水圧レベルを検出する水圧検出手段と、該水圧検出手段で求めた水圧パターンを記憶しておく水圧パターン記憶部と、前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、前記使用器具情報、並びに前記水圧パターンに基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察する使用器具識別部とを有することを特徴とする。このように構成すると、水圧レベルによって使用流量パターンが変動しても、実際に使用されている水道水使用器具を正確に識別できる。
【0022】
ここで、識別された前記水道水使用器具と、検出された水道水の使用時間および使用流量とに基き、検出される水道水の最小流量が一定またはその増加率が一定の場合には漏水が発生しているものと判断する漏水判別部を有していることが望ましい。
【0023】
また、水道管を開閉可能な制御弁と、漏水が発生していると判別された場合に、前記制御弁を駆動して前記水道管を閉鎖させる弁制御部とを有していることが望ましい。
【0024】
次に、前記水道水使用器具の識別結果に基き、水道水使用器具毎の水道水使用量を積算する使用器具別積算部と、各水道水使用器具の水道水使用料単価を記憶した料金記憶部と、前記使用器具別積算部による積算値および前記料金記憶部の記憶内容に基き、水道水使用器具毎に水道料金を算出する料金算出部とを有していることが望ましい。
【0025】
また、前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の水道水使用パターンを記憶保持している水道水使用パターン記憶部と;当該水道水使用パターン、並びに、前記水道メータにより検出される水道水の使用時間および使用流量に基き、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したか否かを判別する異常判別部とを有していることが望ましい。前記特定の水道水使用器具としては、水洗トイレ、風呂等を挙げることができる。
【0026】
この代わりに、前記使用器具識別部および前記水道メータの検出結果に基き、前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具が所定期間以上にわたって不使用の場合には、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したものと判断する異常判別部を有する構成を採用することもできる。
【0027】
上記構成の水道メータシステムにおいて、更に、前記使用器具識別部での推察結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を表示する電子カウンタを備えた構成とすることもできる。
【0028】
また、管理センタ端末と、前記使用器具識別部での推察結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を通信回線を介して前記管理センタ端末に送信する送信部とを備えた構成とすることもできる。
【0029】
さらには、管理センタ端末と、前記使用器具識別部での識別結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を表示する電子カウンタと、前記使用器具識別部での推察結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を通信回線を介して前記電子カウンタに送信する送信部とを有しており、前記電子カウンタを介して、前記各部での推察結果、検出結果、および判別結果を通信回線を介して前記管理センタ端末に送信するシステム構成とすることもできる。
【0030】
ここで、前記電子カウンタに、前記の各部を内蔵した構成とすることができる。
【0031】
次に、インターネットを利用して、前記管理センタ端末に前記各部での推察結果、検出結果、および判別結果を供給してもよい。
【0032】
また、前記各部での推察結果、検出結果、および判別結果をインターネット経由で閲覧可能な閲覧サイトを運営しているインターネットサーバを備えたシステム構成とすることもできる。
【0033】
さらには、インターネット通信機能を備えたパーソナルコンピュータ等のインターネット接続端末から、インターネット経由で、前記料金およびパターンの設定を変更可能なシステム構成とすることもできる。
【0034】
同様に、前記電子カウンタあるいは前記管理センタ端末から前記料金およびパターンの設定が変更可能なシステム構成とすることもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用した電子式水道メータシステムの実施例を説明する。
【0036】
[第1の実施例]
本例の電子式水道メータシステムは、一般的な水道水使用流量および使用時間の算出、その積算機能に加えて、水道水使用場所における水道水使用器具の識別(推察)機能と、多様な水道料金算出機能と、渇水時における節水機能と、水道水使用場所における人間の異常を検出する健康管理機能とを備えている。
【0037】
図1は、かかる電子式水道メータシステムの全体構成図であり、当該電子式水道メータシステム1は、複数の水道水使用場所2(2(1)、2(2)、2(3)・・・)、例えば、一般住宅、会社、工場等のそれぞれに設けた水道水使用側システム3と、各水道水使用側システム3をインターネット4を介して集中管理している管理センタ側システム5とを有している。
【0038】
水道水使用側システム3は、水道水使用場所2に敷設した水道管6と、この水道管6に取り付けた電子式水道メータ7と、これよりも上流側の水道管部分に取り付けた流量制御弁8を備えている。さらに、水道メータ7から離れた位置に設置された電子カウンタ9を備え、この電子カウンタ9と水道メータ7は通信回線10を介して接続されている。
【0039】
電子カウンタ9は流量制御弁8を制御すると共に、通信回線11を介して伝送装置12に接続され、当該伝送装置12がインターネット4を介して管理センタ側システム5に接続されている。水道水使用場所2(1)には、例えば、水道水使用器具として、風呂A、水洗トイレB、および通常の水道蛇口C等が接続されている。
【0040】
一方、管理センタ側システム5は、パーソナルコンピュータ、入出力装置等の各種周辺機器から構成される管理センタ端末15と、各水道水使用場所2での水道水使用状態等が記憶保持されているデータベース16と、インターネット上に各種情報の閲覧サイトを運営しているインターネットサーバ17とを備えている。
【0041】
なお、閲覧サイトには、インターネット通信機能を備えたパーソナルコンピュータ等のインターネット端末19からアクセス可能となっている。
【0042】
次に、図2は、水道水使用場所2に設置されている水道水使用側システム3における水道メータ7および電子カウンタ9の機能ブロック図である。この図を参照して説明すると、電子式水道メータ7は、水道管6内に形成した計量室に配置した羽根車21を備え、この羽根車21が水道管6の水量に応じて回転する。羽根車21が回転すると、そこに取り付けられている永久磁石22によって回転磁界が発生し、これが磁気抵抗素子等の磁気検出素子23によって検出され、ここからの検出信号に基き、回転検出回路24において回転状態が検出され、これに基き、積算回路25において水道水使用流量、使用時間等が演算される。算出された水道水使用流量情報および水道水使用時間情報は、データ出力回路26から通信回線10を介して電子カウンタ9に供給される。
【0043】
本例の電子式水道メータシステム1では、電子カウンタ9が、水道水使用場所における水道水使用器具の識別(推察)機能と、多様な水道料金算出機能と、渇水時における節水機能と、水道水使用場所における人間の異常を検出する健康管理機能とを備えている。
【0044】
(水道使用器具の識別機能)
まず、水道水使用器具の識別機能について説明する。本例の電子カウンタ9は、使用流量パターン記憶部31と、水道水使用場所2に設置されている使用器具A、B、Cに関する情報を記憶した使用器具情報記憶部32と、使用器具識別部33とを備えている。使用器具識別部33における使用器具識別方法としては次の解析パターンが考えられる。
【0045】
(1)使用流量、使用時間が判明している場合風呂、水洗トイレ、自動洗濯機等の水道水使用器具は、一回に使用する使用流量、使用時間が明確である。従って、これらの器具が単独で使用された場合は勿論のこと、複数同時に使用された場合においても、いずれの器具が使用されているのかを識別することは可能である。すなわち、使用流量パターン記憶部31に、各器具の使用流量および使用時間を含む使用流量パターンを各器具毎に記憶保持しておけば、水道メータ7からの水道水使用情報に基き、使用器具を特定できる。
【0046】
例えば、図4に示すように、水洗トイレを使用する場合における使用流量パターンは毎回ほぼ同一のパターンになる。同様に、図5に示すように、風呂使用時の場合も、一定時間の間は一定流量が使用されるので、毎回ほぼ同一のパターンになる。よって、これらの流量パターンを器具と対応付けした形態で記憶保持しておけば、検出された使用流量に基き、使用器具を識別可能である。
【0047】
(2)手動の蛇口等のように、使用流量、使用時間が明確でない場合手動の蛇口(炊事用、洗車用等)の場合は、使用流量と使用時間が任意となる。この場合の解析方法の一つとしては、グラフ理論を用いた方法、例えばニューラルネットを用いた方法がある。
【0048】
この場合、様々な水道水使用器具(蛇口、風呂、水洗トイレ等)について、主要な入力因子である水の使用量と使用時間を測定し、これを使用器具を出力因子としたデータファイル(教師データ)を作成する。作成した教師データについて、ニューラルネットを作成し、ニューラルネットのパラメータを変化(学習)させながら誤差を計算し、もっとも誤差の少ないパラメータを学習結果としてニューラルネットワークに適用する。学習結果を適用したニューラルネットワークに、実際の水道水使用量と使用時間を入力因子として適用することにより、使用中の器具が出力因子として出力され、これにより、使用器具を推察(識別)できる。
【0049】
なお、ニューラルネットを用いれば、上記の(1)の場合も含めて包括的に使用器具を特定できる。
【0050】
(3)流量変化、使用時間帯に特徴のある器具の場合各水道水使用器具には、各々の使用流量パターンに特性がある。すなわち、使用開始時の流量の立ち上がり特性、使用停止時の流量の立ち下がり特性、立ち上がりから立ち下がりまでの間の中間部分の特性が、使用器具毎に異なっている。従って、各器具を同時に使用していても、これらの特性要因に基き使用器具を特定可能である。
【0051】
例えば、人間が手で蛇口を回す場合には、図3の実線で示すように、蛇口を回す速度に限界があり、流量が急激に立ち上がることはなく、また、立ち上がり曲線が段状になる。これに対して洗濯機等のような自動開栓の場合には、図3において点線で示すように、立ち上がりが急峻となる。
【0052】
また、水洗トイレの場合には、図4に示すように、流量の増加は急激であるが、それに比べて流量の減少は緩やかとなる。さらに、風呂の場合には、図5に示すように、立ち上がり、および立ち下がりが共に急峻であり、その中間においては流量変化が殆どなく一定となる。
【0053】
本例では、水道メータ7で算出された使用流量および使用時間に基き、水道水使用場所2における使用流量パターンを求め、これを、使用流量パターン記憶部31に保持されている各器具毎の使用流量パターンと比較する等の操作を行なって、使用器具情報記憶部32に保持されている水道水使用場所2に設置されている水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別している。
【0054】
(水道料金算出機能)
次に、本例の電子カウンタ9における水道料金算出機能を説明する。本例の電子カウンタ9は流量積算部34を備えており、この流量積算部34は、使用されている水道水使用器具の識別結果に基き水道水使用器具毎の水道水使用量を積算する使用器具別積算部35と、時間帯別の水道水使用量、例えば夜間使用量を積算する時間帯別使用量積算部36と、流量帯別の水道水使用量、例えば、一定流量を超えた場合における超過流量を積算する流量帯別使用量積算部37を備えている。
【0055】
また、水道水使用料金を記憶した料金記憶部40を備えており、この料金記憶部40には、各水道水使用器具毎の水道水使用料単価を記憶した使用器具別料金記憶部41と、時間帯別の水道水使用料単価を記憶した時間帯別使用料金記憶部42と、流量帯別の水道水使用料単価を記憶した流量帯別使用料金記憶部43が含まれている。
【0056】
さらに、料金算出部50を備えており、この料金算出部50では、積算部34における積算値と、料金記憶部40に記憶されている水道水使用量単価とに基き、使用器具別料金、時間帯別料金、および流量帯別料金を算出し、これらを合計して、各水道水使用場所2における水道水使用料を算出する。
【0057】
使用器具別料金を算出する場合には、例えば、新製品である対象の水道水使用器具による水道水使用料を安く設定しておけば、当該器具の販売が促進されることを期待できる。また、水道水使用量が少ない深夜における水道水使用料金を安くしておけば、一日当りの水道水使用量の変動を抑制する効果を期待できる。さらに、超過流量について高額な水道水使用料を設定しておけば、例えば、夏場の渇水時等には節水効果を期待できる。
【0058】
図6には節水効果を期待できる水道水使用料の課金方法を示してある。図においては横軸に時間をとり、縦軸に流速をとってある。大流量の水を使用する場合としては、風呂使用時、洗車時、散水時が考えられる。これらのうち、風呂は他に比べて必需であるので、水道水使用料を安くし、他の散水、洗車の場合の使用料を高くしておく。
【0059】
図において流速aで時間bだけ洗車のための水が使用され、流速dで時間eだけ風呂用の水が使用され、流速gで時間hだけ散水が行われた場合、洗車用の使用量c(=a×b)、および散水用の使用料i(=g×h)については単価を高くしておき、風呂用の使用料f(=d×e)については単価を安くしておく。さらには、1日1回分だけの風呂水使用料についてのみ単価を安くしておいてもよい。なお、風呂が使用されているか否かは、前述のように、流速および時間、または使用量で判別でき、また、流速の立ち上がり、立ち下がりのパターンによっても判別できる。このような料金体系にすれば、節水効果を期待できる。
【0060】
また、図7にも節水に有利な水道水使用料の課金方法を示してある。図示の例は、クーリングタワー料金を節水目的で、外気温に基づき割り増しするものである。すなわち、外気温が低い場合には水道料金単価を高く設定し、外気温が高くなるのに伴って単価を低くするように設定する。この場合には、温度センサを付加する必要がある。
【0061】
このように、外気温が低い場合にはクーリングタワーの水使用料を高くしておけば、外気温の高い必要時のみクーラが使用されることになるので、節水効果を期待できる。
【0062】
(渇水時等における節水機能)
次に、本例の電子カウンタ9は、漏水判別部60を備えており、使用されている器具と、検出された水道水の使用時間および使用流量とに基き、漏水の有無を判別している。または、検出された水道水の使用流量および使用時間に基き、水道水使用場所2における使用流量パターンを求め、これを、使用流量パターン記憶部31に保持されている各器具毎の使用流量パターンと比較する等の操作を行なって、使用器具情報記憶部32に保持されている水道水使用場所2に設置されている水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別し、識別された水道水使用器具と、検出された水道水の使用流量パターンとに基き、漏水の有無を判別している。漏水の有無については、検出される水道水の最小流量が一定の場合、または、その増加率が一定の場合に、漏水が発生しているものと判断することができる。また、漏水量は、使用器具の判別結果に基づき、一定期間の間における水の総使用量から、使用器具による使用量を引いた値として求めることができる。あるいは、漏水であると判断される最小流量に時間を掛けた値として求めることができる。
【0063】
漏水状態が検出された場合には、漏水判別部60はその旨を弁制御部61に通報する。弁制御部61は、当該通報を受け取ると、流量制御弁8に制御信号を出力して、当該流量制御弁8を遮断する。これと同時に、通信部70を介して、漏水が検出された旨および弁を遮断した旨の緊急通報を、伝送装置12に送出する。伝送装置12は当該緊急通報をインターネット4を介して管理センタ端末15に送信する。
【0064】
また、本例では、使用器具情報記憶部32には、複数の水道水使用器具が、必要度に応じて、少なくとも、必要度の高い第1の群と、必要度の低い第2の群とに分類された状態で記憶保持されている。例えば、芝等への散水器具については生活必要度が低いので第2の群に分類されている。弁制御部61は、水道水供給源側が渇水状態等に陥っている場合や、水不足で節水の必要のある場合には、その旨の条件設定がなされるように構成されている。このような条件設定がなされている状態において、識別された使用器具が第2の群に属する器具である場合には、節水のために、当該弁制御部61は、流量制御弁8を所定量だけ絞り、流量を少なくする。この結果、散水器等による使用流量を低減できるので、節水効果を上げることができる。
【0065】
(健康管理機能)
次に、電子カウンタ9には、水道水使用場所2における人間が使用する特定の水道水使用器具の水道水使用パターンを記憶保持している水道水使用パターン記憶部80と、この記憶部の内容と実際の水道水の使用パターンとに基き、水道水使用場所における人間の異常を検出する異常判別部81とが備わっている。
【0066】
例えば、水洗トイレの水道水使用パターンが記憶保持されており、1日の間において1回も水洗トイレの使用が検出されない場合等には、当該水道水使用場所にいる人間に異常が発生したものとして、異常判別部81では緊急通報信号を発生する。この緊急通報信号は、通信部70、および伝送装置12を介して、管理センタ端末15に送信される。
【0067】
このように水道水使用場所、例えば、一人暮らしの老人宅等において水道水使用状態に基き、老人の健康状態を把握でき、また、異常発生時には、迅速に対応することが可能になる。
【0068】
(管理センタ側システム)
次に、本例の水道メータシステム1の管理センタ側システム5では、前述のように、インターネットサーバ17が備わっており、インターネット上において閲覧サイトを運営している。この閲覧サイトに対しては、予めアクセス権が付与されたもののみがアクセス可能となっている。例えば、水道水使用場所2に住んでいる人に対して予めアクセス権が付与されている。水道水使用場所2に住んでいる人が当該閲覧サイトにアクセスして、予め付与されているパスワードを入力すると、当該水道水使用場所における水道水使用料金、水道水使用状況等を閲覧することができる。従って、インターネット端末19から時間および場所に制約されることなく、これらを確認できるので便利である。
【0069】
また、本例では、電子カウンタ9に取り付けた入力部90から料金およびパターンの設定、変更を行なうことができる。すなわち、使用流量パターン記憶部31、使用パターン記憶部80、使用器具情報記憶部32、および料金記憶部40の内容の設定、変更、更新が可能となっている。さらには、管理センタ端末15の側からも、インターネット経由で、これらを設定、変更、更新可能となっている。
【0070】
[第2の実施例]
図8、図9、図10を参照して、水道使用器具の識別機能を改良した例を説明する。
【0071】
図8は、本例で用いた水道メータの流量検出部の断面図である。図9は、本例の水道水使用側システムにおける水道メータおよび電子カウンタの機能ブロック図である。図10(A)、(B)はそれぞれ、本例において、水道水使用器具として水洗トイレを使用したことをより高い精度で識別する原理を説明するための説明図である。なお、本例は、第1の実施例と基本的な構成が一致し、水道水使用器具の識別機能に係る構成のみが相違するので、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0072】
図8に示す電子式水道メータ7は、メータケース72と、ここに取り付けられた電子ユニット73と、電子ユニット73をメータケース2に固定している固定用環状部材74とから構成されている。
【0073】
メータケース72は、ほぼ円形断面をした流量計測用の通水路721を備え、この通水路721には流量計測用の羽根車722が流水方向に直交する回転軸723を中心として回転自在の状態で配置されている。通水路721の入口724から出口725に向かって流れる水量に応じて羽根車722が回転する。この羽根車722が配置されているメータケース72の部分からは、流水方向に直交する方向に、電子ユニット収納用円筒部726が延びている。
【0074】
電子ユニット73は、ケース本体75およびケース蓋76からなる円筒状のユニットケース731と、ここに内蔵された電子回路部732、液晶表示器735等から構成されている。電子回路部732は、磁気センサ733を備えており、この磁気センサ733は、ユニットケース731の底面に配置され、ユニットケース731の底板部分751を介して、羽根車722の先端部に内蔵されている一対の永久磁石734、734に対峙している。羽根車722と共に永久磁石734、734が回転して回転磁界を発生させ、この回転磁界が磁気センサ733によって検出される。
【0075】
また、本例では、ケース本体75において中央部分が上方に突出している円盤状の底板部分751のうち、中央で突出している部分の側方に形成されている平坦部分に圧力センサからなる水圧検出器55(水圧検出手段)が取付けられ、この水圧検出器55は、水道メータ1に流入してくる水道水の水圧を検出する。なお、水圧検出器55としては、点線55′で示す歪みセンサを用いてもよい。
【0076】
このように構成した水道メータ7を用いた水道水使用側システムにおいて、水圧検出器55で検出された水道水の水圧変化は、図9に示すように、A/D変換器27によってデジタル信号化された後、データ出力回路26から電子カウンタ9の方に出力される。
【0077】
電子カウンタ9では、第1の実施例で説明したように、使用流量パターン記憶部31と、水道水使用場所2に設置されている使用器具A、B、Cに関する情報を記憶した使用器具情報記憶部32と、使用器具識別部33などが構成されている。また、本例では、電子カウンタ9には、水圧検出器55での検出結果を水圧パターンとして記憶しておく水圧パターン記憶部33が構成されている。
【0078】
この電子カウンタ9のその他の構成、および電子カウンタ9での基本的な動作は、第1の実施例で説明した通りであるので、ここでの説明は省略するが、例えば、ある水圧下で水洗トイレを使用した場合、図10(a)に示す使用流量パターンが毎回、得られ、この使用流量パターンに基づいて、実際に使用されている水道水使用器具を識別できる。但し、使用流量を検出した時点で水圧が低下しているときには、使用流量パターンは、図10(b)に示すように、図10(a)に示す使用流量パターンに比較して、時間軸が延び、かつ、流量レベルが低下したパターンとなり、いずれの機器が使用されたかを正確に識別できなくなる。
【0079】
しかるに本例では、水道メータ7の方には水圧検出器55が配置されている一方、電子カウンタ9には、水圧検出器55で検出した水圧レベルの時間的変化を水圧パターンとして記憶しておく水圧パターン記憶部33が構成されているため、使用器具識別部33は、使用流量パターン記憶部31に記憶されている使用流量パターンに基づいて使用器具を識別する際、水圧パターン記憶部33に記憶されている水圧パターンを参酌して、水圧レベルの高低に対応する補正を使用流量パターンに施して、使用器具を識別する。
【0080】
使用流量パターンにおいて、例えば、流量の立ち上がり期間T1、流量が略一定となる期間T2、および流量の立ち下がり期間T3における水圧を参酌して、その高低に対応する補正を使用流量パターンに施して、使用器具を識別する。より具体的には、水洗トイレを使用したときに水圧が低ければ、図10(b)に示すような流量パターンが得られるが、この場合には、流量の立ち上がり期間T1、流量が略一定となる期間T2、および流量の立ち下がり期間T3の各々の期間において、時間軸を圧縮するとともに、流量レベルを引き上げる補正を行って、図10(b)に示す使用流量パターンを図10(a)に示す使用流量パターンに補正し、この補正後の使用流量パターンに基づいて、実際に使用されている使用器具の識別を行う。それ故、使用器具識別部33は、水圧変化があっても、実際に使用されている使用器具を正確に識別することができる。
【0081】
(その他の実施の形態)
上記の例では、電子カウンタ9に使用器具の識別部、料金の記憶部等を配置しているが、これらの各部分を、電子式水道メータ7の側に配置することも可能である。また、伝送装置12に内蔵することも可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、電子式水道メータを利用して、水道水使用場所における水道水使用器具の識別を行なうようにしている。従って、識別結果に基き、多様な水道料金の課金システムを採用することができる。また、漏水時や渇水時等において効果的な節水対策を講ずることができる。さらには、水道水使用場所における人間に異常が発生したか否かなどの健康管理も行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した第1の実施例に係る水道メータシステムの概略システム構成図である。
【図2】 図1における水道メータおよび電子カウンタの概略機能ブロック図である。
【図3】 蛇口使用時の流量パターン例を示すグラフである。
【図4】 水洗トイレ使用時の流量パターン例を示すグラフである。
【図5】 風呂使用時の流量パターン例を示すグラフである。
【図6】 使用器具に応じた水道料金設定例を説明するためのグラフである。
【図7】 水道料金設定の別の例を示すグラフである。
【図8】 本発明を適用した第2の実施例に係る水道メータシステムに用いた水道メータの構成例を示す断面図である。
【図9】 図8における水道メータおよび電子カウンタの概略機能ブロック図である。
【図10】 水圧変化に伴なって、水洗トイレ使用時の流量パターンが変化することを説明するグラフである。
【符号の説明】
1 水道メータシステム
2 水道水使用場所
3 水道水使用側システム
4 インターネット
5 管理センタ側システム
6 水道管
7 電子式水道メータ
8 流量制御弁
9 電子カウンタ
10、11 通信回線
12 伝送装置
15 管理センタ端末
16 データベース
17 インターネットサーバ
19 インターネット端末
30 水圧パターン記憶部
31 使用流量パターン記憶部
32 使用器具情報記憶部
33 使用器具識別部
34 積算部
35 使用器具別積算部
36 時間帯別積算部
37 流量帯別積算部
40 料金記憶部
41 使用器具別料金記憶部
42 時間帯別料金記憶部
43 流量帯別料金記憶部
50 料金算出部
55 水圧検出器
60 漏水判別部
61 弁制御部
70 通信部
80 特定器具の使用パターン記憶部
90 入力部
100 表示部

Claims (28)

  1. 水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータにより、当該水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを求め、当該使用流量パターンに基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別し、
    前記の複数の水道水使用器具を、必要度に応じて、少なくとも、必要度の高い第1の群と、必要度の低い第2の群とに分類しておき、識別された前記水道水使用器具が前記第2の群に属するものである場合には、一定の条件の下で、前記水道管を介して供給される流量を低減することを特徴とする水道メータ使用方法。
  2. 請求項1において、
    前記一定の条件には、水道水供給側の渇水状態が含まれることを特徴とする水道メータ使用方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記使用流量パターンを検出する際には、水道水の水圧レベルを示す水圧パターンも検出し、該水圧パターンおよび前記使用流量パターンに基づいて、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別することを特徴とする水道メータ使用方法。
  4. 水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータにより、当該水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを検出する際に、水道水の水圧レベルを示す水圧パターンも検出し、
    該水圧パターンおよび前記使用流量パターンに基づいて、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を識別することを特徴とする水道メータ使用方法。
  5. 請求項4において、
    識別された前記水道水使用器具と、検出された水道水の使用流量パターンとに基き、水道水の最小流量が一定またはその増加率が一定であることを示す使用流量パターンが検出された場合には漏水が発生しているものと判断することを特徴とする水道メータ使用方法。
  6. 請求項5において、
    漏水が発生していると判別された場合には、前記水道管を閉鎖することを特徴とする水道メータ使用方法。
  7. 請求項4において、
    前記水道水使用器具の識別結果に基き、水道水使用器具毎の水道水使用量を積算し、水道水使用器具毎に水道料金を算出することを特徴とする水道メータ使用方法。
  8. 請求項4において、
    前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の水道水使用パターンを求め、当該水道水使用パターンと、前記水道メータにより検出された水道水の使用流量パターンとに基き、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したか否かを判別することを特徴とする水道メータ使用方法。
  9. 請求項8において、
    前記特定の水道水使用器具には水洗トイレおよび風呂が含まれることを特徴とする水道メータ使用方法。
  10. 請求項4において、
    前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の使用状況を求め、当該水道水使用器具が所定期間以上にわたって不使用の場合には、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したものと判断することを特徴とする水道メータ使用方法。
  11. 水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータを備え、当該水道メータにより当該水道水使用場所における水道水の使用時間および使用流量を算出する水道メータシステムにおいて、
    前記水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを記憶保持している使用流量パターン記憶部と、
    前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具情報が記憶保持されている使用器具情報記憶部と、
    前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、並びに、前記使用器具情報に基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察する使用器具識別部と、
    前記水道管の流量を制御する流量制御弁と、
    この流量制御弁を駆動制御する弁制御部とを有し
    前記使用器具情報記憶部には、複数の水道水使用器具が、必要度に応じて、少なくとも、必要度の高い第1の群と、必要度の低い第2の群とに分類された状態で記憶保持されており、推察された前記水道水使用器具が前記第2の群に属するものである場合には、前記弁制御部は、一定の条件の下で、前記流量制御弁を駆動して、前記水道管を介して供給される流量を低減することを特徴とする水道メータシステム。
  12. 請求項11において、
    前記一定の条件には、水道水供給側の渇水状態が含まれることを特徴とする水道メータシステム。
  13. 請求項11または12において、
    前記水道メータでの水道水の水圧レベルを検出する水圧検出手段と、該水圧検出手段で求めた水圧パターンを記憶しておく水圧パターン記憶部とを有し、
    前記使用器具識別部は、前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、前記使用器具情報、並びに前記水圧パターンに基き、前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察することを特徴とする水道メータシステム。
  14. 水道水使用場所に水道水を供給する水道管に取り付けた水道メータを備え、当該水道メータにより当該水道水使用場所における水道水の使用時間および使用流量を算出する水道メータシステムにおいて、
    前記水道水使用場所における水道水の使用流量パターンを記憶保持している使用流量パターン記憶部と、
    前記水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具情報が記憶保持されている使用器具情報記憶部と、
    前記水道メータでの水道水の水圧レベルを検出する水圧検出手段と、
    該水圧検出手段で求めた水圧パターンを記憶しておく水圧パターン記憶部と、
    前記水道メータによって検出された使用時間および使用流量、前記使用流量パターン、前記使用器具情報、並びに前記水圧パターンに基き、当該水道水使用場所に設置されている複数の水道水使用器具の中から、実際に使用されている水道水使用器具を推察する使用器具識別部とを有することを特徴とする水道メータシステム。
  15. 請求項14において、
    識別された前記水道水使用器具と、検出された水道水の使用時間および使用流量とに基き、検出される水道水の最小流量が一定またはその増加率が一定の場合には漏水が発生しているものと判断する漏水判別部を有していることを特徴とする水道メータシステム。
  16. 請求項15において、
    前記水道管を開閉可能な制御弁と、漏水が発生していると判別された場合に、前記制御弁を駆動して前記水道管を閉鎖させる弁制御部とを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  17. 請求項14において、
    前記水道水使用器具の識別結果に基き、水道水使用器具毎の水道水使用量を積算する使用器具別積算部と、各水道水使用器具の水道水使用料単価を記憶した料金記憶部と、前記使用器具別積算部による積算値および前記料金記憶部の記憶内容に基き、水道水使用器具毎に水道料金を算出する料金算出部とを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  18. 請求項14において、
    前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具の水道水使用パターンを記憶保持している水道水使用パターン記憶部と、当該水道水使用パターン、並びに、前記水道メータにより検出される水道水の使用時間および使用流量に基き、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したか否かを判別する異常判別部とを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  19. 請求項18において、
    前記特定の水道水使用器具には水洗トイレおよび風呂が含まれることを特徴とする水道メータシステム。
  20. 請求項14において、
    前記使用器具識別部および前記水道メータの検出結果に基き、前記水道水使用場所における人間が使用する特定の水道水使用器具が所定期間以上にわたって不使用の場合には、当該水道水使用場所における人間に異常が発生したものと判断する異常判別部を有していることを特徴とする水道メータシステム。
  21. 請求項11ないし20のうちのいずれかの項において、
    前記使用器具識別部での識別結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を表示する電子カウンタを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  22. 請求項11ないし20のうちのいずれかの項において、
    管理センタ端末と、前記使用器具識別部での推察結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を通信回線を介して前記管理センタ端末に送信する送信部とを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  23. 請求項11ないし20のうちのいずれかの項において、
    管理センタ端末と、前記使用器具識別部での識別結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を表示する電子カウンタと、前記使用器具識別部での識別結果、前記漏水判別部、料金算出部、異常判別部および積算部での結果を通信回線を介して前記電子カウンタに送信する送信部とを有しており、
    前記電子カウンタを介して、前記各部での識別結果、検出結果、および判別結果が通信回線を介して前記管理センタ端末に送信されることを特徴とする水道メータシステム。
  24. 請求項23において、
    前記電子カウンタは、前記の使用器具識別部、前記漏水判別部および水道水使用パターン記憶部を備えていることを特徴とする水道メータシステム。
  25. 請求項22または23において、
    前記管理センタ端末にはインターネット経由で前記各部での識別結果、および判別結果が供給されることを特徴とする水道メータシステム。
  26. 請求項25において、
    前記各部での識別結果、および判別結果をインターネット経由で閲覧可能な閲覧サイトを運営しているインターネットサーバを有していることを特徴とする水道メータシステム。
  27. 請求項22または23において、
    インターネット接続端末から、インターネット経由で、前記料金およびパターンの設定が変更可能であることを特徴とする水道メータシステム。
  28. 請求項22または23において、
    前記電子カウンタあるいは前記管理センタ端末から前記料金およびパターンの設定が変更可能であることを特徴とする水道メータシステム。
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