JPS63246097A - スピ−カ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スピーカ装置、特に音を放射させるダクトま
たは音道を有するスピーカ装置に関するものである。

従来の技術 近年においては、小形あるいは薄形で高忠実度再生が可
能なスピーカ装置が省スペースが図れると言う点から強
く望まれている。この要求に対して、キャビネットにダ
クトを設け、ダクト中の空気の質量と振動板重量とキャ
ビネット容積とで決まるキャビネットのステイフネスの
共振周波数において、ダクトから放射される音と振動板
から放射される音とが同相になるようにした位相反転形
や、同一キャビネットに後面開放部と密閉部とを設けた
。開放密閉併用形のスピーカ装置が用いられている。

ところで、これらの方式には密閉形に比べて否が多いと
言う欠点があった。以下第５図により上述のような従来
のスピーカ装置について説明する。

第５図は従来のスピーカ装置の一部省略断面図を示し、
２１は振動板、２２はキャビネットであり、振動板２１
はエツジ２３を介してキャビネット２２にとりつけられ
ている。説明を簡単にするために駆動系やフレームにつ
いては図示していない、振動板２１の外周部２１ａの背
面部分は、振動板２１の中間と中板２４との間に接続さ
れた内エツジ２５により密閉キャビネット構造となって
おり、振動板２１の中央部２１ｂの背面部分は、中板２
４、内エツジ２５およびダクト２６によって上記密閉部
分から仕切られ、後面開放キャビネット構造となってい
る。したがって振動板２１の中央部２１ｂの背面に放射
された音は振動板２１の中央部２１ｂと中板２４との間
のすき間２７からダクト２６およびキャビネット背面２
２ａと壁２９とのすき間２８を通って放射される。

゛この方式によるスピーカは大面積の振動板２１を用い
ているため小さな振幅で大きな音響出力を得られると言
う利点がある。ま入、振動板２１の外周部２１ａの背面
を密閉構造にしているため大面積の振動板２１を用いて
いながら比較的小さなキャビネット容積で最低共振周波
数を下げることができ低減再生に有利である。さらに、
振幅がちいさくて済むための低歪化にも有利である。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、すき間２７の空
気は振動板２１の振動に伴って圧縮、膨張され、第２図
（ｂ）に示すように、音波の進行方向に対して空気流Ａ
′を生じる。そして、この空気流Ａ′がダクト２９の入
口部および出口部の孔周縁に形成されている角部３０，
３１およびキャビネット背面２２ａの外周縁に形成され
ている角部３２を通過するときにこれら角部３０〜３２
において渦を生じ、いわゆる風切り音を発生するためこ
れが歪の原因となっていた。

本発明は上記問題点を解決するもので、風切り音による
歪を低減させる忠実度再生が可能なスピーカ装置を提供
することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、ダクトまたは音
道を通して音を放射させるスピーカ装置で、ダクトまた
は音道の入口部および出口部の周縁をなめらかな曲面ま
たはテーパ状に形成したものである。さらには、キャビ
ネット背面に設けられた孔から音を背面に放射し、キャ
ビネット背面と壁とのすき間を音道として利用したスピ
ーカ装置で、音道の入口部となる上記孔周縁と、音道の
出口部となる上記背面外周縁とをなめらかな曲面または
テーパ状に形成したものである。

作用 上記構成により、空気流がダクトの入口部および出口部
の孔周縁やキャビネットの外周縁を通過するときにも、
第２図（ａ）に示すように渦が生じることもなく、した
がっていわゆる風切り音による歪の発生を抑えることが
でき、高忠実度再生を可能とするものである。

実施例 以下本発明の一実施例の図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示すスピーカ装置の一
部省略断面図である。第１図において。

１は３０ｃｍＸ８０■の振動板であり、厚み８ｍ１ｍの
発泡体の両面にアルミの表面材を貼ったものが用いられ
、１ｍ角で厚さ６１国のキャビネット２にエツジ３を介
して取り付けられている。振動板１の外周部１ａの背面
部分は、キャビネット背面２ａと、このキャビネット背
面２−ａから延設゛された中板４と、この中板４の先端
と振動板１の径方向中間部との間に介装された内エツジ
５とで囲まれた密閉構造となり、また、振動板１の中央
部１ｂの背面部分は、この中央部１ｂと上記中板４との
間のすき間７と、中板４で囲まれて形成され、前端で上
記すき間７に連通ずるとともに、後端がキャビネット背
面２ａに開口するダクト６とを通してキャビネット背面
２ａに開放する開放構造となり、さらにダクト６はキャ
ビネット背面２ａと壁９との間のすき間８を通して外部
に開放されている。そして、ダクト６の入口部の外周縁
１０と出口部の孔周縁１１はなめらかな曲面またはテー
パ状の斜面に形成され、キャビネット背面’２ａの壁９
に対向する外周縁１２も同様になめらかな曲面またはテ
ーパ状の斜面に形成されている。上記振動板１は１図示
していないが、長手方向の第１次および第２次の固有共
振モードの節の位置を４個のボスコイルによって駆動さ
れている。

上記構成において、振動板１の中央部１ｂと中板４との
間のすき間７の空気が振動板１の被動に伴って圧縮、膨
張され、第２図（ａ）に示すように、音波の進行方向に
対して空気流Ａを生じ、この空気流Ａがダクト６および
外部への音道となるすき間８を通過する。このとき、ダ
クト６の入口部および出口部の周縁ｔｏ、ｔｉと、音道
の出口部となるキャビネット背面２ａの外周縁１２を空
気流Ａが通過するときに、渦が生じることがなくなり、
したがって風切り音、による歪の発生も抑えることがで
きて高忠実度再生が可能となる。

このスピーカ装置のダクト６の断面積を、２３０ａｄ、
高さを４ａ１１、孔周縁１０，１１および外周縁１２の
曲面をＲ２０とし、壁９に取り付けたときの壁９とのす
き間８を１３としたとき、音圧周波数特性および歪周波
数特性は第３図（ａ）および（ｂ）のようになる。

一方、従来例で示した角部にアールをつけない場合の歪
周波数特性は第３図（ｂ）に示す破紋のようになり、低
い周波数では明らかに本実施例のものよりも歪が多くな
っていることがわかる。

第４図は本発明蕊第２の実施例を示し、キャビネット１
５の前面１５ａに開口するダクト１６を備えた位相反転
形のスピーカ装置に適用した例を示す。

第４図において、ダクト１６の入口部の孔周縁１７と出
口部の孔周縁１８がそれぞれなめらかな曲面またはテー
パ状の斜面に構成されており、同様の効果撒 が得られる。ここで１９はｔ動板である。

発明の効果 以上のように本発明によれば、スピーカキャビネットに
設けられたダクトまたは音道の入口部および出口部の周
縁をなめらかな曲面またはテーパ状とすることにより、
従来のような上記周縁の角部で起る渦はなくなり、歪の
低減を図ることができ、高忠実度再生が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例におけるスピーカ装置の
構成を示す一部省略断面図、第２図（ａ）（ｂ）は本発
明と従来例の空気流の流れを示す要部拡大図、第３図（
ａ）　（ｂ）は音圧周波数特性および歪周波数特性を示
す特性図、第４図は本発明を位相反転形スピーカ装置に
適用した第２の実施例の構造を示す一部省略断面図、第
５図は°従来のスピーカ装置の構成を示す一部省略断面
図である。 １．１９・・・振動板、２，１５・・・キャビネット、
３・・・エツジ、４・・・中板、５・・・内エツジ、６
．１６・・・ダクト、７，８・・・すき間、１０．１７
・・・ダクトの入口部の周縁、１１．１８・・・ダクト
の出口部の周縁、１２・・・キャビネット背面の外周縁
。 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 第２図 ｔシ） 第４図 １５−・−キイビ矛−ｌト １６−−−タ′２Ｆ １７・・−７”／トｑ入り部つ用ネ胴 ｔｌ　　・・・　！゛フト１１出口部９片４車条１１−
振り歇 萌田凪Δ？→ 峙ｌ旦Δヒ→

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ダクトまたは音道を通して音を放射させるスピーカ
   装置であって、ダクトまたは音道の入口部および出口部
   の周縁をなめらかな曲面またはテーパ状に形成したスピ
   ーカ装置。 ２、キャビネット背面に設けられた孔から音を背面に放
   射し、キャビネット背面と壁とのすき間を音道として利
   用したスピーカ装置であって、音道の入口部となる上記
   孔周縁と、音道の出口部となる上記背面外周縁とをなめ
   らかな曲面またはテーパ状に形成したスピーカ装置。