JPS63244310A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐摩耗性、耐久性に優れた、磁気記録媒体に
関する。

〔従来の技術〕

磁気記録媒体は、通常、フェライト、バリウムフェライ
ト等の酸化物、メタル等の磁性粉末、着色効果を利用し
、また帯電効果を改善するためのカーボンブラック、結
合剤成分、有機溶剤、その他必要成分からなる磁性塗料
をポリエステルフィルムなどの基体上に塗布乾燥してつ
くられる。しかし、このようにしてつくられた磁気記録
媒体は、記録、或は再生時に磁気ヘッド等と激しく摺接
されるため、磁性層が摩耗され易く、その寿命は短い。

そのため、従来、磁気記録媒体の面に種々のトップコー
トを施して、耐久性を改善している。トップコートとし
ては、例えば、ポリアミド樹脂、セルロース誘導体、エ
ポキシ樹脂の被着（特公昭５８−９４８９号）、フルオ
ロカーボン系の１１２１ＷＩ剤の塗布（特公昭６１−１
２０３４０号）、脂肪酸等の被着（特公昭５６−３０６
０９号）などが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上記トップコートを用いる方法は、いずれも
、強固な被着層が得難く、磁気記録媒体の耐摩耗性、耐
久性等を充分に向上さＶるが出来ず、さらに、トップコ
ートを行なう余分な工程を必要とし、コストアップの原
因となる等の問題があった。

本発明者はトップコートを行なわないで、しがも、耐久
性のある磁気記録媒体を開発すべく鋭意研究を行なった
結果、磁気記録媒体用の塗膜組成物の中のカーボンブラ
ックの代りに黒鉛微粉末を含有させると、潤滑性がよく
なり摩耗性、耐久性が改善されることを発見した。

本発明は、上記の発見に基づいて開発されたもので、耐
久性に優れ、帯電特性もよくしかも、工程を増加せずに
！Ｊ造できる磁気記録媒体を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の目的を達成すべくなされたもので、その
要旨は、磁性粉１００重吊部に対し、凝集してない粒径
１μｍ以下の黒鉛微粉を１〜１０重量部含有してなる磁
気記録媒体にある。

黒鉛は、通常、黒鉛粗粒をＡｒ、Ｎ２等の不活性雰囲気
下、ボールミル等の粉砕機を用いて粉砕することによっ
て、粒径１μＴｒＬ以下、ＢＥＴ法による比表面積が３
００況／ｇ以上の微粉が容易に得られる。しかし、この
黒鉛微粉をケトン等の分散媒に分散させると、微粉同士
が凝集してしまい、本発明の磁気記録媒体用としては不
適当である。

本発明壱等は、ケ１〜ン等の溶媒中で凝集せず、単粒子
として分散する黒鉛微粉を得る方法として、先に従来の
方法によって微粉化した黒鉛微粉を、黒鉛と親和性があ
り、かつ液化炭酸ガス（以下液酸という）に溶解性のあ
る溶媒、例えば酢酸イソアミル等で濡らし、これを液酸
中に分散させ、ＣＯ２ガスの臨界点を越えるｍ度、圧力
条件で、溶媒および液酸を気化乾燥させ、これを含酸素
有機溶媒、例えばアセトン、メチルエヂルケトン、メチ
ル、イソブヂルケトン、アルコール等に分散させる方法
（特願昭６１−１０８９６号）、或は、黒鉛を００２ガ
ス雰囲気で粉砕し、これを含酸素有機溶媒に分散させる
方法（特願昭６１−１０８９５号）を提案した。これら
の方法によって微粉が凝集することなく単粒に分散した
黒鉛スラリーが得られる。

この単粒子に分散する黒鉛粉末は、本発明に用いる黒鉛
微粉として好適である。

本発明の磁気記録媒体は、従来の磁性塗料中のカーボン
ブラックの所定割合、或は全部を、上記方法等によって
つくられた、凝集することなく単粒子に分散させる黒鉛
微粉と置換した磁性塗料を、通常使用されるポリエステ
ルフィルム等の基体に塗布し、乾燥してつくられる。

上記黒鉛微粉は、単一粒子に分散し、粒径が１μｍ以下
で、そのｍは、磁性粉１００重顔部に対して１〜１０重
量部であることが必要である。

黒鉛微粉が凝集していると、部分的に磁性特性が変化し
記録媒体としての性能が低下し、耐久性も劣る。粒径が
１μｍを越えると、磁性粉１００重石部に対する黒鉛微
粉量が規定範囲であっても、塗膜の強度が低下する、磁
性粉の分散性が悪化する等の理由により電気的特性が悪
くなり、さらに、耐久性が低下する。また、１０重量部
を越えると、記録媒体としての性能が悪くなる。

〔実施例〕

次に実施例、比較例を示して本発明を説明する。

実施例１ 第１表に示す処方によって磁性塗料をつくり、これを厚
み１５μｍのポリエステルフィルムに塗布し、乾燥した
後カレンダー処理を施し硬化させて試料とした。

第　　　　１　　　　表 この試料を用いて摩擦係数を測定したところ、０．４７
　　（相対値）であった。

摩擦係数の測定は、ガラス板上に試料をはり付け、面上
で鋼球をすべらける方法で行なった。

比較例１ 黒鉛微粉の代りにカーボンブラックを用いた他は実施例
１と同じにしてＩ！ＩＩＱ係数を測定したところ、０．
６５であった。

比較例２〜４ 黒鉛種類として、凝集性または分散性のものを用い、粒
径、添加舟を種々変え、実施例１と同じにして、摩擦係
数、その他を調べた。結果を第２表に示す。

以　　下　　余　　白 第　　　　２　　　　表 〔発明の効果〕 以上述べたように、本発明の磁気記録媒体は摩擦係数が
小さく、耐摩耗性、耐久性に優れているので、その利用
価値は極めて大きい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性粉１００重量部に対し、凝集していない粒径１μｍ
   以下の黒鉛微粉を１〜１０重量部含有してなる磁気記録
   媒体。