JPS6324099B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸の空気テクスチヤー加工、特に糸を
テクスチヤー加工するのに用いる流体ジエツト装
置の改善に関する。

連続フイラメント糸を空気テクスチヤー加工す
るためのジエツトの一つの好適な型はリユバツク
（Lubach）の米国特許第3545057号に記載されて
いるが、この場合高圧のテクスチヤー加工用の流
体が糸ニードルの前方端を取囲む室の中に糸ニー
ドルの軸に平行なオリフイス又は凹みを通して入
るようになつている。またアガーズ（Agers）の
米国特許第4157605号にはこのようなジエツトの
出口に調節板を、流体オリフイスの出口から糸ニ
ードルの前方端までの好適な距離に置いて用いる
ことの利点が記載されている。円錐状の糸入口を
用いることはブリーン（Breen）の米国特許第
2783609号（第８図）及びベンソン（Benson）の
米国特許第3402446号に記載されており、後者の
特許にはまたこのような入口を用い、糸の動きと
反対側の方向に糸ニードルから出る空気が逆流し
ジエツトに入る糸を傷めるのを減少することが記
載されている。前述の外、プライス（Price）の
米国特許第3577614号にはジエツトの出口端にベ
ンチユリーを置き、これが予め設定された操作位
置と予め設定された糸掛け位置の間に動き得るよ
うにすることが記載されている。

本発明によれば上述のジエツト装置よりも糸掛
けが容易な、もつと小型化されたジエツト装置が
提供される。本発明のジエツト装置は中央の孔に
よつて連結された糸の入口端と出口端とを有する
本体、該孔にガス入口を通して加圧されたガスを
導入する装置、ジエツトの出口端の該孔中に配置
されたベンチユリー、ジエツトの糸入口端から該
孔の中へと延び、糸入口からベンチユリーへと糸
を案内する通路を中に有する糸案内要素、及びジ
エツトの出口端に位置する円筒形の調節板から成
つている。この調節板はジエツトの出口端に取付
けられたブラケツトにより位置が定められ且つそ
の中で廻転し得る。該糸入口部は糸案内要素中の
該通路へ到る円筒形及び円錐形（conical）の連
続した部分を有する。該円筒形・円錐形部分は案
内要素中の糸通路と同軸をなし、該円錐状の部分
の軸は該通路に対してある角度をなしている。該
ベンチユリーは該本体中において、予め設定され
た操作位置から予め設定された操作位置の後方に
ある糸掛け位置へ軸方向に滑ることができ、本体
の出口端において本体の外側にあるフランジに取
付けられている。廻転可能な調節板に取り付けら
れたカム面（camming surfaces）を持つていて
よい装置と、かみ合つている該フランジとは、調
節板の廻転位置に依存してベンチユリーを糸掛け
位置か又は操作位置に位置づけるために用いられ
る。

添付図面を参照すれば、ジエツト装置の主要素
は糸入口部分１０、本体１２、可動のベンチユリ
ー１３、及び本体１２に取付けられた支持用ブラ
ケツト１５を有する廻転可能な調節板１４であ
る。糸入口通路部分１０は円錐状の部分１６から
成り、その軸は糸通路１７の軸に対しある角度を
なしている。糸通路１７を有する円錐状の部分１
６と連結して中間的な円筒形の部分１８と中間的
な円錐形の部分１９がある。その糸案内要素の他
の部分は円錐形の先端２１を有する円筒形の部分
２０から成つている。流体オリフイス２２はその
軸が糸の通路１７の軸に平行であり、流体連結部
分２３を通して圧縮空気のような流体が供給され
る。

回転可能な円筒形の調節板１４は把手２５で廻
され、その運動は略々90゜の廻転までブラケツト
１５の溝孔２７の中のピン２６によつて制限され
ている。カム２８が廻転可能な調節板１４に固定
され、固定スクリユーであることができるような
２個の調節可能なカム面２９及び３０を有してい
る。固定スクリユーの一つは円筒形の調節板１４
の許容できる廻転の各端において可動のベンチユ
リー１３のフランジと接触し、１個のスクリユー
は可動のベンチユリー１３を糸掛けの間中、円錐
の先端２１に近接して保持し、少量の空気のみが
この２者の間を流れるようにし、一方他のスクリ
ユーは、ベンチユリーを円錐の先端２１から遠い
位置に保ち、それが操作位置にある場合テクスチ
ヤー化作用が最適になるようにすることができ
る。

この装置の操作は次のようにして行なう。一つ
の糸又は複数の糸が糸掛けされる時には、把手２
５を廻し、可動ベンチユリー１３が円錐の先端２
１の方へ移動し、周囲の空気が糸入口部１０を通
じて吸収され、可動ベンチユリー１３の喉部３５
の中へ通るまで空気流を制限するようにする。次
に操作者は糸を円錐状の部分１６の中に挿入す
る。この場合吸引された空気により糸がベンチユ
リーの喉部３５を通つて出口端へと出てゆく助け
となる。次に操作者は反対の位置に把手２５を回
わし、可動のベンチユリー１３がジエツト内の空
気圧力により円錐の先端２１から遠ざかるように
動かされるようにする。この操作位置において空
気はオリフイス２２から円筒形の部分２０を取囲
む流体室３６を通り、可動のベンチユリー１３の
集約入口の中に流れる。

円錐状部分１６の内包角は操作者の指によりで
きるだけ近付いて糸を糸通路１７へ案内し得る
程、できるだけ大きくなければならず、円錐の頂
点から円錐の先端２１の前進端への距離はできる
だけ小さくする。円錐部１８の直径は好ましくは
大きくし糸掛けを容易にし、ジエツトが操作位置
にある時糸に対する空気の逆流の悪効果を減少さ
せるようにする。

円錐状の部分１６の軸は糸通路１７の軸とある
角度をなし、空気オリフイス２２及び流体入口２
３に対する空間を与え、操作者の指が入る程十分
に大きな円錐形の入口を有している。糸入口部分
１０の終端面４０は添付図面に示したような角で
切られており、よりコンパクトになるよう装置の
長さを減少させしかも、操作者の指はなお糸通路
１７に近付けることができるようにされている。

糸入口部分１０は、流体入口の連結部２３を他
の場所へ移した場合には、もつと短く小型にする
ことができるが、空気オリフイス２２の最低長は
空気通路の直径の少くとも５倍以上、好ましくは
少くとも７倍である。空気は空気オリフイスより
実質的に大きな室から空気オリフイス２２に入
る。

空気オリフイス２２の入口から円錐の先端２１
の前方端へ到る距離はアガース（Agers）の米国
特許第4157605号に記載されているように好まし
くは0.375〜0.65インチである。

糸入口部分１０はネジ（screw）又はネジ山
（screwthread）により本体１２に固定されるか、
又は糸入口部分１０及び本体１２は単一の部分と
してつくられている。

可動ベンチユリー１３を操作させるために廻転
可能な調節板１４を用いる代りに、ベンチユリー
をプライス（Price）の米国特許第3577614号に示
されたように配置し、固定された円筒形又は他の
型の調節板を通常の取付手段により取付けること
もできる。

好適具体化例では円筒形及び円錐形として糸通
路の中間的な長さが記載されているが、通路のこ
れらの部分は完全に円錐形にすることができ、同
様に動作させることができる。例えば第３図は円
錐状の部分１６と糸通路１７との間の中間的な部
分が円錐形の部分１８′であるものを示している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適具体化例の見取図、第２
図は線２―２に沿つて切つた第１図の拡大断面
図、第３図は第２図の糸通路に対する他の配列の
拡大部分断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中央の孔によつて連結された糸の入口端と出
   口端とを有する本体、該孔にガス入口を通して加
   圧されたガスを導入する装置、該孔中、該出口端
   に配置されたベンチユリー、本体の糸入口端から
   該孔の中へと延び、糸入口からベンチユリーへと
   糸を案内する通路を中に有する糸案内要素、及び
   ジエツトの出口端に隣接して配置され、該出口端
   に取付けられたブラケツトの中で廻転し得る円筒
   形調節板を含む糸をテクスチヤー加工するための
   ジエツト装置において、 該糸入口部は該通路へ到る連続的な円錐形をし
   た中間の部分を有し、該中間の部分は該通路と同
   軸をなし、該円錐形の部分の軸は該通路に対して
   ある角度をなし；該ベンチユリーは該本体中にお
   いて公知方法により予め設定された操作位置から
   予め設定された操作位置の後方にある糸掛け位置
   へ軸方向に滑ることができ、且つ本体の出口端に
   おいて本体の外側に位置するフランジに取付けら
   れており、該廻転可能な調節板には、該フランジ
   と噛合い該調節板の廻転位置に依存して該糸掛け
   位置か又は該操作位置に該ベンチユリーを保持す
   るため装置が取付けられていることを特徴とする
   ジエツト装置。 ２ 該ベンチユリーを糸掛け位置か操作位置に保
   つための装置が、該フランジに噛合つた廻転可能
   な該調節板上にあるカム面である特許請求の範囲
   第１項記載のジエツト装置。