JPS63240000A - Ｃｒｔフイルタ−の取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、導電層を有するＣＲＴフィルターの取付方法
に関する。

〔従来の技術〕

近年マイクロコンピュータ、ファクシミリなどの電子機
器の普及はめざましく、広い範囲において用いられてい
る。これらは、テレビ、ラジオ、無線通信機などに電波
障害を与えるという問題があつた。

また、漁船に取付られている魚群櫟知機、航空機などの
レーダー装置、発動機などの側に設置されたマイクロコ
ンピュータ、ファクシミリなどの電子機器は、強いパル
ス波にさらされ、誤操作を生ずる恐れがあった。

これらの電磁波による問題を解決する手段として、プラ
スチック製のハウジングの内側に導電性の塗料を塗布す
る、金属繊維、金属フレーク、金属粉、カーボンブラッ
クなどを配合し導電性を持たせたプラスチックよりハウ
ジングを製造するなどの方法があった。

しかし、ＣＲＴ前面は、その使用目的上、透明性を兼備
えた導電性材料により製造する必要があった。そこで、
透明性と導電性を有する材料より製造したＣＲＴフィル
ターが提案されている６例えば、硝子、ポリメチルメタ
クリレート、ポリカーボネートなどの片面に、金属、金
属酸化物などの導電性の薄膜よりなる層を設けたＣＲＴ
フィルター、金属繊維や、合成繊維の表面を金属で被覆
した導電性の繊維よりなるＣＲＴフィルター（例えば、
実開昭５９−１０６１７６号公報、実開昭６０−１２５
６８１号公報、特開昭６ｉ−１５４８０号公報）などが
挙げられる。これらのＣＲＴフィルターは、該ｃＲＴよ
り発生する電磁波、外部より侵入する電磁波を遮蔽する
に十分な電磁波シールド性を存しているやところが通常
、これらのＣＲＴフィルターは、ＣＲＴのエスカッショ
ンの手前に取付られており、ＣＲＴフィルターとＣＲＴ
またはＣＲＴハウジングの隙間から電磁波が漏れ、事実
上電磁波シールド性が失われているのが実情であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明はＣＲＴフィルターとＣＲＴ、ＣＲＴのハウジン
グなどの隙間より電磁波が漏れることのないＣＲＴフィ
ルターの取付方法を提供するものである。

（問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記問題点を解決すべく検討した結果、本
発明に到達した。

すなわち、本発明はＣＲＴとＣＲＴハウジングとのエス
カッションの間に導ｔＮを有するＣＲＴフィルターを挿
入しＣＲＴフィルターとＣＲＴおよび／またはエスカッ
ションとの間に体積抵抗率が１０Ω／Ｃ１以下の樹脂組
成物を充填することを特徴とするＣＲＴフィルターの取
付方法である。

本発明のＣＲＴフィルターの取付方法が利用できるＣＲ
Ｔ装薗は、ハウジング部分に導電性を有する材料を含む
もので成形されているものでなくてはならない、導電性
を有しない材料のみで成形されているハウジングは電磁
波シールド性に劣り、本発明のＣＲＴフィルターの取付
方法を適用しても、十分な電磁波シールド性は得られな
い。

ハウジング部分に導電性を有する材料を含むものとして
は、例えば、金属の繊維、フレーク、粉末やカーボンブ
ラックなどをブスチックスに適量配合し成形したハウジ
ング、通常のプラスチックスでハウジングを成形した後
、その表面にカーボンブラックや金属の粉末などを配合
した塗料を塗布したもの、アルミニウム、亜鉛などの金
属でハウジングの表面をメッキ、スパンタリング、真空
蒸着などの方法により被覆したものなどが挙げられる。

本発明のＣＲＴフィルターの取付方法が利用できるＣＲ
Ｔフィルターは、４電性の層を存するＣＲＴフィルター
であり、例えば、ガラス、高ニトリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリスチレン、ポリエーテルケトン、ポリエーテ
ルサルホン、ポリカーボーネート、ジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ナ
イロン、アクリロニトリル−スチレン共重合体などの透
明な板、シートの表面層、または、中間層にアルミニウ
ム、ニッケル、コバルト、ステンレス、クロム、銅、金
、銀、鉄、鉛、錫、亜鉛、真鍮などの金属や金属酸化物
よりなる薄膜を設けたＣＲＴフィルターや、アルミニウ
ム、ニッケル、コバルト、ステンレス、銅、金、銀、鉄
、鉛、亜鉛、錫などの金属繊維または、木綿、ナイロン
、絹、カーボン繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン
繊維、アラミド繊維、ポリアセクール繊維、アクリル繊
維などの通常の繊維を上記の金属で被覆した導電性繊維
よりなるネントをＣＲＴフィルターの表面層、または中
間層に有するＣＲＴフィルターなどが挙げられる。

また、導電性層を有するＣＲＴフィルターは、フィルタ
ー周辺部分に導電性塗料を塗布しＣＲＴフィルターの中
の導電性の層と導電性樹脂組成物との通電性を高めるこ
ともできる。

本発明の取付方法が利用できるＣＲＴフィルターの形状
は、エスカッションの前に取付る平板状のＣＲＴフィル
ターでも、ＣＲＴに密着する形状のＣＲＴフィルターで
も電磁波のシールド性に特に問題ないがＣＲＴに密着す
る形状のＣＲＴフィルターがＣＲＴのオペレーターに違
和感を与えず好ましい。

本発明の取付方法で使用するＣＲＴフィルターとＣＲＴ
および／またはエスカッションの間に充填する体積抵抗
値が１０Ω／ＣＩ以下の樹脂組成物はゴムなどの柔軟性
を有する樹脂や、接着剤、粘着剤などの樹脂に導電性の
材料を配合して得る。

柔軟性を存する樹脂としては、例えば、天然ゴム、シリ
コンゴム、スチレン−ブタジェンゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジェンゴム２．ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリブチレン、イソブチレンゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、エチレン−１−ブテンゴム、エチレン−ブタ
ジェンゴム、ポリウレタンゴム、アクリルゴム、クロロ
プレンゴム、ナイロン、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢
酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、軟質塩化ビニル
、弗素樹脂などが挙げられる。

接着剤としては、例えば、フェノール系接着剤、エポキ
シ系接着剤、尿素系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポ
リ酢酸ビニル系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、シリコ
ン系接着剤、ポリクロロプレン系接着剤、ニトリルゴム
系接着剤、ＳＢＲ系接着剤、天然ゴム系接着剤、ホット
メルト型接着剤などが挙げられる。

粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン
系粘着剤などが挙げられる。

導電性の材料としては、例えば、銅、真鍮、金、銀、鉛
、水銀、錫、鉄、亜鉛、ニッケル、ゲルマニウム、アル
ミニウム、ステンレス、真鍮、金、銀、鉛、水銀、錫、
鉄、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カドニウ
ム、ビスマス、アンチモン、カーボンブラックなどの導
電性材料の繊維、フレーク、粉末などが挙げらける。特
に、導電性繊維よりなるネットは、適当な粘着剤を含浸
させることにより引張強度と粘着力に優れた両面粘着テ
ープが得られ好ましい。

導電性材料の樹脂への配合量は樹脂１００重量部に対し
て１０〜１０００重量部、好ましくは１００〜５００重
量部程度が適当である。１０体積部未満の配合量では該
樹脂組成物の導電性が十分でなく、そのためＣＲＴフィ
ルターとＣＲＴおよび／またはエスカッションの間に充
填しても電磁波シールド性に劣る。また、１０００重量
部以上の配合量では樹脂組成物がもろく使用できない。

本発明のＣＲＴフィルターとＣＲＴおよび／またはエス
カッションの間に樹脂組成物を充填する方法としては、
例えば、未硬化の樹脂組成物、溶融した樹脂組成物、適
当な溶剤に溶解した樹脂組成物をＣＲＴフィルターとＣ
ＲＴおよび／またはエスカッションの少なくとも片方に
塗布し張り付ける方法、ＣＲＴフィルターとＣＲＴおよ
び／またはエスカッションンを固定し、その隙間に樹脂
組成物を注入する方法、不織布などに該樹脂組成物を浸
透させフィルターとＣＲＴおよび／またはエスカッショ
ンとの間に挾む方法、押出法、カレンダーロール法、射
出成形法などの方法により、フィルム、シートを成形し
、エスカッションとほぼ同じ大きさに切り抜き、ＣＲＴ
フィルターとＣＲＴおよび／またはエスカッションとの
間に挾む方法などが挙げられる。

本発明のＣＲＴフィルターの取付方法では、フィルター
とＣＲＴおよび／またはエスカッションとの間に導電性
樹脂組成物を充填する際、導電性のテープや線を挿入し
接地することにより、電磁波シールド性が、高まり更に
ＣＲＴフィルターの表面に生じる静電気が除去できる。

（実施例〕 以下、実施例により本発明を説明する。

実施例１ 厚みが２．０ｍｍのポリメチルメタクリレートの板に繊
維の太さが４０μｍ、縦横の織密度が８０木／ｃｍの金
属銅を蒸着したポリエチレンテレフタレートのネットを
重ね、プレス温度２００’Ｃ，プレス圧力８ｋｇ／ｃｄ
で２５分間、熱プレスした後、１４インチ型のＣＲＴを
ほぼ覆う大きさに裁断し、導電層を有するＣＲＴフィル
ターを得た。

このＣＲＴフィルターの周辺に、エポキシ系接着剤（チ
バガイギー社製、商品名「アラルダイトラビット」）の
主剤および硬化剤それぞれ１００重量部に平均粒径が１
０μ−のニッケル粉４００重量部を配合し〔体積抵抗率
０．００５Ω／ｃ、）　、ハウジングの内側にニッケル
粉を配合した塗料を塗布して導電性を与えたＣＲＴハウ
ジングのエスカッションの部分とＣＲＴフィルターの両
方に塗布し、張り付は固定した。

該ＣＲＴ装置より輻射される漏洩電波の電界強度の準尖
頭値を”情報処理装置および電子事務用機等から発生す
る妨害電波の自主規制措置運用規定（情報処理装置等電
波障害自主規制協会）”記載の第一種情報装置の測定方
法（測定距離３ｍ、測定周波数３０〜２３０ＭＨｚ）に
より測定したところ４０ｄＢであった。

また、ＣＲＴ装置の近くで電動丸鋸を使用しても問題は
なかった。　・ 実施例２ 厚みが１．０Ｉ１ｍの塩化ビニル樹脂の板に繊維の太さ
が４０μｌ、縦横の織密度が１００本／Ｃ１１の金属銅
を蒸着したポリエチレンテレフタレートのネットを重ね
プレス温度１７０°Ｃ、プレス圧力５ｋｇ／ｃｄで２５
分間、熱プレスした後、圧空成形方法により１４インチ
型のＣＲＴに密着する形状に成形し、ＣＲＴの前面を覆
う大きさに裁断した後、導電性塗料（用上塗料■製、商
品名「シェルトロンＥＫ−１００Ｊ　）をＣＩ？Ｔフィ
ルターの周辺部分に塗布し、導電層を有するＣＲＴフィ
ルターを得た。

このＣＲＴフィルターとＣＲＴの間に導電性両面粘着テ
ープ（３Ｍ社製、商品名ｒＸ−７００１Ｊ　、体積抵抗
率０．００５Ω／ＣＨＩ）を挾み、ＣＲＴフィルターを
ＣＲＴに取付だ後、実施例１と同様なＣＲＴハウジング
を取付は固定した。

該ＣＲＴ装置より輻射される漏洩電波の電界強度の準尖
頭値は４５ｄＢであった。

また、ＣＲＴ装置の近くで実施例１と同様な電動丸鋸を
使用したが問題なかった。

比較例１ 実施例１のＣＲＴ装置にＣＲＴフィルターを取付ずにＣ
ＲＴ装置より輻射される漏洩電波の電界強度の準尖頭値
を実施例１と同様な方法により測定したところ３０ｄＢ
であった。

また、ＣＲＴ装置の近くで実施例１と同様な電動丸鋸を
使用すると、時々ノイズのために画家が乱れることがあ
った。

〔発明の効果〕

本発明のＣＲＴフィルターの取付方法によればＣＲＴフ
ィルターとＣＲＴおよび／またはＣＲＴハウジングのエ
スカッションが導電性の樹脂組成物を介して十分に密着
し、その結果該ＣＲＴの電子回路より発生する電磁波が
ハウジングの外への漏洩を防止し、周囲の電気機器に悪
影響を与えることがない。また、周囲で発生する電磁波
がＣＲＴのハウジングの中に侵入することも防止できる
。

更に、ＣＲＴフィルターとＣＲＴおよび／またはＣＲＴ
ハウジングのエスカッションの間に導電性樹脂組成物を
充填する際、導電性のテープや線を挿入し接地すること
により、電磁波シールド性が高まり、更にＣＲＴフィル
ターの表面に生じる静電気が除去でき、ＣＲＴのオペレ
ーターが静電気により感電する心配がない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ＣＲＴとＣＲＴハウジングのエスカッションとの間
   に導電層を有するＣＲＴフィルターを挿入しＣＲＴフィ
   ルターとＣＲＴおよび／またはエスカッションとの間に
   体積抵抗率が１０Ω／ｃｍ以下の樹脂組成物を充填する
   ことを特徴とするＣＲＴフィルターの取付方法。