JPS6323982Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 貝がら虫、あぶら虫などは、これを駆除する場
合、葉裏から直接虫に薬液を噴霧しない限り、そ
の効果は期待できない。これらの虫の被害は、茶
の木、ナス、トマトの木等に多く発生する。本考
案は、このような薬液散布に便利な噴霧器を提供
するものであつて、以下詳細に説明する。

本考案に係る噴霧器は、１又は２の車輪２の車
軸３にとりつけたＬ状の曲管４の一端５に、薬液
ポンプ（図示せず）からの薬液ホース６に連結す
る取つ手７及びコツク８を有する薬液導管９を螺
着し、Ｌ状曲管４の他端は水平方向及び上方に３
分岐１０し、水平方向の分岐口１４，１５には、
葉裏面に向つて即ち地面から上方向に向つて噴霧
できるように、散布角（霧自体の広がり）の調節
可能な噴霧ノズル１１，１２を、分岐方向に直交
する面に回動可能にとりつけると共に、上方向に
開口する分岐口１３には、用途に応じて、分岐口
に螺着するキヤツプ（図示せず）若しくは、分岐
口１３を更に上方向に延長するための延長導管１
６をとりつけ、該導管１６の先端を２分岐せし
め、これに同様に噴霧ノズル１７，１８を回動自
在に設けてなるものである。

上記の如き構成からなる本願噴霧器は、茶畑等
において貝がら虫駆除のため、地面近くから上方
の葉裏や枝に向つて散布する場合、茶の木は地面
近く以外は葉の重なりが密で薬液が目的のところ
に到達しない為、上方向の分岐口１３をキヤツプ
でふさぎ、うね間を車輪により進行すれば、特別
の注意力を要することなく、一定の角度で、うね
の両側を同時に、むらなく散布することができ、
又、ナスやトマト等のように葉の重なりが疎の場
合は前記延長導管１６をとりつけ、上下の噴霧ノ
ズルの向きを定めて、うね間を進行すれば、葉の
上下面の同時散布が可能で、作業時間の短縮及び
疲労の軽減を達成できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す一部断面
図、第２図は、第１図のＡ−Ａ線断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １以上の車輪の車軸に固着する曲管の一端が、
   薬液ポンプからの薬液を取つ手及びコツクを介し
   て導く薬液導管に接続し、曲管の他端は、水平方
   向及び上方に三分岐し、水平方向の分岐口には噴
   霧ノズルを分岐口を中心に回動可能に設けると共
   に、上方向の分岐口には、用途に応じて、キヤツ
   プ又は延長導管付噴霧ノズルをとりつけ得るよう
   にした車輪付噴霧器。