JPS63234065A - 包接能を有する高分子組成物 - Google Patents

包接能を有する高分子組成物

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JPS63234065A
JPS63234065A JP6828487A JP6828487A JPS63234065A JP S63234065 A JPS63234065 A JP S63234065A JP 6828487 A JP6828487 A JP 6828487A JP 6828487 A JP6828487 A JP 6828487A JP S63234065 A JPS63234065 A JP S63234065A
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JP
Japan
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group
high polymer
polymer composition
compound
carbons
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Pending
Application number
JP6828487A
Other languages
English (en)
Inventor
Takemoto Kamata
健資 鎌田
Jun Kamo
純 加茂
Akira Motonaga
彰 元永
Shigeji Hayashi
林 繁次
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアセチレン基を有する化合物が配位されてなる
選択分離に適した高分子組成物に関する。
[従来の技術] 1.1,6.8−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイ
ン−1゜6−ジオール、1.1−ジ(2,4−ジメチル
フェニル)−2−プロピン−1−オールで代表される分
子内に三重結合を有するジオール類、モノオール類は、
水溶液中で種々の有機化合物と分子包接化合物を作るこ
と、ラセミ体からの光学活性体の分割等異性体の分割に
利用できることが知られている。(例えば日本化学会誌
第2号第239頁(1983))特に1,1,8.6−
テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−ジオ
ール等のシア°セチレンジオール類はDMF%DMAc
、アセトン、ピリジン等の有機溶媒と包接化合物を形成
し、この包接化合物は減圧下で加熱すると容易にこれ等
有機溶媒を放出することから、その性質を利用して水と
これ等有機溶媒の混合物からの有機溶媒の分離回収に利
用することができる。
このような化合物は通常、そのままあるいは溶剤に溶か
した溶液として分離したい有機溶媒を含有する溶液の中
に投入され、包接により生成する結晶を成長させ、しか
る後濾別するという方法がとられる。
[発明が解決すべき問題点] しかし、上記の溶液を投入して結晶を成長させ、これを
濾別する方法は濾別が容易になる程度まで大きな結晶に
成長させるに時間がかかり、包接自体は速やかにおこっ
ているにもかかわらず、トータルの処理に時間がかかる
という欠点があり、さらに、この包接化合物はこのよう
な溶液への溶解度が高い場合も多く、このような場合に
は温度を。
極力低下させた状態で行なう等の方法がとられるが、全
ての包接化合物を回収することができず、有機溶媒及び
包接用化合物の回収率、包接用化合物の利用率低下をも
たらすという問題点を有している。
このような問題点を解消するために、該化合物を高分子
中にブレンドして粒子状に成形したものを用いるという
試みを行なったが、この場合は相分離状態となって該化
合物が均一に分散せず、粒子表面にある化合物しか利用
されず、包接用化合物の利用率低下はさらに大きくなる
という問題が生じ、さらに、有機溶媒の分離操作時に該
化合物が高分子から流出するという問題も生じた。
本発明者等はこのような状況に鑑み、取り扱いが容易で
、包接による分離が容易、かつ処理を迅速に行ない得、
分子の利用効率も高い材料につき鋭意検討した結果、1
つ以上のCC三重結合を有し該CC三重結合に隣接する
炭素のうち2つ以上がその炭素鰐ヒドロキシ基が結合し
ておりかつ水素が結合していないものである化合物を分
子内にカルボニル基を有する高分子に配位させたものは
安定であり、しかも残った部位で有機溶媒等を包接する
ことがでか、これによって取り扱いの容易な包接用材料
が容易に得られることを見出し、本発明に到達したもの
である。
[問題点を解決するためp手段] 即ち、本発明の要旨は分子内にカルボニル基を有する高
分子に、1つ以上のCC三重結合を有し該CC三重結合
に隣接する炭素のうち2つ以上がその炭素にヒドロキシ
基が結合しておりかつ水素が結合していないものである
化合物が配位されてなる包接能を有する高分子組成物に
ある。
本発明において用いられる化合物はCC三重結合を1つ
以上有している必要があり、さらに、CC三重結合に隣
接する炭素のうち2つ以上がその炭素にヒドロキシ基が
結合しておりかつ水素が結合していないものである必要
がある。このような化合物の好ましい例としては (式においてnは1又は2を示し、R,、R,、R3、
R4は各々アリール基、アルキル基又はそれらの誘導基
を示し、これらは互いに同じ基であってもよく、異なる
基であってもよい9)で示される化合物を挙げることが
できる。アルキル基としてはイソプロピル基、t−ブチ
ル基等の5ec−あるいはt−アルキル基であることが
好ましく、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基
等を例示できる。これらのアルキル基、アリール基はヒ
ドロキシ基、ハロゲン等の置換基で置換されていてもよ
い。
なお、CC三重結合に隣接してヒドロキシ基が結合した
炭素が光学活性を有していれば、光学異性体認識能を有
するものが得られる。
CC三重結合に隣接し、かつ、その炭素にヒドロキシ基
が結合した炭素に水素が結合するとそれだけ包接能が充
分でなくなる傾向にある。
本発明で用いるカルボニル基を有する高分子としてはど
のようなものでもiく、ポリウレタン、ポリエステル、
酢酸セルロース、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、
ポリアミド、ポリ(メタ)アクリレートやこれらの成分
を少なくとも1部含有するコポリマーを例示することが
でき、これ等の中で好ましいものとしては酢酸セルロー
ス、ポリ酢酸ビニルを挙げることができ、より好ましい
ものとしてセグメント化ポリウレタンを挙げることがで
きる。これらの高分子はどのような形状でもよく、好ま
しい形状としてフィルム状、繊維状、膜、粒子等を挙げ
ることができる。膜の形状で膜分離に用いると該分子の
包接能に起因した特異的な透過性、分離性を示すことが
できる。
カルボニル基を有する高分子に上記の化合物を配位させ
る方法としては該高分子と該化合物とを両者の良溶媒に
溶解し、任意の形状に成形して溶媒を除去してもよく、
該高分子を溶解してこれに該化合物を混合してもよく、
あらかじめ任意の形状に成形された高分子を該化合物の
溶液に浸漬した後取り出して溶媒を除去してもよい。
[実施例] 以下に実施例を用いて本発明をさらに説明する。
なお、実施例において、吸着実験にお°ける膜中溶液組
成は下記のようにして決定した。
膜を水溶液に浸漬して平衡に達した後水溶液から取り出
し、膜の表面の水溶液を速やかに拭き取り、次いで減圧
下で膜中の溶液を留去し、コールドトラップでこれを回
収した0組成の決定は屈折率及びガスクロマトグラフィ
ーにより行なった。
実施例1 セグメント化ポリウレタン(テコフレックス■(Tec
oflex)、サーメデ4ツクス社製(Thermed
icsInc、))  100a+gと、1.1,6.
6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイン−1,6−
ジオール(以下ジアセチレンジオールという)50sg
とをクロロホルム10gに溶かして溶液とし、この溶液
をガラス板上に流延して溶媒を蒸発させて膜厚55μm
の透明な膜を得た。
この膿の赤外吸収スペクトルをジアセチレンジオール及
び上記セグメント化ポリウレタンの赤外吸収スペクトル
と比較したところ、ジアセチレンジオールのOH基の伸
縮振動による吸収がジアセチレンジオール単体での吸収
ピークが3550 cm−’であったのに対しこの膜で
は3200 cta−’付近までシフトしておりその移
動量は約300 cm−”であった。
第1図にジアセチレンジオール単体の、第2図にジアセ
チレンジオール配位セグメント化ポリウレタンのTG−
DTA分析(熱重量測定と示差熱分析)の結果を示すが
、第1図で150℃付近に見られる、ジアセチレンジオ
ールの融点に相当する吸熱ピークが第2図では150℃
付近に見られず、100℃付近まで降下しており、この
ことがらジアセチレンジオールがセグメント化ポリウレ
タン中で強い水素結合をとりながら分子レベルで分散し
ていることがわかる。
この膜を用いてピリジンの吸着実験と浸透気化法による
アセトン−水混合溶液からのアセトンの分離実験を行な
った。なお、吸着実験、分離実験の後、膜を取り出し充
分洗浄してから赤外吸収スペクトルを調べたところジア
セチレンジオールのセグメント化ポリウレタンからの流
出は認められなかった。
吸着実験 上記で作成した膜を10wt%ピリジン水溶液に浸漬し
、平衡に達するまで充分な時間放置した後、溶液より取
り出して膜中の溶液組成を測定した。
その結果をセグメント化ポリウレタン単独膜を用いて同
様にして得た結果と比較して第1表に示す。
第1表からジアセチレンジオールが配位したセグメント
化ポリウレタンは包接により、より選択的にピリジンを
吸着していることがわかる。
第1表 膜     膨潤度鴎) 膜中ピリジン濃度実施例1 
     12.     70セグメント化ポリ  
10    48ウレタン単独膜 分離実験 上記のようにして作成した膜を用い、供給液として20
℃の15wt%アセトン水溶液を用い、供給液側圧力!
気圧、透過側圧力0.2mmHgで浸透気化法によるア
セトン−水の分離を行なった。セグメント化ポリウレタ
ン単独膜を用いた比較例と共にその結果を第2表に示す
、第2表の結果からジアセチレンジオールが配位したセ
グメント化ポリウレタンは水をより選択的に透過させる
ことがわかる。
第2表 膜      透過量  透過液アセトン(g/m”H
r)  濃度  (胃を零)実施例1     210
    2 セグメント化ポリ 150   5 ウレタン単独膜 実施例2 1.1,6.6−テトラフェニルヘキサ−2,4−ジイ
ン−1゜6−ジオールの代りに1.1,8.8−テトラ
イソプロピルヘキサ−2,4−ジイン−1,8−ジオー
ルを用いた以外は実施例1と同様にして膜を作成した。
これを10wt%ジメチルアセトアミド(以下DMAc
という)水溶液に浸漬して吸着実験を行なった。その結
果を第3表に示す、なお、吸着実験の後、膜を取り出し
充分洗浄してから赤外吸収スペクトルを調べたところ該
ジオールのセグメント化ポリウレタンからの流出は認め
られなかった。
第3表 膜     膨潤度(零) 膜中ピリジン濃度実施例2
      12     48°セグメント化ポリ 
  11     26ウレタン単独膜 [発明の効果] 以上述べたように本発明の高分子組成物は有機溶媒等を
包接する能力を有し、しかも従来の低分子包接性化合物
の有する欠点を解消した取り扱いが容易で効率の良い有
機溶剤の分離を可能等とするという特徴を有する。さら
に、形状が膜であるものはジアセチレンジオールの有す
る包接能により、特異な透過性を有するという優れた特
徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はジアセチレンジオールのTG−DTA測定結果
を示す図であり、第2図は実施例1で作成した膜のTG
−DTA測定結果を示す図である。 第10 T(3DTA 温度(6C)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)分子内にカルボニル基を有する高分子に、1つ以上
    のCC三重結合を有し該CC三重結合に隣接する炭素の
    うち2つ以上がその炭素にヒドロキシ基が結合しており
    かつ水素が結合していないものである化合物が配位され
    てなる包接能を有する高分子組成物。 2)1つ以上のCC三重結合を有する化合物が下記一般
    式で示される化合物であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の高分子組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式においてnは1又は2を示し、R_1、R_2、R
    _3、R_4は各々アリール基、アルキル基又はそれら
    の誘導基を示し、これらは互いに同じ基基であってもよ
    く、異なる基であってもよい)3)カルボニル基を有す
    る高分子がセグメント化ポリウレタンである特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の高分子組成物。
JP6828487A 1987-03-23 1987-03-23 包接能を有する高分子組成物 Pending JPS63234065A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06500794A (ja) * 1991-03-28 1994-01-27 エーザイ株式会社 複素環式−環式アミン誘導体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06500794A (ja) * 1991-03-28 1994-01-27 エーザイ株式会社 複素環式−環式アミン誘導体

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