JPS63232142A

JPS63232142A - 蓋付容器

Info

Publication number: JPS63232142A
Application number: JP62056089A
Authority: JP
Inventors: 近藤　敏樹; 宮城　浩
Original assignee: Showa Denko KK
Current assignee: Resonac Holdings Corp
Priority date: 1987-03-11
Filing date: 1987-03-11
Publication date: 1988-09-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、化学薬品、界面活性剤、ジュース原液等の液
体、医薬品の粉体等の運搬や貯蔵に好適な蓋付容器に関
する。

〔従来の技術〕

ドラムのような大型容器の樹脂化は、°軽量化、耐久性
の向上、防錆性の向上などに極めて有効で、欧米ではす
でに各種の合成樹脂製ドラムが使用されている。我国に
おいても、天板が蓋となっており、開閉可能な蓋付容器
（オープンドラム）が一部商品化され、化学薬品、界面
活性剤、ジュース原液等の運搬、貯蔵（場合によっては
冷凍貯蔵）に使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、商品化された従来の合成樹脂製蓋付容器は、通
常、容器本体が中空成形により、また蓋は射出成形、或
いはプレス成形などによって造られているが、強いｍ１
強度を要求されるため、第１１図に一例を示すように、
容器本体１を中空成形する際に、パリソンが最も伸びる
地板２のコーナ一部分の薄肉化を防止するため、地板２
の近傍の径を側板３の中間部３ａの径より小さくし、か
つ地板２の側板３との境界コーナーの半径を出来るだけ
大きくし、全体の形状がなめらかになるように形成され
ている。

また、地板２には、手を引掛けて、傾ける部分がないた
め、凹部４を設けてこれを補うことも行なわれているが
、手の引掛かりが不十分で内容物をあける場合落すこと
があった。

また、スクッキングを安定化するため、容器本体１の開
口部縁５よりやや下の外周に把持周鍔６を一体成形し、
この鍔６と当接する蓋鍔７ａと、上記開口部縁５が嵌合
する円形溝７ｂとを有し、上面中央が円形凹部７Ｃとな
っている蓋７を取付け、第１２図に示すように地板２近
傍を上記円形凹部７Ｃに嵌合して、安定にスクッキング
するようにしている。しかし、地板２の接地する部分の
径は小さくなり、蓋付容器の安定性が悪くなる。

また、荷重は、蓋７の円形凹部７Ｃで受けることになり
、特に通常用いられる射出成形等の蓋は、流れをよ（す
るため分子Ｍの小さい樹脂が使われるのでクリープ特性
が悪く、破壊の原因となる。

さらに側板中間部３ａの径が大きく、これを平面に並べ
た場合、必要とする面積が大きい割合に蓋付容器の総合
容積が少ない等の欠点があった。

本発明は上記の事情に鑑み、内容物の取出しが容易で、
スクッキングした場合の安定性、強度が共に優れ、しか
も、パレット等に効率よくかつ安定に載置することが可
能な蓋付容器を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記の目的を達成すべくなされたもので、そ
の要旨は、オレフィン系重合体を用い、中空成形によっ
て一体成形された、上端が開口し、水平断面が円形の容
器本体、および上記容器本体の開口部を密閉する合成樹
脂製の蓋よりなる蓋付容器であって、上記容器本体は、
上部がやや先細りの側板、側板と一体成形された地板お
よびこの地板の外面に該地板の周縁と同心状であり、か
つ環状の基部と、基部に一体に連設され外方に拡径する
傾斜部とを有し、最大外径が上記側板下部の外径より大
きくない所定の高さの握持部とによって構成され、蓋は
、少なくとも上部中央が所定の高さで、外径が上記握持
部の基部内径よりやや小さく形成されている蓋付容器、
およびオレフィン系重合体を用い、中空成形によって一
体成形された、上端が開口し、水平断面が円形の容器本
体、および上記容器本体の開口部を密閉する合成樹脂製
の蓋よりなる蓋付容器であって、上記容器本体は、上部
がやや先細りの側板、側板と一体成形された地板および
この地板の外面に該地板の周縁と同心状であり、かつ環
状の基部と、基部に一体に連設され外方に拡径する傾斜
部と、傾斜部の先端に一体に連設され、上記地板に垂直
な接地立上りを有し、最大外径が上記側板下部の外径よ
り大きくない所定の高さの握持部とによって構成され、
蓋は、少なくとも上部中央が、所定の高さで外径が上記
握持部の接地立上りの内径より、僅か小さく形成されて
いる蓋付容器にある。

〔作用〕

本発明の蓋付容器は上記の構成を有するので、パレット
等に安定よく、密に載置出来る。またこれらを積重ねた
場合、下の容器本体の蓋と、上の握持部が係合し、安定
なスタツヤングが行なわれる。さらに、握持部には外方
に拡径する傾斜部を有するので、これが、オレフィン樹
脂において通常用いられる中空成形法によって、パリソ
ンを圧縮溶着して握持部を形成する役割を果し、側板、
地板および握持部よりなる容器本体の一体成形が可能と
なるのみならず、側板と地板との境界近傍の肉厚が薄く
ならない。

〔実施例〕

本発明の蓋付容器の容器本体の中空成形に使われるオレ
フィン系重合体は、密度が０．９３５９／ａＡ以上のエ
チレン単独重合体、或いはエチレンを主成分とするエチ
レンとα−オレフィン（通常炭素数は３〜１２個、共重
合割合は多くとも１５ｗｔ％）との共重合体が好適であ
る。これらのエチレン単独重合体、エチレンとα−オレ
フィンとの共重合体の分子量は、蓋付容器の大きさく容
量）によって異なるが、メルトフローレート（ＪＪＳＫ
−７２１０にしたがい、条件が７で測定、以下ｒＨＬＭ
ＦＲＪという）として、たとえば容量が２００Ｊの蓋付
容器では、一般には５．０ｇ／１０分以下であり、４．
０ｇ／１０分以下のものが好ましく、特に３．５ｙ／１
０分以下のものが好適である。また、容量が２０Ｊのオ
ープンドラムでは、通常ＨＬＶＦＲは５〜５０ｇ／１０
分であり、１０〜５（１／１０分のものが望ましく、と
りわけ１０〜４０ｇ／１０分のものが好適である。

また蓋に使われる樹脂は、種々な熱可塑性樹脂が使用可
能であるが、容器本体と耐薬品性などを同じにするため
、ポリエチレン系樹脂を用いるのが好ましい。蓋に使う
ポリエチレン系樹脂は、密度が０．９３５！Ｆ／ｃ−ｏ
ｒ以上のエチレン単独重合体、或いはエチレンを主成分
とするエチレン−αオレフィン（通常炭素数は３〜１２
個、共重合体割合は多くとも１５ｗｔ％）との共重合体
が好適である。

これらのエチレン単独重合体、エチレンとα−オレフィ
ンとの共重合体の分子量は、メルトフローレート（ＪＩ
Ｓ　　Ｋ−７２１０にしたがい、条件が４′で測定、以
下ｒＭＦＲＪという）として０゜５〜１０ｇ／ｌ　０分
が一般的であり、０．５〜５ｇ／１０分のものが望まし
く、特に０．５〜３ｇ／１０分が好適である。

上記オレフィン系重合体をそれぞれ用いて、オレフィン
系重合体の分野において一般に実施されている中空成形
法、或いは射出成形法等によって、側板、地板、握持部
を有する容器本体および蓋がそれぞれ成形される。この
際、成形温度は通常１８０〜２５０℃であり、特に１９
０〜°２３０℃が好適である。

第１図ないし第３図は本発明に係る蓋付容器の第一実施
例を示すもので、第１図は側面図、第２図は地板縁部の
拡大縦断面図、第３図はスクッキングした場合の一部拡
大縦断面図で図中符号１１は容器本体、１２は蓋である
。容器本体１１は、水平断面が円形で、上方がやや先細
りとなっている側板１３、この側板１３の下端に一体に
形成された地板１４１３よび地板１４に一体形成された
握持部１５とによって構成されている。握持部１５は、
基部１５ａが、上記地板１４の周縁に沿って地板１４と
同心状に接続され、基部１５ａ近傍には、外側に拡形す
る所定幅の傾斜部１５ｂが形成され、その先端には、地
板１４に対して垂直な所定幅の接地立上り１５Ｃが形成
されている。この接地立上り丁５Ｃの外径は、側板１３
の下部１３ｂの外径と同じまたはこれよりやや小さく、
基部１５ａの内径は、蓋１２の外径より僅か大きくなっ
ている。

また、側板１３の先細り部１３ａの先端部は、側板１３
の下部１３ｂと同心の円筒状部１３ｃとなっており、こ
の上端は、僅かに外径が太くなって蓋係止部１３ｄが形
成されている。

また蓋１２しよ周縁に沿って、Ｅ２蓋係止部１３ｄに嵌
着ツる係止溝１２ａが設けられ、この係止ｉＭ　１２　
ａを形成する外周部１２ｂが上記円筒状部１３Ｇの外周
に係合し、外側から金属製などのバンド１６によって締
結されている。、なお、１７は、密閉するためのパツキ
ンである。

＜２お、上記握持部は第４図に示すように基部１５ａと
傾斜部１５ｂとの間に立上り１５ｄを設けたり、或いは
第５図（ａ）（ｂ）に示すように接地立上りを設けず、
傾斜部１５ｂが直接接地するようにしでもよい。

上記構成の蓋付容器はこれを積重ねると、下蓋付容器の
蓋１２が上蓋付容器の握持部１５の基部１５ａ１．：嵌
合し、蓋１２の上面および地板１４の下面が当接し、安
定してスタッキングされる。また、握持部１５の最大外
径が接地する部分となり、これが側板１３の下部１３ｂ
外径と同じかやや小さいので、安定して置くことが出来
るとともに、並べた場合の必要面積が小さくてすむ。ま
た、内容物をあける場合には、握持部１５に手をかけて
転勤するので、特に接地立上り１５ｄを有すると、手が
すべることがない。

さらに、握持部１５を設けることによって、地板１４と
側板１３との境界近傍の肉厚を厚くすることが出来る。

それは次に説明する理由による。

第６図は本発明の容器本体１１を形成する中空成形用金
型の縦断面図で、２１は金型本体、２２は握持部１５を
形成する作動金型である。地板１４を形成する金型内面
２３が開いた状態で溶融したパリソン（図示せず）を金
型上部ピンチオフ部２４と、下部ビンヂオフ部２５で挟
み、パリソン内部にエアーを入れて予備ブローし、地板
を形成する作動金型内面２３を油圧シリンダ等で２点鎖
線で示す位置まで移動することにより握持部１５が形成
される。この際、パリソンを上部ピンチオフ２４と下部
ピンチオフ２５で挟み、作動金型２２を移動するので、
地板１４と側板１３との境界近傍のブロー比が小さくな
り肉厚が増大ブる。

これに対し、第７図は握持部を備えない金型３１である
。図中３２は、地板外縁が形成される部分で、中央部３
３を若干突出させることによって地板に手をかける四部
が形成される。この金型３１においても上ピンチオフ２
４′と下ピンチオフ部２５′で挟み、空気をブローして
容器本体が形成されるが、地板１４と側板１３との境界
近傍のブロー比は極めて大きくなり、その薄肉化を防止
することが出来ない。

また、第８図および第９図は、本発明の第２実施例を示
すもので、蓋（よ１第１１図に示寸従来の形状とほぼ同
じもの、容器本体は第１図とほぼ同じ形状にしたもので
、同一部分には同一符号を付しＣその説明を省略する。

この場合においてもＭ７の上部外径はｖ部１５ａの内径
よりやや小ざいので、安定したスタッキングが可能であ
り、また、容器を扱う場合、鍔６゜７ａが使用出来る。

第１０図は、第３実施例を示すもので、第３図と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略する。この例は
、蓋１２の外径を接地立上り１５Ｃの内径より僅か小さ
くし、スタッキングした場合、接地立上り１５ｃに蓋が
嵌合するようにしたものである。したがって、握持部１
５が基部、傾斜部、接地立上り、或は基部、立上り、傾
斜部、接地立上りによって構成されていることが必要で
ある。この場合、容器本体の先細りの程度が小さくてす
むので容器容Ｗを大きくすることが出来る。

また、第１０図において、容器本体１１の開口部は、蓋
内内Ｊ′３よび容器本体間口部外周のねじ３４．３５に
よって螺合されて・いるが、本発明においては、開口部
と蓋との係合は、従来公知の方法がいずれも使用出来る
。

〔効果〕

以上述べたように本発明に係る蓋付容器は、パレット等
に安定かつ効率よく並ぺられ、かつ安定したスタッキン
グを行なうことが出来、また上段の荷重は、蓋を介して
側板開口部縁に！ｌ！直にかかるので、その支持力は大
きい。さらに傾斜部を有するので地板と一体の握持部が
容易に形成され、地板と側板との境界近傍の肉厚を厚く
形成出来る等、多くの長所を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、本発明に係る蓋付容器の第１実
施例を示すもので、第１図は側面図、第２図は地板縁近
傍の拡大縦断面図、第３図はスクッキングした部分の一
部拡大縦断面図、第４図、第５図（ａ）（ｂ）は、異な
る形状の握持部を示す第２相当図、第６図、第７図は、
地板、側板の境界近傍の肉厚が厚くなることを説明する
ための金型のｍ断面図で、第６図は本発明の容器本体を
中空成形する金型の図、第７図は従来の金型の図、第８
図、第９図は第２実施例を示す縦断面図で、第８図は蓋
付容器を示す図、第９図はスクッキングした状態を示す
図、第１０図は第３実施例を示す第３図相当図、第１１
図、第１２図は、従来の蓋付容器の一例を示を縦断面図
で、第１１図は蓋付容器の図、第１２図はスクッキング
した状態を示す図である。１・・・容器本体、２・・・地板、３・・・側板、３ａ
・・・中間部、４・・・凹部、５・・・開口部縁、６・
・・把持用鍔、７・・・蓋、７ａ・・・蓋付、７ｂ・・
・円形溝、７Ｇ・・・円形凹部、１１・・・容器本体、
１２・・・蓋、１２ａ・・・係止溝、１２ｂ・・・外周
部、１３・・・・・・側板、１３ａ・・・先細り部、１
．３ｂ・・・下部、１３Ｃ・・・円筒状部、１３ｄ・・
・蓋係止部、１４・・・地板、１５・・・握持部、１５
ａ・・・基部、１５ｂ・・・傾斜部、１５ｃ・・・接地
立上り、１５ｄ・・・立上り、１６・・・バンド、１７
・・・パツキン。２１・・・金型本体、２２・・・作動金型、２３・・・
作動金型内面、２４．２４’・・・上部ピンチオフ、２
５゜２５′・・・下部ピンチオフ、３１・・・金型、３
２・・・地板縁を形成する部分、３３・・・中央部、３
４．３５・・・ねじ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）オレフィン系重合体を用い、中空成形によつて一
体成形された、上端が開口し、水平断面が円形の容器本
体、および上記容器本体の開口部を密閉する合成樹脂製
の蓋よりなる蓋付容器であって、上記容器本体は、上部
がやや先細りの側板、側板と一体形成された地板、およ
びこの地板の外面に該地板の周縁と同心状であり、かつ
環状の基部と、基部に一体に連設され外方に拡径する傾
斜部とを有し、最大外径が上記側板下部の外径より大き
くない所定の高さの握持部とによって構成され、蓋は、
少なくとも上部中央が所定の高さで、外径が上記握持部
の基部内径よりやや小さく形成されていることを特徴と
する蓋付容器。
（２）所定の高さの握持部が、地板の周縁と同心状であ
り、かつ環状の基部と、基部に一体に連設され外方に拡
径する傾斜部と、傾斜部の先端に一体に取付けられた、
地板に対して垂直な接地立上りとよりなる特許請求の範
囲第１項記載の蓋付容器。
（３）所定の高さの握持部が、地板の周縁に同心状であ
り、かつ環状の基部と、基部に連設され上記地板に垂直
な立上りと、この立上りの先端に一体に連設され外方に
拡径する傾斜部と、傾斜部の先端に一体に連設され、地
板に垂直な接地立上りとからなる特許請求の範囲第１項
記載の蓋付容器。
（４）オレフィン系重合体を用い、中空成形によつて一
体成形された、上端が開口し、水平断面が円形の容器本
体、および上記容器本体の開口部を密閉する合成樹脂製
の蓋よりなる蓋付容器であつて、上記容器本体は、上部
がやや先細りの側板、側板と一体形成された地板および
この地板の周縁と同心状であり、かつ環状の基部と、基
部に一体に連設され外方に拡径する傾斜部と、傾斜部の
先端に一体に連設され、上記地板に垂直な接地立上りを
有し、最大外径が上記側板下部の外径より大きくない所
定の高さの握持部とによって構成され、蓋は、少なくと
も上部中央が、所定の高さで外径が上記握持部の接地立
上りの内径より、僅かに小さく形成されていることを特
徴とする蓋付容器。
（５）所定の高さの握持部が、地板の周縁に同心状であ
り、かつ環状の基部と、基部に連設され上記地板に垂直
な立上りと、この立上りの先端に一体に連設され外方に
拡径する傾斜部と、傾斜部の先端に一体に連設され、地
板に垂直な接地立上りとよりなる特許請求の範囲第４項
記載の蓋付容器。