JPS6322709Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子機器の附属品を収納する電子機器
の附属品収納構造に関する。

携帯形電子機器の多くは、機器本体と、この機
器本体に被せる蓋体と、測定を行なうときに機器
本体に接続して使用する測定用プローブ、同プロ
ーブに接続されるカールコードおよびこのカール
コードの他端に設けているプラグ等の附属品とか
らなつている。ところで、従来、前記附属品の収
納に際しては、機器本体を収納する革ケース等に
収納ポケツトを設けてこれに附属品を収納すると
か、或いは通常保管室の保管場所に置き、測定時
に持ち出すなどの方法をとつている。

しかし、前者の革ケースの収納ポケツトに附属
品を収納する形態のものでは、収納ポケツトが邪
魔になることがあること、そうかといつて革ケー
スがなければ機器本体と一体化した状態で附属品
を収納して持ち歩くことができない問題がある。
さらに、革ケース自体が高価である。

そこで、前述したように非使用時に附属品を保
管場所に置く方法をとられる場合が多いが、附属
品の置き場所に苦慮することがあり、また、附属
品を紛失することもある。さらに、室外又は工場
内等の移動時に附属品を手に持たなければならな
いが、このため必要なときに手が使えない不便や
危険が生じた時の対応に無理があつた。

本考案は上記実情にかんがみてなされたもの
で、その目的とするところは、機器本体と蓋体と
を利用して附属品を収納し、従来の不具合を一挙
に解決する電子機器の附属品収納構造を提供する
ことにある。

以下、本考案の一実施例について第１図ないし
第３図を参照して説明する。この携帯形電子機器
は、第１図に示すように縦長の長方体よりなる機
器本体１と、非測定時に機器本体１に被せる蓋体
１０と、測定時に機器本体１に接続する附属品２
０とからなつている。この機器本体１には測定時
に首に吊り下げて使用できるように機器手前側の
面部１ａに吊下げ用バンド２が取付けられ、機器
本体１自体は前記手前側面部１ａが吊下げ用バン
ド２による吊下げ時に身体に密接するように彎曲
状に形成され、さらに上面パネル１ｂ側は手前側
面部１ａ側から反対側に向つて角度θをもつて下
り傾斜となるように形成して視認を容易にしてい
る。さらに上面パネル１ｂ側には複数の操作ボタ
ン３、表示部４およびプローブ収納部５が設けら
れている。このプローブ収納部５は、上面パネル
１ｂより筐体内方へ例えば中間段部を持つた円錘
状孔部５ａを形成するとともに、この孔部５ａの
下部側周囲は例えば発泡スチロール等の保持部材
５ｂで覆われている。また、孔部５ａの比較的上
側の内周壁より突出するように測定用プローブの
脱着時にオン・オフする機器電源供給用のスイツ
チ５ｃを設けている。また、機器本体１の側方角
部にコード収納用凹部６が設けられている。この
コード収納用凹部６は、例えば上部から下部へ向
つて逆Ｌ字状に形成するとともに、一側面１ｃよ
り平行にコード折返し用突起７を設けている。さ
らに、コード収納用凹部６の上部一側面に信号導
入用接栓８が取付けられている。

次に、蓋体１０は、その表面側の一端ほぼ中央
部に例えば蓋体自身を切り起して作つた掛け止用
クリツプ１１が設けられ、同クリツプ１１側と反
対の側部にはプローブ逃げ部１２が形成されてい
る。クリツプ１１は測定時に測定者のベルトに引
かけて蓋体１０を保持するものである。一方、蓋
体１０の裏面側には第２図および第３図に示すよ
うに所定間隔を有して複数のコード支持板１３，
…およびプラグ支持部１４が設けられている。附
属品２０は、カールコード２１の一端部に測定用
プローブ２２、他端部にプラグ２３が接続された
ものである。

而して、以上のような電子機器において所要の
測定終了後、機器本体１から附属品２０を取り外
して収納することになるが、この場合、附属品２
０は次のようにして収納する。即ち、カールコー
ド２１の端部に設けているプラグ２３を蓋体裏面
のプラグ支持部１４に嵌合支持させた後、カール
コード２１を複数のコード支持板１３，…にプラ
グ支持部１４側より順次互い違いに蛇行状をなす
ように掛け渡す。その後、測定用プローブ２２を
機器本体１のプローブ収納部５に収納し、機器本
体１上に蓋体１０を被せて完了する。なお、附属
品２０の収納順序は前述と全く逆でもよい。つま
り、測定用プローブ２２をプローブ収納部５に収
納後、カールコード２１をコード支持板１３，…
に蛇行状に掛け渡し、更にコード端部のプラグ２
３をプラグ支持部１４に支持させるようにしても
よい。

機器本体１を持ち歩いて測定を繰返すときは、
接栓９にプラグ２３を接続し、そのカールコード
２１の他端側を逆Ｌ字状のコード収納用凹部６と
突起７の間にはめ込み下部側のコード折返し用突
起７に引つかけて折返す。この後、カールコード
２１を筐体上部側に導き、コード先端側の測定用
プローブ２２をプローブ収納部５に収納する。こ
の場合、プローブ収納部５に測定用プローブ２２
を収納すると、プローブ収納部５内のスイツチ５
ｃがオフして電源供給ラインが切れるようになつ
ている。

以上詳記したように本考案によれば、附属品で
ある測定用プローブは機器本体のプローブ収納部
に収納し、カールコードおよびプラグは蓋体裏面
のコード支持板およびプラグ支持部に支持するよ
うにしたので、機器本体を収納する革ケースがな
くても簡単に附属品を収納できる。また、保管場
所の心配や紛失等の問題も解決できる電子機器の
附属品収納構造を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案に係る電子機器の
附属品収納構造の一実施例を示すもので、第１図
は電子機器の全体を示す外観斜視図、第２図は本
考案の要部を示す断面図、第３図は蓋体の裏面側
を示す図である。 １……機器本体、５……プローブ収納部、１０
……蓋体、１１……クリツプ、１３……コード支
持板、１４……プラグ支持部、２０……附属品、
２１……カールコード、２２……測定用プロー
ブ、２３……プラグ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器本体側に接続して測定の用に供する測定用
   プローブ、この測定用プローブに接続されたカー
   ルコードおよびこのカールコードの他端に設けら
   れたプラグ等の附属品を収納する電子機器の附属
   品収納構造において、前記機器本体の上面パネル
   側に設けた前記測定用プローブのプローブ収納部
   と、前記機器本体に被せる蓋体の裏面に所定間隔
   を有して配列し前記カールコードを蛇行させて支
   持するコード支持板と、前記蓋体の裏面に設けた
   前記プラグを支持するプラグ支持部とを備えた電
   子機器の附属品収納構造。