JPS63224795A - 微生物保持体 - Google Patents

微生物保持体

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JPS63224795A
JPS63224795A JP62060691A JP6069187A JPS63224795A JP S63224795 A JPS63224795 A JP S63224795A JP 62060691 A JP62060691 A JP 62060691A JP 6069187 A JP6069187 A JP 6069187A JP S63224795 A JPS63224795 A JP S63224795A
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JP
Japan
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microorganisms
film
paste
water
plasticizer
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JP62060691A
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English (en)
Inventor
Keiji Nagamatsu
永松 啓至
Kaname Iwasaki
岩崎 要
Masao Maita
毎田 正雄
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は微生物保持体、一層詳しくは排水の生物化学
的処理に用いて有用な微生物保持体に係るものである。
(従来の技術) 従来、排水の生物化学的処理における散水P床法、接触
酸化法、回転円盤法など、生物脱法技術の機能の中心と
なる微生物保持体く充填材、接触材など)には、耐久性
、耐薬品性に富み、腐蝕の心配がなく、軽量で機械的強
度に優れ、所望の形状に容易に成形できるなど多くの優
れた性質を有し、かつ廉価であるという特徴に基づいて
硬質塩化ビニル樹脂製の板、シート、フィルムなどが多
用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 排水の好気性処理で、BOD濃度の高い排水の場合や、
生物分解速度の速い排水の場合には、発生するバクテリ
ヤ、原生動物などの微生物は活性が大であり、微生物保
持体に対する付着力も大きく、硬質塩化ビニル樹脂(以
下、硬質PVCと略記する)製の微生物保持体の使用で
特に大きな問題はない。
しかしながらBOD濃度の低い排水(BOD約500p
pm以下)や、化学工業排水、又は嫌気性処理における
メタン醗酵処理またはアンモニア態窒素の硝酸化処理な
どの場合は、処理に関与するバクテリアなどの微生物の
増殖速度が遅いこと、微生物の付着活性力が弱いことな
どにより、安定して効率的な処理を行うことが難しく、
また処理機能の立上りが遅いなど、多くの問題点があっ
た。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような、従来の微生物の付着、生育に関
する問題点を解決し、硬質PVCの有する優れた性質を
失うことなく、低濃度BOD排水を始めとする通常微生
物理M速度の遅い、かつ微生物の付着活性力の低い排水
の処理に用いて有用な、即ち付着活性力の弱い微生物の
付着性を向上させ、効率よく安定して排水処理を達成し
得る微生物保持体を提供することを目的とするものであ
る。
かかる目的を達成する本発明の要旨とするところは、硬
質塩化ビニル樹脂からなる基体の表面に、塩化ビニル樹
脂粉末と可塑剤とを混合してなるペーストに対して吸水
性樹脂を添加、混合したものを塗布して加熱し、成膜し
てなる微生物保持体に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の微生物保持体の基体となる硬質pvcは板状、
シート状、フィルム状、棒状、塊状、チップ状など各種
の形状をなしていてもよい。
そして板状、シート状、フィルム状をなすものは、単純
な平坦状のものの他、波板状をなしていてもよく、その
他凹凸部を有するものなど従来、微生物保持体として知
られている種々の複雑な表面形態をなすものであっても
よい。 また棒状の基体も凹部、凸部を有するなどの表
面構造をなしていてもよい。
本発明の保持体は、上述のような硬質PVCからなる基
体の表面に、塩化ビニル樹脂(以下、PVCと略記する
)の粉末(乳化重合によって得られるものが好ましいが
、懸濁重合体であってもよい)と可塑剤(更に安定剤を
加えてもよい)とを混合してなるペーストに吸水性樹脂
の粉末を加え、充分均一に混合したものを塗布する。
次いで、なお粘稠な状態にある塗布層は加熱して硬質P
VC基体の表面に60〜100°C′″C″膜化(固形
脱化)してのち100〜230°Cで焼付けを行うか、
或いは膜化と同時に焼付けることもできる。
また硬質PVC基体が平坦な板、シート、フィルムであ
って、最終的に波板状、その他凹凸を有する形状のもの
としないときは、上記の加熱焼付は処理後に成形しても
よい。
また硬質PVC基体が平坦な板、シート、フィルムであ
る場合、PVC粉末を主体とし、可塑剤及び吸水性樹脂
を添加した上記ペースト状混合物を塗布し、次いで先ず
60〜100°Cで予備加熱して基体の表面に膜化し、
これを例えは真空成形法によって所望の形状に成形する
際に、100〜230°Cで再加熱して焼付けを行って
もよい。
或いは、基体にペースト状混合物を塗布した後、直ちに
加熱成形しつつ膜化と焼付けとを同時に行ってもよい。
以上のような方法によって本発明の微生物保持体が製造
される。 そして本発明保持体の基体は、通常硬質PV
Cと言われる例えば可塑剤添加部数が約10重量%以下
のものであればよい。
基体に塗布するペースト状混合物のPVC粉末は、主と
して乳化重合によって得られるものが好ましく、平均重
合度800〜2,000のもので、−り   − 粒度は極力細かなものがよく、通常平均粒径20〜60
μのものが好ましい。
かかるPVC粉末と可塑剤との混合割合は通常PVC粉
末粉末1垂0 00重量部の範囲がよい。
この可塑剤としてはジオクチルフタレート、ジオクチル
アジペート、トリクレジルポスフェートなど、通常PV
Cに対して使用される可塑剤が用いられる。
また、PVC粉末に対し、上記のような可塑剤のほか、
安定剤を配合してもよい。 かかる安定剤としては、可
塑剤に可溶性の液状のものが好ましく、また固体粉末状
の安定剤は、予め可塑剤に分散して使用できる。
安定剤の例としては、塩基性面リン酸鉛、二塩基性硫酸
鉛まなは上記酸のカルシウム塩、バリウム塩などが挙げ
られる。
次にこれらのペースト状混合物に配合する添加物につい
て説明する。
吸水性樹脂としては、本発明の微生物保持体を排水処理
に使用するとき、接触する水に対し吸水性が優れ、また
吸水したゲルは保水性が高いものが良く、しかも保持体
の表面に塗着した吸水性樹脂が吸水によって膨潤し、こ
れにより表面凹凸が大きくなるものが良い。
上記吸水性樹脂は、ペースト状混合物に配合して硬質P
VC基体の表面に塗布した後に行う焼付けの温度で容易
に分解しないものであることが必要である。
本発明で用いる吸水性樹脂としては、例えばポリアクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸とビニルアルコールとの共
重合体及びポリエチレンオキサイド変成物などの合成樹
脂、或いはポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリメチルビニルピロリドン、ポリアクリル
アミドなどの優れた吸水性、保水性及び膨潤性を具えた
物質が用いられる。
吸水性樹脂の粒径は10〜1,000μ範囲か好ましく
、この配合量はPvC粉末100重量部に対し、5〜1
. O0重量部が好ましい。 5重量部以下では、吸水
性樹脂の膨潤による保持体表面積の増大効果が小さく、
また逆に100重量部を超えると膜形成の後詰膜の物性
を低下させる虞れがあり、また不経済である。
以上の割合で吸水性樹脂をPVC粉末及び可塑剤(更に
安定剤を加えてもよい)よりなるペーストに配合し、よ
く混和する。
該混合物を硬質PVC基体の表面に塗布するには、基体
が例えば平坦な板、シート、フィルムであればバーコー
タ、ロールコータなど通常用いられる方法によって行う
また基体が板、シート、フィルムに予め凹凸模様が付与
されたもの、又は棒状、チップ状の場合は浸漬法、その
他適宜の方法によって行う。
塗布層の厚さは通常500μ以下が好ましい。
500μを超える厚さでも有効であるが不経済である。
また硬質PVC基体が板状、シート状、フィルム状であ
って、得られる保持体が板状であり、かかる保持体を多
数枚並列させて水処理を行うに当り、各板の間にスペー
サを用いるときは、スペーサの当たる箇所には、ペース
ト状混合物を塗布しないでもよい。
塗布後の加熱による膜化は、前記した通り通常の硬質p
vcの軟化点付近60乃至100°Cであり、焼付けは
100〜230℃で行う。
以上のようにして得られる本発明の微生物保持体は後述
するような優れた効果を有し、排水の生物化学的処理に
極めて有効に使用されるが、水処理分野における水質改
善、環境改善のみならす、広くバイオテクノロジー分野
において、効率的なバイオリアクターを提供するもので
ある。
(実施例) 実施例1及び比較例1 平均重合度1,700のPVC粉末粉末1垂0からなる
ペーストに、吸水性樹脂のポリアクリル酸ソーダ40部
を加えて充分混和し、これを硬質pvcシート(厚さ0
.25mm)の表面に約30μの厚さに塗布した後、1
50’Cで真空成形を行なって凹凸模様に成形すると同
時に、硬質pvCシート表面に膜化及び焼付けを行なっ
た。
かくして得られた本発明の保持体と比較するなめ、上記
と同じ硬質PVCシートを同様な凹凸模様に成形したも
のを製造し、これを比較例1とし、両保持体について、
硝化菌培簑槽において、硝化菌を主とする微生物付着試
験を行った。
被処理水としては塩化アンモニウムを主とした人工排水
を用い、窒素濃度を200ppmに調製しな。
培養条件は、上記人工排水を20°C,PH7〜8に調
整しておき、試験方法としては、処理槽の下部に硝化菌
培養のなめ通常の波板平行板の充填材を入れて馴致を行
ない、硝化菌が充填材に充分に増殖付着し、処理性能も
安定した状態のところで、上記本発明の保持体及び比較
例の保持体を処理槽の上部に浸漬し、浸漬後15日目と
30日目に保持体を引き上げ、それぞれ1分後に各保持
体の微生物保持量(湿重量)を測定しな。
その結果を第1図の図表に示す。
第1図において縮軸は微生物保持量(湿重量g/rr1
′)、横軸は浸漬日数(日)であり、図中1は本発明の
保持体、2は比較例の保持体のそれぞれの微生物保持量
を示す曲線である。
この結果から、本発明の微生物保持体は比較例のものよ
りも微生物保持量が極めて多いことが明らかである。
実施例2及び比較例2 メタン生成菌培養槽に実施例1及び比較例1で用いたと
同じ保持体を浸漬し、メタン生成菌を主とする微生物付
着試験を行った。
被処理水は、酢酸’1sBOD3.OOOppmになる
ように調製した人工排水を用い、培養条件は上記人工排
水を水温30’C,PH7〜8に調整しておき、処理槽
にメタン生成菌培養のため、前記同様の通常の充填材を
入れて馴致を行ない、メタン生成菌力釈この充填材に充
分に増殖付着し、処理性能も安定した状態のところで、
本発明保持体及び比較例の保持体を浸漬し、以下実施例
1と同様に試験を行ない、微生物の付着性を測定した。
その結果を第2図に示す。 第2図中、3は本発明の保
持体、4は比較例の保持体のそれぞれの微生物保持量を
示す曲線である。
この結果から、本発明の保持体は比較例のものに比べ、
微生物保持量が極めて多いことが明らかである。
(発明の効果) 本発明の微生物保持体は下記の効果を奏する。
(1)微生物保持体の表面が吸水により膨潤し、凹凸が
大きくなることにより表面積が増大して、微生物の付着
量か増加し、又親水性に優れていることによって微生物
付着のアンカー効果を高めて付着量か増大する。
(2)微生物膜の初期生育速度が速い。
(3)微生物膜の付着密度が高い。
(4)微生物膜の付着力が強く、安定している。
(5)微生物膜が活性に富んでいる。
(6)保持体の機絨的強度は、硬質PVC基体の有する
物性が維持されているなめ大きい。
(7)硬質PVC基体と、その表面に塗布されるペース
ト状混合物の層との接着力、安定性は良好である。
(8)成形性がよく、任意の凹凸模様に成形できる。
(9〉成形と同時に塗膜の焼付けがてきる。
(10)成形後の凹凸模様を有するシートは、適当間隔
に設けたスペーサを介して接着剤によりブロック化が可
能である。
(11)製造工程が簡単で低コストである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の微生物保持体か有する優れ
た微生物付着性を示す図表である。 図中、1及び3は本発明の実施例の保持体の微生物保持
量を示す曲線、2及び4は比較例の保持体の微生物保持
量を示す曲線である。 特許出願人       三菱樹脂株式会社代理人  
  弁理士   近 胚 久 美手続補正書く自発) 昭和62年7月21日 特許庁長官  小 川 邦 夫 殿 2 発明の名称 液体接触用充填材 名称(617)三菱樹脂株式会社 願書の「発明の名称」の欄及び明細書全文。 6  補正の内容 (1、発明の名称を「液体接触用充填材」と訂正する。 訂正明細書 1  発  明  の  名  称 液体接触用充填材 2、特許請求の範囲 硬質塩化ビニル樹脂からなる基体の表面に、塩化ビニル
樹脂粉末と可塑剤とを混合してなるペーストに対して吸
水性樹脂を添加、混合したものを塗布して加熱し、成膜
してなるl生隻並■左1■。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) この発明は、排水の生物化学的処理槽に組込んだり、冷
却塔、ガス吸収塔などに組込み使用する液体接触用充填
材に係るものである。 (従来の技術) 従来、排水の生物化学的処理における散水P床法、接触
酸化法、回転円板法など生物化学的処理に用いる微生物
保持体、または冷却塔、ガス吸収塔に用いる充填材など
の液体接触用充填材は、耐久性、耐薬品性に富み、腐蝕
の心配がなく、軽量で機械的強度に優れ、所望の形状に
容易に成形できるなど多くの優れた性質を有し、かつ廉
価であるという特徴に基づいて硬質塩化ビニル樹脂製の
板、シート、フィルムなどが多用されている。 (発明が解決しようとする問題点) 排水の好気性処理で、BOD濃度の高い排水の場合や、
生物分解速度の速い排水の場合には、発生ずるバクテリ
ヤ、原生動物などの微生物は活性が大であり、微生物保
持体に対する付着力も大きく、硬質塩化ビニル樹脂(以
下、硬質pvcと略記する)製の微生物保持体の使用で
特に大きな問題はない。 しかしながらBOD濃度の低い排水(BOD約500p
pm以下)や、化学工業排水、または嫌気性処理におけ
るメタン醗酵処理またはアンモニア態窒素の硝酸化処理
などの場合は、処理に関与するバクテリアなどの微生物
の増殖速度が遅いこと、微生物の付着活性力が弱いこと
などにより、安定して効率的な処理を行うことが難しく
、また処理機能の立上りが遅いなど、多くの問題点かあ
った。 また、冷却塔、カス吸収塔などの性能向上のため、充填
材の水濡れ性の改善方法として、ポリビニルアルコール
などの親水性高分子物質を塩化ビニル樹脂(以下、PV
Cと略記する)製充填材の表面に塗布したり、練込んだ
りする方法があったが、形成される膜の付着力か弱く、
溶出し易いので持続性がなくなったり、PVCとの相溶
性不良のなめ、機械的強度が低下したり、充填材のごく
表面層のみしか親水性高分子物質が利用されず不経済で
あるなどの問題点かあった。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような問題点を解決するものであって、
その要旨とするところは、硬質塩化ビニル樹脂からなる
基体の表面に、塩化ビニル樹脂粉末と可塑剤とを混合し
てなるペーストに対して吸水性樹脂を添加、混合したも
のを塗布して加熱し、成膜してなる液体接触用充填材に
存する。 以下、本発明の詳細な説明する。 本発明の液体接触用充填材の基体となる硬質PVCは板
状、シート状、フィルム状、棒状、塊状、チップ状など
各種の形状をなしていてもよい。 そして板状、シート状、フィルム状をなすものは、単純
な平坦状のものの他、波板状をなしていてもよく、その
他凹凸部を有するものなど従来、充填材として知られて
いる種々の複雑な表面形態をなすものであってもよい。  また棒状の基体も凹部、凸部を有するなどの表面構造
をなしていてもよい。 本発明の液体接触用充填材は、」一連のような硬質PV
Cからなる基体の表面に、PVCの粉末(乳化重合によ
って得られるものが好ましいが、懸濁重合体であっても
よい)と可塑剤(更に安定剤を加えてもよい)とを混合
してなるペーストに吸水性樹脂の粉末を加え、充分均一
に混合したものを塗布する。 次いで、なお粘稠な状態にある塗布層は、加熱して硬質
PVC基体の表面に60〜100°Cで膜化(固形膜化
)してのち、100〜230°Cで焼付けを行うか或い
は膜化と同時に焼付けることもできる。 また硬質PVC基体が平坦な板、シート、フィルムであ
って、最終的に波板状、その他凹凸を有する形状のもの
としないときは、上記の加熱焼付は処理後に成形しても
よい。 また硬質PVC基体が平坦な板、シート、フィルムであ
る場合、PVC粉末を主体とし、可塑剤及び吸水性樹脂
を添加した上記ペースト状混合物を塗布し、次いで先ず
60〜100℃で予備加熱して基体の表面に膜化し、こ
れを例えば真空成形法によって所望の形状に成形する際
に、100〜230℃で再加熱して焼付けを行ってもよ
い。 或いは、基体にペースト状混合物を塗布した後、直ちに
加熱成形しつつ膜化と焼付けとを同時に行ってもよい。 以上のような方法によって本発明の液体接触用充填材が
製造される。 そして本発明の基体は、通常硬zpvc
と言われる例えば可塑剤添加部数が約10重量%以下の
ものであればよい。 基体に塗布するペースト状混合物のPVC粉末は、主と
して乳化重合によって得られるものが好ましく、平均重
合度800〜2,000のもので、粒度は極力細かなも
のがよく、通常平均粒径20〜60μのものが好ましい
。 かかるPvC粉末と可塑剤との混合割合は通常PVC粉
末100重量部に対して可塑剤30〜100重量部の範
囲がよい。 この可塑剤としてはジオクチルフタレート、ジオクチル
アジペート、トリクレジルホスフェートなど、通常PV
Cに対して使用される可塑剤が用いられる。 また、PVC粉末に対し、」1記のような可塑剤のほか
、安定剤を配合してもよい。 かかる安定剤としては、
可塑剤に可溶性の液状のものが好ましく、また固体粉末
状の安定剤は、予め可塑剤に分散して使用できる。 安定剤の例としては、塩基性亜リン酸鉛、二塩基性硫酸
鉛または」二記酸のカルシウム塩、バリウム塩などが挙
げられる。 次にこれらのペースト状混合物に配合する添加物にって
説明する。 吸水性樹脂としては、例えば本発明の液体接触用充填材
を排水処理に使用するとき、接触する水に対し吸水性が
優れ、また吸水したゲルは保水性が高いものが良く、し
かも液体接触用充填材の表面に塗着した吸水性樹脂が吸
水によって膨潤し、これにより表面凹凸が大きくなるも
のがよい。 上記吸水性樹脂は、ペースト状混合物に配合して硬質P
VC基体の表面に塗布した後に行なう焼付けの温度で容
易に分解しないものであることが必要である。 本発明で用いる吸水性樹脂としては、例えばポリアクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸とビニルアルコールとの共
重合体及びポリエチレンオキサイド変成物などの合成樹
脂、或いはポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルローズ、ポリメチルビニルピロリドン、ポリアクリル
アミドなどの優れた吸水性、保水性及び膨潤性を具えた
物質が用いられる。 吸水性樹脂の粒子系は10〜i、、oooμ範囲が好ま
しく、この配合量はPvC粉末100重量部に対し、5
〜100垂呈部が好ましい。 5重量部以下では、吸水
性樹脂の膨潤による液体接触用充填材の表面積の増大効
果が小さく、また逆に100重量部を超えると膜形成の
のち該層の物性を低下させる虞れがあり、また不経済で
ある。 以上の割合で吸水性樹脂をPVC粉末及び可塑剤〈更に
安定剤を加えてもよい)よりなるペーストに配合し、よ
く混和する。 該混合物を硬質PVC基体の表面に塗布するには、基体
が例えば平坦な板、シート、フィルムであればバーコー
タ、ロールコータなど通常用いられる方法によって行う
。 また基体が板、シー1へ、フィルムに予め凹凸模様が付
与されたもの、又は棒状、チップ状の場合は浸漬法、そ
の他適宜の方法によって行う。 塗布層の厚さは通常500μ以下か好ましい。 500μを超える厚さでも有効であるが不経済である。 また硬質PVC基体が板状、シート状、フィルム状であ
って、得られる液体接触用充填材が板状であり、かかる
液体接触用充填材を多数枚並列させて水処理を行うに当
り、各板の間にスペーサを用いるときは、スペーサの当
なる箇所には、ペースト状混合物を塗布しないでもよい
。 塗布後の加熱による脱化は、前記した通り通常の硬質p
vcの軟化点付近60乃至100°Cであり、焼付けは
100〜230℃で行う。 以上のようにして得られる本発明の液体接触用充填材は
後述するような優れた効果を有し、排水の生物化学的処
理に極めて有効に使用されるが、水処理分野における水
質改善、環境改善のみならず、広く冷却塔やガス吸収塔
などに組込んで効率的な気液接触処理が可能な充填材を
提供するものである。 (実施例) 実施例1及び比較例1 平均重合度1,70C1)PVC粉末100重量部(以
下、部は重量部を表わす)、可塑剤60部からなるペー
ストに、吸水性樹脂のポリアクリル酸ソーダ40部を加
えて充分混和し、これを硬質PVCシート(厚さ0.2
5mm)の表面に約30μの厚さに塗布した後、150
℃で真空成形を行なって凹凸模様に成形すると同時に、
硬質pvCシート表面に膜化及び焼付けを行なった。 かくして得られた本発明の液体接触用充填材と比較する
なめ、上記と同じ硬質PVCシートを同様な凹凸模様に
成形したものを製造し、これを比較例1とし、両液体接
触用充填材について、硝化菌培養槽において、硝化菌を
主とする微生物付着試験を行った。 被処理水としては塩化アンモニウムを主とした人工排水
を用い、窒素濃度を2ooppmに調製しな。 培養条件は、」1記人工排水を20℃、PH7〜8に調
整しておき、試験方法としては、処理槽の下部に硝化菌
培養のなめ通常の波板平行板の充填材を入れて馴致を行
ない、硝化菌が充填材に充分に増殖付着し、処理性能も
安定した状態のところで、上記本発明の液体接触用充填
材及び比較例の液体接触用充填材を処理槽の上部に浸漬
し、浸漬後15日目と30日目に弓1き上げ、それぞれ
1分後に各液体接触用充填材の微生物保持量(湿重量)
を測定した。 その結果を第1図の図表に示す。 第1図において縦軸は微生物保持量(湿重量g/rIf
)、横軸は浸漬日数(日)であり、図中1は本発明の液
体接触用充填材、2は比較例の液体接触用充填材のそれ
ぞれの微生物保持量を示す曲線である。 この結果から、本発明の液体接触用充填材は比較例のも
のに比べ微生物保持量が極めて多いことが明らかである
。 実施例2及び比較例2 メタン生成菌培養槽に実施例1及び比較例1で用いたと
同じ液体接触用充填材を浸漬し、メタン生成菌を主とす
る微生物付着試験を行った。 被処理水は、酢酸をBOI):l、OOOppmになる
ように調製した人工排水を用い、培養条件は上記人工排
水を水温30°C,PH7〜8に調整しておき、処理槽
にメタン生成菌培養のため、前記同様の通常の充填材を
入れて馴致を行ない、メタン生成菌が、この充填材に充
分に増殖付着し、処理性能も安定した状態のところで、
本発明の液体接触用充填材及び比較例の液体接触用充填
材を浸漬し、以下実施例1と同様に試験を行ない、微生
物の付着性を測定した。 その結果を第2図に示す。 第2図中、3は本発明の液
体接触用充填材、4は比較例の液体接触用充填材のそれ
ぞれの微生物保持量を示す曲線である。 この結果から、本発明の液体接触用充填材は比較例のも
のに比べ、微生物保持量が極めて多いことが明らかであ
る。 (発明の効果) 本発明の液体接触用充填材は下記の効果を奏する。 (1〉液体接触用充填材の表面が吸水により膨潤し、凹
凸が大きくなることにより表面積が増大して、微生物の
付着量が増加し、また親水性に優れていることによって
微生物付着のアンカー効果を高めて付着量が増大する。 (2)微生物膜の初期生育速度が速い。 (3)微生物膜の付着密度が高い。 (4)微生物膜の付着力が強く、安定している。 (5)微生物膜が活性に富んでいる。 (6)液体接触用充填材の機械的強度は、硬質PVC基
体の有する物性が維持されているなめ大きい。 (7)硬質PVC基体と、その表面に塗布されるペース
ト状混合物の層との接着力、安定性は良好である。 (8)成形性がよく、任意の凹凸模様に成形できる。 (9)成形と同時に塗膜の焼付けができる。 (10)成形後の凹凸模様を有するシートは、適当間隔
に設けたスペーサを介して接着剤によりブロック化が可
能である。 〈11)製造工程か簡単で低コストである。 4、図面の簡単な説明 第1図及び第2図は本発明の液体接触用充填材が有する
優れた微生物付着性を示す図表である。 図中、1及び3は本発明の実施例の液体接触用充填材の
微生物保持量を示す曲線、2及び4は比較例の液体接触
用充填材の微生物保持量を示す曲線である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 硬質塩化ビニル樹脂からなる基体の表面に、塩化ビニル
    樹脂粉末と可塑剤とを混合してなるペーストに対して吸
    水性樹脂を添加、混合したものを塗布して加熱し、成膜
    してなる微生物保持体。
JP62060691A 1987-03-16 1987-03-16 微生物保持体 Pending JPS63224795A (ja)

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