JPS6322435Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機、殊にその底板の雨水に
よる錆防止に関する。

第１図及び第２図は従来の空気調和機を示し、
１は圧縮機、２は室内側熱交換器、３は室外側熱
交換器、４は室内側送風機、５は室外側送風機、
６は底板、７は仕切板、８は天板、９は雨水の侵
入する開口部、１０は外箱、１１は雨水、１２は
ドレンを示し、底板６と仕切板７と室外側Ａから
室内側Ｂへの水の侵入を防止する為に溶接され
て、空気調和機の内部は室外側Ａと室内側Ｂとに
分けられ、また天板８はネジにより仕切板７に固
定される。

しかして、このように底板６と仕切板７にて構
成した骨格上に圧縮機１、室内側熱交換器２、室
外側熱交換器３を配管で連結し、冷凍サイクルを
形成する空気調和機においては、室外側開口部９
より侵入した雨水１１が仕切板７、天板８をぬら
しながら、底板６に溜まり、、ドレン口１２より
外箱１０を経由し、本体外に放出しているが、底
板６、仕切板７、天板８が例えば鉄板でできてい
て、同一な材質の為、水が溜る底板６の錆の進行
が他の部品より大巾に早く、このため空気調和機
の製品寿命を大巾に低下させている。

本考案は、このような従来の問題を解消するた
めになされたもので、屋外に設置又は少なくとも
一部が屋外に開放される空気調和機において、水
が溜まつて錆やすい底板の一部分をドレンパンと
して独立させ、この独立させたドレンパンを錆に
くい材料で作つたことを特徴とする。

以下第３，４及び５図を参照して本考案の一実
施例について詳述する。第３〜５図において、第
１〜２図と同一の部分には同一の参照符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。

しかして、底板１６は室外側部分１６ａと室内
側部分１６ｂとに分割され、水が溜まつて錆やす
い室外側部分１６ａはドレン口１９を有するドレ
ンパンとして独立され、この独立されたドレンパ
ン１６ａはステンレス鋼等の錆にくい材料で作ら
れている。一方底板１６の室内側部分１６ｂは仕
切板１７と一体に形成され、この仕切板１７とド
レンパン１６ａとが水洩れなきよう確実に溶接さ
れている。そして、天板８の上には外板２０が配
設され、またドレンパン１６ａの下にはドレン口
２１を有する二次ドレンパン２２が配設され、こ
の二次ドレンパン２２もステンレス鋼等の錆にく
い材料で作られている。

したがつて、このような構成によれば、雨水
は、室外開口部９より自由に空気調和機の内部に
侵入するが、天板８、仕切板１７にさえぎられ
て、ドレンパン１６ａに溜まり、そのドレン口１
９より二次ドレンパン２２を経由して、二次ドレ
ンパンドレン口２１より屋外又は室内のドレン管
に放出される。

以上述べたように、本考案によれば、屋外に設
置又は少なくとも一部が屋外に開放される空気調
和機において、水が溜まつて錆やすい底板の一部
分をドレンパンとして独立させ、この独立させた
ドレンパンを錆にくい材料で作つているので、コ
ストを余り上げることなく、空気調和機の製品寿
命を大幅に延ばすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機を示す側面断面図、
第２図はその天板を含む骨格を示す側面断面図、
第３図は本考案による空気調和機の一例を示す側
面断面図、第４図はその天板を含む骨格を示す側
面断面図、第５図はその外箱を示す斜視図であ
る。 １６……底板、１６ａ……ドレンパン（底板の
室外側部分）、１６ｂ……底板の室内側部分、１
７……仕切板、１９……ドレン口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋外に設置又は少なくとも一部が屋外に開放さ
   れる空気調和機において、水が溜まつて錆やすい
   底板の一部分をドレンパンとして独立させ、この
   独立させたドレンパンを錆にくい材料で作つたこ
   とを特徴とする空気調和機。