JPS6243223Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、各部屋の窓下に設けられ部屋毎に
個別に空調を行ない得る省エネルギー型の窓台を
利用した個別空調機のチヤンバーに関するもので
ある。

（従来技術） 従来この種の空気調和設備は、第１図に示すよ
うに、凝縮器、蒸発器、送風機、圧縮機、全熱交
換器、フイルター、切替ダンパ等からなる空調ユ
ニツト１と、給排気チヤンバと外壁とを形成する
外壁ユニツト２と、からなり、冷房・暖房、
換気・空気浄化、外気冷房の機能を有するもの
であり、部屋ごとに運転ができるので、使つてい
ない部屋を空調する無駄がなくなり、天井内のダ
クト、配管、空調用の機械室などが不要となるな
どの多くの利点を有している。

しかしながら、このような空気調和設備は、チ
ヤンバーである外壁ユニツトがアルミ製であり、
コストが高く、室内にあるため部屋の有効面積が
減少してしまう問題がある。

（考案の目的） この考案は、このような事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は、部屋の有効面積を大きく
とることができるとともに比較的安価な個別空調
機のチヤンバーを提供することにある。

（考案の構成） この考案に係る個別空調機のチヤンバーは、空
調ユニツトが配置される窓下の外壁に、前記空調
ユニツトの給気口および排気口を設け、室外側に
迫り出す窓台と、この窓台を支持しかつ前記給気
口と排気口とを仕切る受梁とにより、室外に給排
気チヤンバーを形成したものである。

（実施例） 以下、この考案を図示する一実施例に基づいて
説明する。第２図ないし第４図に示すように、こ
の考案に係る個別空調機のチヤンバーは、窓Ｗの
下部に位置する外壁３に近接して配置された空調
ユニツト１と、外壁３の上部を切欠いて設けられ
た空調ユニツト１の給気口４および排気口５と、
基部が外壁３の上面に載置され室外側に迫り出す
断面略コ字状の窓台６と、この窓台６をほぼ中央
部で支持しかつ給気口４と排気口５とを仕切る受
梁７とからなる。

窓台６は、PC版又はCFRC版からなり、外壁
３、受梁７に締結具８，９を介して取付けられ、
受梁７を仕切板として室外に給気チヤンバー１０
と排気チヤンバー１１を形成することになる。

さらに、第２図、第４図に示すように、窓台６
と受梁７との間には、シール材１２が取付けら
れ、給排気口４，５の廻りの水密性を確保してい
る。

また、窓台６の室内側下部に形成される開口に
は、防鳥ネツト１３が取付けられている。

（考案の効果） この考案は、以上のような構成からなるので、
次のような効果を奏する。

従来の高価なアルミ製チヤンバーに代えて、
窓台を給排気チヤンバーと兼用させたので、コ
ストダウンを図ることができ、さらに、外観を
損うことがない。

給排気チヤンバーが室外に位置しているた
め、部屋の有効面積を大きくとることができ
る。

窓台の受梁を給排気口の仕切板として利用す
ることにより、比較的簡単な構造で給排気チヤ
ンバーを構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の空調設備を示す概略図、第２
図、第３図および第４図は、この考案に係る個別
空調機のチヤンバーを示す断面図、立面図および
平面図である。 １……空調ユニツト、２……外壁ユニツト、３
……外壁、４……給気口、５……排気口、６……
窓台、７……受梁、８，９……締結具、１０……
給気チヤンバー、１１……排気チヤンバー、１２
……シール材、１３……防鳥ネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空調ユニツトが配置される窓下の外壁に、前記
   空調ユニツトの給気口および排気口を設け、室外
   側に迫り出す窓台と、この窓台を支持しかつ前記
   給気口と排気口とを仕切る受梁とにより、室外に
   給排気チヤンバーを形成してあることを特徴とす
   る窓台を利用した個別空調機のチヤンバー。