JPS63224198A - 補正コイル付き偏向電磁石 - Google Patents
補正コイル付き偏向電磁石Info
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- JPS63224198A JPS63224198A JP5396787A JP5396787A JPS63224198A JP S63224198 A JPS63224198 A JP S63224198A JP 5396787 A JP5396787 A JP 5396787A JP 5396787 A JP5396787 A JP 5396787A JP S63224198 A JPS63224198 A JP S63224198A
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- Particle Accelerators (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、荷電粒子を閉軌道上で回転させて加速あるい
は蓄積する荷電粒子加速蓄積装置とし士の蓄積リングす
なわちSOR露光装置の偏向電磁石の構造に関するもの
である。
は蓄積する荷電粒子加速蓄積装置とし士の蓄積リングす
なわちSOR露光装置の偏向電磁石の構造に関するもの
である。
従来のシンクロトロンや蓄積リングは高エネルギー物理
実験(主に電子と陽電子、陽子と反陽子との衝突実験に
よる素粒子の相互作用および新粉子の発見等のための実
験)のために製作されており、概して大型であった(直
径数十m〜数十km)。
実験(主に電子と陽電子、陽子と反陽子との衝突実験に
よる素粒子の相互作用および新粉子の発見等のための実
験)のために製作されており、概して大型であった(直
径数十m〜数十km)。
これに対して、最近、電子あるいは陽電子が周回する時
に放出されるSOR光を光電子分光等の゛表面分析や半
導体LSIを製造する時のX線リソグラフィー用光源と
して利用することが注目されている。これら半導体産業
にこのSOR光源が導入されるためには従来よりも小型
で専用に設計された蓄積リングが必要となる。このため
世界中で蓄積リングを小型化しようとする試みが行なわ
れている。
に放出されるSOR光を光電子分光等の゛表面分析や半
導体LSIを製造する時のX線リソグラフィー用光源と
して利用することが注目されている。これら半導体産業
にこのSOR光源が導入されるためには従来よりも小型
で専用に設計された蓄積リングが必要となる。このため
世界中で蓄積リングを小型化しようとする試みが行なわ
れている。
小型化の1つの有力な方向は、偏向電磁石を超電導化し
、1つの偏向電磁石で180度電子を偏向し、電子の軌
道半径を数十cm程度のオーダにする方向である。これ
は、例えば[ホイバーガ著、固体工学、93頁、198
6.2月(A、 Heuberger+ Sol 1d
State Technology+p、93.Feb
ruary 1986)Jに記載されている。しかし、
必要な磁場の均一度を電子の通る軌道軸に沿ってそれに
垂直な平面の広い領域に確保する具体的な磁石構造は未
だ実現されていない。
、1つの偏向電磁石で180度電子を偏向し、電子の軌
道半径を数十cm程度のオーダにする方向である。これ
は、例えば[ホイバーガ著、固体工学、93頁、198
6.2月(A、 Heuberger+ Sol 1d
State Technology+p、93.Feb
ruary 1986)Jに記載されている。しかし、
必要な磁場の均一度を電子の通る軌道軸に沿ってそれに
垂直な平面の広い領域に確保する具体的な磁石構造は未
だ実現されていない。
一方、蓄積リングを小型化する試みの中で、電子を円形
リングの中で360度偏向させようという試みもある。
リングの中で360度偏向させようという試みもある。
これは、例えば「高橋著2日本学術振興会、結晶加工と
評価技術第145委員会。
評価技術第145委員会。
B分科会(放射光利用)、第9会研究会資料17頁」に
記載されている。しかし、この例では、円形構造である
ことに起因して、技術的に解決すべき問題点が多い。
記載されている。しかし、この例では、円形構造である
ことに起因して、技術的に解決すべき問題点が多い。
180度偏向電磁石においては、磁石端部におけるフリ
ンジ磁場(偏向電磁石の出口付近で電子軌道軸に沿って
磁場の強度が徐々に下がっていく部分の磁場)により生
ずるC、0.D (電子の平衡軌道の設計中心軌道から
のずれ)が大きいという問題が重要である。上記ホイバ
ーガ(A、 Heuber−get)の180度偏向型
では内側コイルと外側出イルの間隔が10cm程度と狭
く、従って、渡りの部分のコイルがフリンジ磁場に及ぼ
す影響が小さく、それほど大きなC,O,Dは発生しな
いが、磁場の均一な広い領域を確保しようとして内側コ
イルと外側コイルの間隔を広げていくと、渡りの部分の
コイルからの影響が大きくなり、フリンジ磁場のだれが
大きくなるという問題がある。
ンジ磁場(偏向電磁石の出口付近で電子軌道軸に沿って
磁場の強度が徐々に下がっていく部分の磁場)により生
ずるC、0.D (電子の平衡軌道の設計中心軌道から
のずれ)が大きいという問題が重要である。上記ホイバ
ーガ(A、 Heuber−get)の180度偏向型
では内側コイルと外側出イルの間隔が10cm程度と狭
く、従って、渡りの部分のコイルがフリンジ磁場に及ぼ
す影響が小さく、それほど大きなC,O,Dは発生しな
いが、磁場の均一な広い領域を確保しようとして内側コ
イルと外側コイルの間隔を広げていくと、渡りの部分の
コイルからの影響が大きくなり、フリンジ磁場のだれが
大きくなるという問題がある。
従来の偏向電磁石における補正コイルは、偏向電磁石内
部の均一度を補正したり、個々の偏向電磁石の固体差に
起因する磁場の大きさのばらつきを補正するために、主
要偏向電磁石内部のコイルに沿ってそれに平行に置かれ
るのが通常であり、フリンジ磁場そのものを整形し、C
,O,Dを補正するためにフリンジ磁場の中に補正コイ
ルを置くことはなされていなかった。
部の均一度を補正したり、個々の偏向電磁石の固体差に
起因する磁場の大きさのばらつきを補正するために、主
要偏向電磁石内部のコイルに沿ってそれに平行に置かれ
るのが通常であり、フリンジ磁場そのものを整形し、C
,O,Dを補正するためにフリンジ磁場の中に補正コイ
ルを置くことはなされていなかった。
以上のことから、従来の問題点は、蓄積リングの小型化
と電子軌道に沿っての均一な磁界分布とが実現されてい
ないということである。
と電子軌道に沿っての均一な磁界分布とが実現されてい
ないということである。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、半導体産業用に小型化したSO
R露光装置のための偏向電磁石を提供することにある。
の目的とするところは、半導体産業用に小型化したSO
R露光装置のための偏向電磁石を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、荷電粒子軌
道上する主要偏向電磁石のフリンジ磁場付近に主要偏向
電磁石内部の荷電粒子軌道上に形成する偏向磁場とは逆
向きの磁場を発生するように一対以上の補正コイルを設
置したものである。
道上する主要偏向電磁石のフリンジ磁場付近に主要偏向
電磁石内部の荷電粒子軌道上に形成する偏向磁場とは逆
向きの磁場を発生するように一対以上の補正コイルを設
置したものである。
本発明においては、小型蓄積リングの実現および電子軌
道に沿って均一な磁界の分布の実現を図るこ生ができる
。
道に沿って均一な磁界の分布の実現を図るこ生ができる
。
まず、本発明の特徴について述べる。本発明は、主要偏
向電磁石および補正コイルにより、全体で電子を180
度偏向させる。すなわち、一対の主要な偏向電磁石で電
子をほぼ180度偏向させ、フリンジ磁場付近に一対以
上の補正コイルを付加させることにより、主要偏向電磁
石自身が形成するフリンジ磁場を急峻な階段状の分布に
整形し、Bl積(電子軌道軸に沿って磁場の大きさBを
積分した量)を成る一定の値に調節することにより、全
体で180度電子を偏向させる。
向電磁石および補正コイルにより、全体で電子を180
度偏向させる。すなわち、一対の主要な偏向電磁石で電
子をほぼ180度偏向させ、フリンジ磁場付近に一対以
上の補正コイルを付加させることにより、主要偏向電磁
石自身が形成するフリンジ磁場を急峻な階段状の分布に
整形し、Bl積(電子軌道軸に沿って磁場の大きさBを
積分した量)を成る一定の値に調節することにより、全
体で180度電子を偏向させる。
こうして、主要偏向電磁石のみでは非常に大きなC,0
,Dを発生する所を、補正コイルにより小さく神さえ、
同時に主要偏向電磁石内部のフリンジ付近の磁場の均一
度も改善したことを最も主要な特徴とする。
,Dを発生する所を、補正コイルにより小さく神さえ、
同時に主要偏向電磁石内部のフリンジ付近の磁場の均一
度も改善したことを最も主要な特徴とする。
第1図〜第4図は、本発明による補正コイル付き偏向電
磁石の配置構造である。図中の大きなバナナ型をした主
要偏向電磁石l (これにより電子をほぼ180度偏向
する)に対して、フリンジ部付近の電子軌道軸に近い部
分に、磁場の方向が主要偏向電磁石lとは逆向きの補正
コイル2を左右両側に3対ずつ配置しである。第1図〜
第4図において、3は渡りの部分のコイルである。第2
図に、主要偏向電磁石lおよび補正コイル2中の電流パ
スPIおよびP2.P3の方向を矢印で示す。
磁石の配置構造である。図中の大きなバナナ型をした主
要偏向電磁石l (これにより電子をほぼ180度偏向
する)に対して、フリンジ部付近の電子軌道軸に近い部
分に、磁場の方向が主要偏向電磁石lとは逆向きの補正
コイル2を左右両側に3対ずつ配置しである。第1図〜
第4図において、3は渡りの部分のコイルである。第2
図に、主要偏向電磁石lおよび補正コイル2中の電流パ
スPIおよびP2.P3の方向を矢印で示す。
補正コイル2は、偏向電磁石内部の偏向磁場とは逆向き
の磁場を発生する。
の磁場を発生する。
第5図〜第7図は、主要偏向電磁石1に関して切詰めた
形状の例を示す配置図である。補正コイル2はこれら主
要偏向電磁石lのフリンジ部分に設置される。これら補
正コイル2による大きな2つの効果を、第1図〜第4図
の実施例について詳細に示す。
形状の例を示す配置図である。補正コイル2はこれら主
要偏向電磁石lのフリンジ部分に設置される。これら補
正コイル2による大きな2つの効果を、第1図〜第4図
の実施例について詳細に示す。
まず、B1積の低減効果について説明する。第8図はバ
ナナ型主要偏向電磁石1のみによる電子軌道軸に沿った
一50cm≦y≦σcmの範囲内にある磁場の2方向成
分の分布を示す。また、第9図は主要偏向電磁石と補正
コイル群とが第8図と同様の領域に形成する磁場の2方
向成分の分布と3対の補正コイルの位置A1〜A3を示
している。
ナナ型主要偏向電磁石1のみによる電子軌道軸に沿った
一50cm≦y≦σcmの範囲内にある磁場の2方向成
分の分布を示す。また、第9図は主要偏向電磁石と補正
コイル群とが第8図と同様の領域に形成する磁場の2方
向成分の分布と3対の補正コイルの位置A1〜A3を示
している。
第8図から明らかなように、主要偏向電磁石のみでは偏
向電磁石の端部付近の磁場(フリンジ磁場)のだれが著
しく、非常に大きなC,O,Dが生ずる。これを低減す
るためにはバナナ型主要偏向電磁石1の内側コイルと外
側コイルを結ぶ渡りの部分のコイル3を+y方向へ平行
移動して切り詰めたり、あるいはz軸の回りに正の方向
へ回転させる等の工夫をして、磁場のいわゆるB1積を
低減しなければならない(第5図〜第7図参照)。
向電磁石の端部付近の磁場(フリンジ磁場)のだれが著
しく、非常に大きなC,O,Dが生ずる。これを低減す
るためにはバナナ型主要偏向電磁石1の内側コイルと外
側コイルを結ぶ渡りの部分のコイル3を+y方向へ平行
移動して切り詰めたり、あるいはz軸の回りに正の方向
へ回転させる等の工夫をして、磁場のいわゆるB1積を
低減しなければならない(第5図〜第7図参照)。
しかし、そうすることによってC,O,Dは低減できて
も、偏向電磁石内部の磁場の均一度が悪化することが容
易に予想される。そこで、第1図〜第4図に示すような
補正コイル2をフリンジ部付近に配置した。これにより
、第9図に示すように、フリンジ磁場のだれを急峻に低
減させ、はぼ階段状に変化する磁場分布を得ることがで
きた。
も、偏向電磁石内部の磁場の均一度が悪化することが容
易に予想される。そこで、第1図〜第4図に示すような
補正コイル2をフリンジ部付近に配置した。これにより
、第9図に示すように、フリンジ磁場のだれを急峻に低
減させ、はぼ階段状に変化する磁場分布を得ることがで
きた。
さらに、第9図から分かるように、どうしても僅かに残
る偏向電磁石外部へのだれを補償するため、曲線S1に
示すように故意にアンダーシュートを形成してやり、そ
れ以降はOに戻るように補正コイル配置を適性化した。
る偏向電磁石外部へのだれを補償するため、曲線S1に
示すように故意にアンダーシュートを形成してやり、そ
れ以降はOに戻るように補正コイル配置を適性化した。
゛
次に、主要偏向電磁石内部の磁場均一度の改善効果につ
いて述べる。B1積の低減効果とは別に、この補正コイ
ル2により、主要偏向電磁石内部のフリンジ部付近の磁
場の均一度も大幅に改良された。それを第10図、第1
1図に示す。
いて述べる。B1積の低減効果とは別に、この補正コイ
ル2により、主要偏向電磁石内部のフリンジ部付近の磁
場の均一度も大幅に改良された。それを第10図、第1
1図に示す。
第10図は、補正コイルは無くバナナ型主要偏向電磁石
1のみが存在する時の磁場の均一度を示しており、第1
1図は、補正コイルが存在する時の偏向電磁石内部の磁
場の均一度を示している。
1のみが存在する時の磁場の均一度を示しており、第1
1図は、補正コイルが存在する時の偏向電磁石内部の磁
場の均一度を示している。
これらの図は、上から電子軌道軸に沿ってθX方向に0
度(X軸)〜90度(y軸)までの10度ごとの各断面
について、磁場の均一度(Uniformi−ty、以
下rUJと略称する)を示している(θXについては第
6図(a)参照)。図中横軸は均一度Uを表わし、縦軸
は電子の軌道軸に垂直な断面をとった時の動径方向の位
置を示している(cm単位)。
度(X軸)〜90度(y軸)までの10度ごとの各断面
について、磁場の均一度(Uniformi−ty、以
下rUJと略称する)を示している(θXについては第
6図(a)参照)。図中横軸は均一度Uを表わし、縦軸
は電子の軌道軸に垂直な断面をとった時の動径方向の位
置を示している(cm単位)。
実線、鎖線、一点鎖線、二点鎖線は、電子軌道軸に垂直
な方向の高さz=Qcm、1cm、 2cm、3cm
の位置パラメータに対する均一度Uを示す。ここで均一
度Uとは、縦軸とパラメータで決定される位置における
磁場の2成分BZO値と、z−Qcmで電子の平衡軌道
の位置にあたるBZの値BZOとから次の式で定義され
る量である。
な方向の高さz=Qcm、1cm、 2cm、3cm
の位置パラメータに対する均一度Uを示す。ここで均一
度Uとは、縦軸とパラメータで決定される位置における
磁場の2成分BZO値と、z−Qcmで電子の平衡軌道
の位置にあたるBZの値BZOとから次の式で定義され
る量である。
U= (BZ−BZO)/BZO’
第1図〜第4図図の横軸の均一度Uは真中がOであり、
1目盛が±IXI(I3である。また、縦軸の太線は±
5X10−’を表わす。すなわち、第11図は、電子の
軌道軸に沿ってそれに垂直な10cmX6cm(高さ方
向については系の対称性からz=3cmx2−Ocm)
の広い領域において0度を除く全断面でほぼ±5X10
−’の均一度を達成していることを示している。この値
は、従来の電子蓄積リングの偏向電磁石に要求されてい
る磁場精度(均一度)とほぼ同等の値である。
1目盛が±IXI(I3である。また、縦軸の太線は±
5X10−’を表わす。すなわち、第11図は、電子の
軌道軸に沿ってそれに垂直な10cmX6cm(高さ方
向については系の対称性からz=3cmx2−Ocm)
の広い領域において0度を除く全断面でほぼ±5X10
−’の均一度を達成していることを示している。この値
は、従来の電子蓄積リングの偏向電磁石に要求されてい
る磁場精度(均一度)とほぼ同等の値である。
一方、第10図は、補正コイルのない場合の均一度であ
り、10度、20度の断面においてかなり均一度の劣化
が認められる。これが第11図において格段に改善され
ているのが明らかである。
り、10度、20度の断面においてかなり均一度の劣化
が認められる。これが第11図において格段に改善され
ているのが明らかである。
これらの計算はビオ・サバールの法則を用いた厳密な3
次元の磁場解析の結果であり、上記のコイル配置もこの
プログラムによるパラメータサーベイの結果得られた値
である。
次元の磁場解析の結果であり、上記のコイル配置もこの
プログラムによるパラメータサーベイの結果得られた値
である。
次に、主要偏向電磁石1.補正コイル2ともにリターン
ヨークが付いた場合について説明する。
ヨークが付いた場合について説明する。
第12図、第13図は本発明に係わる補正コイル付き偏
向電磁石の第2の実施例を示す配置図であり、鉄のリタ
ーンヨーク4が付いた場合を示す。
向電磁石の第2の実施例を示す配置図であり、鉄のリタ
ーンヨーク4が付いた場合を示す。
この第2の実施例は、鉄のリターンヨーク4が付いたこ
とと、主要偏向電磁石1の配置が第1図〜第4図の第1
の実施例の場合と少しことなることとを除けば、補正コ
イル2の位置、起磁力(コイルに流れる電流値とターン
数との積)等は全く第1の実施例と同様である。この第
2の実施例についても、第1の実施例と同様に、2つの
大きな効果を次に示す。
とと、主要偏向電磁石1の配置が第1図〜第4図の第1
の実施例の場合と少しことなることとを除けば、補正コ
イル2の位置、起磁力(コイルに流れる電流値とターン
数との積)等は全く第1の実施例と同様である。この第
2の実施例についても、第1の実施例と同様に、2つの
大きな効果を次に示す。
まず、B1積の低減効果について説明する。第14図は
、第1の実施例と同様にバナナ型主要偏向電磁石1のみ
による電子軌道軸に沿った磁場の2方向酸分の分布を示
す。また第15図は、バナナ型主要偏向電磁石lと補正
コイル2が形成する電子軌道軸に沿った磁場の2方向酸
分の分布を示す。第14図から明らかなように、主要偏
向電磁石lのみでは偏向電磁石のフリンジ磁場のだれが
著しく、非常に大きなC,O,Dが生ずる。そこで、第
11図、第12図に示すような補正コイル2をフリンジ
部付近に配置した。これにより、第15図に示すように
、フリンジ磁場のだれを急峻に低減させ、はぼ階段状に
変化する磁場分布を得ることができた。さらに、第15
図から分かるように、どうしても僅かに残る偏向電磁石
外部へのだれを補償するため、曲線S1で示すように故
意にアンダーシュートを形成してやり、それ以降はOに
戻るように補正コイル配置を適性化した。
、第1の実施例と同様にバナナ型主要偏向電磁石1のみ
による電子軌道軸に沿った磁場の2方向酸分の分布を示
す。また第15図は、バナナ型主要偏向電磁石lと補正
コイル2が形成する電子軌道軸に沿った磁場の2方向酸
分の分布を示す。第14図から明らかなように、主要偏
向電磁石lのみでは偏向電磁石のフリンジ磁場のだれが
著しく、非常に大きなC,O,Dが生ずる。そこで、第
11図、第12図に示すような補正コイル2をフリンジ
部付近に配置した。これにより、第15図に示すように
、フリンジ磁場のだれを急峻に低減させ、はぼ階段状に
変化する磁場分布を得ることができた。さらに、第15
図から分かるように、どうしても僅かに残る偏向電磁石
外部へのだれを補償するため、曲線S1で示すように故
意にアンダーシュートを形成してやり、それ以降はOに
戻るように補正コイル配置を適性化した。
次に、主要偏向電磁石1内部の磁場均一度の改善効果に
ついて説明する。Bl積の低減効果とは別に、この補正
コイル2により、主要偏向電磁石1内部のフリンジ部付
近の磁場の均一度も大幅に改良された。それを第16図
、第17図に示す。
ついて説明する。Bl積の低減効果とは別に、この補正
コイル2により、主要偏向電磁石1内部のフリンジ部付
近の磁場の均一度も大幅に改良された。それを第16図
、第17図に示す。
このグラフの意味は第1の実施例の場合の第10図、第
11図と同様である。第16図は補正コイルのない場合
の均一度であり、10度、20度の断面においてかなり
均一度の劣化が認められる。
11図と同様である。第16図は補正コイルのない場合
の均一度であり、10度、20度の断面においてかなり
均一度の劣化が認められる。
これが第17図において格段に改善されているのが明ら
かである。
かである。
これらの計算はビオ・サバールの法則および磁性体を含
んだ有限要素法と積分法を用いた3次元の磁場解析の結
果であり、上記の主要偏向電磁石配置も補正コイル配置
も、このプログラムによるパラメータサーベイの結果得
られた値である。
んだ有限要素法と積分法を用いた3次元の磁場解析の結
果であり、上記の主要偏向電磁石配置も補正コイル配置
も、このプログラムによるパラメータサーベイの結果得
られた値である。
以上説明したように本発明は、荷電粒子を偏向する主要
偏向1磁石のフリンジ磁場付近に主要偏向電磁石内部の
荷電粒子軌道上に形成する偏向磁場とは逆向きの磁場を
発生するように一対以上の補正コイルを設置したことに
より、電子を180度偏向させ、C,O,Dの発生を小
さく押さえ、フリンジ付近の磁場の均一度を改善するこ
とができるので、小型蓄積リングの実用化を図ることが
できると共に、半導体LSIのリソグラフィ一工程での
微小パターンの形成が可能になり、半導体工場で小型蓄
積リングをSOR露光装置として設置することが可能に
なるという効果がある。
偏向1磁石のフリンジ磁場付近に主要偏向電磁石内部の
荷電粒子軌道上に形成する偏向磁場とは逆向きの磁場を
発生するように一対以上の補正コイルを設置したことに
より、電子を180度偏向させ、C,O,Dの発生を小
さく押さえ、フリンジ付近の磁場の均一度を改善するこ
とができるので、小型蓄積リングの実用化を図ることが
できると共に、半導体LSIのリソグラフィ一工程での
微小パターンの形成が可能になり、半導体工場で小型蓄
積リングをSOR露光装置として設置することが可能に
なるという効果がある。
第1図〜第4図は本発明に係わる補正コイル付き偏向電
磁石の一実施例を示す配置図、第5図〜第7図はコイル
の切詰構造を示す配置図、第8図は主要偏向電磁石のみ
によるフリンジ磁場の電子軌道軸に沿った分布を示すグ
ラフ、第9図は主要偏向電磁石とともに3対の補正コイ
ルにより磁場分布を補正した時の電子軌道軸に沿ったフ
リンジ磁場の分布を示すグラフ、第10図は主要偏向電
磁石のみで補正コイルが無い時の偏向電磁石内部の電子
軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁場の均一度分
布を示すグラフ、第11図は主要偏向電磁石とともに3
対の補正コイルにより磁場分布を補正した時の偏向電磁
石内部の電子軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁
場の均一度分布を示すグラフ、第12図、第13図は本
発明に係わる補正コイル付き偏向電磁石の第2の実施例
を示す配置図、第14図は第2の実施例における主要偏
向電磁石のみによるフリンジ磁場の電子軌道軸に沿った
分布を示すグラフ、第15図は第2の実施例にお゛いて
主要偏向電磁石とともに3対の補正コイルにより磁場分
布を補正した時の電子軌道軸に沿ったフリンジ磁場の分
布を示すグラフ、第16図は第2の実施例における偏向
電磁石内部の電子軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内で
の磁場の均一度分布を示すグラフ、第17図は第2の実
施例において主要偏向電磁石とともに3対の補正コイル
により磁場分布を補正した時の偏向電磁石内部の電子軌
道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁場の均一度分布
を示すグラフである。 1・・・主要偏向電磁石、2・・・補正コイル、3・・
・渡りの部分のコイル。
磁石の一実施例を示す配置図、第5図〜第7図はコイル
の切詰構造を示す配置図、第8図は主要偏向電磁石のみ
によるフリンジ磁場の電子軌道軸に沿った分布を示すグ
ラフ、第9図は主要偏向電磁石とともに3対の補正コイ
ルにより磁場分布を補正した時の電子軌道軸に沿ったフ
リンジ磁場の分布を示すグラフ、第10図は主要偏向電
磁石のみで補正コイルが無い時の偏向電磁石内部の電子
軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁場の均一度分
布を示すグラフ、第11図は主要偏向電磁石とともに3
対の補正コイルにより磁場分布を補正した時の偏向電磁
石内部の電子軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁
場の均一度分布を示すグラフ、第12図、第13図は本
発明に係わる補正コイル付き偏向電磁石の第2の実施例
を示す配置図、第14図は第2の実施例における主要偏
向電磁石のみによるフリンジ磁場の電子軌道軸に沿った
分布を示すグラフ、第15図は第2の実施例にお゛いて
主要偏向電磁石とともに3対の補正コイルにより磁場分
布を補正した時の電子軌道軸に沿ったフリンジ磁場の分
布を示すグラフ、第16図は第2の実施例における偏向
電磁石内部の電子軌道軸に沿ってそれに垂直な平面内で
の磁場の均一度分布を示すグラフ、第17図は第2の実
施例において主要偏向電磁石とともに3対の補正コイル
により磁場分布を補正した時の偏向電磁石内部の電子軌
道軸に沿ってそれに垂直な平面内での磁場の均一度分布
を示すグラフである。 1・・・主要偏向電磁石、2・・・補正コイル、3・・
・渡りの部分のコイル。
Claims (3)
- (1)荷電粒子を偏向する主要偏向電磁石のフリンジ磁
場付近に前記主要偏向電磁石内部の荷電粒子軌道上に形
成する偏向磁場とは逆向きの磁場を発生するように一対
以上の補正コイルを設置したことを特徴とする補正コイ
ル付き偏向電磁石。 - (2)主要偏向電磁石のコイルが3次元直交座標x、y
、zで規定される空間のx=0の面に対して面対称の形
状を有しz=0の面に対して面対称に配置される時、同
様な対称性を持つ一対以上の補正コイルの主たる部分を
前記主要偏向電磁石が形成するフリンジ磁場の中に設置
したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の補正
コイル付き偏向電磁石。 - (3)主要偏向電磁石、補正コイルは、磁性体を有する
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の補正コイ
ル付き偏向電磁石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62053967A JPH0763038B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 補正コイル付き偏向電磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62053967A JPH0763038B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 補正コイル付き偏向電磁石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63224198A true JPS63224198A (ja) | 1988-09-19 |
JPH0763038B2 JPH0763038B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=12957436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62053967A Expired - Lifetime JPH0763038B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | 補正コイル付き偏向電磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763038B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02174099A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導偏向電磁石 |
JPH03276100A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-06 | Mitsubishi Electric Corp | 荷電粒子装置用偏向電磁石 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62140400A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-23 | 三菱電機株式会社 | 荷電ビ−ム装置 |
-
1987
- 1987-03-11 JP JP62053967A patent/JPH0763038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62140400A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-23 | 三菱電機株式会社 | 荷電ビ−ム装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02174099A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導偏向電磁石 |
JPH03276100A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-06 | Mitsubishi Electric Corp | 荷電粒子装置用偏向電磁石 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0763038B2 (ja) | 1995-07-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |