JPS63221598A - 空芯型偏向電磁石 - Google Patents

空芯型偏向電磁石

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JPS63221598A
JPS63221598A JP5396687A JP5396687A JPS63221598A JP S63221598 A JPS63221598 A JP S63221598A JP 5396687 A JP5396687 A JP 5396687A JP 5396687 A JP5396687 A JP 5396687A JP S63221598 A JPS63221598 A JP S63221598A
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coil
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bending electromagnet
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vacuum duct
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穣治 中田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、荷電粒子を閉軌道上で回転させて加速あるい
は蓄積する荷電粒子加速蓄積装置としての蓄積リングす
なわちSOR露光装置の偏向電磁石の構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来のシンクロトロンや蓄積リングは高エネルギー物理
実験(主に電子と陽電子、陽子と反陽子との衝突実験に
よる素粒子の相互作用および新粒子の発見等のための実
験)のために製作されており、概して大型であった(直
径数十m〜数十km)。
このように従来の蓄積リングは大型で、多数の偏向電磁
石で構成されており、個々の偏向電磁石はほぼ直線状の
構造であったため、電子が長時間周回するために必要な
条件である磁場の均一度を確保するための磁極構造最適
化は2次元の磁場解析で充分であった。
これに対して、最近、電子あるいは陽電子が周回する時
に放出されるSOR光を、光電子分光等の表面分析や半
導体LSIを製造する時のX線リソグラフィー用光源と
して利用することが注目されている。これら半導体産業
にこのSOR光源が導入されるためには従来よりも小型
で専用に設計された蓄積リングが必要となる。このため
世界中で蓄積リングを小型化しようとする試みが行なわ
れている。
小型化の1つの有力な方向は、偏向電磁石を超伝導化し
、1つの偏向電磁石で180度電子を偏向し、電子の軌
道半径を数十cm程度のオーダにする方向である。これ
は、例えば[ホイバーガ著、固体工学、93頁、198
6.2月(A、Heuberger、5olidSta
te Technology+p、93.Februa
ry 1986)Jに記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、従来の2次元解析では不充分であり、3次元解
析の取扱いが必須となるが、必要な磁場の均一度を電子
の通る軌道軸に沿ってそれに垂直な平面の広い領域に確
保する具体的な磁石構造は未だ実現されていない。
また、従来の超電導偏向電磁石は上記素粒子実験用に製
作されており、構造も直線状でSOR先取出し用スペー
スのない、いわゆるcosθ巻きのコイル構造で、2次
元の磁場解析により電子の通る軌道軸およびそれに垂直
な面内で磁場の均一領域を確保していたが、これをその
ままSOR光利用装置の電磁石とすることはできない。
すなわち、従来の問題点は、蓄積リングの小型化と電子
軌道に沿っての均一な磁界分布とが実現されていないと
いうことである。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、半導体産業用に小型化したSO
R露光装置のための偏向電磁石を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本発明は、真空ダクト
の水平断面がほぼ扇形の形状を有する荷電粒子加速蓄積
装置の上記真空ダクトに偏向磁場を発生させる空芯型偏
向電磁石において、上記真空ダクトに沿った内側と外側
に反対方向の電流が流れるようにループを形成した励磁
コイルを上記真空ダクトを挟んで上下に一対以上置き、
上記外側コイルの上下間ギャップを内側コイルの上下間
ギャップよりも大きくなるように配置したものである。
〔作用〕
本発明においては、小型蓄積リングおよび電子軌道に沿
っての均一な磁界分布の実現を図ることができる。
〔実施例〕
まず、本発明の特徴について述べる。本発明は、1個の
偏向電磁石で180度電子を偏向させ、電子の通る軌道
軸およびそれに垂直な平面内の広い領域に均一な磁場を
実現したことを最も主要な特徴とする。
また、SOR光を取り出す領域を確保しつつ超電感化す
ることにより、軌道半径を数十cm程度と小さくした3
次元的コイル構造を明確化した。
さらに、空芯型コイル構造をベースにしているので、得
られたコイルの配置を相似形に縮小拡大することにより
、同一の起磁力(コイルに流す電流とコイルのターン数
との積であり、電源容量を決定する因子である)で同一
のエネルギーの電子を周回させることができることを特
徴とする。すなわち、同一のエネルギーで軌道半径が変
化するので、任意の波長の光を、単に相似形に拡大縮小
するだけの構造で提供することができることを特徴とす
る。
なお、今回、3次元の磁場解析を実行し、SOR光取出
しを容易にしたコイル配置を実現できた。
以下、上記コイル配置について説明する。
第1図〜第4図は、本発明による空芯型偏向電磁石とし
ての空芯コイルの実施例を種々の角度から見た配置図で
あり、lは内側コイル、2は外側コイル、3は渡りの部
分のコイル、4は真空ダクトである。第1図〜第4図に
おいて、(a)は実際のコイル巻線の外形、(blは上
記コイルの中心線と真空ダクトの外形を示す。同図に示
すコイル配置構造により、電子の軌道半径を数十cm(
この例では52.38cmであり、これは3.5T、 
550MeVの軌道半径に相当する)としたものである
。本実施例においては、電子の通る軌道軸に沿って均一
な領域を確保するために内側コイル1より外側コイル2
の方を高くし、なおかつその2つのコイル1,2を結ぶ
渡りの部分のコイル3を外側に成る一定の角度だけ跳上
げた構造になっている。また、実際の磁場計算では、線
電流モデルにより計算するだけで充分な精度がある。
第5図〜第7図は、具体的なコイル配置の3つの実施例
を上(±2方向)と横(±X方向)から見たコイル切詰
配置図であり、コイルの中心線のみを示したものである
。第6図のX≧O1y≧0.2≧Oの空間におけるコイ
ルの中心線は、2=DI、x”+y”=R1”の円弧と
Z=D2.X”+y2=R22の円弧(ただし、Di>
D2>0.R1>R2>0)のα≦θX≦90度(第6
図(a)参照)の部分である。すなわち、コイルの中心
線は所定の範囲で円弧と一致する。ここで、α、θXは
3次元円柱座標の角度を表し、αはO度≦α≦90度の
間にある一定値である。この例ではα≠0である。第6
図、第7図のいずれにおいても、内側コイル1と外側コ
イル2の中心線をその中に含む平面は2=0の平面と3
0度±15度の角度で交差し、交線はy=tanα・X
あるいはy=αに平行である。第5図は、第6図のα=
0または第7図のa=0の場合に相当する。
以下、第1図〜第4図の実施例について詳細に述べる。
第1図〜第4図の詳細なコイル配置は次の通りである(
第15図参照)。
外側コイル中心の半径R1=784.9mm外側コイル
中心の高さD1=161.3mm内側コイル中心の半径
R2=268.4mm内側コイル中心の高さD2=12
4.8mm渡りの部分のコイルの跳上げ角度=30度こ
こで、コイルの太さは、起磁力およびコイルに流すこと
のできる最大電流密度によって規定され、線材の特性・
コイル内経験磁場・励磁速度等の因子によって異なる。
第8図(al、 (b)は、上記のコイル配置の時、電
子軌道軸に沿ってそれに垂直な面内の磁場の均一度の分
布である。同図は、上から電子軌道軸に沿ってθX方向
に0度(X軸)〜40度(第8図(al)。
50度〜90度(y軸)(第8図中))までの10度毎
の各断面について磁場の均一度([Iniformit
y、以下rUJと略称する)を示している。図中横軸は
均一度Uを表わし、縦軸は電子の軌道面に垂直な断面を
とった時の動径方向の位置を示している(cm単位)。
また、実線、鎖線、一点鎖線。
二点鎖線の各曲線は、電子軌道軸に垂直な方向の高さz
=Qcm、1cm、2cm、3cmの位置に対する均一
度Uを示す。ここで、均一度Uとは、縦軸と各曲線で決
定される位置における磁場の2成分BZの値と、z=Q
cmで電子の平衡軌道の位置(図中縦軸の52cmの位
置)にあたるBZの値BZOのから次の式で定義される
量である。
U= (BZ−BZO)/BZO 第8図の横軸の均一度Uは真中が0であり、1目盛が±
I X 10−’である。また、縦軸の太線は±5 X
 10−’を表わす。すなわち、この図は、電子の軌道
軸に沿ってそれに垂直な平面のlQcmx5cm<高さ
方向については系の対称性から2−3cmx2=6cm
)の広い領域でほぼ±5×10−4の均一度を達成して
いることを示している。
この値は、従来の電子蓄積リングの偏向電磁石に要求さ
れている磁場精度(均一度)とほぼ同等の値である。こ
のように補正コイルを付加することなく、外側コイル2
の上下間ギャップが内側コイル1の上下間ギャップより
大きくなるように配置され、X=Oの面に対して面対称
の形状を有するコイルが2=0の面に対して面対称に配
置されるだけで、電子軌道軸に沿ってそれに垂直な平面
の高さおよび動径方向の広い領域にこれだけの磁場精度
を達成したものである。これらの計算はビオ・サバール
の法則を用いた厳密な3次元の磁場解析の結果であり、
上記のコイル配置もこのプログラムによるパラメータサ
ーベイの結果得られた値である。
次に渡りの部分のコイル3の跳上げ角度について、その
角度の設定精度を明らかにする。第9図〜第14図は、
上記の最適コイル配置において内側コイル1と外側コイ
ル2の位置を第1図〜第4図のままにして、渡りの部分
のコイル3の跳上げ角度を15度〜45度まで5度ずつ
変化させた時、第8図に相当する磁場の均一度の様子を
示したものである。これらの図から明らかなように、渡
りの部分のコイル3の跳上げ角度に関しては、最適の値
30度から離れるに従って、特に偏向電磁石出口の0度
〜20度付近で均一度が乱れてくるものの、おおむね3
0度±15度の範囲に入っていればよいことが分かる。
次に、内側コイル中心と外側コイル中心の位置の影響に
ついて述べる。第15図は内側コイル中心と外側コイル
中心の位置の許容範囲(斜線部)を示した図である。た
だし、この範囲内に入っているR1.R2,Di、D2
の任意の組合せではなく、内側コイル1から外側コイル
2を見た相対角度θが、 tanθ= (Di−D2)/ (R1−R2)= 0
.0707±0.0089 の範囲に入っていることが必要である。
次に、これらの範囲に入っているコイル配置について均
一度の程度がどの位であるかを示す。
第16図はコイル中心の位置関係を示しており、表1は
、第1図〜第4図に示す実施例で述べたコイル位置にお
いて、動径方向の位置はそのままにして(R1,R2,
θ一定)、高さ方向に内側コイル中心と外側コイル中心
を同じ長さだけ平行移動させた時の均一度の程度を示す
ものである。表中左端の数値は平行移動量を表わし、J
、に、Iで示されている数値は、第8図〜第14図に示
されている均一度を表わすグラフにおいて、均一度Uが
それぞれ±5X10−’、  ±I X 10−3. 
 ±2×10″3の範囲に入っているポイントの数であ
る。
すなわち、0度〜90度の10度ごとの各断面の10通
り、動径方向47cm〜57cmの1cmごとの位置を
示す11通り、さらに、高さ方向2=O〜3cmの1c
mごとの位置を示す4通りで偏向電磁石内部の電子の通
る空間を計10XIIX4=440のポイントで表わし
、その内上記の均一度の範囲に入っているポイントの数
を示したものである。この表1から、±2X10−”の
範囲に入っているポイントの数lが300個程度あれば
、すなわち、上記空間の300/440=7割程度の体
積において±2X10−”の均一度を達成していれば良
いという基準で、高さ方向への平行移動の許容範囲を決
定した。その結果、第16図に示されているように、第
1図〜第4図の実施例で述べたコイル配置に対して、−
11,9mm〜+21.1mmの範囲を許容値とした。
同様に、第17図2表2は内側コイル中心と外側コイル
中心の中央の位置PCを動かさず((R1+R2)/2
.  (DI+D2)/2.  θ一定)、動径方向に
コイル配置を内側、外側共に動かした時の均一度の程度
を示したものである。また、第18図1表3は、動径方
向の位置R1,R2および高さD2は一定で、内側コイ
ル中心から外側コイル中心を見た相対角度θを変化させ
た時の均一度の程度を示したものである。これらいずれ
の表においても±2X10−’に入っているポイントの
数が300個程変色いう基準からコイル配置の許容値を
設定し、第15図に示されている許容値の範囲を算出し
た。
11、〔発明の効果〕 以上説明したように本発明は、真空ダクトに沿った内側
と外側に反対方向の電流が流れるようにループを形成し
た励磁コイルを真空ダクトを挟んで上下に一対以上置き
、外側コイルの上下間ギャップを内側コイルの上下間ギ
ャップよりも大きくなるように配置したことにより、小
型蓄積リングの実用化を図ることができるので、半導体
LSIのリソグラフィ一工程での微小パターンの形成が
可能になり、半導体工場で小型蓄積リングをSOR露光
装置として設置することが可能になるという効果がある
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係わる空芯型偏向電磁石の一
実施例を示す配置図、第5図〜第7図はコイル切詰配置
図、第8図は第1図〜第4図に示す空芯型偏向電磁石に
おける磁場の均一度を示すグラフ、第9図〜第14図は
内側コイルと外側コイルを結ぶ渡りの部分のコイルの跳
上げ角度を変化させた時の均一度を示すグラフ、第15
図は内側コイル中心と外側コイル中心の位置の許容範囲
を示した説明図、第16図は表1に対応する説明図、第
17図は表2に対応する説明図、第18図は表3に対応
する説明図である。 1・・・内側コイル、2・・・外側コイル、3・・・渡
りの部分のコイル、4・・・真空ダクト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空ダクトの水平断面がほぼ扇形の形状を有する
    荷電粒子加速蓄積装置の前記真空ダクトに偏向磁場を発
    生させる空芯型偏向電磁石において、前記真空ダクトに
    沿った内側と外側に反対方向の電流が流れるようにルー
    プを形成した励磁コイルを前記真空ダクトを挟んで上下
    に一対以上置き、前記外側コイルの上下間ギャップを内
    側コイルの上下間ギャップよりも大きくなるように配置
    したことを特徴とする空芯型偏向電磁石。
  2. (2)外側コイルと内側コイルを結ぶ渡りの部分のコイ
    ルを外側に跳上げた構造にすることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の空芯型偏向電磁石。
  3. (3)偏向電磁石を構成するコイルは超電導コイルであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の空芯型
    偏向電磁石。
JP62053966A 1987-03-11 1987-03-11 空芯型偏向電磁石 Expired - Lifetime JPH0763037B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4109931A1 (de) * 1990-03-27 1991-10-02 Mitsubishi Electric Corp Ablenkmagnet zum ablenken eines strahls von geladenen teilchen auf einer halbkreisfoermigen bahn

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63188908A (ja) * 1987-01-28 1988-08-04 シ−メンス、アクチエンゲゼルシヤフト 湾曲したコイル巻線を備える磁石装置

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JPS63188908A (ja) * 1987-01-28 1988-08-04 シ−メンス、アクチエンゲゼルシヤフト 湾曲したコイル巻線を備える磁石装置

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