JPS6321637Y2

JPS6321637Y2 -

Info

Publication number: JPS6321637Y2
Application number: JP661080U
Authority: JP
Priority date: 1980-01-24
Filing date: 1980-01-24
Publication date: 1988-06-15
Also published as: JPS56109330U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、天井内部に配設される配線、配管
あるいはエアーダクト等の諸設備の点検や修理を
便利ならしめるために設置される天井点検口の改
良に関する。

一般に、この種の天井点検口は、天井に設けら
れた開口に嵌装固定される外枠と、この外枠内の
一側端部に適宜の開閉機構により回転可能に装着
されて、この外枠内を開閉する蓋体とで構成さ
れ、蓋体の自由端側の適宜部位には、外枠に向か
つて進退移動するロツドを有する通称グレモン錠
と呼ばれる施錠装置が設けられ、この施錠装置に
用いられているロツドを対応する外枠に設けられ
ている係合孔と進退可能に係合して、蓋体の開閉
を保持している。

しかしながら、このような天井点検口において
は、その施錠装置が蓋体に設けられ、かつその係
合孔が外枠に形成されているため、ロツドの進入
移動位置と係合孔の位置が合致しなければならな
いが、天井点検口を構成する外枠と蓋体との組合
わせの作業や設置の際、あるいは設置後の蓋体の
頻繁な開閉に伴つて係合の位置がずれたりする
と、閉蓋の際ロツドの先端が外枠の側壁と衝突し
て円滑な開閉操作を妨げたり、またはロツドが曲
がつたりするという欠点があつた。

この考案は、このような欠点を解消するために
なされたもので、蓋体の位置ずれが生じたり、あ
るいはロツドに曲がりが発生してもロツドの先端
側の係合孔へ容易に進入され、円滑な開閉動作を
行う天井点検口を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、この考案は、天井
に設けた開口内に嵌装固定される外枠と、この外
枠内の一側端部に装着されてこの外枠内を開閉す
る蓋体とからなり、上記蓋体の自由端側部位にお
いて、上記外枠に向かつて進退移動可能な施錠用
ロツドを有する施錠装置を取り付けるとともに、
対応する外枠の内側面部に形成される受座には、
上記施錠用ロツドの先端側を係脱可能に支持する
係合孔の下縁側にその施錠用ロツドの進入端を案
内する凸面状の案内部をを形成してなる天井点検
口より構成される。

以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図中、１は天井板Ａに設けた開口Ｂ内に嵌装固
定される方形状の外枠で、開口Ｂに沿つて組み付
けられた枠Ｃの高さに沿つて伸びる主縁部２の上
端縁に内向きフランジ部３を突設するとともに、
主縁部２の下端縁に外向きフランジ部４を突設し
てなる。

５は上記外枠１の開口部を開閉する蓋体であつ
て、外枠１内に嵌入され、かつ、外枠１の主縁部
２の高さより若干低く形成された方形状の内枠６
の下端縁の外側に、上記外枠１の外向きフランジ
部４を被覆しうる横向きフランジ部７を突設する
とともに、下端縁の内方に突設された支持突片８
をもつて天井面の一部を構成する蓋板９を押え具
１０と協働して挾持固定してなる。

１１は上記蓋体５の自由端側に装着されるグレ
モン錠等の施錠装置であつて、第３図に示すよう
に、上記蓋板９を貫通して下面に露出する回転子
１２と、この回転子１２の上端に固着されて回転
子１２とともにある範囲内で回転変位する揺動板
１３と、この揺動板１３の相対する偏心位置にそ
の一端を連結して相反する方向に進退移動する一
対の施錠用ロツド１４，１４とで構成されてい
る。

また、上記外枠１の内側面部には施錠用ロツド
１４の先端側を係脱可能に支持する受座１５が突
設されている。この受座１５は、第２図および第
４図に示すように、施錠用ロツド１４を係止する
係合孔１６の下縁側をプレス等で押圧して施錠用
ロツド１４の進入端を案内する凸面状の案内部１
５′がポケツト状に膨出形成されている。また、
第５図に示すように、係合孔１６の下縁側を第２
図同様プレス等で押圧し、施錠用ロツドの進入部
分を含めた凸面状の案内部１５″を形成してもよ
い。

上記のように構成されるこの考案の天井点検口
は、施錠用ロツドを有する施錠装置を蓋体に取り
付けるとともに、対応する外枠の内側面部に形成
される受座には、上記施錠用ロツドの先端側を係
脱可能に支持する係合孔の下縁側に、その施錠用
ロツドの進入端を案内する凸面状の案内部を形成
してなるもので、施錠用ロツドが係合孔に進入す
る際その進入端が受け入れ易く、また、受座と衝
突しても容易に係合孔に案内されるとともに、そ
の衝突時の衝撃が凸面状の案内部で緩衝され、施
錠用ロツドに変形等の恐れがなく、円滑な開閉動
作を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の天井点検口の取り付け状態
を示す平面図、第２図は第１図の−線に沿う
拡大断面図、第３図はこの考案における施錠手段
の要部拡大図、第４図はこの考案における受座を
示す断面斜視図、第５図は受座の変形例を示す断
面斜視図である。１……外枠、５……蓋体、６……内枠、９……
蓋板、１１……施錠装置、１４……施錠用ロツ
ド、１５……受座、１５′，１５″……案内部、１
６……係合孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

天井に設けた開口内に嵌装固定される外枠と、
この外枠内の一側端部に装着されてこの外枠内を
開閉する蓋体とからなり、上記蓋体の自由端側部
位において、上記外枠に向つて進退移動可能な施
錠用ロツドを有する施錠装置を取り付けるととも
に、対応する外枠の内側面部に形成される受座に
は、上記施錠用ロツドの先端側を係脱可能に支持
する係合孔の下縁側にその施錠用ロツドの進入端
を案内する凸面状の案内部を形成してなる天井点
検口。