JPS63215612A - 皮脂分泌抑制剤及び化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な皮脂分泌抑制剤に間するものである。

本来、皮膚及び毛髪の若々しさと美しさは、皮脂の分泌
により保たれている。皮脂の分泌が六進され、皮膚表面
に過度の皮脂が存在すると、一般に脂性肌と言われ、化
粧くずれ等化粧上の悩みの多い状態となる。また、過剰
な皮脂は、座癒の発生に重要な役割を果し、皮脂腺の活
動は座癒患者では著しく高まっている。さらに、頭皮で
の過剰な皮脂の分泌は、脂漏といわれ、男性型脱毛症の
原因ともなっている。

従って、皮脂腺の過度の著しい分泌によって生ぜしめら
れる脂漏性皮膚状態及び座癒の発生を回避する目的で、
これまでにいくつかの物質が見出されている。しかし、
これらの物質は、顕著な効果を示すものがほとんどない
。また、ある程度効果を有するものは、ホルモン作用等
の好ましくない副作用をもち、安全性に問題がある等の
欠点があった。例えばＡｒｃｈ、Ｄｅｒｍ、Ｒｅｓ、２
５８１８５−１９１（１９７７）に報告されているシブ
ロチロンアセテートは、皮脂分泌抑制作用は顕著である
が、抗男性ホルモンであるためにホルモン様作用が強力
である。そのために、化粧品等のように日常的に使用す
るものに配合することは適さない。

本発明者は、上記の事情に鑑み、ホルモン作用等の好ま
しくない副作用がなく、安全かつ皮脂分泌抑制効果の優
れた物質を得るべく鋭意研究の結果、下記の物質が上記
の目的を達成するものであることを見い出し、本発明を
完成するに至った。

本発明は生薬として使用されている人参、陳皮、型部か
らなる群から選択された一種又は二種以上の上記生薬を
水、親水性有機溶媒、含水親水性有機溶媒、他の有機溶
媒等により抽出した抽出エキスを含有することを特徴と
する皮脂分泌抑制剤に関するものである。

本発明に適用される皮脂分泌抑制剤を得る方法としては
、人参または、陳皮または型部１００ｇを、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のア
ルコール類、またはアセトン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンの有機溶媒単独、または前記アルコール類また
はアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサンを５０重
量％以上含有する含水有機溶媒１立で２時間づつ３回温
浸抽出する。これら抽出エキスを合わせ（合計３立）、
吸引ろ過俊、溶媒を除くため減圧下濃縮乾固し、粘稠状
の生薬エキスを得る。得られた生薬エキスをそのまま、
あるいは適宜の溶媒等で溶解分散希釈せしめ基剤中に配
合し本発明の皮脂分泌抑制剤を得る。

ここで本発明に係る皮脂分泌抑制剤の有効成分として含
有される人参、陳皮、型部の生薬エキスの一種あるいは
二種以上の含有量は０．０１〜５，０爪台％、好ましく
は０．１〜２．０型缶％である。

各生薬の有効性の検討 本発明に適用される人参、陳皮、型部よりの抽出生薬エ
キスの皮脂分泌抑制作用をハムスターの耳介皮脂腺サイ
ズの縮少を測定する方法即ち試験法■において他の皮脂
分泌抑制剤といわれている物質と比較することにより評
価したくグラフ■参照）。

試験法王の説明 実験動物として、第８〜１２週令の雄のシリアンハムス
ターを使用する。皮脂分泌抑制の効果判定は、ハムスタ
ーの耳介脂腺の面積が、コントロールと比較して縮小さ
れた度合で行う。

有効性の判定のために、被験物質をアルコール性溶液の
形でそれぞれ１０匹のハムスターの右側耳介内側に毎日
０．０２　ｇづつ３週間、塗布する。

また、コントロールは、ベヒクルとして使用したアルコ
ール性溶媒をそれぞれ左側耳介内側に、同日づつ同期間
塗布する。また、その他の比較基準のために、両側の耳
介内側にベヒクルとして使用したアルコール性溶媒を同
期間塗布する１０匹のハムスターのグループを作成する
。３週間の塗布終了後、層殺し、耳介をパンチで一定の
大きさに打ち扱き軟骨を含む耳介外側を除去し、オイル
レッドＯにて染色し、脂腺面積を測定する。脂腺面積の
測定は、ニコンの画像解析システム（コスモゾーンＩｓ
）を使用し、顕微鏡で１２５倍に拡大した脂腺の染色像
の外周をデジタイザー上でトレースして面積に換算する
。

（以　　下　　余　　白） グラフエ、　皮脂腺の面積の測定 ０　　　　０．０２　　　０．０４ 脂腺面積（ｍ尻） 口＝コ　　左側内耳脂腺−コントロール（Ｃ）■叩■　
右側内耳脂腺−検体塗ｍ　（Ｔ）グラフーエにおいて適
用される各検体は、Ａはシブロチロンアセテート（比較
物質）を０．５１１％含有させた９９．５％エタノール
溶液、Ｂ、Ｃ，Ｄは、それぞれ人参、陳皮、生薬の９９
．５％エタノール抽出により得られた生薬エキスを１．
０１ω％含有させた９９．５％エタノール溶液、Ｅは、
９９．５％エタノール（ネガティブコントロール）であ
る。また、それぞれの群のハムスターの右側耳介内側に
は、上記の検体を、左側耳介内側には、コントロールと
して９９，５％エタノールを塗布した。

次に、本発明の皮脂分泌抑制剤の効果を更に説明するた
めに試験法■、■の２種類を用いて臨床試験を行った。

配合割合はそれぞれ１ｆｆｉ％である。

本臨床試験に使用した化粧水の処方 下記に示した生薬抽出エキス　　　　　　１．０グリセ
リン　　　　　　　　　　　　　５．０１．３ブチレン
グリコール　　　　　　　４．０オレイルアルコール　
　　　　　　　　　０．１ポリオキシエチレンソルビタ
ン モノラウリン酸エステル　　　　　　　１．５ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル　０．５エクノール　　　
　　　　　　　　　　１０．Ｏ情　　装　　水　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　７７．９防　　腐
　　剤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
適己香　　　　　料 上記組成物を常法にて、ｉ［した。また比較のために、
生薬抽出エキスを添加しない対照の化粧水を調製した。

尚、使用した各生薬抽出エキスと、以後表示される各配
りは下記の検体の通りである。

［：人参の９９．５％エタノール抽出により得られた生
薬エキスを１．０重分％含有させた上記化粧水 Ｇ：陳皮の９９．５％エタノール抽出により得られた生
薬エキスを１．０重厘８％含有させた上記化粧水 Ｈ：唄Ａの９９．５％のエタノール抽出により得られた
生薬エキスを１．０ｆｆｉ１％含有させた上記化粧水 １りられた各化粧水の皮脂分泌抑制効果を以下の試験法
■、試験法■によって評価した。

試験法■の説明 被験者として、男女あわせて３０名を用いて、本発明の
皮脂分泌抑制作用を有する（それぞれの）生薬エキス配
合の皮膚化粧水の皮脂分泌抑制効果を検討した。

水性洗顔料にて洗ｗＡ棲、（それぞれの）生薬エキス配
合の化粧水を、半額に塗布、対照として作成した生薬抽
出エキスを添加しない化粧水を反対側の半額に塗布し、
２時間後、額と小鼻の左右の計４ケ所の皮脂分をｓｅｂ
ｕｍｅｔｅｒを使用して測定した。半額比較法にて評価
する化粧水の塗布は左右差をなくすため、個人によって
、左、右はランダムに選んだ。

各化粧水塗布部位の回復皮脂母を、５ｅｂＵｌｅｔｅｒ
表示値より以下の回帰式によって算出する。

回復皮脂ｆｆ１ＲＶ　　（μＱ／ｃｔｉ）＝　１．３３
　＋１．１５０−　ＳＲ−０，００１３２７・５Ｒ２（
Ｓ　Ｒ：　ｓｅｂｕｍｅｔｅｒ表示値）グラフ■０回復
皮脂量の測定 抑制率Ｔ／ＣＸ１００％ 回復皮脂皮脂分９　／ａｉ　） 「：＝コ　　生薬エキス無配合の化粧水（Ｃ）［生薬エ
キス配合の化粧水［Ｔ） 試験法■の説明 被験者として、女性１２０名を用いて、化粧くずれ防止
効果の評価を行った。

下地料として（それぞれの）生薬エキス配合の化粧料と
生薬エキスを添加していない化粧料とを、１日おきに２
週間顔面に塗布し、その上に、毎日下記処方のパウダー
ファンデーションを使用した結果の化粧くずれ防止効果
の検討を行った。

尚、使用したパウダーファンデーションの処方は下記の
通りである。

タルク　　　　　　　　　　　　　　　　２５．Ｏセリ
サイト　　　　　　　　　　　　　２５．０ナイロンパ
ウダー　　　　　　　　　　　３．０チタンマイカ　　
　　　　　　　　　　　３．０酸化チタン　　　　　　
　　　　　　　８．０酸化鉄　　　　　　　　　　　　
　　　０．５黒色酸化鉄　　　　　　　　　　　　　１
．０防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　　０．２シ
リコーン油　　　　　　　　　　　　４．０オレイン酸
オクチルドデシル　　　　　１０．０香　わｌ　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ，３パール
剤　　　　　　　　　　　　　　２０．０本発明のそれ
ぞれの化粧水及び比較用化粧水の化粧くずれ防止効果を
下表に示す。

（以　　下　　余　　白） 表　　　化粧くずれ防止効果 次に皮脂分泌抑制作用を有する生薬エキスを配合した、
処方実施例を示す。配合割合はそれぞれ１＆ｉ％である
。

実施例１　　クリーム 人参抽出生薬エキス　　　　　　　　　　１．０蜜ロウ
　　　　　　　　　　　　　　　　１０．０流動パラフ
イン　　　　　　　　　　　２０．０ラノリン　　　　
　　　　　　　　　　　３．０半硬化植物油　　　　　
　　　　　　　３０．０ソルビタンステアレート　　　
　　　　　５．０ソルビタンステアレート ポリオキシエチレンエーテル　　　　２．０精製水　　
　　　　　　　　　　　　　２８．０ホウ砂　　　　　
　　　　　　　　　　０．７防腐科　　　　　　　　　
　　　　　　適口香　　料 実施例２　　乳　液 陳皮抽出生薬エキス　　　　　　　　　　１．０ステア
リン酸　　　　　　　　　　　　３．２グリセリン　　
　　　　　　　　　　　６．０アミノ酸　　　　　　　
　　　　　　　　０．３精製水　　　　　　　　　　　
　　　　７７．５アルコール　　　　　　　　　　　　
　　８．５トラガントガム　　　　　　　　　　　２．
０防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　適量香料 実施例３　　化粧水 人参抽出生薬エキス　　　　　　　　　０．５１薬抽出
生薬エキス　　　　　　　　　０．５グリセリン　　　
　　　　　　　　　２．０メントール　　　　　　　　
　　　　　０．０５ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油（ＳＯＥＯ）　　　　　　　　　　０．５
香　利　　　　　　　　　　　　　　適ｍクエン酸　　
　　　　　　　　　　　　　０．１クエン酸す１〜リウ
ム　　　　　　　　　　０．２メチルパラベン　　　　
　　　　　　　０．１フラン１〜イン　　　　　　　　
　　　　Ｑ、１精：皆水　　　　　　　　　　　　　　
　８４．５実施例４　　養毛剤 甲想抽出生薬エキス　　　　　　　　　２．０メントー
ル　　　　　　　　　　　　　０．２エタノール　　　
　　　　　　　　　　６０．Ｏ精製水　　　　　　　　
　　　　　　　３７．８香　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　適旦実施例５　　ヘ
アクリーム 人参抽出生薬エキス　　　　　　　　　　０．２陳皮抽
出生薬エキス　　　　　　　　　Ｏ，Ｓ重μｓ抽出生桑
エキス　　　　　　　　　０．３蜜ロウ　　　　　　　
　　　　　　　　　　３・Ｏラノリン　　　　　　　　
　　　　　　　１．０流動パラフイン　　　　　　　　
　　　４３．０ポリ第４−ジエチレンオレイルエーテル
　１．５ポリオキシエチレンセチルエーテル　　２．５
モノス１アリン酸ソルビタン　　　　　　１，５ホウ砂
　　　　　　　　　　　　　　　０．３１．３ブチレン
グリコール　　　　　　　　３．０精製水　　　　　　
　　　　　　　　　４３．２香　　料　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　適旦防腐剤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）生薬として使用されている人参（ウコギ科）、陳皮
   （ミカン科）、重薬（ドクダミ科）からなる群から選択
   された一種又は二種以上の上記生薬を水、親水性有機溶
   媒、含水親水性有機溶媒、他の有機溶媒等により抽出し
   た抽出エキスを含有することを特徴とする皮脂分泌抑制
   剤。