JPS63214120A - 収穫された野菜の鮮度保持方法 - Google Patents

収穫された野菜の鮮度保持方法

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JPS63214120A
JPS63214120A JP62048384A JP4838487A JPS63214120A JP S63214120 A JPS63214120 A JP S63214120A JP 62048384 A JP62048384 A JP 62048384A JP 4838487 A JP4838487 A JP 4838487A JP S63214120 A JPS63214120 A JP S63214120A
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oligo
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oligosaccharides
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足立 堯
隆文 石井
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は植物の鮮度保持方法に関し、詳しくは植物に対
して生長促進作用を有するオリゴ糖を用いることを特徴
とする植物の鮮度保持方法に関するものである。
[従来の技術とその問題点] 野菜や花弁の生産および消費は生活の多様化等により、
品目構成の変化を伴いながら年々増加の傾向を示してい
る。しかし、野菜や花弁の生産量は気象条件によって大
きく変動するため、価格変動が著しく、価格安定を図る
ための重要な方策として、野菜や花弁等の鮮度保持技術
の確立が強く要望されている。
従来の鮮度保持技術は、1)温度や環境ガス組成などを
調節して保存期間の延長を図る方法、2)放射線照射法
、3)プラスチックフィルム等を利用する方法などがあ
るが、植物の安定保存条件がそれぞれの植物により異な
フていたり、安全性に問題があフたり、また上記の処理
そのものがコストアップの原因となっていた。さらにま
た、これらの方法が完全でないために、鮮度を維持でき
る期間に限界があったりすることから、安全で安価な、
しかも従来の方法よりも保存期間の延長を可能とする植
物の鮮度保持技術の開発が求められてきた。
一方、近年になって植物体の細胞壁を構成する多糖体の
分解によって得られるオリゴ環が植物自体の生体防御反
応や分化誘導などの調節物質として重要な役割を持って
いることが報告されるようになってきた。例えば植物細
胞壁から調製されたオリゴガラクツロン酸は、ダイズに
作用させると、ある種の抗菌物質(ファイトアレキシン
)の合成を促進し、病原菌に対する抵抗性が増強される
。このようなオリゴ環の作用は植物のホルモンとは異な
り、その作用は多面的であるというよりはむしろ特異的
であるとされている。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者らは、このようなオリゴ環の特殊な作用
に着目し、鋭意検討を進めた結果、いくつかのオリゴ環
が植物の生長、特に根の生長を促進することを見出し、
このようなオリゴ糖を施用して栽培された植物が、オリ
ゴ糖無添加の条件で栽培された植物に比較して鮮度保持
期間が長いことや、通常の状態で栽培された植物の根や
茎を植物生長促進作用を有するオリゴ環の水溶液中に浸
漬してオリゴ糖を植物体内に吸収させると、鮮度保持期
間が延長されることを知見し、本発明を完成するに至っ
たのである。
すなわち本発明は、植物生長促進作用を有するすりゴ糖
を用いることを特徴とする植物の鮮度保持方法に関する
ものである。
本発明に適する植物としては、カイワレ大根。
小松菜、サニーレタス、はうれん草、大根等の野菜の他
、花弁類、果樹などがあげられる。
本発明に係る植物生長促進作用を有するオリゴ環とは、
アルギン酸オリゴ糖、グルコマンナンオリゴ糖、ポリガ
ラクチュロン酸オリゴ糖、キシロオリゴ糖、アガロオリ
ゴ糖、セロオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、植物の細胞壁多
糖体を分解することによフて得られるオリゴ糖、ペクチ
ンオリゴ糖。
マンナンオリゴ糖、フコイジンオリゴ糖、アラビアガム
オリゴ糖、ポリエチレングリコールアルギン酸オリゴ糖
、カラギナンオリゴ糖などであり、それぞれのオリゴ環
の植物生長促進作用については特願昭61−24540
0号明細書に詳細に説明されている。
本発明に係る植物生長促進作用を有するオリゴ環とはそ
れぞれ以下のように定義される。
アルギン酸オリゴ糖とは以下のように定義される。アル
ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸の誘導体お
よびアルギン酸を含有する昆布などの藻類、微生物起源
の多糖体などをアルギン酸リアーゼなどの酵素で分解す
るか、または塩酸などの酸で加水分解して得られる分解
物、またはその主成分であるオリゴ糖組成物で、オリゴ
環の構成糖成分はグルロン酸およびマンヌロン酸が主成
分である。その重合度が2〜20までのグルロン酸のみ
、マンヌロン酸のみ、またはグルロン酸とマンヌロン酸
の組合せで構成されるオリゴ糖類およびグルロン酸、マ
ンヌロン酸から成る組成物、さらにまたこの組成物を1
1)11〜4,100〜120℃の条件下で15分〜1
80分加熱して得られる組成物をいう。
グルコマンナンオリゴ環とは以下のように定義される。
グルコマンナンまたはグルコマンナンを含有するコンニ
ャクイモなどをεndo−1.4−β−D −Mann
anase等のグルコマンナンを基質とすることのでき
る酵素で加水分解するか、または塩酸などの酸で加水分
解することによって得られる分解物またはその主成分で
あるオリゴ環で、オリゴ環の構成糖成分はマンノースお
よびグルコースであり、その重合度が2〜10までのオ
リゴ環およびその組成物をいう。
このような組成物は例えば以下のごとくして調製される
。原料としてはグルコマンナンまたはグルコマンナンを
含有するコンニャクィモなどが利用できる。グルコマン
ナンを分解する手段としては塩酸、硫酸などの酸で加水
分解する方法と、マンナナーゼなどの酵素で分解する方
法が応用できる。例えばグルコマンナン2部に100部
の水を加えて水溶液とした後、3部の濃塩酸を添加して
90〜100℃で1〜4時間加水分解を行った後に炉通
し、ろ液を苛性ソーダで中和し、濃縮することによって
グルコマンナンオリゴ糖を調製することができる。また
、マンナナーゼで分解する場合は、グルコマンナン2部
に100部の水を加え溶解した後、p)lを酵素の至適
作用pHに調整し、酵素の作用至適温度でlθ〜48時
間反応させることによっても調製できる。マンナナーゼ
としてはリゾプス・ニベウス(肱n肚旦n1veus)
の生産する酵素やアスペルギルス・ニガー(■W■us
 耐五虹)の生産する酵素、さらにはマンナナーゼ活性
を有する市販のセルラーゼ製剤などが用いられる。また
、上記のごとくして得られた反応液を活性炭などを用い
て脱色したり、イオン交換樹脂を用いて脱塩した後、本
発明に供することもできる。
ポリガラクチュロン酸オリゴ環とは以下のように定義さ
れる。ポリガラクチュロン酸を酸または酵素で分解する
ことによって得られる分解物またはその主成分であるオ
リゴ環で、その構成糖成分はガラクチュロン酸であり、
その重合度が2〜10のオリゴ糖をいう。
このようなオリゴ環は以下のようにして調製される。ポ
リガラクチュロン酸を2%の水溶液とした後、塩酸を2
%濃度に添加し、90〜100℃で3時間加水分解を行
なりた後、中和し、分解残漬を清適して得たろ液を濃縮
してポリガラクチュロン酸オリゴ糖を含有する水溶液を
得る。酵素、で分解する場合は、ポリガラクチュロン酸
の2%水溶液のpHを5.0とした後、ペクチナーゼを
基買1g当り10tag添加し、50℃で6時間分解す
ることによって調製することができる。このようにして
得られたオリゴ糖含有液は、必要であれば活性炭で脱色
したり、ゲルを戸通法、イオン交換樹脂法で精製して目
的に供することもできる。
キシロオリゴ環とは以下のように定義される。
β−1,3−キシラン、β−1,4−キシランまたはこ
れ等を含有するトウモロコシ芯、イナワラ、陸上植物の
ヘミセルロース成分およびダルス、スリコギヅタなどの
紅藻類や緑藻類に属する藻類などを塩酸などの酸または
キシラナーゼなどの酵素により分解することによって生
成する分解物またはその主成分であるオリゴ環で、その
構成糖はキシロースであり、その重合度が2〜10まで
のオリゴ環およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調製され
る。すなわち市販のキシランを2.5%(胃/V)の水
溶液となしpns、oとした後、キシラナーゼを含有す
る酵素としてメイセラーゼ(明治製菓■製)をキシラン
1g当り101mgの割合で添加し、40℃で48時間
反応させると、反応液中には重合度2〜7のオリゴ環が
66%、重合度8以上のオリゴ環が34%生成する。そ
れぞれのオリゴ環の分画はゲル炉適法によって実施する
ことができ、例えばバイオゲルP−2を充填したカラム
クロマトグラフィーで分画を実施することにより重合度
2〜7のオリゴ糖を単離することも可能である。
アガロオリゴ環とは以下のごとく定義される。
寒天、アガロース、アガロペクチンまたはそれらを含有
するテングサなどの紅藻類に属する藻類を塩酸などの酸
またはアガラーゼなどの酵素で分解することによって生
成する分解物、またはその主成分であるオリゴ環で、そ
の構成糖成分はガラクトース、3,6−アンヒドロガラ
クトース、6−0−メチルガラクトース、キシロース、
グルクロン酸であり、その重合度は2〜20のオリゴ環
およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下の如くして調製される
。市販アガロースを1%(胃/V)の水溶液となし、p
H6,0に調整後、アガラーゼをアガロース1g当り4
部単位添加し、40℃で72時間反応させた後、活性炭
を添加して脱色する。その後、イオン交換樹脂を用いて
脱塩しアガロオリゴ糖を得る。
セロオリゴ糖とは以下のように定義される。セルロース
またはセルロースを含有する植物の骨格物質、微生物の
細胞膜、ホヤ、ボウシュウホラなどの外套膜、さらには
カルボキシメチルセルロースなどのセルロースの誘導体
をセルラーゼまたは塩酸や硫酸などの酸で加水分解する
ことによって得られる分解物またはその主成分であるオ
リゴ環で、その構成糖成分はグルコースまたはその誘導
体であり、その重合度が2〜10までのオリゴ環および
その組成物をいう。
このような組成物は、例えば以下のごとくして調製され
る。原料としては粉末セルロース(商品名:アビセル)
を用い、粉末セルロース1部に対し、2部の塩酸と2部
の硫酸を添加し、セルロースを溶解した後、さらに12
部の塩酸を添加し、20〜25℃で5時間反応させる。
反応終了後、反応液を中和し、ゲル濾過法や電気透析法
などの常法で脱塩し、濃縮し、必要であれば乾燥してセ
ロオリゴ糖を得ることができる。
イヌロオリゴ糖とは以下のように定義される。
イヌリンまたはイヌリンを含有するキクイモ等をイヌリ
ナーゼまたは塩酸、蓚酸等の酸で加水分解することによ
って得られる分解物またはその主成分であるオリゴ環で
、その構成糖はフラクトースとグルコースであり、その
重合度が2〜10までのオリゴ環およびその組成物をい
う。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調製され
る。キクイモの根茎1部に4部の水を加え磨砕後、終濃
度がO,l’Nになるように蓚酸を加え、60℃で1時
間加水分解し、その後炭酸カルシウムで中和し、残渣を
濾過後、そのろ液を濃縮し、必要であれば乾燥してイヌ
ロオリゴ糖を得ることができる。
植物の細胞壁多糖体を分解して得られるオリゴ環とは以
下のように定義される。植物の細胞壁多糖体とは植物の
細胞壁そのもの、またはそれぞれの細胞間に存在する多
糖体であって、例えばセルロース、キシログルカン、キ
シラン、β−グルカン、アラビナン、アラビノガラクタ
ン、ラムノガラクチュロナン、ペクチン、アラビノキシ
ラン。
ポリガラクチェロン酸、ガラクタン等の多糖体の混合物
であり、このような細胞壁多糖体を酸または酵素によっ
て分解することによりて得られる分解物またはその主成
分であるオリゴ環で、その構成糖はグルコース、キシロ
ース、アラビノース。
ラムノース、ガラクトース、ガラクトウロン酸。
ガラクトウロン酸の誘導体、マンノース等であり、その
重合度が2〜10のオリゴ糖混合物をいう。
このようなオリゴ環は以下のごとくして調製される。細
胞壁多糖体の原料としては植物体そのもの、植物体から
カルスを誘導して得られたカルス、カルスを培養して得
られた培養液等があげられる。さらにまた、植物体を磨
砕等の前処理を行った後、その磨砕物中から水、アルカ
リ、中性塩溶液等を用いて多糖体を抽出した抽出液およ
びその抽出液からアルコール等の有機溶剤などを用いて
分離し、精製された多糖体を用いることができる。この
ようにして得られた多糖体を1〜5%の水溶液とした後
、1〜5%濃度の塩酸等の酸を添加し、80〜150℃
で1〜4時間加水分解することによってオリゴ糖を分解
液中に生成させることができる。植物体やカルスを原料
とする場合は、植物体やカルスを磨砕後、磨砕液中に塩
酸等を1〜5%添加し、80〜100℃で1〜6時間加
水分解を行い、中和後、濾過等により分解残漬を除去し
、オリゴ糖含有液を調製することができる。また、酵素
で分解する場合には、上記のごとくして得られた細胞多
糖体の1〜5%水溶液または植物体やカルスの磨砕物の
pHを、使用する酵素の至適作用pHに調整し、酵素の
至適作用温度条件下で4〜48時間分解することによっ
てオリゴ糖を得ることができる。用いる酵素としては、
細胞壁多糖体が多種多様な多糖体を含有するために、多
種類の基質に対し分解活性を有する酵素剤を使用するこ
とが望ましく、この目的に合致する酵素剤としてはセル
ラーゼ製剤が特に望ましい。酵素剤を例示すれば、メイ
セラーゼ(明治製菓■製)、セルラーゼオツズカド10
(近畿ヤクルト製造■製)。
セルラーゼAp(大野製薬■製)、マセロチーム(■ヤ
クルト製)などがある。酵素剤の添加量は基質となる多
糖体1g当り1〜50+mgが好ましい。
ペクチンオリゴ環とは以下のように定義される。ペクチ
ンを酸または酵素で分解して得られる分解物、またはそ
の主成分であるオリゴ環であって、その構成糖はガラク
チュロン酸およびガラクチュロン酸メチルエステルであ
り、その重合度が2〜lOの糖をいう。ペクチンオリゴ
環は、ポリガラクチュロン酸オリゴ糖と同様にして調製
することができる。
マンナンオリゴ環とは以下のように定義される。マンナ
ン(β−1,4−マンナン、β−1,3−マンナン、α
−1,6−マンナンなど)またはマンナンを含有するゾ
ウゲヤシの種子、ミル(緑藻類)、酵母や糸状菌の代謝
生産物などを酸またはマンナン4部等の酵素で分解する
ことによって得られる分解物、またはその主成分である
オリゴ環で、その構成糖はマンノースであり、その重合
度が2〜!0のオリゴ環およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調整され
る。酵母のマンナン4部を100部の熱水に溶解した後
、INのHCI溶液を101)部添加し、90〜100
℃で2時間加水分解を実施する。反応終了後、反応液を
中和し分解物を得る。もしくは必要により、バイオゲル
P−2などを充填したカラムクロマトグラフィー法によ
フて重合度2〜10のオリゴ糖を分画し、オリゴ環のみ
とすることもできる。
フコイジンオリゴ環とは以下のように定義される。フコ
イジンまたはフカン硫酸を酸または酵素で分解して得ら
れる分解物、またはその主成分であるオリゴ環で、その
構成糖成分はフコースであり、その重合度が2〜lOの
オリゴ環およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例え−ば以下のごとくして調製さ
れる。褐藻類由来のフコイジン4部を100部の熱水に
溶解した後、INのHIJ溶液を100部添加し、90
〜100℃で2〜4時間加水分解を行う。反応終了後、
反応液を中和して分解物を得る。また必要により、バイ
オゲルP−2などを充填したカラムクロマトグラフィー
法によって重合度2〜10のオリゴ糖を分画し、オリゴ
環のみとすることもできる。
アラビアガムオリゴ環とは以下のように定義される。ア
ラビアガムを酸または酵素で分解することによって得ら
れる分解物、またはその分解物の主成分であるオリゴ環
で、その構成糖成分はガラクトース、アラビノース、ラ
ムノース、グルクロン酸であって、その重合度が2〜l
Oのオリゴ環およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調製され
る。アラビアガム4部を10(1部の熱水に溶解した後
、INのHCI溶液を100部添加し、90〜100℃
で2時間加水分解を実施する0反応終了後、反応液を中
和し分解物を得る。また必要により、バイオゲルP−2
などを充填したカラムクロマトグラフィー法によって重
合度2〜10のオリゴ糖を分画し、オリゴ環のみとする
こともできる。
ポリエチレングリコールアルギン酸オリゴ環とは以下の
ように定義される。ポリエチレングリコールアルギン酸
を酸または酵素で分解することによって得られる分解物
、またはその分解物の主成分であるオリゴ環で、その構
成糖成分はポリエチレングリコールグルロン酸、ポリエ
チレングリコールマンヌロン酸であり、その重合度が2
〜10のオリゴ環およびその組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調製され
る。ポリエチレングリコールアルギン酸4部を100部
の熱水に溶解した後、INのHCJ溶液を100部添加
し、90〜100℃で2〜4時間加水分解を実施する。
反応終了後、反応液を中和して分解物を得る。また必要
により、バイオゲルP−2などを充填したカラムクロマ
トグラフィー法によって重合度2〜10のオリゴ糖を分
画し、オリゴ環のみとすることもできる。
カラギナンオリゴ糖とは以下のように定義される。カラ
ギナンまたはそれを含有するツノマタ属、スギノリ属、
イパラノリ属などに属する紅藻類を酸または酵素で分解
することによって得られる分解物、またはその主成分で
あるオリゴ環で、その構成糖成分はカラビオースの重合
体であり、その重合度が2〜10のオリゴ環およびその
組成物をいう。
このようなオリゴ環は例えば以下のごとくして調製され
る。カラギナン4部を100部の熱水に溶解した後、I
NのHCj溶液を100部添加し、90〜100℃で2
時間加水分解を行う。反応終了後、反応液を中和して分
解物を得る。また必要により、バイオゲルP−2などを
充填したカラムクロマトグラフィー法によって重合度2
〜10のオリゴ糖を分画し、オリゴ環のみとすることも
できる。
このようにして得られた植物生長促進作用を有するオリ
ゴ環は、種子1粒当り5〜100γの割合で種子などに
塗布したり、0.25〜0.00025%の水溶液とし
て土壌中に添加したり、葉面散布を行ったり、さらにま
た養液栽培用液体肥料中に1y/lsR〜250y/m
j!の割合で添加、混合するなどして植物に施用すると
、植物の根の生長を促進し、植物体を健丈に育成するこ
とができることや、水分の蒸散が抑制されるなどの理由
により通常の流通条件下でもその鮮度がより長期間保持
される。また、通常の栽培条件下で栽培された植物の根
や茎部を植物生長促進作用を有するオリゴ環の0.25
〜0.0025%の水溶液中に18〜48時間浸漬する
ことによっても同様の鮮度保持効果が認められる。
[実施例] 次に本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 カイワレ大根の種子taO粒を合成樹脂製ウールマット
を設置した容器中に播種し、アルギン酸オリゴ糖を1y
/ml、  1077m1. 507 /ml!。
100y/mi)、 250y/mjの割合で添加した
水道水20hjをそれぞれ添加して、23℃で4日間は
暗所で、続く2日間は5000ルツクスの照射条件下で
6日間栽培した。対照としてアルギン酸オリゴ糖無添加
の条件で上記と同一栽培条件下で栽培した。栽培終了後
、得られたカイワレ大根をビニール袋に収納し、一部は
開放の状態で5℃で保存し、水分の蒸散量およびいたみ
方を観察した。結果を第1表に示す。
第  1  表 中1−二いたみなし、+:25%以下のいたみあり、什
:25〜50%のいたみあり、+)):50%以上のい
たみあり $2 第1表より明らかなように、アルギン酸オリゴ糖を1γ
/++j〜 250y/mj 、好ましくは100γ/
111〜250γ/11添加して栽培されたカイワレ大
根は水分の蒸散量も少なく、鮮度保持状態も良好であっ
た。
実施例2 サニーレタスの種子1粒を4cts角の合成樹脂製ウー
ルマットに播種し、天場ハウス肥料1号0.15%、同
2号0.1%を含む液肥中に浸漬した後、23℃、50
00ルツクスの条件下で10日間栽培して発芽、育苗し
、その後水耕栽培装置中に定植し、aoooルックス、
23〜24℃の条件下で1ケ月栽培した。実験区は以下
の通りである。
対照区ニアルギン酸オリゴ糖無添加の液肥で育苗した後
、引続いて無添加液肥で栽 培。
アルギン酸オリゴ糖添加区ニ アルギン酸オリゴ環0.025%を添加した液肥で育苗
した後、引続いてアルギ ン酸オリゴ環0.025%を含む液肥で栽培。
栽培終了後、得られたサニーレタスをビニール袋に収納
し、一部を開放の状態で5℃で保存し、水分蒸散量(%
)といたみ方を調べた。結果を′s2表に示す。
第  2  表 第2表より明らかなように、アルギン酸オリゴ糖を添加
して栽培されたサニーレタスの鮮度保持状態は対照に比
較して良好であった。なお、いたみ度および水分蒸散量
は実施例1と同様に表示した。
実施例3 黒土9kgを17cmx 60c+ax 15cmのポ
ットに添加し、小松菜(品種名:みすぎ小松菜)の種子
40粒を播種し、35日間自然条件下で栽培した。実験
区は以下の通りである。
対照区ニアルギン酸オリゴ糖無添加 添加区ニアルギン酸オリゴ122gまたは2.2gを3
.6fLの水溶液とし、これを黒土に全量添加して黒土
に対し、アルギン酸 オリゴ環0.25%または(3,025%を添加した土
壌となし栽培を行った。
このようにして得られた小松菜をビニール袋に収納し、
一部を開放して5℃で保存試験を実施した。結果を第3
表に示す。なお、いたみ度は実施例1と同様に表示した
第  3  表 第3表から明らかな誹りに、アルギン酸すりゴ糖を添加
して栽培された小松菜の鮮度保持状態は対照に比較して
良好であった。
実施例4 黒土9kgを17c+*X 60CIIX 15C1l
(7)ポットに添加し、はうれん草の種子60粒を播種
し、常法による施肥量、栽培方法で自然条件下において
栽培した。 40日間栽培後、はうれん草を収穫し、得
られたほうれん草50株のうち25株は根をカットして
ビニール袋に入れ、一部は開放の状態で5℃で保存試験
を実施した。残りの25株は250γ/mjのアルギン
酸オリゴ糖を含有する水溶液中に根部を16時間浸漬し
た後、根をカットしてビニール袋に入れ、一部は開放の
状態で5℃で保存試験を実施した。結果を第4表に示す
、なお、いたみ度、水分蒸散量は実施例1と同様に表示
した。
第  4  表 第4表から明らかなように、アルギン酸オリゴW処理し
たほうれん草の鮮度保持状態は対照に比較して良好であ
った。
実施例5 カイワレ大根の種子180粒を合成樹脂製クールマット
を設置した容器中に播種し、種々の植物生長促進作用を
有するオリゴ糖を250γ/mjの割合で添加した水道
水200■lをそれぞれ添加して、23℃で4日間は暗
所で、続く2日間は5000ルツクスの照射条件下で栽
培した。対照としてオリゴ糖無添加の条件下でも栽培を
実施した。栽培終了後、得られたカイワレ大根をビニー
ル袋に収納し、一部は開放の状態で5℃で保存し、保存
4日後のいたみ度を調べた。結果を第5表に示す。なお
、いたみ度は実施例1と同様に表示した。
第  5  表 [発明の効果] 本発明の方法によれば、植物によって保存条件を変える
ことなく安全で安価に長期間にわたって植物の鮮度を保
持することができる。従って、本発明の方法を用いれば
、自然条件に左右されることなく野菜や花弁等の価格安
定を図ることも可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植物生長促進作用を有するオリゴ糖を用いること
    を特徴とする植物の鮮度保持方法。
  2. (2)植物生長促進作用を有するオリゴ糖を用いて植物
    を栽培することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  3. (3)植物生長促進作用を有するオリゴ糖を含有する水
    溶液中に植物の根または茎部を浸漬し、当該水溶液を植
    物体中に吸収させることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002010761A (ja) * 2000-06-29 2002-01-15 Q P Corp サラダ
JP2013047200A (ja) * 2011-03-10 2013-03-07 Kikkoman Corp 植物の鮮度保持剤および植物の鮮度保持方法

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