JPS632106Y2 - - Google Patents

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JPS632106Y2
JPS632106Y2 JP1984048687U JP4868784U JPS632106Y2 JP S632106 Y2 JPS632106 Y2 JP S632106Y2 JP 1984048687 U JP1984048687 U JP 1984048687U JP 4868784 U JP4868784 U JP 4868784U JP S632106 Y2 JPS632106 Y2 JP S632106Y2
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JP
Japan
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mantle
main shaft
thrust
shaft
bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコーンクラツシヤ、ジヤイレートリク
ラツシヤ等の旋動型破砕機、取分けマントル主軸
組立品(以下マントル主軸と記す)を上端部で支
持せず下部においてのみ半径方向に支承する所謂
スパイダレスの旋動型破砕機に係り、特にマント
ル主軸に対するヘツドセンタの取付構造を改良し
て、軸受の片当たりを防止すると共に、無負荷時
のマントルの自転防止を図つた旋動型破砕機の構
造に関するものである。
一般に旋動型破砕機の場合、略円錐筒状のコン
ケーブリング内で略円錐台状のマントルを揺動運
動させることにより、コンケーブリングとマント
ルとの間に供給された原料原石を挾圧破砕するも
のであるが、このマントルの主軸を支持する構造
としてはマントル軸の上部と下部の両方を両持状
に支持する場合と、マントル軸の上端は自由端と
なし、その下部においてのみ半径方向に支持する
片持状構造の所謂スパイダレス旋動型破砕機とが
ある。前者の場合、軸が両持状となる為支持構造
としては安定し構造も簡略化されるが、コンケー
ブリング側の上部から中央のマントル軸に向かつ
てこれを支持する為の腕を放射状に取り付けねば
ならず、この腕は原料原石の供給通路に配設さ
れ、原料の自由な方向への落下を阻害する為、原
料の供給量が円周方向に偏つたものとなり、コン
ケーブリング及びマントルに偏摩耗が生じるとい
う欠点がある。
これに対して後者の場合は、上記のような偏摩
耗の生じるのを防止でき、又材料の供給が障害な
く非常に円滑に行われる等の長所を有するが、反
面マントルを片持状態に支持する為、軸受にかか
る負荷が大きくなり、重荷重状態の使用にも耐え
得るようになす必要がある。
このようなスパイダレス旋動型破砕機の公知の
一例は第5図に示す如くであり、この場合、本体
ケーシング1は上部ケーシング3と下部ケーシン
グ2とより構成され、上部ケーシング3の内面に
は前記した略円錐筒状のコーンケーブリング4が
嵌着され、該コーンケーブリング4内にマントル
5が旋回可能に支承されている。上記下部ケーシ
ング2はその底部に支持筒6を一体状に有し、該
支持筒6はその内周に嵌着したラジアル軸受7を
介して略円錐筒状の偏心駆動軸8を回動可能に嵌
着している。
又この偏心駆動軸8は上部に前記マントル5を
ヘツドセンタ11を介して一体状に有するマント
ル主軸12を、偏心し傾斜した状態でラジアル軸
受13を介して回転自在に支持しており、しかも
偏心駆動軸8の上端部には球面軸受14が固着さ
れ、前記ヘツドセンタ11の下面に形成した球面
15が球面軸受14の球状面に摺接している。
従つてこの例に示した旋動型破砕機において
は、下部ケーシング2に取り付けた駆動軸16が
回転してその先端に設けたギア17と、これと噛
み合う傘歯車18が回転すると、この傘歯車18
を有する前記偏心駆動軸8が回転し、この偏心駆
動軸8の上部に傾斜した状態で取り付けた前記マ
ントル主軸12が偏心駆動軸8の軸芯の回りに偏
心した状態で揺動し、この主軸12の揺動に伴つ
て該主軸12に同軸にヘツドセンタ11を介して
取り付けたマントル5が、コーンケーブリング4
の軸芯の回りに偏心した状態で揺動するものであ
る。
そしてこのようなマントルの偏心揺動時にコー
ンケーブリング4とマントル5との間の隙間、即
ち破砕室19に供給された原石は、このマントル
5の偏心揺動によつてマントル5とコーンケーブ
リング4との間で挟圧され、破砕される。上記原
料の挟圧時に生ずる反力Fは、マントル主軸12
及びこのマントル主軸12を回転自在に支承する
偏心駆動軸8に対してM1またはM2の回転モーメ
ントとして作用すると共に、マントル5を下方向
に押し付ける軸力として作用する。かかる回転モ
ーメントM1等はマントル主軸12がラジアル軸
受13を介して偏心駆動軸8に半径方向に支承さ
れていること、及び球面軸受14によつて軸方向
にも支承されていることにより打ち消されている
と共に、軸方向の推力も球面軸受14によつて吸
収される。
又主軸12を介して偏心駆動軸8にかかつた前
記曲げモーメントM1等は、偏心駆動軸8が軸受
7によつて半径方向に支持されていることにより
吸収され、更に軸方向の推力はマントル主軸12
がその下部に於いて油圧ピストン20によつて支
持されていることにより解消されている。
以上述べたように、この従来の旋動型破砕機で
はマントルに作用した回転モーメント及び軸方向
の推進力を半径方向に軸受7,13によつて片持
状に支承し、軸方向に球面軸受14及び油圧ピス
トン20によつて支承しており、破砕反力による
大きい力がこれらの軸受に作用する為、これらの
軸受は十分大きな負荷能力を有するものでなけれ
ばならない。
とりわけ、このような旋動型破砕機では、従来
より図に示す如くマントル主軸12とヘツドセン
タ11とが十分の強度を有するように、マントル
主軸12がヘツドセンタ11に焼きばめされてマ
ントル主軸を構成している。しかし上記の各軸受
7,13,14においては、数10ミクロンの油膜
を介して破砕反力のスラスト及びラジアル荷重を
吸収する必要があり、ヘツドセンタ11及びマン
トル主軸12を各単体でいかに高精度に製作して
も、ヘツドセンタ11等は焼きばめによつて数ミ
クロン乃至数100ミクロンの変形を起し、少なく
ともスラスト軸受、又はラジアル軸受の寿命を短
くするという問題点があつた。
またマントルの回転を規制する手段に欠けてい
るため無負荷時にマントルが自由な方向へ回転
し、破砕開始時に原石がマントルとコーンケーブ
リングとの間に噛み込んだ時に、軸受に過大なシ
ヨツクがかかる欠点を有していた。
従つて本考案の目的は上記したようなスパイダ
レス旋動型破砕機に特有のマントル主軸を支承す
る軸受の片当たり及びマントルの自転という問題
点を解消することにあり、その要旨とする処は、
マントル主軸上部にヘツドセンタを介してマント
ルを固着し、上記マントル主軸を偏心駆動軸によ
つてラジアル方向に支承したスパイダレス旋動型
破砕機において、上記マントル主軸にボルト等の
結合部材を用いてヘツドセンタを固着すると共
に、上記マントル主軸の中間部にスラスト軸受を
取り付け、このマントル主軸を上記スラスト軸受
を介して偏心駆動軸により支承し、更に上記マン
トル主軸を中空状となしてその中に連結軸を遊嵌
し、この連結軸の上端部をボール継手を介してマ
ントルと連結し、更にその下端部を一方向クラツ
チ及びボール継手を介して偏心駆動軸の下部の回
転しない部材に連結した点である。
続いて添付図面を参照して本考案を具体化した
実施例につき説明し、本考案の理解に供する。こ
こに第1図は本考案の一実施例である旋動型破砕
機の側断面図である。第1図において本体ケーシ
ングは上部ケーシング3と下部ケーシング2とよ
り構成され、上部ケーシング3の内面には略円錐
筒状のコンケーブリング4が嵌着され、該コンケ
ーブリング4内にマントル5が旋回可能に支承さ
れている。上記下部ケーシング2はその底部に支
持筒6を一体状に有し、該支持筒6はその外周に
嵌着したラジアル軸受7を介して略円筒状の偏心
駆動軸8を回動可能に嵌着しており、この偏心駆
動軸8は更にその上部外周部において前記下部ケ
ーシング2の上部に前記支持筒6と同芯状に取り
付けた支持筒9によつてラジアル軸受10を介し
て回動可能に支持されている。
またこの偏心駆動軸8は、上部に前記マントル
5をヘツドセンタ11を介して一体状に有する中
空状のマントル主軸12を傾斜した状態で且つ回
動自在にラジアル軸受13を介して半径方向に支
持しており、しかも偏心駆動軸8の上端部には球
面軸受14が取り付けられ、この球面軸受14に
よつて上記ヘツドセンタ11が垂直方向に支承さ
れている。
従つて、下部ケーシング2に取り付けた駆動軸
16が回転してその先端に設けたギア17とこれ
に噛み合う傘歯車18が回転すると、この傘歯車
18を軸方向に摺動可能にスプライン18aを介
して有する前記偏心駆動軸8が回転し、この偏心
駆動軸8の上部に傾斜した状態で取り付けた前記
マントル主軸12が偏心駆動軸8の軸芯の周りに
偏心した状態で旋回し、この主軸12の旋回に伴
つて該主軸12に同軸にヘツドセンタ11を介し
て取り付けたマントル5がコンケーブリング4の
軸芯の回りに偏心した状態で旋回するものであ
る。そしてこのようなマントルの偏心旋回時にコ
ンケーブリング4とマントル5との間の隙間、即
ち破砕室19に供給された原石Sは、このマント
ル5の偏心旋回によつてマントル5とコンケーブ
リング4との間で挾圧され、破砕される。上記原
料の挾圧時に生ずる反力Fはマントル主軸12及
びこのマントル主軸12を回転自在に支承する偏
心駆動軸8に対してM1又はM2の回転モーメント
として作用すると共に、マントル5を下方向に押
し付ける軸力として作用する。かかる回転モーメ
ントM1等はマントル主軸12がラジアル軸受1
3を介して偏心駆動軸8に半径方向に支承されて
いること、及び球面軸受14によつて軸方向にも
支承されていることにより打ち消されていると共
に、軸方向の推力も球面軸受14によつて吸収さ
れる。また主軸12を介して偏心駆動軸8にかか
つた前記曲げモーメントM1等は、偏心駆動軸8
がその上部を軸受10によつて、又その下部を軸
受7によつてそれぞれ半径方向に上下にかなりの
距離をおいて両持状に支持されていることにより
吸収され、又軸方向の推力は偏心駆動軸8が前記
支持筒6内に摺動自在に挿入された油圧ピストン
20によつて支持されていることにより解消され
ている。
上記のようにマントル5はマントル主軸12の
先端に螺着されたヘツドナツト21によつてヘツ
ドセンタ11の外周テーパ面に押圧されて固定さ
れている。かかるヘツドナツト21はマントル5
の頂部に穿つた凹部21aに嵌入され、ヘツドナ
ツト21の側面が外部に露出しないように構成さ
れている。また上記ヘツドナツト21の上面には
側筒50及び天板51よりなるキヤツプ52が嵌
着され、ヘツドナツト21の上面及び該上面から
更に突出する後記のボールジヨイトB1が覆われ
ており、垂直ボルト53により固定されている。
このキヤツプ52の側筒50の上端は上記天板5
1よりも上方へ延長され、天板51上に原料貯溜
部54を形成している。
前記ヘツドセンタ11は上記マントル主軸12
のフランジ22にボルト23によつて固着されて
いる。上記マントル主軸12の上部嵌合部43に
ヘツドセンタ11の取り付け孔44が嵌合してい
ることにより、マントル主軸12に対するヘツド
センタ11の同心度が確保されている。但し取り
付け孔44及び嵌合部43は嵌合の精度を上げる
ために強嵌合とし、軽度の焼きばめを施しておく
ことが望ましい。
上記のようにヘツドセンタ11をマントル主軸
12に嵌合し、ボルト止めを用いて固着すること
により、組立時に大きい歪みを生じることがな
く、マントル主軸12にヘツドセンタ11を焼き
ばめした場合のような軸受の片当りを生じない。
また上記マントル主軸12のフランジ22の下
面に取り付けた前記球面軸受14の構造は下記の
通りである。
即ちフランジ22の下面には円周方向に複数に
放射状に分割されたスラストパツド24がボルト
25によつて固着されている。このスラストパツ
ド24は軸受面が円周方向に放射状に分割された
スラスト軸受の一構成要素をなし、例えば第2図
に示すように底面26が平面状で、その反対側の
軸受面27が相手側のスラスト軸受28と当接す
る平面29と、この平面29よりも底面26の方
向に陥没した段部平面30とより構成さており、
段部平面30に溜つた潤滑油が潤滑面29に楔状
に食い込むことにより軸方向の大きな負荷を支承
し得るようになつている。但しこのようなスラス
ト軸受の態様としては上記のような段付きスラス
ト軸受のみでなく、段部平面30と軸受面29と
がテーパ面によつて接続されている所謂テーパラ
ンド型スラスト軸受や、分割されたパツドがそれ
ぞれ自由に揺動し得るようになすことによつてパ
ツドと相手側軸受面との間に潤滑油が食い込みや
すくなした所謂テイルテイグパツドスラスト軸受
等を用いることも可能である。但し以下の説明は
上記段付き状スラストパツドを用いたスラスト軸
受による場合に付いて説明する。
前記のスラストパツドのスラスト面29に対向
して載置されたスラスト軸受板28は第3図に明
らかな如くその上面31、即ち前記スラストパツ
ド24に対向する上面31は、軸受面29との滑
らかな接触を保つように平面状をなし、その底面
32は下方へ凸状の球面に形成されており、且つ
該球面32の表面にはスラスト軸受板28と同軸
の溝33と該溝33をスラスト軸受板28の内側
及び外側へ連通させる複数の溝34及び35が刻
設されており、溝33は円環状で溝34及び35
は軸受板28の中心の回りに放射状に刻設されて
いる。かかるスラスト軸受板28は円周方向に一
体で、上記球面32には更にピン36を挿入する
ための垂直方向のピン挿入孔37が少なくとも一
個穿設されている。
第1図に示す如く、前記マントル主軸12を傾
斜状にラジアル軸受13内に回動自在に有する偏
心駆動軸8は、その上端に一体円環状の球面座3
8をマントル主軸12に対して同軸状にボルト3
9によつて固着しており、該球面座38の上面4
0は、第4図に示すように前記スラスト軸受板2
8の球面32に対応してこれと同じ曲率半径の下
方向に凹状の球面を構成しており、該球面40に
第1図に示す如くスラスト軸受板28の球面32
が当接している。球面座38の球面42には前記
スラスト軸受板28側に穿設したピン挿入孔37
に対応する位置に上記ピン挿入孔37よりも若干
内径の小さいピン挿入孔41が穿設され、第1図
に示す破砕機の組み立て状態において、両ピン挿
入孔37,41の位置が合致され、ピン36が両
ピン挿入孔37,41を貫通するように挿入され
ている。このピン36の外径は前記ピン挿入孔4
1の内径に等しく、ピン挿入孔41に強嵌合さ
れ、且つスラスト軸受板側のピン挿入孔37には
遊嵌合されている為、球面座38に対してスラス
ト軸受板28は僅かにずれることができ、このず
れによつてスラスト軸受板28が僅かな角度であ
るが、任意の方向に傾斜することができ、このス
ラスト軸受板の調芯作用によりスラスト軸受板2
8の軸受面31がスラストパツド24の軸受面2
9に倣い、両平面の完全な平行度が得られる。
上記のようなスラスト力を受ける平面軸受と自
動調芯作用をはたす球面とを分離させた軸支持構
造は、第1図に示す偏心駆動軸8と油圧ピストン
20との軸方向の接触面Bにも適用されている。
即ち第1図に示したように、ピストン20の上面
にスラストパツド24′を固着し、該スラストパ
ツド24′の軸受面29′と、偏心駆動軸8の下面
8′に固着した球面座38′の球面40′との間に
スラスト軸受板28′を挾持し、スラスト軸受板
28′と球面座38′とをスラスト軸受板28′及
び球面座38′にそれぞれ穿つたピン挿入孔55,
56に装着されたピン42′によつて幾分のズレ
を許容しつつ連結した構造とすることにより、偏
心駆動軸8にかかつたスラスト力をスラストパツ
ド24′によつて支持し得ると共に、球面座3
8′とスラスト軸受板28′との間での自動調芯作
用により、スラストパツド24′とスラスト軸受
板28′との平行度が確保される。
上記スラストパツド24′及びスラスト軸受板
28′は共に中空ドーナツ状で、その中空部内に
前記油圧ピストン20の上面中心に設けた軸57
が挿入され、該軸57には一方向クラツチ58が
装着されている。一方向クラツチ58は種々の型
式のものによつて構成し得るが、図示の場合、コ
ロを保持した内環又は外環(スプラグ)のコロに
対向する面がカム状をなし、内環又は外環がある
方向に相対回転すると、上記コロがカム面に楔状
に食い込んで回転トルクを伝達し(内外環が一体
化し)、逆方向に相対回転すると上記コロがカム
面から外れて内外環の相対回転が可能となる形式
のものが多く採用される。例えばタンニイクラツ
チ(ウシオ電機株式会社製)、ワンウエークラツ
チ(エヌエスケー・ワーナー株式会社製)等がこ
れに該当する。
上記軸57には一方向クラツチ58の内環が固
着されており、外環にはスペーサ59を介してボ
ールジヨイントB2の外輪60が固着されている。
また前記ヘツドナツト21の上面に設けられた前
記ボールジヨイントB1は、その外輪61がボル
ト62によつてヘツドナツト21の上面に固着さ
れており、上記ボールジヨイントB1及びB2の各
内輪は前記マントル主軸12の中空部に遊嵌され
た連結軸63により連結されている。
ここで使用し得るボールジヨイントは内外輪間
にボールが嵌入されており、このボールを介して
内外輪間の回転伝達を行うと共に、内外輪が相対
的に揺動し得るように構成したものである。
次に上記実施例をその作用につき更に説明す
る。
破砕機の上部開口から供給された原料原石はま
ずキヤツプ52の上部に当たつてその一部は原料
貯溜部54内に溜まり、原料層を形成しボルト5
3の頭部を保護する。またキヤツプ52の側部へ
流れ落ちた原石Sは破砕室19に入つてマントル
5とコンケーブリング4との間で挾圧破砕され、
破砕室19下端の出口隙間19′を通つて下方へ
排出される。この時落下する原石がヘツドナツト
21に衝突することがないのでヘツドナツトが損
傷せずマントル5の交換が容易となり、ボルト5
3も原料貯溜部54への原料の推積によつて保護
されるので破損されることなく、極めて容易に交
換し得る。
上記の実施例のように構成された旋動型破砕機
においては、破砕室19に原石が充満して破砕作
業を行つている間は原石との摩擦によつてマント
ル5が旋動しつつ一定方向に回転する。ヘツドナ
ツト21と前記油圧ピストン20の軸57とは連
結軸63によつて連結されているが、それぞれの
連結部にはボールジヨイントB1又はB2が組み込
まれているので、マントル5(及びヘツドナツト
21)の旋動によつて連結軸63に無理な力が作
用することはない。またマントル5の自転はヘツ
ドナツト21、ボールジヨイントB1、連結軸6
3、ボールジヨイントB2を経て一方向クラツチ
58に伝達されるが、この方向の回転に対しては
上記一方向クラツチ58は外環の相対回転を許容
するので、マントル5の破砕作業時の回転は一方
向クラツチ58の内環には伝えられず、マントル
5は自由に回転することができる。しかしなが
ら、無負荷状態においてマントル5が逆方向に回
転しようとすると、その回転は前記と同様、ヘツ
ドナツト21、ボールジヨイントB1、連結軸6
3、ボールジヨイントB2を経て一方向クラツチ
58に伝えられ、この逆転に際しては一方向クラ
ツチ58が噛み合つて外環の回転が内環に伝達さ
れるが、一方向クラツチ58の内環は軸57を介
して回転不能のピストン20に係合されているた
め、上記のようなマントル5の逆転は防止され、
負荷開始時の過大なシヨツクの発生が回避され
る。
また通常破砕時において、破砕室19に原石S
が噛み込まれた場合、マントル5に作用する破砕
力Fによりマントル主軸12をラジアル軸受13
に押し付ける力F1と、同マントル主軸12を下
方に押し下げようとするスラスト力F2と、マン
トル支軸12を反時計方向に回動させようとする
回転モーメントM1が作用するが、ラジアル方向
の力F1はラジアル軸受13によつて支持され、
スラスト力F2はスラスト軸受24,28の軸受
面29,31によつて支承されると共に、回転モ
ーメントM1は軸受面29がスラストパツド24
を押し上げる力F3により吸収され、各軸受面に
偏摩耗を生じる虞れが解消される。
またスラスト軸受14,28は円周方向放射状
に分割された構成であるので従来の平面状平軸受
や球面軸受に比べて潤滑油膜の形成が確実に行わ
れ、例えば平軸受に比べて負荷能力が4倍程度に
増強される為、回転モーメントM1及びスラスト
力F2に対して確実な支持構造を提供する。しか
もこのようなスラスト構造では軸受面の平行度を
向上させることがその負荷容量の増大にとつて必
須の条件であるが、上記実施例ではスラスト軸受
板28が球面座38によて若干のズレを許容しつ
つ支承されているので、良好な調芯機能が発揮さ
れ、スラストパツド24とスラスト軸受板28の
軸受面が常に平行状態を保ち密着して油膜の形成
が良好である為、最高の負荷能力を発揮する。
上記実施例ではスラストパツド24をその下方
からスラスト軸受板28によつて支持し、更にこ
れを球面座38によつて支承しているが、これは
逆にスラストパツド24を下側に又球面座を上側
に設け、その間にスラスト軸受板を介在させるよ
うになすことも可能である。また上記球面座38
とスラスト軸受板28とは球面軸受として作用す
るのではなく、両者はピン42によつて僅かなズ
レを許容しつつ連結され、相対的な回転は不能で
あるから、両者の接触球面に著しい摩耗を生じる
虞れはなく、単に調芯機能を発揮させる為にスラ
スト軸受板に僅かなズレを生じさせるものであ
る。
本考案は以上述べた如く、マントル主軸上部に
ヘツドセンタを介してマントルを固着し、上記マ
ントル主軸を偏心駆動軸によつてラジアル方向に
支承したスパイダレス旋動型破砕機において、上
記マントル主軸にボルト等の結合部材を用いてヘ
ツドセンタを固着すると共に、上記マントル主軸
の中間部にスラスト軸受を取り付け、このマント
ル主軸を上記スラスト軸受を介して偏心駆動軸に
より支承し、更に上記マントル主軸を中空状とな
してその中に連結軸を遊嵌し、この連結軸の上端
部をボール継手を介してマントルと連結し、更に
その下端部を一方向クラツチ及びボール継手を介
して偏心駆動軸の下部の回転しない部材に連結し
たことを特徴とするスパイダレス旋動型破砕機で
あるから、スラスト軸受面とラジアル軸受面の直
角度が確保され、ヘツドセンタをマントル主軸に
焼きばめによつて固定した場合のようなスラスト
又はラジアル軸受面の片当りといつた不都合が解
消され、旋動型破砕機全体の寿命を長期化するこ
とに成功したものであり、また無負荷時のマント
ルの自転が簡単な部材により防止され、負荷開始
時の過大なシヨツクが回避される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るスパイダレス
旋動型破砕機の側断面図、第2図は同実施例に用
いることのできる分割状スラスト軸受面を有する
軸受の一例としての段付きスラストパツドを示す
もので、同図aはその底面図、同図bは側面図、
同図cは上面図、同図dは同図cにおけるA−A
矢視断面図、第3図は同実施例に用いることので
きるスラスト軸受板を説明する為のもので、同図
aは側断面図、同図bは底面図、第4図は同実施
例に用いることのできる球面座を説明する為のも
ので同図aは側断面図、同図bは上面図、第5図
は従来のスパイダレス旋動型破砕機の構造を示す
断面図である。 符号の説明、4……コンケーブリング、5……
マントル、8……偏心駆動軸、12……マントル
主軸、24,24′……スラストパツド、28,
28′……スラスト軸受板、38,38′……球面
座、42,42′……ピン、B1,B2……ボールジ
ヨイント、58……一方向クラツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マントル主軸上部にヘツドセンタを介してマン
    トルを固着し、上記マントル主軸を偏心駆動軸に
    よつてラジアル方向に支承したスパイダレス旋動
    型破砕機において、上記マントル主軸にボルト等
    の結合部材を用いてヘツドセンタを固着すると共
    に、上記マントル主軸の中間部にスラスト軸受を
    取り付け、このマントル主軸を上記スラスト軸受
    を介して偏心駆動軸により支承し、更に上記マン
    トル主軸を中空状となしてその中に連結軸を遊嵌
    し、この連結軸の上端部をボール継手を介してマ
    ントルと連結し、更にその下端部を一方向クラツ
    チ及びボール継手を介して偏心駆動軸の下部の回
    転しない部材に連結したことを特徴とするスパイ
    ダレス旋動型破砕機。
JP4868784U 1984-04-02 1984-04-02 スパイダレス旋動型破砕機 Granted JPS60168549U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832242A (ja) * 1971-08-30 1973-04-27
JPS5758216A (en) * 1980-09-24 1982-04-07 Fujitsu Ltd Thin film magnetic head

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