JPS63210543A - 小動物飼育用ウインドレス畜舎の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鶏、・豚等の比較的小さい動物を飼育するた
めの動物飼育用ウィンドレス畜舎、とくに多数のケージ
を積み重ねたケージシステムを通路の間隔をおいて多数
列配置し、床下から流入する空気を屋根頂部に設けたル
ーフファンにより排気するようにした小動物飼育用ウィ
ンドレス畜舎の換気装置に関するものである。

〔従来の技術〕

現在、養鶏業、養豚業等においては、少ないスペース内
において多数の鶏、豚等の動物を集中的に管理、育成し
、しかも成長期間をなるべく短縮するためウィンドレス
畜舎による飼育が広く行われている。

このようなウィンドレス畜舎を利用する場合、室内には
多数のケージまたは飼育箱等を積み重ねたケージシステ
ム等が通路の間隔をおいて多数列配置されているため、
飼育中の動物に対して良い環境を保持するのに十分な換
気が必要である。

従来のウィンドレス畜舎の換気は、床下の側壁に吸出し
ファンを設け、側壁の上端部分に設けたスリットから外
気を吸込み、この空気を床の孔を通して前記ファンによ
り外部に排出する方法、または反対に、屋根の頂部にル
ーフファンを設け、床下の側壁に設けた自動調整板付き
開口から床の孔を通して外気を吸い込み、これを前記ル
ーフファンにより外部に排出する方法が知られている。

これらの方法は、多数のケージまたは飼育箱を重ねたい
わゆる直立型のケージシステム等の場合、ケージ等の中
には多数の小動物が飼育されているため、上方あるいは
下方に流れる空気はケージや飼育箱の間の通路のみを通
り、ケージや飼育箱の内部の空気や熱を積極的に排出す
ることは困難であった。

この欠点を解決するため、ケージや飼育箱を床の孔の上
に設置し、飼育箱の場合は上下に空気が流通し易いよう
にするとともに、床下の側壁に設けた吸出しファンによ
り、側壁上端から室内に吸い込まれた空気を、各ケージ
システムを貫流して上から下に、さらにその上にケージ
システムが置かれた床の孔を通って吸出しファンにより
排出するようにした換気装置が提案された。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような換気装置は、＋１１　　重ね
られたケージ内には多数の動物かい凰ので、ケージの上
から下まで一様に空気を流すことは困難であり、空気が
依然として通路から流れ込むことを避けられなかった。

そこで、ケージシステムの上から下まで空気を貫流させ
ようとすると通路からケージ内への空気の流れを阻止し
たり、ファンを大型にして多量の空気を流すことが必要
になるが、しかしながら、そのような解決法では最上端
のケージの動物はつねに強い風に当たることになり、ケ
ージの高さによって飼育上具なった影響が現れたり、ま
たケージ内部の観察および動物の管理にも支障がでてく
る。

（２）　　また鶏のように採卵を目的とする場合には各
ケージごとに集卵設備を設ける必要があるので、ケージ
の上から下まで空気を貫流する換気装置を採用すること
は困難である。

（３）　　さらに、本来動物の発散する熱気は上昇気流
を生ずるものであるのに、下向きの空気流を供給するこ
とは動物にとっても好ましくなく、また余分な動力を使
用することになる。そのため、上記（１）の理由もあっ
て、ファンやダクト等が大型化することは避けられない
。

本発明は、上記種類の動物飼育用ウィンドレス畜舎に対
して、比較的小型かつ安価な装置によって十分な換気を
達成することのできる、換気装置を提供することを目的
とするものである。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明によ
れば、畜舎内に多数のケージを積み重ねたケージシステ
ムを通路の間隔をおいて多数列配置し、床下から流入す
る空気を屋根頂部に設けたルーフファンにより排気する
ようにした小動物飼育用ウィンドレス畜舎の換気装置に
おいて、主ダクトから多数分岐ダクトを経て各ケージの
下部に空気を分配するダクト装置を設けることにより、
前記ダクト装置から各ケージを通って前記通路に排出さ
れた空気を前記ルーフファンによって室外に排出し、そ
の際各ケージごとに均一で、スムースなしかも十分の換
気を行うことができる。

〔実施例〕

以下図面により、本発明による中床式鶏舎の実施例を説
明する。なお、本発明の鶏舎は、低床式および高床式鶏
舎のいずれに対しても適用可能である。

図示された鶏舎１はいわゆる中床式と称せられるもので
、側壁３で囲まれ中央の隔壁４によって仕切られた両側
の室の床２の上には、４列の鶏収容ケージシステム１３
が通路の間隔を隔てて鶏舎１の縦方向に配列されている
。各ケージシステム１３に゛はそれぞれ４個のケージ１
４が重ねられ、各ケージ１４にはその下端に卵輸送装置
１６がケージ１４に沿って縦方向に延び、卵輸送装置１
６とケージ本体との間には空間１５が形成されている。

ケージの両側には、給餌樋１７が設けられている。ケー
ジシステム１３の一端にはケージ列に対して横方向に別
の卵輸送装置１８が延長し、その端部は鶏舎１に隣接す
る卵貯蔵室１９内に達している。

鶏舎１の土台には多数の通孔６が開口され、各開口に対
して内開きの自動カーテン７が取付けられている。自動
カーテン７は空気の流入量を自動的に調節する。鶏舎１
の床２の通路には適宜数の孔５が開口し、通孔６から流
入した空気を室内に送り込むようになっている。鶏舎１
の屋根８の頂部にはルーフファン９が設けられ、室内の
空気を外部に排出することができる。ルーフファン９の
下には上下に位置を調節しうる水平板１０がまたルーフ
ファン９の上には多数の開閉板１１が設けられ、ルーフ
ファン９．を通る空気の流量を調節するようになってい
る。また屋根の頂部には、雨水の侵入を防ぐため遮蔽筒
１２が設けられている。

鶏舎１の室内上部には、天井付近に、横方向に主ダクト
２０が延びており、この主ダクト２０は分岐ダクトによ
り各ケージ１４に達している。すなわち、主ダクト２０
からは、各ケージシステム１３ごとに中間ダクト２１が
縦に延び、さらにこれらの中間ダクト２１からは、各ケ
ージ１４に達する小ダクト２２が延びている。小ダクト
２２は各ケージ１４下側の空間１５に開口している。

ダクトには適宜の空気の流量調節装置を設け、気候条件
に応じて自動的にあるいは手動により流量を調節しうる
ことが望ましい。

主ダクト２０には、必要に応じて温度および湿度を調節
された清浄な空気が送り込まれる。空気は主ダクト２０
から中間ダクト２１に分かれ、さらに小ダクト２２に分
かれて空間１５からケージ１４内の各部分に上向きに流
入する。ケージ１４内に流入した空気は、非軸送装置Ｅ
１６の下側まで上昇しケージ内部の雰囲気とともにケー
ジの両側から通路に排出する。隣接するケージシステム
１３間の通路には、床の孔５から上昇する空気流がある
ため、ケージから出た空気は通路の上昇空気によって天
井８に達し、ルーフファン９によって外部に排出される
。

ケージ内には多数の小動物がいるが、これらの小動物の
熱により温められた空気はケージ１４の天井の非軸送装
置１６の下に溜まる傾向があるが、小ダクト２２から供
給された清浄な空気は上記のようにこの淀んだ空気を強
制的に通路に排出してケージ内部を清浄に保ことができ
る。

上記は中床式鶏舎の場合であるが、高床式鶏舎の場合も
同様に実施することができる。また低床式鶏舎の場合は
、床の下に送風管を設けるのが普通であるから、これを
用いて同様な換気を行うことができる。なお場合により
、主ダクトは天井付近以外の他の場所例えば床下に設け
ることもできる。

さらに本発明は、鶏舎以外の他の小動物用の畜舎にも同
様に実施することができる。

〔発明の効果〕 本発明は上記のように構成されているため、各ケージ又
は飼育箱に分配された空気はその中で上向きに流れ、つ
いで通路に排出し、屋根から排出される。そのため、ケ
ージまたは飼育箱には均一な流量でしかもスムースに空
気が流通し、内部をつねに清浄に保つことができる。し
たがって、追加設置される換気装置は比較的小型のもの
でよく、スペースおよび経費は少な（て済む。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を実施する中床式鶏舎を示すもので、第１
図は断面正面図、第２図は同じく水平断面図、第３図は
断面側面図、第４図はケージシステムの正面図である。 ■−・・・・鶏舎、２−・・・・床、５・・・・・孔、
９・−・ルーフファン。 １３−・・ケージシステム、１４・−・−・ケージ、１
５・−空間、１６・・・・−非軸送装置、２０・・−・
・主ダクト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 畜舎内に多数のケージを積み重ねたケージシステムを通
   路の間隔をおいて多数列配置し、床下から流入する空気
   を屋根頂部に設けたルーフファンにより排気するように
   した小動物飼育用ウインドレス畜舎の換気装置において
   、主ダクトから多数の分岐ダクトを経て各ケージの下部
   に空気を分配するダクト装置を設け、前記ダクト装置か
   ら各ケージを通って前記通路に排出された空気を前記ル
   ーフファンによって室外に排出するようにしたことを特
   徴とする、小動物飼育用ウインドレス畜舎の換気装置。