JPS6320342Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスタイリングブラシに関し、更に詳し
くはブラシ部とハンドル部よりなるヘアーブラシ
において、ブラシ部に近いハンドル部の表面に人
手の感触で分る程度の凹凸部を設けたことを特徴
とするスタイリングブラシに関する。

一般に従来はヘアーブラシにおいては後頭部を
スタイリングしたり、あるいはハンドルを回転し
た場合、ブリツスルの方向が分りにくく、ヘアー
スタイリングがうまく出来ないことが多くあつ
た。スタイリング中にいちいち目でブリツスルの
方向を確認することなしにスタイリング出来るこ
とが、スタイリングブラシの機能として望まれ
る。本考案者等は種々検討を加えた結果、ハンド
ル部に凸状又は凹状の方向指示部をつけることに
よりヘアーブラシを使用してスタイリングする上
で非常に機能的であることが分り本考案を完成し
た。

即ち本考案はブラシ部と該ブラシ部に連設され
たハンドルから成るヘアーブラシにおいて、ブラ
シ部はブリツスルが放射状に植毛されている第１
の部位とブリツスルが植毛されていない第２の部
位から成り、前記ハンドルのブラシ部の第２の部
位と同一の面のブラシ部近傍に使用者の指の感触
にてヘアーブラシの向きを判別せしめる凹凸部を
設けて成るスタイリングブラシに係わる。

本出願人は上記のヘアーブラシとして既に実願
昭55−57044号において、ハンドルと該ハンドル
に連設され側部に開口を有する筒状の基部から成
る本体と、可撓性シートにブリツスルを植毛して
成る植毛部材と、凸状部を有する係止部材とから
成り、前記基部には筒状内部に上記係止部材の凸
状部と係合する止め具が設けられており、植毛部
材は基部の表面を覆つて重ねられ且つ前記係止部
材を基部の開口より挿入して係止部材の凸状部を
基部内の止め具の凹状部に係合させることにより
基部の開口内に挿入された可撓性シートの両側縁
が基部に対し固定されてなることを特徴とするヘ
アーブラシを開示したが、さらに実願昭55−
67300号において、ブリツスルを植毛する植毛部
と該植毛部に連設した把持部とから成る基台を有
するヘアーブラシにおいて、ブリツスルを当該植
毛部の周囲210〜270度の範囲に放射状に１本づつ
分散して植毛して成ることを特徴とするヘアーブ
ラシを開示した。本考案はこの様なブリツスルが
210〜270度の範囲に放射状に植毛されているスタ
イリングブラシに対して有効である。

本考案の凹凸部はハンドル（把持）部を人手が
握つたとき、自然に指の触れる箇所に設けること
が望ましい。凹凸部は例えば、１本又は数条の細
長い突起を並列させたり、又は溝を付したりして
形成できるものである。この突起条又は溝条は、
ブラシの長軸に関してどの方向でもよいが、同一
方向又は直角方向の方が人手の感触に好適であろ
う。

さらに凹凸部としては、点状の突起やくぼみを
その大きさに応じて、１個又は数個設けることも
できる。

以上のような凹凸部を設けることによつて頭髪
に対して常に正しいブラシの方向を保つことがで
き、よつて毛髪をいためず調髪できる。そのう
え、凹凸部に指が触れているので、凹凸部と指と
の間の摩擦によつてブラシの把持が確実ともな
る。

この把持の確実性はハンドルの形態が、両端の
径より中央の径を太くした場合にさらに快適さを
増す。

本考案のスタイリングブラシでは、ドライヤー
でブローしながら毛髪を巻き上げる等のヘアース
タイリングを実施し乍ら、ブラシ部のブリツスル
が植設されていない小範囲の部分、すなわち各巻
き上げ操作を開始するヘアースタイリングブラシ
の位置を、目で確認せずに極めて容易に認識し得
る。

次に本考案のヘアーブラシを図面に示した実施
例に沿つて説明する。

第１図に横切断面、第２図に縦切断面を示すブ
ラシは前述の放射状にブリツスル２を植毛したヘ
アーブラシの例であり、このブラシのハンドル
（把持）部３に上面が第６図に示されるような凹
凸部４を設ける。このブラシ把持部３の上面は第
４図の通りとなる。また凹凸部はやや扁平な１つ
の突部又は凹部でもよく、これは第３図にその上
面図を示す。

第５図は前述の植毛部材が可撓性シート１２で
あり、これをブラシの筒状部に巻き、係止部材８
で固定する型のヘアーブラシの上面を示すもので
あるが、このブラシのハンドル（把持）部３にも
数条の細長突起４を設けた。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図は本考案の実施例を示し、図中１は
ブラシ部、２はブリツスル、３はハンドル（把
持）部、４は凹凸部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ブラシ部と該ブラシ部に連設されたハンドル
   から成るヘアーブラシにおいて、ブラシ部はブ
   リツスルが210〜270度の範囲に放射状に植毛さ
   れている第１の部位とブリツスルが植毛されて
   いない第２の部位から成り、前記ハンドルのブ
   ラシ部の第２の部位と同一の面のブラシ部近傍
   に使用者の指の感触にてヘアーブラシの向きを
   判別せしめる凹凸部を設けて成るスタイリング
   ブラシ。 ２ 凹凸部がハンドルの主軸と直角の方向に設け
   られた突状部からなる実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のスタイリングブラシ。 ３ 凹凸部がハンドルの主軸と直角の方向に設け
   られた溝から成る実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のスタイリングブラシ。 ４ 凹凸部がハンドルの主軸と平行の方向に設け
   られた溝から成る実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のスタイリングブラシ。 ５ 凹凸部が点状の突状部から成る実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のスタイリングブラシ。 ６ ハンドルの中央部がハンドルの両端部より太
   くなされて成る実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のスタイリングブラシ。