JPS6320303Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、チヨコレートその他のシロツプを
吹き付けて冷菓の表面に模様を表わす為に用いる
冷菓装飾用の模様スクリーンに関するもので、ス
テイツク付アイスクリーム、シヤーベツト等の冷
菓を製造する分野で利用されるものである。

（従来の技術） 出願人は先に、模様スクリーンを介してシロツ
プを冷菓に吹き付けるようにした模様付冷菓の製
造方法を提案した（特開昭58−121757号）。しか
しながら、係る発明の実施に用いた装置において
は、シロツプが吹き付けられる際の冷菓の揺れを
防止する為の配慮がなされていなかつた。

（考案により解決すべき問題点） 上記従来の技術によれば、シロツプ等の吹付時
に冷菓が揺れ、模様の輪郭がぼやけてしまい、シ
ヤープな模様を得るのが難かしかつた。

（問題点を解決する為の手段） この考案の模様スクリーン１は、板体２に模様
孔３および冷菓押え用の突起４を設けて構成して
ある。前記突起の数および位置、大きさには限定
がない。

（考案の作用） この考案の模様スクリーンは、第３図に示すよ
うに、冷菓５の両側に２枚の模様スクリーン１，
１を対向設置し、両模様スクリーン１，１の突起
４，４によつて冷菓を押えるようにするものであ
る。そして、この状態において、シロツプを冷菓
に吹き付ければ、冷菓は揺れるおそれがなく、シ
ヤープな模様が得られる。

以下この考案の実施例を図面に基いて説明す。

（実施例） １mm厚程度の方形板体２に所望の形状の模様孔
３を打ち抜くと共に、前記板体２の冷菓との対向
面の四隅に冷菓押え用の突起４を設けて模様スク
リーン１としてある。

前記模様スクリーン１は、模様付装置６の冷菓
挿入部の両側に設置された噴霧ボツクス７の一側
に装着して使用するものであり、前記噴霧ボツク
ス７は一側に二流体ノズル８が設置してあると共
にエアシリンダー９のピストンロツド１０に連結
し、水平移動（約20mm）し得るようにしたものを
用いる。図中１１はスクリーン清掃用のエアーノ
ズル、１２は液体受槽、１３は液体入口、１４は
上下調節可能なオーバーフロー出口、１５は温水
ジヤケツト、１６は受光器である。

上記において、模様スクリーン１，１間の間隔
を開いた状態で冷菓５を下降させ、冷菓が正規の
位置に挿入させたことを受光器１６が検知する
と、エアーシリンダー９，９に信号が送られ、噴
霧ボツクスは第２図矢示１７，１７ａ方向へ移動
して模様スクリーン１，１は冷菓５へ近接し、突
起４は冷菓５に当接する。したがつて冷菓５は両
側から突起４で挟まれることとなり、固定され
る。この状態で二流体ノズル８からシロツプ（例
えばチヨコレート）を噴霧すると（矢示１８）、
冷菓５の表面に模様スクリーン１の模様孔３と同
一形状にシロツプが付着し、該シロツプは冷菓に
よつて急激に冷却されて固化するので、冷菓に所
望の模様が付けられる。

前記シロツプの噴霧時において、冷菓５は突起
４によつて押えられ、固定されているので、揺れ
るおそれがなく、シヤープな輪郭の模様を得るこ
とができる。

（考案の効果） この考案によれば、模様スクリーンに冷菓押え
用の突起を設けたので、シロツプ吹き付け時に冷
菓を押えて固定し、その揺れを防止することがで
きる。したがつて、シヤープな輪郭の模様を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案実施例の正面図、第２図は同
じく使用状態の断面図、第３図は同じく使用状態
の平面図である。 １……模様スクリーン、２……板体、３……模
様孔、４……突起、５……冷菓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 模様スクリーンを介してシロツプを吹き付けて
   冷菓の表面に模様を表わす為に用いるスクリーン
   において、前記スクリーンは板体に模様孔および
   冷菓押え用の突起を設けて構成した冷菓装飾用の
   模様スクリーン。