JPS63201257A - 直貼用拘束型制振床部材 - Google Patents

直貼用拘束型制振床部材

Info

Publication number
JPS63201257A
JPS63201257A JP3108387A JP3108387A JPS63201257A JP S63201257 A JPS63201257 A JP S63201257A JP 3108387 A JP3108387 A JP 3108387A JP 3108387 A JP3108387 A JP 3108387A JP S63201257 A JPS63201257 A JP S63201257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration damping
air
film
floor
filled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3108387A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0546419B2 (ja
Inventor
博文 柿本
治 木曽
伸也 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority to JP3108387A priority Critical patent/JPS63201257A/ja
Publication of JPS63201257A publication Critical patent/JPS63201257A/ja
Publication of JPH0546419B2 publication Critical patent/JPH0546419B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、制振床部材に、特に直結用制振床部材に関す
るものである。近年のこの種の制振床部材に関する技術
進歩は目ざましく、建築分野に於ても残された課題は、
結露と音・振動の2点に絞られつつあるのが現状である
と言われている。音・振動の問題は近年各所で色々の対
応策が講じられ、改良されて来ているものの技術的困難
さもあって、充分な効果を上げるに到らない分野が多数
存在している。床材もその例に挙げられ、種々の研究が
なされているものの未だに良好な性能を発揮するものは
出ていないのが現状である。即ち、床材の中でも木質フ
ロア−材に関しては、清潔さを保てて、カビやダニを始
めとする害虫が生息しにくく、落着いた色調である等の
メリットから、木質床を要望する居住者が増加している
。ところが、木質床材の唯一の欠点は、床の歩行音や物
の落下音に対する床衝撃音の緩和が全く出来ず、階下に
居住する人の迷惑を考慮すると階上では木質床は使用出
来ないのが現状である。その様な背景から、本発明者等
は床衝撃音の緩和性能に優れた床材を鋭意研究した結果
、次°の部材を床構成材とすることにより、著るしく床
衝撃音の緩和効果が生じることを確認し、更に不陸吸収
材にも制振機能を持たせる事により一層、床衝撃音の緩
和効果が向上する事を確認し本発明を完成させるに到っ
たものである。
本発明の制振床部材は、空気層の振動緩和性と、制振性
及び圧縮特性に優れた架橋粘弾性体とを利用し更に、不
陸吸収材にも制振機能を持たせたものである。
従来より公知の如く、床衝撃音を緩和するには、例えば
、フェルト類の様に小さな応力でも容易に圧縮変形を行
うものであれば、簡単に床衝撃音を緩和することが知ら
れている。一方、そうした性能を有する材質のものは、
圧縮変形が大きすぎるため、木質床の如く、平滑な仕上
面を要求される床部材を適用すると、例えば、家具等を
置いた丈でも歪が生じ、平滑性が保てなくなるという致
命的欠点を生じるのである。そこで、現在行なわれてい
る床衝撃音対策は、圧縮グラスウーノペ石綿、センチユ
リ−ボード、ゴム板、無機質板材、合板等を数種類組み
合せたり、それ等組み合せた物を床版から浮かせたりし
て床構成を行ない、更に床版と天井の空間に吸音材を入
れたり、場合によっては、天井を防振ゴムで吊天井とし
たりして床と天井との総合効果により床衝撃音の緩和対
策を行なっているのが現状である。
ところが、前記方法では、原材料部材数が多く、原材料
コストが高い。施工時の材料ロスが多い。
施工工数が多い等の原因でコストが高くなってしまう。
又、床衝撃音の緩和を行うための床部材の総厚みは非常
に厚くなってしまい、建物を同じ軒高とすると、住空間
を狭くするか、階数を減すかせざるを得なくなる。逆に
、同じ階数を確保し、住空間を同じとすれば、軒高のア
ップ分は建物の建築コストにはね返り高くついてしまう
という欠点を有する。
本発明者等はこのような上記の欠点を解消し、低コスト
で床衝撃音を緩和し、出来る丈薄くしかも直結が可能な
、木質床材仕上げを行なっ・でも床衝撃音を緩和できる
直結用拘束型制振床部材を目標として多くの試行錯誤を
繰返した末、常温反応で架橋粘弾性体が得られる液状ゴ
ムと、空気封入部を有するフィルム基材とが各々単体で
も優れた床衝撃音緩和性能を有し、それ等2者を併用し
た場合には、さらに床衝撃音を緩和する性能を発揮する
だけでなく、単体で用いた場合の欠点をも解−消すると
いう知見を得、各種試験の結果、特願昭61−9346
6号を完成するに到った。
前記方法によるとほぼ満足し得る制振床を提供すことが
出来るが、施工面及び仕上り感及び制振性をさらに向上
せんと試行錯誤した結果本発明を完成した。即ち更に本
発明者等は上記方法を改善せんと試行錯誤を繰返した所
、1 n+m−1011un厚の発泡体網状物を制振機
能付不陸吸収材として、又は制振機能付不陸吸収材の一
構成部材として、特願昭61−93466号で開示した
方法を組合せる事により、著るしく床衝撃音緩和性能が
向上するだけでなく、施工面で安定した接着性が得られ
、それに伴って、仕上り感をさらに向上せしめるという
知見を得、本発明を完成した。
即ち、常温反応により架橋粘弾性体が得られる液状ゴム
は、単体で用いた場合はコスト高となり、汎用床材とし
ては不適当である点と、板状の拘束材の間で反応させる
場合は、やや多口に材料を使用し、余分の材料を押出す
方法を採らないと大きな空洞をランダムに生じやすいた
め、製品のバラツキが生じ易くなるという欠点があった
。又、予じめ板状体を作って貼付加工をする場合は定尺
寸法のものでないと厚み精度が不充分である上に、架橋
粘弾性体であるが故に、ブロッキング等が生じ易く、貼
合せ加工の工数が非常に多くなり、コスト高となってし
まう欠点があった。′一方、空気封入部を有するフィル
ム基材を単体で用いる場合は、凸部薄膜フィルムを保護
する材質が無い場合には、局部的に圧力がかかると容易
にフィルムが破壊し、床材の一部材として層状で使用し
得る材質では無いという欠点を有している。又、フィル
ム基材の中では片面だけでなく両面から薄膜フィルムで
覆ったものは、片面フィルム品より耐荷重は若干向上す
るもの°の、床材として層状で使用し得る材質ではない
。又、封入空気を有するプラスチックダンボールも知ら
れているが、表面フィルムの材厚を増し、全体の剛性を
増したものは、圧縮荷重を与えた場合は、予想外に小さ
な応力で坐屈し、復元しないという床材として致命的な
欠点を有するばかりか、床衝撃音の緩和性能も劣ってし
まう欠点を有している。
上記欠点を解消せんが為に、片面又は両面にポリオレフ
ィン系発泡シートを貼付けた場合は、床衝撃音緩和性能
は改善されるものの、封入空気を持たせたプラスチック
ダンボールを使用した場合と、使用しない場合との差異
は全く生じなくなり、圧縮時に於ても、ポリオレフィン
系発泡シートの変形限界を越えれば、ポリオレフィン系
発泡シートを貼合せない場合と同様に座屈し、復元しな
くなる欠点がある。
本発明者等は、前記の両者の欠点を解消すべく試行錯誤
を繰返した後、常温反応で架橋粘弾性体が得られる液状
ゴムを空気封入部を有するフィルム基材の凹部及び/又
は全面に充填することにより、床衝撃音緩和性能が優れ
、床材としての圧縮特性も非常に優れたものが得られる
という知見を得た。
即ち、床衝撃音緩和性能に優れる理由は、空気封入部が
空気袋となり圧縮変形し易い点と、凹部に充填された粘
弾性体がフィルム基材の凸凹に密着し、衝撃時の変位を
複雑な形状で拘束し、粘弾性体自体の衝撃エネルギーの
吸収性能に加えて、空気袋を形成するフィルム凸部の変
形と架橋粘弾性体とのすり変形部分が増すことにより、
一層、衝撃エネルギーの吸収性能が増したものと考えら
れる。
又、圧縮特性に於ては、衝撃を受けた場合には、フィル
ム凸部である空気袋が圧縮され、粘弾性体をより圧縮す
ることにより非常に小さい変位では容易に変形するもの
の、一定荷重以上の圧縮に対しては、凸部空気袋中の圧
縮空気の反力と、架橋粘弾性体の圧縮反力とが働らき、
変形を大きくするには一層大きな力を要する様になるた
めに、必要以上の変位をすることが避けられる。又、圧
縮荷重を除荷した場合は、架橋粘弾性体の復元力と、圧
縮された凸部の空気袋の復元力とが総合されて、非常に
早い回復力が得られるという特徴が見出された。
又、架橋された物質といえども、架橋粘弾性体は温度変
化により硬度変化を受は易くなる傾向があるが、高温で
は空気の膨張により粘弾性体の硬度低下による圧縮力低
下を押えることが出来、逆に、低温では空気の収縮によ
り、粘弾性体の硬度アップによる圧縮強度増加を抑制す
ることが出来、温度変化による性能変化を少なくする点
でも制振床部材としてのメリットが生じる。
又コスト面に於ても、片面はフィルムである点で取扱い
作業が非常に容易となり、長尺加工も可能となるという
メリットが生じ、工数減の度合が非常に大きくなるだけ
でなく、凸部空気封入部は材料が不要という事もあって
、材料を少なくすることが可能となり、低コスト化にも
好適である。
更に、発泡体網状物を不陸吸収材として用いる事により
、下地躯体の不陸に追従しやすく、しかも有効接着面積
を増すことが出来、木質床材としてより良い仕上りが得
られ、長期間安定した性能を発揮出来る丈でなく、振動
を床版スラブに伝達しにくくなり、床衝撃音の緩和に非
常に有効である。しかも安価な材質であり、コストアッ
プもほとんど無い点で非常に利用価値が高いものとなる
次に、本発明の直結用拘束型制振床部材を用いた床の断
面構成について述べる。
第1図及び第3図に示す様に、比較的剛性の高い板状体
を拘束材として架橋粘弾性体付中空フィルムを両面に接
着して更に発泡体網状物を制振機能付不陸吸収材若しく
は制振機能付不陸吸収材の一部材として使用する方法と
、第2図に示す様に、架橋粘弾性体を充填するフィルム
基材と発泡体網状物を直接貼合せて拘束型制振床材とし
て使用する方法がある。
又、架橋粘弾性体付フィルム基材は、フィルム面を上面
としても、下面としても、何等問題はない。又、架橋粘
弾性体面に更にフィルムや不織布を貼合せたものでもよ
い。
次に順を追って床構成部材の説明をする。
仕上材とは、現在床仕上材として使用されている木質床
仕上材、塩ビ系床仕上材、コルクタイル等を挙げること
ができる。
木質床材としては、フローリングボード、フローリング
ブロック、モザイクパーケラトより成る単層フローリン
グと天然木化粧複合フローリング、特殊加工化粧複合フ
ローリング、天然木化粧複合ブロック、特殊加工化粧複
合ブロックより成る複合フローリング、挽き板やつき板
とコルクと積層したフローリング等を挙げることが出来
る。これ等は、板層を薄くした方が床衝撃音を緩和する
上では好ましい。拘束材として具体例を挙げると、前記
木質床材、合板、圧縮紙、プラスチック板金属薄板、パ
ーティクルボード、木片セメント板、ファイバーボード
、パルプセメント板、木毛セメント板、フレキシブル板
、軟質フレキシブル板、大平板、石綿セメント板、石綿
セメントパーライト板、石綿セメント珪酸カルシウム板
、せつこうボード等が挙げられ、これ等は何れも板状で
あれば表面の化粧加工の有無、穴の有無に拘らず使用出
来るが、床構成部材の総厚みを低くする目的を重視すば
、板厚の薄いものが望ましい。
次に制振機能付不陸吸収材の説明を行う。
制振機能付不陸吸収材として、本発明に好適であるもの
は、発泡体のメインポリマーとしてはクロロプレン、B
PTを始めとする各種合成ゴム、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、エチレン酢酸
ビニル共重合体等を1種若しくは2種以上組み合せたポ
リマーを基本ポリマーとするものが好ましく、発泡体の
発泡倍率は10〜70%であることが望ましい。
又、発泡体の網状物とは(第5図〜第6図)に示す如く
、第5図の様にひも状物が上下に組み合わせられたもの
でも、第6図の様に同一平面上で網状物に成型されたも
のであってもよい。又、網状物を構成するひも状物の断
面形状は円、楕円、四角、三角その他の形状であっても
良い。
次に、網目の寸法は空間部分を構成する寸法は網状に開
いた状態で空間面が1mm”〜100100O”が好適
な範囲であるが、共用する時は網目を縮めて使用しても
最大限に張った状態で用いても良い。
各材質及び発泡倍率、厚みにより不陸吸収性能の発揮し
やすさ、床版との接着のしやすさ、制振性能の発揮のし
やすさ、圧縮へたりの生じにくさ等をケースバイケース
で変化させ、最適な所を選ぶ必要があるが、一般的に次
の事が言える。つまり、網目間隔が小さい場合や発泡体
の発泡倍率が比較的小さい場合は張った状態が好ましい
が、逆に網目間隔が大きく、発泡倍率が大きい場合は、
縮めて使用する方が好ましい。
上記の如き、発泡体網状物を用いる事により、直結型床
材の施工上のポイントとなる下地の不陸を吸収する能力
が格段と向上し、美しい仕上りとする事が可能となった
。又、接着性能も平面で用いた場合よりも、点接着及び
線接着を有効に利用した事もあって、寧ろ接着有効面積
を増加させる事が出来、接着の点でもより安心できる事
が判った。
又、本願に示した発泡体網状物は制振性向上を目的とし
て、床断面構成部材の一部材として例えば、仕上木質フ
ローリングの直下に入れて、架橋粘弾性体付フィルムと
貼合せて用いる事も可能である。
又、本願に示した発泡体網状物は、コンクリートスラブ
面からの湿気対策として、発泡体シートと併用しても効
果の高いものである。
次に、架橋粘弾性物質について説明する。
本発明で言う架橋粘弾性物質とは、常温で液状であり、
かつ常温で反応した後の硬化物が80℃に加温されても
形状を保持し、20℃の条件下で硬度が日本ゴム協会規
格SRIS−0101に示すC型硬度計で50以下であ
るという条件を満足するものである。
上記条件を満足し得る反応性物質としては、表1に示す
官能基を有する液状ゴムと架橋剤との組合せを例示する
ことが出来る。これ等は、常温反応性の硬化速度のコン
トロールのし易さ、コスト面、人手のし易さ等を含めて
考慮すると、特に水酸基を末端に有し、主鎖をポリブタ
ジェン、水素添加ポリブタジェン、ポリブタジェン−ニ
トリル、ポリブタジェン−スチレン、イソプレン等や、
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ウ
レタンアクリルポリオール、アニリン誘導体ポリオール
等を単独もしくは併用して用いるのが望ましい。又、前
記反応性物質の硬化剤としては、イソシアネート系硬化
剤が好適であり、1分子当゛す2ヶ以上のイソシアネー
ト基を有することが必要である。その具体例としては、
トルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、末端イソシアネート基を有する
プレポリマーを挙げることが出来、単独若しくは併用し
て用いることも出来る。又、イソシアネート系硬化剤は
配合比率及び/又は粘性等の問題で可塑剤と混合して用
いることも出来るが、可塑剤は脱水処理したものである
ことと、イソシアネート化合物と反応しないこととが必
要である。
表■ 液状ゴムの官能基  架橋剤の官能基 金属酸化物、 −OH,−NCO −8HHO−N =ぐ)=N−on、金属酸化物、−N
CO,パーオキサイド −NR2多価ハロゲン化合物(−Br)−N/cH・ −COOI(、多価ハロゲン化合物 \CH2 −NC0−OH,−NH,、−NHR,−C口OH,−
3R−Br        −NR,、−NHR,−N
H2,金属酸化物−5C−OR、−NH。
誌 上記の常温反応をせしめる上での必須成分のみの組み合
せで本発明を満足し得る架橋粘弾性体を得ることも出来
るが、コスト面、作業性面、物性向上の面で更に各種の
添加剤を加えることにより、幅広い安定した架橋粘弾性
物質を得ることが出来−る。
添加剤として、可塑剤、充填剤、瀝青物、粘着付与樹脂
、老化防止剤、防カビ剤、難燃剤、触媒、界面活性剤、
カップリング剤等が挙げられる。
可塑剤は、粘度調整、作業性調整、架橋粘弾性体の物質
調整、難燃性の付与等を目的として配合される。
可塑剤の具体例として、ナフテン系オイル、パラフィン
系オイル、アマロティツク系オイノペひまし油、綿実油
、パインオイル、トール油、フタル酸誘導体、イソフタ
ル酸誘導体、アジピン酸誘導体、アレイン酸誘導体、液
状ゴムの官能基を含まないもの等があり、単独又は併用
して用いることが出来る。難燃性を要する場合は、ハロ
ゲン化合物系、リン化合物系可塑剤を単独又は併用して
使用出来る。瀝青物としては、ストレートアスファルト
、ブロンアスファルト、タール等があり、所望の架橋粘
弾性体を得るために、予じめ粘着付与樹脂や可塑剤等で
改質して使用することも出来る。
粘着付与樹脂としては、天然樹脂、ロジン、変性ロジン
、ロジン及び変性ロジンの誘導体、ポリテルペン系樹脂
、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペン
タジェン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール樹脂、
アルキルフェノール−アセチレン系樹脂、キシレン樹脂
、クマロン−インデン樹脂、ビニルトルエン−αメチル
スチレン共重合体等を単独又は併用して用いることが出
来る。
充填剤は、振動減衰性、遮音性、難燃性の改善に効果が
あり、主剤/硬化剤の配合比率の調整、粘性の調整、配
合コストダウンを計る目的で使用するのもであり、ゴム
及び塗料関連で一般に使用されるものが使用出来る。
その具体例としては、マイカ、グラファイト、ヒル石、
タルク、クレー等の鱗片状無機粉体、フェライト、金属
粉、硫酸バリウム、リトポン等の高比重充填剤、炭酸カ
ルシウム、微粉シリカ、カーボン、炭酸マグネシウム、
水酸化アルミ、アスベスト等の汎用充填剤を単独若しく
は併用して使用出来る。又、三酸化アンチモン、ホウ砂
等を難燃化を目的として使用することも出来る。
その他の添加剤として老化防止剤、触媒、顔料、界面活
性剤、カップリング剤、防止カビ剤等が挙げられるが、
これ等は必要に応じ添加することが出来る。
次に、架橋粘弾性体を充填せしめる空気封入フィルム基
材とは、空気封入凸部とフィルムのみの凹部とを交互に
有するフィルム基材を言い、第4図に架橋粘弾性体を充
填せしめたー態様例の斜視図を示した。
空気封入フィルム基材は、従来より包装用資材として、
使用されている汎用品で充分であるが、中空凸部の空気
容積と、フィルム単体凹部に充填される架橋粘弾性体の
容積との比率は、凸部二凹部=2=8〜8:2の比率で
あることが望ましく、凹部:凸部=2=8より凸部が少
なくなると、原材料コストアップとなり、復元性も悪く
なる傾向が生じる。逆に、凸部:凹部=8=2より凸部
が増加すると、原材料コストは下がるものの、空気袋の
破壊危険性が高まる点と、復元性も悪くなる傾向がある
。又、空気封入部を構成するフィルム厚は20μ〜10
0μ程度が望ましい。又、凸部の高さは6111111
以下が望ましく、更に、好適な範囲は2Ioff1〜4
 mmである。又、凸部1ヶ当りの空気の容積は、1Q
cc以下が望ましく、更に、好適な範囲は0.3〜5c
cである。又、充填される架橋粘弾性体は、凸部の上に
充填された状態となっても良いが、コスト面を考慮する
とl mm厚以下にする方が良い。
逆に、充填高さが凸部の高さの3/4以下の場合は、当
初より圧縮して用いないと、拘束材との密着効果が発揮
できず、接着強度不足となり易いため、望ましくない。
又、フィルム基材を構成する材質は、ポリエチレン、ポ
リプロピン、ナイロン、ポリエステル、塩化ヒニル、塩
化ビニリデン等のフィルムを用いることが出来るが、中
でもポリエチレン、ポリプロピレンは汎用品として入手
しやすいメリットがあり、塩化ビニリデンは耐気体透過
性に優れている点で好ましい材質である。又、空気封入
凸部の形状は、円柱状、角柱状、半円状、楕円状等何れ
の形状でも使用出来る。又、本発明の床構成を有する床
材は、木質床材としての機能を発揮させる上で、周囲全
面に例えば、やとい実部を設けて、床材同志のレベルを
配慮する方法等を採る事により、美感上も通常の木質床
材と何等変るものではない。
次に、本発明を実施例、比較例により説明する。
表Hにこれらをまとめて示す。
試験方法 (1)、実施例及び比較例に示す配合処方例に沿って主
剤を作成し、所定の硬化剤を添加混合し、表示した凸部
と凹部の容積比を有するフィルム基材に充填し、架橋せ
しめた後、架橋粘弾性体付フィルムを得た。
上記の如くして得られたフィルムの片面を5.5陥厚の
木質複合フローリング材に接着し、残る片面を2.5m
m厚の合板に接着し、実施例、比較例の共通試料とした
。次に実施例1は2.5mm厚の合板の片面に10mm
〜4mm厚30倍発泡ポリエチレン網状物で網目間隔2
0mm x 20mmを不陸吸収材として接着した。
実施例2は比較例1の不陸吸収材の下面に更に4mm厚
30mm倍発泡ポリエチレンで網目間隔20mm×20
闘を貼合せたものである。
比較例1は実施例1の不陸吸収材を2mm厚30倍発泡
ポリエチレンで網目のないシート状物としたものである
(2)、前記(1)と同様にして得た粘弾性配合物の主
剤と、硬化剤とを所定比率で混合し、12mfflX5
0mmX50mmの寸法の型枠に流し込み、硬度測定用
試料とした。
室温7日、50℃7日の養生を行なった後、日本ゴム協
会規格SRIS−0101に定めるC型硬度計にて硬度
の測定をした。
(3)、硬度測定と同様にして得た12ma+ X50
ma X50n+mの試料に架橋粘弾性体面に離型紙を
当てて、500gの荷重をかけて、80℃×24時間静
置した後、徐荷し室温に静置し、目視により4時間後の
変形の大小により判定した。エツジ部もシャープで変形
の少ないものを○印、エツジ部のシャープさが無いもの
、変形の大きいものはX印で表示した。
(4)、床衝撃音の測定は、150 +n+n厚RCス
ラブに対し、前記(1)で作成した試料を貼付けてタッ
ピングマシンにより軽量衝撃音を測定した。
測定方法はJIS−A−1418に準じ、第5図に示す
方法とした。
結果は床衝撃音の遮断等級により示した。
(5)、前記(1)で得られた4M厚の架橋粘弾性体付
フィルム基材を作成し、4 am x50mm x50
mmの寸法で、上下各々2.5tの合板に貼合せ、圧縮
試験機により、圧縮速°度2mm/minにて50%圧
縮し、30分保持した後、除荷し10分後の復元性をチ
ェックした。95%以上の復元性を示したものをO印、
95%以下のものをX印で表示した。
(6)、空気封入フィルム単体と架橋粘弾性付フィルム
との圧縮応力と変位の関係を圧縮試験機により、圧縮速
度2++on/minの条件にて圧縮し、得られたチャ
ートより変位と圧縮応力とを読み取りグラフ化した(第
8図参照)。
(7)、実施例(1)に用いた試料を200mmX 3
00mmの寸法で、中央部に1cm’の点荷重を負荷し
、荷重を各々1kg/cm2.3kg/cm2.5kg
/cm2とした時の長期に於ける床の変位量をダイヤル
ゲージにて測定し、グラフ化した(第9図参照)。
以上より実施例1は架橋粘弾性体付フィルムを、5.5
mm厚の木質複合フローリング材と2.5mm厚合板の
間に接着し上記板材を各々上側拘束層、下側拘束層とし
て、更に4mm厚の30倍発発泡リエチレン網状物を制
振性を有する不陸吸収材として下側拘束層の残る一方の
面に接着せしめたものである。
この場合は不陸吸収材の効果が発揮できて、良好な床衝
撃音緩和効果が生じている丈でなく、圧縮特性からも良
好な復元性を示す結果が得られている。
実施例2は、比較例1の下面に更に4+nm厚30倍発
泡ポリエチレンの網状物を貼合せた場合を示す。
実施例1の床衝撃音の緩和効果を発揮する丈でなく、長
期荷重へこみ試験でも良好な結果力5得られ、木質仕上
床材として、充分な性能を発揮する事が判る。
比較例1は、発泡体網目状物を不陸吸収材として使用し
ていない場合を示した。床衝撃音緩和効果はすぐれてい
るものの、より高い効果を得る為には今−歩の改良の余
地がある。
実施例1.2に示す通り、比較例1に示す床構成に対し
不陸吸収材を発泡体網状物に置換えた丈で非常に大きな
効果が発揮されており、より一層下階の居住者に気がね
なく生活出来るレベルに近づいたものである。
第8図に示すグラフは、空気封入フィルム基材単体の場
合と架橋粘弾性体付フィルム基材との比較であるが、フ
ィルム単体よりも変位が少ない範囲では圧縮荷重をほと
んど要しないが、大きな変位を与えるには、大きな圧縮
強度を加える必要があることを示している。即ち、床衝
撃音緩和床材としては理想的な圧縮特性と言える。
第9図は本発明の床材が長期間の荷重により、どの様な
変化を受けるかを示すものである。点荷重により荷重値
を変化させてみたものであるが、通常の集合住宅に於て
、使用されるものから推定して、充分な耐荷重性を具備
している床材と言える。
前述の如く、本発明によると、特願昭61−93466
号に開示した拘束型制振層により封入空気層の圧縮特性
と架橋粘弾性体の圧縮特性を利用し、更に複雑を形状に
よる密着表面積を増大せしめることにより、拘束型制振
材の制振性能をより効率よく発揮させることが出来る。
原料の架橋粘弾性体の一部をフィルム凸部空気層に代え
ることにより、低コスト化を可能にした。制振床部材の
総厚みを薄く押さえ、建物の軒高アップを押えることが
出来、建築コストを下げる効果は非常に大きい。又、フ
ィルム凸部の空気層により遮断効果も利用出来る。とい
うメリットが生じ、更に本発明による発泡体網状物を用
いた制振機能を有する不陸吸収材を使用する事により、
更に床衝撃音を緩和する事が出来る様になり、従来より
要望の高い、木質フローリング仕上を低コストで可能に
した本発明は工業上の利用価値は非常に大である。
【図面の簡単な説明】
第F図は本発明の一実施例品の施工断固である。 第2図は本発明の一実施例品の施工断面図であり、仕上
材を上側拘束材とし下側拘束材を制振機能を有する発泡
体網状物より成る不陸吸収材とした例である。 第3図は本発明の一実施例品の施工断面図であり、不陸
吸収材を発泡体網状物と発泡体シートの2種を併用した
例である。 第4図は本発明の直結用拘束型制振床部材の実施測高を
示す斜視図であり、 第5図、第6図は制振機能付不陸吸収材の例を示す斜視
図であり、 第7図は床衝撃音の測定を行なった装置を示す説明図で
あり、さらに、 第8図は本発明に係る架橋粘弾性体の有無の圧縮特性を
示す線図である。 第9図は本発明の一実施測高の長期点荷重とへ−こみ深
さの関係を示す線図である。 1・・・木質フローリング(上側拘束材)2・・・架橋
粘弾性体付フィルム 3・・・合板(下側拘束材) 4・・・発泡ポリエチレン網状物 5・・・床版       6・・・実部7・・・実部
       8・・・発泡ポリエチレンシート9・・
・音源室      10・・・タッピングマシン11
・・・試料       12・・・床版13・・・受
音室      14・・・マイクロホン15・・・精
密騒音計    16・・・周波数分析器17・・・レ
ベルレコーダー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、直貼用拘束型制振床部材において、空気を封入した
    凸部分とフィルムのみの凹部分とが交互に配設されたフ
    ィルム基材の凹部及び/又は全面に、常温で硬化反応を
    行ない、その硬化反応後の生成物質が80℃に加温され
    ても形状を保持し、20℃の条件下で硬度が日本ゴム協
    会規格SRIS−0101に定めるC型硬度計で50以
    下であるという3つの条件を具備する架橋粘弾性体を形
    成して成る架橋粘弾性体付き空気封入フィルムを床構成
    部材の1部材とし、これの上下に隣接する床構成部材、
    若しくは上に隣接する床構成部材と空気封入フィルム基
    材とを拘束材とし、制振機能付不陸吸収材として、若し
    くは制振機能付不陸吸収材の一部材として、1mm〜1
    0mmの厚みで、発泡倍率が10倍〜70倍で、網目に
    より形成される空間面が1mm^2〜1000mm^2
    である発泡体網状物を組み合せたことを特徴とする直貼
    用拘束型制振床部材。 2、空気を封入した凸部の空気の容積と、フィルムのみ
    の凹部に充填された架橋粘弾性体との容積の比が、凸部
    :凹部=2:8〜8:2であり、凸部の高さが6mm以
    下であり、凹部及び/又は全面に充填する架橋粘弾性体
    が水酸基を末端に有するテレキーリックポリマーを基本
    成分とする主剤と、イソシアネート基を1分子当り2個
    以上有する硬化剤とを常温で硬化反応せしめて得られた
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の直貼用拘束型制振床部材。 3、空気を封入した凸部分と、フィルムのみの凹部分と
    が交互に配設されたフィルム基材の凹部及び/又は全面
    に充填する架橋粘弾性体が、水酸基末端液状ポリブタジ
    エン、アスファルト、可塑剤を基本成分とする主剤と、
    イソシアネート基を1分子当り2個以上有する硬化剤と
    を常温で硬化反応せしめて得られたものであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の直貼用拘束型制振
    床部材。
JP3108387A 1987-02-13 1987-02-13 直貼用拘束型制振床部材 Granted JPS63201257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3108387A JPS63201257A (ja) 1987-02-13 1987-02-13 直貼用拘束型制振床部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3108387A JPS63201257A (ja) 1987-02-13 1987-02-13 直貼用拘束型制振床部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63201257A true JPS63201257A (ja) 1988-08-19
JPH0546419B2 JPH0546419B2 (ja) 1993-07-13

Family

ID=12321522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3108387A Granted JPS63201257A (ja) 1987-02-13 1987-02-13 直貼用拘束型制振床部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63201257A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0546419B2 (ja) 1993-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4803112A (en) Impact-cushioning sheets and direct-applying restraint type floor damping structures using the same
US3468771A (en) Polyurethane foam structure with polyvinyl-chloride coating
JPS63201257A (ja) 直貼用拘束型制振床部材
JPS62296058A (ja) 直貼用拘束型制振床部材
JPH02276629A (ja) 制振防音パネル
JPH0430508B2 (ja)
JPS63114755A (ja) 直貼用拘束型制振床部材
JPS63151756A (ja) 直貼用拘束型制振床部材
JPH0448100B2 (ja)
JPH0453837A (ja) 制振構造体
KR101270024B1 (ko) 소음진동 차단용 방진도료 조성물
JPH0541431B2 (ja)
JPH0262210A (ja) 衝撃緩衝シートの製造方法
JP2006169810A (ja) 建築物の床構造及びその施工方法
JPS62274129A (ja) 衝撃緩衝シ−ト
JP3583078B2 (ja) 床構成体及びその施工方法
JPS61261047A (ja) 制振板の製造方法
JPH09131824A (ja) 制振防音材
JPS60152768A (ja) コンクリ−ト建築物の遮音床構造
JPH08207187A (ja) 制振防音材、制振防音床材および制振防音材の製造方法
JPH0760888A (ja) 防音構造体及びこれを組み込んだ防音床
JPH11124923A (ja) 制振遮音シート及び制振遮音材
JPS5859078A (ja) ソフトな水性ゲル体を中間層とする防音制振材
JPS5862041A (ja) 積層構造物
JPH0245369Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees