JPS63199984A - フロ−トバルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば水素ガスを用いて冷却を行う回転電気
機械に使用する軸シール装置の脱気用真空タンク内に設
置される油面位置調整用のフロートバルブに関する。

〔従来の技術〕

第４図において、水素ガスにより冷却を行う回転電気機
械１は、回転軸の軸貫通部分に軸シール装置２を設け、
この軸シール装！ｇ！２にシール用の圧油を供給するこ
とにより水素ガスが大気中に漏洩しないように構成して
いる。

この圧油は真空槽３に連通した圧油供給ポンプ４から圧
油供給管５を通って軸シール装置２に供給され、還流管
６を通じて油タンク７に還流される。油タンク７へ還流
された油は油ポンプ８により供給管１１を通して真空槽
３へ供給される。

真空槽３内は常時１〜２　ｔｏｒｒの真空を保つ事によ
り油中に含まれる水分や霧滴状のガスを脱気及び脱水し
ている。油タンク７では、油ポンプ８により真空槽３に
供給される油を真空槽３内に設置されているフロートバ
ルブ９により常に一定油面位置になるように調整しなが
ら油を真空槽３内に供給している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかして、フロートバルブ９は真空槽３内の油面の上下
位置変動をフロート１０で検出し、このフロート１０に
連動して弁体を開閉するよう構成されている。したがっ
て真空槽３に油を供給する油ポンプ８のポンプ吐出圧力
の脈動が、フロートバルブ弁体を振動させる。最悪の場
合はフロートバルブ弁体が油ポンプ８の吐出圧力の脈動
により励振され（共振現象）、フロートバルブ９が激し
く開閉し、油面位置を調整する事が不可能となるばかり
か、フロートバルブ９自体の損傷に至る場合もある。

本発明の目的は、油ポンプの吐出圧力脈動によるフロー
トバルブの弁体の励振を防止する為フロートバルブに取
付ける事、又は組込む事が可能な振動吸収装置を備えた
フロートバルブを提供することにある。

Ｃ問題点を解決するための手段および作用〕本発明のフ
ロートバルブは、浮子に連動して開閉動作を行う弁体の
弁芯棒にオリフィスやピストン、シリンダの振動吸収要
素を付加したことを特徴とするものである。

本発明においては、弁体の急激な開閉動作に対して振動
吸収要素が抵抗として働くことにより有効に振動を吸収
する。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例について説明する。

フロートバルブ９を示す第１図において、バルブ本体１
２の油道１３の途中に大径弁座１４ａと小径弁座１４ｂ
とを設け、　この両弁座１４ａおよび１４ｂに大径弁体
１５ａおよび小径弁体１５ｂを対向させている。

弁体１５ａ、　１５ｂの弁芯棒１６は、バルブ本体１２
の蓋１７を貫通し、真空槽３内のフロート１０に連結さ
れている。したがって真空槽３内の油面の上下変動に応
じて弁芯棒１６を介して弁体１５ａ、　１５ｂが開閉動
作を行う。

弁芯棒１６はフロートバルブ９に組込む関係上、その２
枚の弁体１５ａ、　１５ｂの寸法が、奥の弁体１５ｂが
弁体１５ａよりも小さく作られている。その為、フロー
トバルブ９の油道の入口圧力Ｈ２と出口圧力１１２の差
により弁体１５ａ、　１５ｂには開方向に力が働く・つ
まり油ポンプ８の吐出圧力に脈動油圧が含まれれば、弁
芯棒１６は脈動油圧と連動して微少ながら常に振動して
いる。

弁芯棒１６の微少振動は弁開度が微少な時には弁体１５
ａ、　１５ｂと弁本体１２の弁座１４ａ、　１４ｂにお
いて振動回数だけ接触を行いさらに脈動油圧を増幅して
振動を大きくする方向に働いてしまう。この振動が発生
した場合には真空槽３の油面位置によるフロートバルブ
９の開閉動作は不可能となり、真空槽３の油面ば上限ま
で上昇してしまう。又、そこまで、振動が増大しなかっ
た場合でもフロートバルブ９の激しい開閉動作により弁
体１５ａ、　１５ｂ及びフロートバルブ９の弁座１４ａ
、　１４ｂは一般的な寿命よりも、はるかに短期間で使
用不能となってしまう。

この弁体１５ａ、　１５ｂの振動を抑制する為に第２図
に示すようにオリフィス１８を有する小ｉ１９を弁芯棒
１６のフロート側と反対側に対向して弁本体１２に取付
け、弁芯棒１６の急激な動作に対しては抵抗として働く
ようにする。弁芯棒１６が動く時には、オリフィス１８
を通って油が流れる為、弁体１５ａ、　１５ｂの振動に
対する抑制力となる。通常、フロートバルブ９の動作は
非常にゆっくりでも機能的には問題ない。

第３図に示す他の実施例として弁芯棒１６の振動抑制効
果をさらに高める為に弁芯棒１６にピストン２０とシリ
ンダ２１と蓋２２との組合せを取付けたものである。こ
の実施例ではピストン２０とシリンダ２１との組合せに
より大きな振動抑制効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のように本発明においては、オリフィス、又はピス
トンによりなる振動吸収要素を設けたことにより、フロ
ートバルブの振動が抑制され、油ポンプの脈動吐出圧力
によるフロートバルブの共振現象は解消され、フロート
バルブの急激な開閉動作による油面調整不能、及び弁座
と弁体の急激な接触による寿命の低下かなくなり、より
安定した油面位置調整系統を構成する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるフロートバルブの一実施例を示す
断面図、第２図は本発明で設けたオリフィス部を拡大し
て示す断面図、第３図は本発明の他の実施例を示す断面
図、第４図体回転電気機械の軸シール系統図である。 １・・・回転電気機械　　２・・・軸シール装置３・・
・真空槽　　　　　７・・・油タンク４．８・・・油ポ
ンプ　　９・・・フロートバルブｌＯ・・・フロート１
２・・・バルブ本体１３・・・油道　　　　　　１４ａ
、　１４ｂ・・・弁座１５ａ、　１５ｂ・・・弁体　　
　１６・・・弁芯棒１８・・・オリフィス　　　１９・
・・小ぶた２０・・・ピストン　　　　２１・・・シリ
ンダ（８７３３）代理人弁理士　猪　股　祥　晃（ほか
１名）第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）タンク内における油面の上下位置変動により位置
   を変化させる浮子と、この浮子に連動して開閉動作を行
   う弁体と、この弁体の急激な開閉動作を抑制する振動吸
   収要素を備えた事を特徴とするフロートバルブ。
2. （２）振動吸収要素は弁体の弁芯棒の端部に対向して設
   けたオリフィスで構成したことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のフロートバルブ。
3. （３）振動吸収要素に弁体の弁芯棒に設けたピストンと
   シリンダとの組合せで構成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のフロートバルブ。