JPS63199793A

JPS63199793A - 石炭・水スラリ−の製造方法

Info

Publication number: JPS63199793A
Application number: JP62034192A
Authority: JP
Inventors: Naoo Jinba; 陣場　直雄; Tomoyasu Ezaki; 江崎　友康; Hiromasa Tonai; 藤内　博征
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1987-02-16
Filing date: 1987-02-16
Publication date: 1988-08-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、近年、石油に代わる燃料として注目されてい
る石炭・水スラリーの製造方法に関する。

〔従来の技術〕

石炭・水スラリー（特に石炭濃度が６５％以上の高濃度
石炭・水スラリー）においては、品質の不均一化や管路
輸送性の低下等の品質低下の原因となるソフトケーキや
ハードケーキが貯蔵期間中に生じることを防止するため
に安定化剤を添加することが行われるが、従来、安定化
剤としては、クレー系のもの（ベントナイト、アバタル
ジャイト、セピオライト等）や、有機系のもの（セルホ
キシルメチルセルローズ、アルギン酸塩、キサンタンガ
ム、デンプン、グアーガム等）を使用していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述の如きクレー系や有機系の安定化剤の添加
により、ソフトケーキやハードケーキの生成は抑制され
るものの、実用上想定される最大２ケ月間程度の貯蔵期
間中、その効能を維持するには、クレー系のものでは石
炭重量当り０．２％〜０．３％を、又、有機系のもので
石炭重量当り０．０２％〜０．０３％を添加しなければ
ならず、夫々、多量の添加量を必要とするために、石炭
濃度の高濃度化（燃料としての発熱量確保に必要）が制
約されたり、又、生成石炭・水スラリーの粘度（管路輸
送上、極力低粘度であることが必要）が増大したりする
問題を派生していた。

本発明の目的は、従来の安定化剤に代えて異種のものを
少量使用することにより、ソフトケ−キやハードケーキ
の生成を長期にわたって防止できるようにする点にある
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による石炭・水スラリーの製造方法の特徴手段は
、微粉炭と水と界面活性剤との混合物に対して、石炭重
量当り０．００２％から０．０２％の高吸水性ポリマー
を添加することにあり、その作用・効果は次の通りであ
る。

〔作　用〕

作用説明に代えて、従来方法による石炭・水スラリーと
本発明方法による石炭・水スラリーとの性状を比較した
データを下表に示す。

（本頁以下余白次頁につづく）すなわち、上記表から判かるように、安定化剤として高
吸水性ポリマーを石炭重量当り０．００２％から０．０
２％添加する本発明方法であれば、その添加量が少量で
あるが故に石炭濃度は高（でき、又、粘度上昇を抑制し
ながら、ソフトケーキやハードケーキの生成を長期にわ
たって防止できる。

尚、高吸水性ポリマーの添加量が石炭重量当り０．００
２％より少量の場合には、ソフトケーキやハードケーキ
の生成防止の面でその効果が不十分であり、一方、高吸
水性ポリマーの添加量が０．０２％より多量の場合には
、石炭・水スラリー中における自由水が不足となって粘
度がかえって大巾に上昇する。

高吸水性ポリマーとしては、ポリアクリル酸塩系物、酢
ビ・アクリル酸エステル共重合体ケン化物、ＰＶＡ無水
マレイン酸反応物、イソブチレン・マレイン酸共重合体
架橋物、ボリアクリロントリル系、ポリエチレンオキシ
ド系等の合成物や、デンプン・アクリロニトリルグラフ
ト重合体ケン化物、デンプン・アクリル酸グラフト重合
体、ＣＭＣ架橋物等の半合成物等々を一例として挙げる
ことができる。

又、前記表は、石炭粒子の粒度分布が２００メツシエふ
るい下７５％以上の石炭・水スラリーについての実験デ
ータである。

〔発明の効果〕

本発明方法の採用の結果、発熱量が大きく、かつ、管路
輸送性に優れ、しかも、品質が均質な、燃料としての商
品価値の高い石炭・水スラリーを、その品質を維持しな
がら適宜貯蔵により安定的に消費先に提供できるように
なり、ひいては、石油に代わる燃料としての石炭・水ス
ラリーの実用化を促進し得るに至った。

〔実施例〕

次に本発明による石炭・水スラリー製造方法の実施例を
説明する。

第１図は製造過程を示し、第２図は製造設備を示すが、
先ず、原料石炭、水、及び、界面活性剤を所定の比率で
湿式ミル（１）に投入して、この湿式ミル（１）での粉
砕・混合処理により粗粒の石炭・水スラリーを得る。

湿式ミル（１）により生成された粗粒石炭・水スラリー
はタワーミル（２）に供給し、このタワーミル（２）で
の微粉砕・混合処理により、石炭粒度を調整する。

そして、タワーミル（２）から゛取出された高濃度の石
炭・水スラリーは攪拌槽（５）にて安定化剤と混合され
た後、ポンプ（３）により貯蔵タンク（４）に供給して
貯蔵し、最大２ケ月間程度の貯蔵期間中において適時消
費先に出荷する。

又、原料石炭、水、界面活性剤、及び、安定化剤の混合
比率は、生成石炭・水スラリーにおいて石炭濃度が６５
％以上の所定濃度となるようにする。又、安定化剤には
高吸水性ポリマーを使用し、その安定化剤としての高吸
水性ポリマーの添加量が石炭重量当り０．００２％から
０．０２％の間となるようにする。

貯蔵期間中においては、先に添加した安定化剤の作用に
より、ソフトケーキやハードケーキの生成が防止されて
、製品品質が維持される。

尚、安定化剤としての高吸水性ポリマーの添加量は、原
料石炭種に応じて石炭重量当り０．００２％から０．０
２％の間で適宜調整する。

〔別実施例〕

次に本発明の別実施例を説明する。

石炭・水スラリーの製造過程は種々の変更が可能であり
、他の種々の処理過程を付加しても良い。

安定化剤としての高吸水性ポリマーの添加時期は微粉砕
・混合処理の後に限定されるものでは無く、微粉砕混合
処理の時点や、あるいは、粗粉砕混合処理の時点、ある
いは、複数回に分けて添加する等、貯蔵期間中を含めて
、その貯蔵の以前であればどの時点であっても良い。

高吸水性ポリマーとしては、先の〔作用〕の項で挙げた
例の他にも、種々のものを適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明方法の実施例を説明するため
の図であり、第１図は製造過程を示す図、第２図は製造
設備を示す図である。

Claims

【特許請求の範囲】

微粉炭と水と界面活性剤との混合物に対して、石炭重量
当り０．００２％から０．０２％の高吸水性ポリマーを
添加することを特徴とする石炭・水スラリーの製造方法
。