JPS631929A - 秤量装置の直線性補正方法 - Google Patents

秤量装置の直線性補正方法

Info

Publication number
JPS631929A
JPS631929A JP61144770A JP14477086A JPS631929A JP S631929 A JPS631929 A JP S631929A JP 61144770 A JP61144770 A JP 61144770A JP 14477086 A JP14477086 A JP 14477086A JP S631929 A JPS631929 A JP S631929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured value
value
linearity
true
equation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61144770A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0797043B2 (ja
Inventor
Morio Hanami
花見 守男
Hidemi Ito
秀美 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ee & D kk
Original Assignee
Ee & D kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ee & D kk filed Critical Ee & D kk
Priority to JP61144770A priority Critical patent/JPH0797043B2/ja
Publication of JPS631929A publication Critical patent/JPS631929A/ja
Publication of JPH0797043B2 publication Critical patent/JPH0797043B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は秤量装置の補正方法に係り、特許こ電f1平衡
式の秤量装置において好適に実施することができる補正
方法に関する。
〔従来の技術〕
秤量装置においては、秤量物の荷重(真値)とこの荷重
の測定値とは直線的には対応せず、何らかの方法により
直線性を補正して測定精度を向上させる必要がある。
直線性補正方法として従来から次のよな方法が採用され
ている。
この従来法は要するに、複数個の測定点に対する測定値
または測定値に相当する値と、これらの値に対応する真
値をデータとして記憶しておき、隣接する値を相互に直
線で結び、この各直線により直線性を補正するようにし
た方法である。
第2図を参考に説明すると、真値Xがp、 、p2、P
3 ・・・・・PI% Pi4−+  ・・・・の点に
おいて、これらの真値に対応する測定値YをQ1、Q2
、Q、・・・・・Qt % Q、+、  ・・・とした
場合、これらの測定を直線OA+ 、Ar Az、Am
”A3 、・・・Ar A+++ 、・・・で結び、こ
れらの直線により測定装置の特性曲線ハに近すする一線
を各点の間に設定する。
ここで、真値PXがP1≦PX≦Pi41であり、この
PXに対応する測定値をQXとすると、このQXは実際
には特性曲線ハのY座標であるが、これを、この曲線へ
に近似する直線AHA1+1間のY座標とみなす。
この場合、原点OからX軸に対して45°の直線二、つ
まりY=Xの直線をひくと、真値PXと測定値QXとの
間には次式が成立する。
従って上記式を解いて次式に示すように真値PXを得る
以上の方法により真値P8を得る。
以上の方法では(a)ゼロ点から秤量までをカバーする
ためには非常に多くの測定点を必要とし、はぼ満足でき
る精度を確保するにはこの測定点は20点程度必要とな
り、測定点のデータの収集に多くの手間がかかること、
(b)電磁平衡式の秤量装置では同じ構成を有しかつ同
じ秤量の装置であっても、厳密には一台毎にその特性が
相違し、特定の装置で取ったデータをそのまま他の装置
に利用することはできない。”従って電磁平衡式の秤量
装置にあっては各装置毎に前記した多数の測定点のデー
タを取る必要がありその手間は更に膨大なものとなるこ
と、(c)装置自体の精度を高く保持するためには、デ
ータ収集用の分銅の精度も高くなければならず、これら
の分銅を測定点の数に対応して多数揃える必要があり、
コストが上昇する等の問題がある。また更に(d)多数
のデータを収納する必要があるため、大容量の不揮発性
メモリを配置する必要が生じ、この点もコスト上昇の大
きな原因となっている。
〔発明者等が別途提案中の発明の概要)このため発明者
等は以上の問題点を解決すべく以下に示す方法を別途提
案している。
電磁平衡式の秤量装置は、秤量物の荷重に平衡するよう
電磁部に於いて電磁力を発生させる構成となっているた
め、測定値と真値との関係が直線で表示されることが期
待される。
具体的には、前記秤量装置では秤量物の荷重が加わった
場合、永久磁石により作られる磁場の中のコイルに電流
を流すことによって電磁力を発生させ、この荷重に平衡
させる構成となっている。
従って磁束密度及びコイルの長さがそれぞれ一定であれ
ば電磁力は電流の一次関数として表され、測定値と真値
との関係も直iとして表されるはずである。しかしなが
ら、コイルに流れる電流自体がi場を発生し、この磁場
が磁石の磁束密度に影響を及ぼすために実際には測定値
と真値との関係は直線ではない。
発明者らは各種試験を行った結果、測定値yと真値Xと
の間には次式が成立することを確認した。
y=x−ax2 ・・・ (α) laI< < 1 つまり電磁平衡式の秤量装置では特性曲線自体が一定の
式(α)で表示でき、かつ定数aが定まればこの式(α
)は定まることになる。従って真値を求める方法として
以下に示す方法を提案している。
すなわち第2図において、曲線イは前記式(α)に示す
電磁平衡式秤量装置の特性曲線を示し、この曲線はその
式からも明らかなとおり放物線となる。
先ず前記式y=x−ax”におけるaは以下の方法によ
り定める。
所定の質量Aを有する分銅(秤量装置の秤量のは゛ぼ1
/2が適当)と、質量Bを有する分銅とを用意し、 分銅Aの測定値・・・yA 分銅Bの測定値・・・yB 分銅Aと分銅Bの合計の測定値・・・V A+8とする
即ち、この方法で目データを耳Vろ測定点はゼl’1点
、質楢A、質量B、A+Bの4点でよい。
以上の点から式(α)の定数aは次式で表すことができ
る。
以上の方法にまり式(α)のaが定まったならば次の方
法により真値を得る。
即ち、ゼ11点と装置の秤量との間に殉数の区画を設け
、それぞれの区画を直線をもって曲線イに近似させる。
例えば真値xo−,XI 、x2  ” ・Xi、X、
+1 ・・・・に対する測定値y。、yl、y2・・・
Yr % Yr−N  ・・・を前記式(α)により算
出しておく。これにより所定の区間(xo、x1+1 
)に於ける直線は次式(β)で与えられる。
Y ” (1”  (Xi  + Xl+I ) l 
 X 4 a X(IXI+1・・・・ (γ) となる。
ここで、未知の質量xpを測定した測定値をyとし、こ
の測定値ypが(yt 、”/(41)の間に入ってい
ることを検出すると、上記式(つ)に対して質量xpと
これに対応する測定値ypを代入すると yp= fl−a (X、+XI+l )l xp+a
X、・Xi、11・・・ (γ)′ となり、更に となる。この式を解くことによりxpの値を得ることが
できる。
つまり発明者等が別途提案中の発明では、用意する分銅
は2つのみでよくデータの収集作業を大幅に低減するこ
とができるという利点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記方法は以上のような利点を有するが、2つの分銅は
その真値が正確に判明していることが必要であり、従っ
て高価な高精度の分銅を用意せねばならず、かつその保
管にも注意が必要であってこの点において更に改良の余
地がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は−L述の要望に鑑み、発明者等が別途提案して
いる方法を更に改良した方法であり、電磁平衡式の秤量
装置に於ける特性曲線が二次式で表現できることに基づ
き、この一次式の定数を定める式を、真値が不明であっ
ても構わない2つの物体の測定値に基づいて求めること
によりこの三次式を特定するよう構成したものであり、
これにより直線性を補正するようにした電磁平衡式の秤
量装置に於ける直線性補正方法である。
〔作用〕
電磁平衡式秤量装置の特性曲線を表す式の定数を、所定
の式を用いて特定する回路を構成し、ゼロ点、分銅等特
定の質量を有する二つの物体の各々の測定値、及びこれ
らの物体の合計の測定値のデータを上記回路に入力して
直線性を補正する。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を具体的に説明する。
先ず、電磁平衡式の秤量秤量装置では、永久磁石により
形成された磁場の中に配置されたτlイルに電流を流す
ことにより電磁力を発生さ・ぜている。
ここで、電流jの流れる向きと磁束密度の方向が直交す
るように配置すると、電磁力Fに対しては以下の関係が
成立するとが期待される。
F  CX  i  B ここでBは磁束密度を表すが、コイルに流れる電流の影
響により実際にはFはiには比例しない。
つまり測定値(出力した電流iに相当)と真値X(前記
Fに相当)とは実際には直線(比例)関係ではなくなる
発明者等は各種試験を行った結果、コイルに流れる電流
の影響を一次式で近似させると、測定値yと真値Xとは
結局以下の式で表す関係が成立することを確認した。
x=ay”十y・・・ (1) ここで−上記式(1)と前述の式(α)との関係を具体
的に示セば次のとおりである。
即ちコイルにより構成される磁場Bと電流iにより発生
ずる力Fとの間には前述の如く次の関係が成立すること
が期待される(但しコイルの長さは一定とする)。
F〆iB ここで、Bはコイルに流れる電流iにより発生する磁場
の影響を受けるため、 B=Bo +B’i となり、lの一次まで近似する(但し、B、、B′1は
定数)、。
従って Fc−rBoi+B ’ i ” となる。これを荷重(真値)Xと、電流iから求まる測
定値yとの関係で表せば、 ay” +by=:x  ・・・ (1)′(1a1〈
〈b) であり、上記式の両辺をXで微分して、ここでd y 
/ d x = 1で、(x−0、y=0)で1となり
、b=1となる。
このため式(1)′は a y” 十y=x    (lal<< 1)となり
、これをyについて解くことにより、=X−aX を得る。
つまり測定値yに基づいて上記式(1)を解けば真値が
わかることになる。このため、いかにして定数aを求め
るかが真値のを知るポイントとなる。
以下上記式の定数aを求める方法について具体的に示す
先ず分銅等、特定を質量を有する物体(以下「分銅」を
例に説明する)を2個用意する。但しこの2つの分銅の
真値は全(不明であってよい。
但し1、演算誤差を少なくするためには2つの分銅の真
値はこの秤量装置の秤量の約l/2が適当である。この
外2つの分銅の合計の質量が秤量装置の秤量以内である
ことが必要である。
このような2つの分銅を用意し、電磁平衡式秤量装置に
おいて次の操作を行う。
(a)秤量装置の秤量皿上に何も載置しないでゼロ点の
データをとり込む。
〔ゼロ点データをylとする〕
(b)二つの分銅のうち、−方の分銅へを載置しその測
定値をとり込む。
〔分銅Aの測定値をy、′とする〕
(C)分銅Aをのぞいて、代わりに別の分銅Bを載置し
、この分銅Bの測定値をとり込む。
〔分銅Bの測定値をy2とする〕 (d)分銅Bに加えて分銅Aも載置し、両分鋼の合計の
測定値をとり込む。      ・〔分銅へ十分銅Bの
測定値をVz  ’とする〕(il)以上(a)〜(d
)のデータを演算回路に入力し、以下に示す過程を経て
直線性を補正する。
第1図は本発明における真値と測定値との関係を示すが
、この線図からも明らかなとおり、各点の座標は以下の
ように示される。なおA点とは前記分銅Aの座標、B点
とは分銅Bの座標、A 、+ B点とは分銅Aと分銅B
の合計した場合の座標を示す。
ゼロ点(xIl yl) A点(xr’、Y+ ’) = (xl +ΔXt+Yt  +Δy+)B点(Xi
 、Vx ) A+B点(XZ ’、 )’z ’) =(x2+八Xz+Yz+Δyz) 以上において、式(,1)が成り立つので、次式(3)
〜(6)が成り立つ。
!1 =’a yt ” +3’l  ・・・ (3)
Xi +ΔXl =a(yt +Δ31+ ) j +
 (yt +Δy、)・・・ (4) x” ”ayz ” +7g   ・・・ (5)x2
+Δxg=a(yg+Δy2)2 + <yt+Δyg)  ・、−(6)ここで式(4)
、−(3)により次式が成立し、Δx、=a (2y+
  +Δyl+Δy12)+Δy1・ ・ ・ (7) また、(6)−(5)により、 Δx2 =a  (2yz  ・Δy2 +Δy2′)
十Δy2・・・ (8) ここにおいて、ΔX1及びΔX2は何れも分銅Aの質量
を表ずから、ΔxI;ΔX2であって、弐(7)、(8
)から 次式が成立する。
a  (2y+  ・Δy1 +Δy1′)十Δy1=
a  (2yz  ・Δy2+Δy22)→Δy2・・
・ (9) 弐(9)をaに付いて解くことにより次代を得て、aを
特定する。
・・・ (10) つまり式(10)は測定値のみで式日)の定数aを定め
られることを示しており、この式を秤量装置の不揮発性
メモリに格納しておけば、iij記(a)〜(d)の操
作を行うことにより直線性が容易に補正できる。従って
、秤量装置で得られた測定値yに対して定数aの定まっ
た式(1)により直線性の補正された値を得る。
なお直線性の補正量は通常それほど大きくはなく、式(
10)において、Δy1、Δy2の2次の項を省略した
式 %式%) を用いても実用」二差し支えはない。
但し、−船釣には上記方法により得られた値は校正され
た値そのものではないので、公知の次式に基づいて校正
(デジタルキャリブレーション)し、最終的な値Wを得
るのがよい。
xs−X、6 なお、 x:(1)式により得られた未知重量 xo  :  (1)式により得られたゼロ点の値xs
 :  (1)式により得られた8点の値S: 校正質
量値 以−F、2個の分銅の質量が相違する場合の補正方法に
ついて示したが、二つの分銅A、Bの質量が同一と判明
していれば、ゼロ点、A点、A+B点の3点のみで補正
を行うことが可能である。
〔効果〕
本発明は以上の構成となっているので、各々の真値が未
知であってもよい2個の物体を使用するだけで電磁平衡
式の秤量装置の直線性を正確に補正することができる。
このため直線性の補正が極めて容易になり、かつ装置の
製造、調整コストを大幅に低下させることが可能となる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る方法を説明する線図、第2図は発
明者等が別途提案している直線性補正方法を説明するた
めの測定値と真値との関係を示す線図、第3図は従来の
直線性補正方法を示す真値と測定値の関係を示す線図で
ある。 第1図 ■ 第2図 手続(甫正書(自発) 昭和61年8り/7日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿 ■、事件の表示 昭和61年特許願第144770号 2、発明の名称 秤量装置の直線性補正方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 東京都練馬区大泉学園町2丁目23番22号名称
 株式会社 ニー・アンド・デイ 代表者 古 川  陽 4、代理人 〒105  置 (591)7866住所
 東京都港区虎ノ門1丁目11番7号明細書の、「発明
の詳細な説明」の欄。 (「発明の詳細な説明」の欄の全゛文を訂正する)3、
発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は秤量装置の補正方法に極り、特に電磁平衡式の
秤量装置において好適に実施することができる補正方法
に関する。 〔従来の技術〕 秤量装置においては、絆量物の荷重(真値)とこの荷重
の測定値とは直線的には対応せず、何らかの方法により
直線性を補正して測定精度を向上させる必要がある。 直線性補正゛方法として従来から次のよな方法が採用さ
れている。 この従来法は要、する(こ、複数個の測定点に対する測
定値または測定値に相当する値と、これらの値に対応す
る真値をデータとして記憶しておき、隣接する値を相互
に直線で結び、この各直線により直線性を補正するよう
にした方法である。 第3図を参考に説明すると、真値XがP、 、P2、P
、・プ・・・P、、P・  ・・・・の点にム+1 おいて、これらの真値に対応する測定値YをQl、Q2
、Q、・・・・・Q 、、Q、+1  ・・・とじた場
合、これらの測定を直線OA r 、A IA z、A
、A、 、・・・A、Aえ、1、・・・で結び、これら
の直線により測定装置の特性曲線ハに近似する直線を各
点の間に設定する。   、ここで、真イ直P、がp、
≦PX≦P、十、であり、このPXに対応する測定値を
QKとすると、このQイは実際には特性向゛線ハのY座
標であるが、これを、この曲線へに近似する直線Ar 
At+を間のY座標とみなす。      、 。 この場合、真値Pおと測定値QX・との間には次式が成
立す、る。           。 従って上記式を解いて次式に示すように真値P。 を得る。 以上の方法により真値P、を得る。 以上の方法では(a)ゼロ点から秤量までをカバーする
ためには非常に多くの測定点が必要であって、はぼ満足
できる精度を確保するにはこの測定点は20点程度必要
となり、測定点のデータの収集に多くの手間がかかるこ
と、(b)電磁平衡式の秤量装置では同し構成を有しか
つ同し秤量の装置であっても、厳密には一台毎にその特
性が相違し、特定の装置で取ったデータをそのまま他の
装置に利用することはできず、従って電磁平衡式の秤量
装置にあっては各装置毎に前記した多数の測定点のデー
タを取る必要がありその手間は更に膨大なものとなるこ
と、(C)装置自体の精度を高く保持するためには、デ
ータ収集用の分銅の精度も高くなければならず、これら
の分銅を測定点の数に対応して多数揃える必要があり、
コストが上昇する等の問題がある。また更に(d)多数
のデータを収納する必要があるため、大容星の不揮発性
メモリを配置する必要が生し、この点もコスト上昇の大
きな原因となっている。 〔発明者等が別途提案中の発明の概要〕このため発明者
等は以上の問題点を解決すべく以下に示す方法を別途提
案している。 電磁平衡式の秤量装置は、秤量物の荷重に平衡するよう
電磁部に於いて電磁力を発生させる構成上なっているた
め、測定値と真値との関係が直線で表示されることが期
待される。 具体的には、前記秤量装置では秤量物の荷重が加わった
場合、永久磁石により作られる磁場の中のコイルに電流
を流すことによって電磁力を発生させ、この荷重に平衡
させる構成となっている。 従って磁束密度及びコイルの長さがそれぞれ一定であれ
ば電磁力は電流の一次関数として表され、測定値と真値
との関係も直線として表されるはずである。しかしなが
ら、コイルに流れる電流自体が磁場を発生し、この磁場
が磁石の磁束密度に影響を及ぼすために実際には測定値
と真値との関係は直線ではない。 発明者らは各種試験を行った結果、測定値yと真値Xと
の間には次式が成立することをv1認した。 y=x−ax2 中・・ (α) lal< < 1 つまり電磁平衡式の秤量装置では特性曲線自体が一定の
弐(α)で表示でき、かつ定数aが定まればこの弐(α
)は定まることになる。従って真値を求める方法として
以下に示す方法を提案している。 すなわち第2図において、曲線イは前記式(α)に示す
電磁平衡式秤ItR装置の特性曲線を示し、この曲線は
その式からも明らかなとおり放物線となる。 先ず前記式y=x−ax2におけるaは以下の方法によ
り定める。 所定の質量Aを有する分銅(秤量装置の秤量のほぼ1/
2が適当)と、質量Bを有する分銅とを用意し、 分銅Aの測定値・・・yA 分銅Bの測定値・・・yB 分銅Aと分銅Bの合計の測定値・・・’J A+nとす
る。 即ち、この方法ではデータを取る測定点はゼロ点、質量
A、質量B、質量A −1−Bの4点でよい。 以上の点から式(α)の定数aは次式で表すごとができ
る。 以上の方法により式(α)のaが定まったならば次の方
法により真値を得る。 即ち、ゼロ点と装置の秤量との間に複数の区画を設け、
それぞれの区画を直線をもって曲線イに近似させる。 例えば真値XO% Xl、x2  ” ’ X8、X、
+1 ・・・・に対する測定値y。、yl、y2・・・
yi 、VI++  ・・・を前記式(α)により算出
しておく。これにより所定の区間(X4、X、士、)に
於ける直線は次式(β)で与えられる。 Y= (1a  (yB  →−X+++ )l  X
+a X;  X;++・・・・ (r) となる。 ここで、未知の質量Xpを測定した測定値をyとし、こ
の測定値ypが0’i 、yiオ、)の間に入っている
ことを検出すると、L記入(7)に対して質量xpとこ
れに対応する測定値ypを代入すると yp” (1a (xt +X、++’)l xp+a
xl*xl+。 ・・・ (γ)′ となり、更に yp−ax 寡−X+++ となる。この式を解くことによりxpの値を得ることが
できる。 つまり発明者等が別途提案中の発明では、用意する分銅
は2つのみでよくデータの収集作業を大幅に低減するこ
とができるという利点がある。 (発明が解決しようとする問題点〕 上記方法は以上のような利点を有するが、2つの分銅は
ある程度の誤差は許容されるものの、プログラム上に設
定された値を有する分銅であることが必要である。また
区間分割による直線近似を行うため、プログラム作成に
おいても複雑さがあり、従って不揮発性メモリ自体は小
容量であってもよいが、各区画のデータを記憶する必要
があるため、メモリ全体としては大きな容量が必要とな
り、この点において更に改良の余地がある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上述の要望に鑑み、発明者等が別途提案してい
る方法を更に改良した方法であり、電磁平衡式の秤量装
置に於ける特性曲線が二次式で表現できることに基づき
、この二次式の定数を定める式を、真値が不明であって
も構わない2つの物体の測定値に基づいて求めることに
よりこの二次式を特定するよう構成したものであり、こ
れにより直線性を補正するようにした電磁平衡式の秤量
装置に於ける直線性補正方法である。 〔作用〕 電磁平衡式秤量装置の特性曲線を表す式の定数を、所定
の式を用いて特定する回路を構成し、ゼロ点、分銅等特
定の質量を有する二つの物体の各々の測定値、及びこれ
らの物体の合計の測定値のデータを上記回路に入力して
直線性を補正する。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を具体的に説明する。 先ず、電磁平衡式の秤量秤量装置では、永久磁石により
形成された磁場の中に配置されたコイルに電流を流すこ
とにより電磁力を発生させている。 ここで、電流iの流れる向きと磁束密度の方向が直交す
るように配置すると、電磁力Fに対しては以下の関係が
成立するとか期待される。 F改iB ここでBは磁束密度を表すが、コイルに流れる電流の影
響により実際にはFはiには比例しない。 つまり測定値(出力した電流iに相当)と真値X(前記
Fに相当)とは実際には直線(比例)関係ではな(なる
。 発明者等は各種試験を行った結果、コイルに流れる電流
の影響を一次式で近似させると、測定値yと真値Xとは
結局以下の式で表す関係が成立することを確認した。 x=ay”+y・・・ (1) ここで上記式(1)と前述の式(α)との関係を具体的
に示せば次のとおりである。 即ちコイルにより構成される磁場Bと電流iにより発生
する力Fとの間には前述の如く次の関係が成立すること
が期待される(但しコイルの長さは一定とする)。 F吹iB ここで、Bはコイルに流れる電流iにより発生する磁場
の影響を受けるため、 B=E1.+B’i となり、iの一次まで近似する(但し、Bo、、B′は
定数)。 従って F賦B。i十B’i” となる。これを荷重(真値)Xと、電流iから求まる測
定値yとの関係で表せば、 ay” +by=x  ・・・ (1)′(lal< 
< b ) であり、上記式の両辺をXで微分して、ここで(x=0
、y=0)の点でdy / dx = 1あるから、b
=1となる。 このため式日)′は a y2 →y二x    (lal< < 1 )と
なり、これをyについて解くことにより、たX−aX を得る。 つまり測定値yに基づいて上記式(1)を解けば真値が
わかることになる。このため、いかにして定数aを求め
るかが真値のを知るポインI−となる。 以下−F記弐の定数aを求める方法について具体的に示
す。 先ず分銅等、特定の質量を有する物体(I以下(−分銅
」を例に説明する)を2個用意する。(lシ5この2つ
の分銅の真情は全く不明であ、ってよい。 但し、演算誤差を少なくするためには2つの分銅の真値
はこの秤量装置の秤量の約1/2が適当である。この外
2つの分銅の合計の質量が秤量装置の秤量以内であるご
とが必要である。 このような2゛つの分銅を用意し、電磁平衡式秤量装置
において次の操作を行う。 (a)秤量装置の秤量皿1−に何も載置しないでゼロ点
のデータをとり込む。 〔ゼロ点データをylとする〕 (b)二つの分銅のうち、−方の分銅Aを載置しその測
定値をとり込む。 〔分銅Aの測定値をyl ′とする〕 (C)分銅Aをのぞいて、代わりに別の分tFl r3
を載置し、この分銅Y3の測定値をとり込む。 〔分銅Bの測定値をy2とする〕 (d)分銅I3に加えて分銅Aも載置し、両分銅の合計
の測定値をとり込む。 (分銅A十分銅Bの測定値をy2 ′とする〕(e)以
上(a)〜(d、 )のデータを演算回路に入力し、以
下に示す過程を経て直線色を補正する。 第1図は本発明における真値と測定値との関係を示すが
、この線図からも明らかなとおり、各点の座標は以下の
ように示される。なおA点とは前記分銅Aの座標、B、
点とは分銅Bの座標、A+F3点とは分銅Aと分iBの
合計した場合の座標を示す。 ゼロ点(X+ + V+ ) A点(x+ ’+ yl ’) =(xl +ΔX++  yl  +Δy+)B点(x
z 、yz ) A+B点(xz ’+ yz ’) =(x2+Δxz+Yz’−Δy2) 以上において、式(1)が成り立つので、次式(3)〜
(6)が成り立つ。 Xl−ay12 +y1 ・・・ (3)xl +ΔX
+ =a  (yl  +Δy1)2→−(yl  +
Δy・・・ (4) Xz =ayz ” +y2   ・・・ (5)x2
+ΔXz ”a  CYz +Δy2)2(−Da +
Δy2)・・・ (6) ここで式(4)−(3)により次式が成立し、ΔX、:
a (2Y+  ・Δyl +Δy1′)十Δ”/+・
・・ (7) また、(6)−(5)により、 ΔXz :a (2yz  (Δy2+Δy22)+Δ
y2・・・ (8) ここにおいて、Δx、及びΔx2は何れも分銅への質量
を表ずから、ΔX、=ΔX2であって、式(7)、(8
)から 次式が成立する。 a (2y+  ・ΔyI +Δy+2)+Δy1=a
 (2yz  ・Δy2→−Δy22)→−Δy。 ・・・ (9) 式(9)をaに付いて解くことにより次式を得て、aを
特定する。 2(yl・ΔV+  Vz・Δyzll−(△y22−
Δy+2)・・・ (10) つまり弐(10)は測定値のみで式(1)の定数aを定
められることを示しており、この弐を秤量装置の不揮発
性メモリに格納しておけば、秤量装置で得られた測定値
yに対して定数aの定まった式(1)により直線性の補
正された値を得る。 なお直線性の補正量は通常それはと大きくはなく、式(
lO)において、ΔyI、Δy2の2次の項を省略した
式 ΔYz−Δy1 を用いても実用上差し支えはない。 但し、−船釣には上記方法により得られた値は校正され
た値そのものではないので、公知の次式に基づいて校正
(デジタルキャリブレーション)し、最終的な値Wを得
るのがよい。 X、  −x。 なお、 x:(1)式により得られた未知重量 Xo  :  (1)式により得られたゼロ点の値x、
:(1’)式により得られた8点の値S: 校正質量値 以上、2個の分銅の質量が相違する場合の補正方法につ
いて示したが、二つの分銅A、Bの質量が同一と判明し
ていれば、ゼロ点、A点、A+B点の3点のみで補正を
行うことが可能である。 〔効果〕 本発明は以上の構成となっているので、各々の真値が未
知であってもよい2個の物体を使用するたけて電磁平衡
式の秤量装置の直線性を正確に補      ′正する
ことができる。このため直線性の補正が極めで容易にな
り、かつ装置の製造、調整コストを大幅に低下させるこ
とが可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電磁平衡式の秤量装置の特性を示す曲線を二次関
    数とみなし、この二次関数に基づき測定値を真値に補正
    する方法であって、真値が未知であってもよい二つの物
    体を使用し、秤量装置のゼロ点、二つ物体のうちの一方
    の物体の測定値、他方の物体の測定値及び二つ物体の合
    計の測定値の各データに基づき上記二次関数を特定する
    ことにより直線性を補正することを特徴とする秤量装置
    の直線性補正方法。
  2. (2)真値が等しい二つの物体を用いて、秤量装置のゼ
    ロ点、二つ物体のうちの一方の物体の測定値及び二つ物
    体の合計の測定値の3つのデータに基づき前記二次関数
    を特定することにより直線性を補正することを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の秤量装置の直線性補
    正方法。
JP61144770A 1986-06-23 1986-06-23 秤量装置の直線性補正方法 Expired - Fee Related JPH0797043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61144770A JPH0797043B2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23 秤量装置の直線性補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61144770A JPH0797043B2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23 秤量装置の直線性補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS631929A true JPS631929A (ja) 1988-01-06
JPH0797043B2 JPH0797043B2 (ja) 1995-10-18

Family

ID=15370013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61144770A Expired - Fee Related JPH0797043B2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23 秤量装置の直線性補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0797043B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151824A (ja) * 1986-12-16 1988-06-24 メトラー トレド アーゲー 電子秤の線形化方法
JPH01267424A (ja) * 1988-04-19 1989-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 重量センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151824A (ja) * 1986-12-16 1988-06-24 メトラー トレド アーゲー 電子秤の線形化方法
JPH01267424A (ja) * 1988-04-19 1989-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 重量センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0797043B2 (ja) 1995-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108267701B (zh) 一种用于磁场复现线圈的环境磁干扰主动补偿系统
CN110426651B (zh) 基于serf磁强计的三维原位磁线圈标定实验装置及方法
US20110301897A1 (en) Calibration of a triaxial magnetic field sensor
US6448772B1 (en) Magnetic field adjusting apparatus, magnetic field adjusting method and recording medium
US11519777B2 (en) Weighing method and storage medium thereof
JP2006170997A (ja) 方位角を測定する地磁気センサ及びその方法
EP0422890A2 (en) Force measuring device with zero adjustment
US9666343B2 (en) Magnetic field control
JPS631929A (ja) 秤量装置の直線性補正方法
WO2024174525A1 (zh) 一种基于深度学习检测识别的电子台案秤智能检定方法
US4972593A (en) Method and apparatus for measuring the undistorted magnetic field of the earth
KR101040146B1 (ko) 지자기 센서의 축 틀어짐 검사장치
US4977374A (en) Radiation hardened magnetic voltage and/or current reference produced by a saturable, two core transformer with first harmonic nulling
Berghaus Overdetermined photoelastic solutions using least squares: The least-squares solution method is presented to include excess information for overdetermined solutions to stress-distribution problems using transmitted-light photoelasticity
Steiner et al. A result from the NIST watt balance and an analysis of uncertainties
US20040059532A1 (en) Method and device for the hysteresis correction of measured values for sensors with extensometers
Lewandowski Inductive sensors for weighing of mass
JPS631928A (ja) 電磁平衡式秤量装置の直線性補正方法
Yan High resolution force measurement system for Lorentz force velocimetry
CN114234951B (zh) 一种基于核自旋极化抑制的serf惯性装置磁场波动测试方法
JP2590302B2 (ja) 1軸差動型磁気測定器
JPH09126780A (ja) 磁気方位センサ
US20240302169A1 (en) Inertial measurement unit (imu) with blending of outputs from an array of micro-electromechanical system (mems) sensors
JPS59197874A (ja) 三軸方式磁気検知器
JP2611642B2 (ja) 座標位置検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees