JPS63192458A

JPS63192458A - 体腔内部位の治療用アプリケ−タ

Info

Publication number: JPS63192458A
Application number: JP2398387A
Authority: JP
Inventors: 康弘植田; 修一高山; 中田　明雄; 信二八田; 榮竹端; 塚谷　隆志; 金平　克之; 正明林; 鈴木　博雅; 志賀　明; 匡志阿部; 直樹内山
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1987-02-04
Filing date: 1987-02-04
Publication date: 1988-08-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は体腔内部位における患部を治療するための治療
用アプリケータに関する。

〔従来の技術〕

従来、体腔内のがん部位にカテーテルや注射針を導入し
て局所的に抗癌剤を注入する方法が知られている。この
方法は内視鏡を用いるなどにより体腔内の所定部位にカ
テーテルや注射針を導入するようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の方式は内視鏡を用いるなどに
より体腔内の所定部位にカテーテルや注射針を導入して
そのがん部位に局所的に抗癌剤を注入するものであるか
ら、その注入部分を正確に決めることができない゛とと
もに、その抗癌剤の放出速度を適確にコントロールする
ことができなかった。

本発明は上記問題点に若目してなされたもので、その目
的とするところは体腔内における患部に対する抗癌剤な
どの薬剤の注入位置を正確に決めることができるととと
もに、その薬剤の放出速度を適確にコントロールするこ
とができる体腔内部位の治療用アプリケータを提供する
ことにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕上記問題点
を解決すために本発明は体腔内に挿入されるアプリケー
タの挿入部本体の挿入先端側部分に外部に通じるゲル収
納室を設け、このゲル収納室には薬剤を含有するととも
に電圧が印加されると収縮するゲルを収納し、さらに、
上記ゲル収納室には上記ゲルに電圧を印加する電極を設
け、この電極に接続される電源は回路手段により印加電
圧を変えることができるようにした体腔内部位の治療用
アプリケータである。

そして、アプリケータの挿入部本体を体腔内に導入し、
その挿入先端側部分を患部近傍に位置させた後、電極に
電圧を印加して上記ゲルを収縮し薬剤を徐々に放出させ
る。この放出速度は印加する電圧に応じて変えることが
できる。

〔実施例〕

第１図は本発明の第１の実施例を示すものである。この
実施例は血管用内視鏡に適用したものである。すなわち
、その内視鏡の挿入部本体１の先端部分にはその先端面
に開口して穴状のゲル収納室２が形成されている。この
ゲル収納室２には高分子電解質ゲル、たとえばＰＭＡＡ
　（ポリメタクリル酸）からなるゲル３が収納されてい
る。このゲル３は電圧が印加されるとその電圧値に応じ
てそれ自体収縮するものである。また、このゲル３には
薬剤として抗癌剤たとえばラフイノールを含有させであ
る。さらに、上記ゲル収納室２の内面には互いに対向す
る一対の電極４，４が設けられている。この各電極４．
４にはそれぞれリード線５．５が接続されており、この
各リード線５，５は挿入部本体１内を通じて手元側に導
びかれ、操作スイッチ６、電源７および可変抵抗８から
なる回路９に接続されている。

なお、挿入部本体１には光学繊維束からなるイメージガ
イド１０が挿通されており、これは対物光学系１１に対
して光学的に接続されている。また、この挿入部本体１
には図示しないライトガイドなどが配設されており、血
管用内視鏡としても構成されている。

しかして、このアプリケータを使用する場合にはその挿
入部本体１を血管内に導入し、内視鏡の機能を利用して
血管内を観察しその挿入先端側部分を患部近傍に位置さ
せる。この後に手元側外部において操作スイッチ６を閉
成し、電極４，４間に電圧を印加する。この電圧の印加
により上記ゲル３はその電圧値に応じて収縮しゲル収納
室２の開口部分から抗癌剤を徐々に放出する。この放出
速度は電極４，４に印加する電圧に応じて変えることか
ら自由にコントロールできる。

第２図はは本発明の第２の実施例を示すものである。こ
の実施例も内視鏡１５に組み込んだ例であるが、これは
その挿入部本体１の側面部にゲル収納室２を設け、この
ゲル収納室２をその側面に開口させたものである。この
ゲル収納室２にも上記実施例と同様にゲル３を収容する
とともに電極４．４を設けてなり、さらに、その電極４
，４にはリード線５，５を介して操作スイッチ６、電源
７および可変抵抗８からなる回路９が接続されている。

また、上記ゲル収納室２を間にしてその前後の挿入部本
体１の部分にはそれぞれバルーン１６゜１７が設けられ
、この各バルーン１６．１７は上記挿入部本体１に形成
した図示しない供給路と排出路とに連通してなり、この
供給路を通じて液体を供給することにより脹らませると
ともに、排出路を通じて排出することにより収縮させる
ようになっている。そして、第２図で示すように各バル
ーン１６．１７を膨張させることにより挿入した管腔に
おけるゲル収納室２の前後を閉塞し、その管腔内に密閉
空間１８を形成するようになっている。また、この密閉
空間１８に連通ずるように上記挿入部本体１には送液口
１９をこれに連通ずる送液チャンネル２０が形成されて
いる。

そして、このアプリケータを使用する場合には第２図で
示すように管腔内に挿入部本体１を挿入し、そのゲル収
納室２ががん等の患部２１の近傍に位置したところで、
上記各バルーン１６．１７を膨張させることによりその
ゲル収納室２の前後の管腔部分を閉塞し、密閉空間１８
を形成する。

次いで、その密閉空間１８内に血液や汚物などがある場
合には送液口１９とこれに連通ずる送液チャンネル２０
を通じて送液および排液を行なうことによりきれいにす
る。この後で、手元側外部において操作スイッチ６を閉
成し、電極４，４間に電圧を印加する。この電圧の印加
により上記ゲル３はその電圧値に応じて収縮しゲル収納
室２の開口部分から抗癌剤を徐々に放出する。この放出
速度は電極４．４に印加する電圧に応じて変えることか
ら自由にコントロールできる。ゲル収納室２の開口部分
から放出した抗癌剤は上記密閉空間１８内に放出される
が、この密閉空間１８内に閉じ込められる。この密閉空
間１８内には患部２１があるためにその患部２１を効率
的に治療することができる。

第３図は本発明の第３の実施例を示すものである。この
実施例は上記第２の実施例と同様にバルーン１６．１７
を設け、その間に位置する挿入部本体１の部分にはそ側
面に開口する複数の通孔２５・・・に連通するゲル収納
室２を形成したものである。また、このゲル収納室２の
前後壁面には上記同様の電極４．４が設けられている。

また、この実施例では前方のバルーン１６に対応した部
分にはハイパーサミア用電極２７を内蔵したものであり
、上記抗癌剤による化学療法と、ハイパーサミア用電極
２７と体外電極（図示しない。）を利用して高周波電界
をかけて行なう温熱療法とを合せて行なうようにしたも
のである。

第４図は本発明の第４の実施例を示すものである。この
実施例は挿入部本体１の側面部にバルーン３０を設け、
このバルーン３０内をゲル収納室２としたものである。

また、この実施例のバルーン３０は特に薬剤を透過させ
る複数の孔部３１を形成しである。さらに、ゲル収納室
２には」二記同様に電極４，４が設置されている。そし
て、この電極４，４にはリード線５，５を介して電圧を
印加するための操作スイッチ６、電源７および可変抵抗
８からなる回路９が接続されている。さらに、この実施
例のものではその挿入部本体１の先端部分の内部にコバ
ルトやラドンなどの放射線物質３２が埋め込まれている
。

この実施例のものによれば、第４図で示すように挿入部
本体１を管腔内に挿入し、そのバルーン３０を患部に接
触させただところで、上記バルーン３０内の電極４，４
に電圧を印加し、そのゲル３を収縮させる。これにより
ゲルに含まれた抗癌剤などの薬剤はバルーン３０の孔部
３１を通じて浸み出し、患部を治療する。また、この化
学療法と同時に上記放射線物質３２による放射線療法を
併用できる。

第５図および第６図は本発明の第５の実施例を示すもの
である。この実施例は挿入部本体１の側面部にバルーン
３５を設け、このバルーン３５内をゲル収納室２とした
ものである。また、この実施例のバルーン３５は特に薬
剤を透過させる多孔部３６を形成しである。さらに、ゲ
ル収納室２には上記同様に電極４．４が設置されている
。そして、この電極４．４にはリード線５．５を介して
電圧を印加するための操作スイッチ６、電源７および可
変抵抗８からなる回路９が接続されている。

さらに、この実施例のものにおける挿入部本体１には上
記ゲル収納室２に連通する送液管路３６が形成されてい
て、この送液管路３６を通じてゲル収納室２に送液し、
バルーン３５を膨張できるようになっている。また、そ
の挿入部本体１の先端部分の内部にハイパーサミア用電
極３７が埋設されていて、このハイバーサミア用電極３
７と体外電極（図示しない。）を利用して患部に高周波
電界をかけて温熱治療を行なうようになっている。

しかして、この実施例のものでは第６図で示すように上
記送液管路３６を通じてゲル収納室２に送液し、バルー
ン３５を膨張させることによりそのバルーン３５を患部
に押しあてながら、電極４゜４に電圧を印加して薬剤を
注出して化学治療を行なうことができる。また、内部の
ハイバーサミア用電極３７により患部に高周波電界をか
けて温熱治療を合せて行なうことができる。

第７図は本発明の第６の実施例を示すものである。この
実施例は体腔内に導入するカテーテルまたは注射器のチ
ニーブ４０の先端部分にゲル収納室２を形成したもので
あり、また、上記同様にそのゲル収納室２には電極４，
４を設置した。さらに、電極４，４にはリード線５．５
が接続され、これには操作スイッチ６、電ｉ１７および
可変抵抗８からなる回路９が接続されている。

第８図および第９図のアプリケータは挿入部本体１の先
端部付近においてその前後に収縮操作可能な一対のバル
ーン５０．５１を設けたものである。さらに、バルーン
５０．５１における互いに向き合う各面部にはそれぞれ
電極５２．５２が設けられている。また、バルーン５０
．５１の間に位置する挿入部本体１の側面部位にはカー
ボンを含有するゲルを注入するゲル注入口５３が形成さ
れており、このゲル注入口５３はその挿入部本体１内に
形成されたゲル供給路５４に接続されている。

しかして、このアプリケータを使用するときには第８図
で示すように管腔内に導入してから各バルーン５０．５
１を膨張させる。これによりそのバルーン５０．５０の
間に閉塞空間５５を形成する。ついで、ゲル供給路５４
を通じてゲル注入口５３から閉塞空間５５にゲル５６を
注入する。このゲル５６は閉塞空間５５内を満たす。ま
た、ゲル５６はカーボンを含有してなるために上記各電
極５２，５２に電気的に導通され、実質的に電極を形成
する。つまり、上記管腔の内壁面に密着した電極を形成
する。そこで、この電極をハイバーサミア用の体内電極
として使用する。このように実質的な電極を形成するゲ
ル５６は閉塞空間５５内を満たするため、表面が凹凸な
病変部であってってもその内面に密着する。したがって
、隆起部が多いがんの部位も確実な加温治療を行なうこ
とができる。

第１０図はハイバーサミア用のアプリケータであり、こ
の挿入部本体６０の先端部にはきわめて柔軟で導電性の
高分子材料で形成した電極用のバルーン６１を設けてな
り、このバルーン６１内は挿入部本体６０の先端部側面
に形成した送水口６２と排水口６３に連通している。そ
して、バルーン６１は送水口６２から注入することによ
り膨張し、また、排水口６３から排水することにより収
縮するようになっている。なお、上記バルーン６１はた
とえば絶縁性高分子材料に導電性微粒子を充填させるこ
とにより形成する。また、高分子材料にアルカリ金属等
の電子供与体あるいはノ１０ゲンなどの電子受容体をド
ープさせたものでもよい。さらには延伸処理したポリア
セチレンであってもよい。

しかして、上記アプリケータを使用する場合には第１０
図で示すように管腔内のかん患部に達したところで、送
水口６２からバルーン６１内に注水することによりこれ
を膨張し、その患部表面に押し当てる。このバルーン６
１は柔軟性があるためにその患部の表面の形状いかんに
拘らずに密着する。そこで、その電極としてのバルーン
６１（体内電極）と図示しない体外電極との間に高周波
電圧を印加して患部６５を温熱治療を行なうのである。

第１１図もハイパーサミア用のアプリケータであり、こ
の挿入部本体７０はカテーテルまたは内視鏡の挿入部か
らなり、その先端部には前後一対のバルーン７１．７１
を設けてなり、この各バルーン７１．７１の間に位置す
る上記挿入部本体７０の中間部７２の側面部分には送液
路７３と排液路７４にそれぞれ通じるその口部が形成さ
れている。さらに、中間部７２の側面部分にはその挿入
部本体７０内に形成したチャンネル７５の口部７６が形
成されている。この口部７６には上記チャンネル７５を
通じて導入される注射針７７等を起上操作する起上片７
８が設けられている。さらに、上記中間部７２には外表
面を絶縁したハイバーサミア用体内電極７９が設置され
ている。

しかして、第１１図で示すようにこのアプリケータを体
腔内に導入して各バルーン７１．７１を膨張させ、管腔
内に固定する。そして、上記ハイバーサミア用体内電極
７９を用いて図示しない外部電極との間に高周波を印加
し温度熱治療を行なう、また、このとき上記電極７９は
加熱されやすいので、送液路７３から上記バルーン７１
．７１間の空間部分に送液しするとともに排液路７４か
ら排液することにより上記電極７９を冷却する。

また、この治療と同時に上記チャンネル７５を通じてた
とえば注射針７７を導入し、抗癌剤を注射して化学的に
治療を行なうこともできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明のものは挿入先端側部分にゲ
ル収納室を形成したアプリケータの挿入部本体を体腔内
に導入し、その挿入先端側部分を患部近傍に位置させた
後、電極に電圧を印加して上記ゲルを、収縮し薬剤を徐
々に放出させる。この放出速度は印加する電圧に応じて
変えることができる。したがって、患部を正確に治療で
きるとともにその薬剤の注出量を正確にコントロールし
て最適な状況で治療できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す断面図、第２図は
本発明の第２の実施例を示す断面図、第３図は本発明の
第３の実施例を示す断面図、第４図は本発明の第４の実
施例を示す断面図、第５図は本発明の第５の実施例を示
す断面図、第６図は同じくその第５の実施例を示す断面
図、第７図は本発明の第６の実施例を示す断面図、第８
図は他のアプリケータを示す断面図、第９図は同じくそ
のアプリケータを示す断面図、第１０図は他のアプリケ
ータを示す断面図、第１１図はさらに他のアプリケータ
を示す断面図である。１・・・挿入部本体、２・・・ゲル収納室、３・・・ゲ
ル、４・・・電極、９・・・回路。出願人代理人　弁理士　坪井　淳第１図第２図第６図第７図第８図

Claims

【特許請求の範囲】

体腔内に挿入されるアプリケータの挿入部本体と、この
挿入部本体の挿入先端側部分に設けられかつ外部に通じ
るゲル収納室と、このゲル収納室に収納され薬剤を含有
するとともに電圧が印加されると収縮するゲルと、上記
ゲル収納室に設けられ上記ゲルに電圧を印加する電極と
、この電極に接続される電源と、この電源により上記電
極に供給する電圧を制御する回路手段とを具備したこと
を特徴とする体腔内部位の治療用アプリケータ。